牛久保駅
牛久保駅 | |
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駅舎(2024年2月) | |
うしくぼ Ushikubo | |
◄CD03 小坂井 (2.2 km) (2.1 km) 豊川 CD05► | |
所在地 | 愛知県豊川市牛久保町城跡55 |
駅番号 | CD 04 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■飯田線 |
キロ程 | 6.6 km(豊橋起点) |
電報略号 | クホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
877人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)7月15日 |
備考 | 無人駅(お客様サポートサービス導入駅[1]) |
牛久保駅(うしくぼえき)は、愛知県豊川市牛久保町城跡にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。駅番号はCD04。
概要
[編集]牛久保駅は、豊橋駅(愛知県)と辰野駅(長野県)を結ぶ飯田線の中間駅(途中駅)の一つであり、豊川市南部に当たる牛久保地区に位置する。1日あたり約800人の乗車客数があり、2023年3月17日までは飯田線では少数派の有人駅であった。
1897年(明治30年)に、豊川鉄道と言う私鉄の駅として開業したのを始まりとする。1943年(昭和18年)の国有化を経て、1987年(昭和62年)からJR東海運営に移行している。
IC乗車券サービス対応駅の1つであり、「TOICA」や相互利用が可能なその他ICカードの利用が可能である。
歴史
[編集]当駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部分に当たる豊橋 - 大海間を運営していた私鉄である。1897年7月、同鉄道線豊橋 - 豊川間開通時に、当時唯一の途中駅として開設された。
1943年8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国鉄飯田線が成立する。これ伴い当駅も国鉄の駅となった。1971年(昭和46年)には開業時からの貨物取扱が廃止されて旅客駅となり、そのまま1987年4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。
年表
[編集]- 1897年(明治30年)7月15日:豊川鉄道の駅として開設[2][3]。旅客・貨物取扱を行う一般駅であった[3]。
- 1943年(昭和18年)
- 1971年(昭和46年)12月1日:貨物及び荷物扱を廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる[5]。
- 1995年(平成7年)9月1日:東海交通事業への業務委託駅となる[6]。
- 2010年(平成22年)3月13日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる[7]。
- 2018年(平成30年)3月:駅ナンバリング導入、使用開始。当駅には「CD04」が与えられた[8]。
- 2023年(令和5年)
- 3月17日:JR全線きっぷうりばの営業終了。
- 3月18日:現駅舎に改築。お客様サポートサービス使用開始に伴い終日無人駅化[9]。
-
旧駅舎(2005年9月)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。北側が1番線、南側が2番線である。また、2番線からホームを挟んで反対側(南側)の場所に、上下列車対応3番線(待避線)があった[10] が、2018年4月現在、下り方面設備は撤去されている[11]。撤去に伴って3番線下り方面の安全側線も撤去された。
1番線(下りホーム)に駅舎があり、上下ホームは跨線橋で接続する[12]。お客様サポートサービスに対応した無人駅(豊川駅管理)[13]にもかかわらず、通常の自動改札機は設置されておらず、自動改札機は設置されておらず、TOICA用のカードリーダーの稼働にとどまる。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 飯田線 | 下り | 豊川・飯田方面[14] |
2 | 上り | 豊橋方面[14] |
-
切符売り場
-
ホーム
-
駅名標
利用状況
[編集]旅客
[編集]2017年度の乗車人員は合計32万0022人で、1日当たり877人であった[15]。
1950年度 - 2010年度までの1日平均の乗車人員は、以下の通りに推移している。1950年度以降1日平均2,000人台を保ち、1966年度には1日平均2,570人の最大値を記録するが、1969年度以降は2,000人を割込むまでに減少した。その後も利用客は減少し続けたため1984年度以降は1,000人をも下回っている。
1日平均の乗車人員の推移 | ||
---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 出典 |
1950年度 | 2,284人 | [16] |
1951年度 | 2,429人 | [17] |
1952年度 | 2,377人 | [18] |
1953年度 | 2,428人 | [19] |
1954年度 | 2,404人 | [20] |
1955年度 | 2,375人 | [21] |
1956年度 | 2,438人 | [22] |
1957年度 | 2,300人 | [23] |
1958年度 | 2,224人 | [24] |
1959年度 | 2,311人 | [25] |
