田切駅
田切駅 | |
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ホーム(2023年4月) | |
たぎり Tagiri | |
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所在地 | 長野県上伊那郡飯島町田切2795[1] |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■飯田線 |
キロ程 | 160.1 km(豊橋起点) |
電報略号 | タリ[1] |
駅構造 | 高架駅(盛土上[1]) |
ホーム | 1面1線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
48人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1918年(大正7年)2月11日[1][2] |
備考 |
駅員無配置駅[1] 標高:637 m[1] |
田切駅(たぎりえき)は、長野県上伊那郡飯島町田切にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である[1]。
歴史
[編集]- 1918年(大正7年)2月11日:伊那電車軌道(1919年に伊那電気鉄道へ改称)伊那福岡終点 - 飯島間延伸時に田切停留場として開業[1][3]。旅客駅[2]。
- 1943年(昭和18年)8月1日:伊那電気鉄道線が飯田線の一部として国有化され、鉄道省(後の日本国有鉄道)が継承[2][4]。同時に田切駅に昇格[2]。
- 1954年(昭和29年)12月1日:東京都区内