1960年度 | 2,406人 | [26] |
1961年度 | 2,419人 | [27] |
1962年度 | 2,372人 | [28] |
1963年度 | 2,501人 | [29] |
1964年度 | 2,411人 | [30] |
1965年度 | 2,499人 | [31] |
1966年度 | 2,570人 | [32] |
1967年度 | 2,354人 | [33] |
1968年度 | 2,192人 | [34] |
1969年度 | 1,974人 | [35] |
1970年度 | 1,879人 | [36] |
1971年度 | 1,711人 | [37] |
1972年度 | 1,618人 | [38] |
1973年度 | 1,576人 | [39] |
1974年度 | 1,576人 | [40] |
1975年度 | 1,513人 | [41] |
1976年度 | 1,387人 | [42] |
1977年度 | 1,307人 | [43] |
1978年度 | 1,183人 | [44] |
1979年度 | 1,120人 | [45] |
1980年度 | 1,100人 | [46] |
1981年度 | 1,045人 | [47] |
1982年度 | 1,124人 | [48] |
1983年度 | 1,041人 | [49] |
1984年度 | 943人 | [50] |
1985年度 | 843人 | [51] |
1986年度 | 809人 | [52] |
1987年度 | 831人 | [53] |
1988年度 | 910人 | [54] |
1989年度 | 914人 | [55] |
1990年度 | 890人 | [56] |
1991年度 | 908人 | [57] |
1992年度 | 900人 | [58] |
1993年度 | 981人 | [59] |
1994年度 | 995人 | [60] |
1995年度 | 998人 | [61] |
1996年度 | 989人 | [62] |
1997年度 | 960人 | [63][64] |
1998年度 | 916人 | [65][64] |
1999年度 | 927人 | [66][64] |
2000年度 | 919人 | [64] |
2001年度 | 924人 | [64] |
2002年度 | 896人 | [67] |
2003年度 | 915人 | [67] |
2004年度 | 878人 | [67] |
2005年度 | 840人 | [67] |
2006年度 | 808人 | [67] |
2007年度 | 865人 | [67] |
2008年度 | 865人 | [68] |
2009年度 | 830人 | [68] |
2010年度 | 799人 | [68] |
2011年度 | 815人 | [69] |
2012年度 | 801人 | [69] |
2013年度 | 799人 | [70] |
2014年度 | 790人 | [70] |
2015年度 | 854人 | [70] |
2016年度 | 877人 | [15] |
2017年度 | 877人 | [15] |
貨物
[編集]1950年度から、取扱が一時廃止された1971年度までの貨物取扱量(発送・到着トン数)は以下の通り。
貨物取扱量の推移 | ||
---|---|---|
年度 | 発送 | 到着 |
1950年度 | 7,956t | 3,628t |
1951年度 | 5,236t | 3,640t |
1952年度 | 3,483t | 4,030t |
1953年度 | 4,229t | 5,844t |
1954年度 | 4,546t | 6,199t |
1955年度 | 4,474t | 5,852t |
1956年度 | 4,229t | 6,852t |
1957年度 | 3,774t | 4,498t |
1958年度 | 3,823t | 4,508t |
1959年度 | 5,705t | 5,198t |
1960年度 | 8,737t | 7,039t |
1961年度 | 10,980t | 7,096t |
1962年度 | 6,656t | 7,712t |
1963年度 | 10,001t | 7,075t |
1964年度 | 5,054t | 6,260t |
1965年度 | 3,779t | 3,264t |
1966年度 | 1,966t | 3,263t |
1967年度 | 8,994t | 2,782t |
1968年度 | 21,008t | 3,040t |
1969年度 | 17,823t | 2,825t |
1970年度 | 18,186t | 2,742t |
1971年度 | 9,260t | 1,263t |
※出典は乗車人員の推移に同じ。 |
停車列車
[編集]普通列車は、豊橋行上り列車・豊川方面行下り列車共に1時間当たり概ね3・4本(ラッシュ時はそれ以上)設定されている。また、上りのみに1日2本ある快速列車も停車する。一方、飯田線で運行される特急「伊那路」は通過。
駅周辺
[編集]- 牛久保城址
- 牛久保のナギ
- 大聖寺(今川義元の胴塚と一色時家の墓所がある)
- 長谷寺(山本勘助の遺髪塚と持仏摩利支天が有る)
- 豊川市立牛久保小学校
- うしくぼ児童館
- 牛久保商店街(常盤通 = 愛知県道495号宿谷川線)
- 牛久保駅通
- 愛知県道400号豊橋豊川線(南大通)
- 国道151号
- 豊鉄バス豊川線・新豊線(新城営業所)牛久保バス停・牛久保南バス停
- メガワールド豊川本店
- ファミリーマート豊川城下店
- アプレシオ豊川店
- ヤマダデンキテックランド豊川店
- AOKI豊川城下店
- エディオン豊川店
- ホームファッションニトリ豊川店
- クロスモール豊川(複合商業施設)
- 豊川コロナワールド(映画館・アミューズメントほか)
- ホテルスパランドウィズ
- ケーズデンキ豊川店
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ “駅の設備などについて|よくいただくご質問|JR東海”. 東海旅客鉄道. 2023年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月18日閲覧。
- ^ a b 『停車場変遷大事典』1、156頁
- ^ a b c d 『停車場変遷大事典』2、98頁
- ^ 『タイムスリップ飯田線』、90頁
- ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、17頁。
- ^ 『飯田線百年ものがたり』、128頁
- ^ 『平成22年3月 TOICAがますます便利になります!!』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2009年12月21日。オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ 【社長会見】在来線駅に駅ナンバリングを導入します (PDF) - 東海旅客鉄道、2017年12月13日
- ^ 『【社長会見】東海道本線(名古屋駅~米原駅間)・中央本線(勝川駅)へのお客様サポートサービス(旧「集中旅客サービスシステム」)の導入について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年1月18日。オリジナルの2023年1月18日時点におけるアーカイブ 。2023年1月18日閲覧。
- ^ 『東海道ライン全線・全駅・全配線』第4巻、6-7頁(配線図)・45頁。方角は配線図と実際の地図との対照から補記。
- ^ 少なくとも2014年10月までは残存確認
- ^ 『東海道ライン全線・全駅・全配線』第4巻、45頁
- ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732頁
- ^ a b 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイト各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。
- ^ a b c 『豊川市の統計』平成30年版
- ^ 『愛知県統計年鑑』(以下「県統計」と省略)昭和27年度刊、327頁
- ^ 県統計28年度刊、311頁
- ^ 県統計29年度刊、330頁
- ^ 県統計30年度刊、306頁
- ^ 県統計31年度刊、304頁
- ^ 県統計32年度刊、320頁
- ^ 県統計33年度刊、336頁
- ^ 県統計34年度刊、380頁
- ^ 県統計35年度刊、293頁
- ^ 県統計36年度刊、261頁
- ^ 県統計37年度刊、325頁
- ^ 県統計38年度刊、297頁
- ^ 県統計39年度刊、299頁
- ^ 県統計40年度刊、263頁
- ^ 県統計41年度刊、239頁
- ^ 県統計42年度刊、263頁
- ^ 県統計43年度刊、193頁
- ^ 県統計44年度刊、197頁
- ^ 県統計45年度刊、205頁
- ^ 県統計46年度刊、229頁
- ^ 県統計47年度刊、237頁
- ^ 県統計48年度刊、217頁
- ^ 県統計49年度刊、215頁
- ^ 県統計50年度刊、221頁
- ^ 県統計51年度刊、225頁
- ^ 県統計52年度刊、217頁
- ^ 県統計53年度刊、231頁
- ^ 県統計54年度刊、233頁
- ^ 県統計55年度刊、221頁
- ^ 県統計56年度刊、227頁
- ^ 県統計57年度刊、239頁
- ^ 県統計58年度刊、223頁
- ^ 県統計59年度刊、223頁
- ^ 県統計60年度刊、241頁
- ^ 県統計61年度刊、235頁
- ^ 県統計62年度刊、223頁
- ^ 県統計63年度刊、223頁
- ^ 県統計平成元年度刊、225頁
- ^ 県統計2年度刊、223頁
- ^ 県統計3年度刊、225頁
- ^ 県統計4年度刊、229頁
- ^ 県統計5年度刊、221頁
- ^ 県統計6年度刊、221頁
- ^ 県統計7年度刊、239頁
- ^ 県統計8年度刊、241頁
- ^ 県統計9年度刊、243頁
- ^ 県統計10年度刊、241頁
- ^ 県統計11年度刊、241頁
- ^ a b c d e 『豊川市の統計』平成14年版、74頁
- ^ 県統計12年度刊、239頁
- ^ 県統計13年度刊、240頁
- ^ a b c d e f 『豊川市の統計』平成20年版、50頁
- ^ a b c 『豊川市の統計』平成23年版、52頁
- ^ a b 『豊川市の統計』平成25年版
- ^ a b c 『豊川市の統計』平成28年版
参考文献
[編集]- 愛知県(編)『愛知県統計年鑑』 各年度版。
- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 笠原香・塚本雅啓『タイムスリップ飯田線』大正出版、2007年。ISBN 978-4-8117-0657-3。
- 川島令三『東海道ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 豊橋駅-名古屋エリア、講談社、2009年。ISBN 978-4-06-270014-6。
- 東海旅客鉄道(編)『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。
- 東海旅客鉄道飯田支店(監修)『飯田線百年ものがたり』新葉社、2005年。
- 豊川市(編)『豊川市の統計』 各年版、豊川市。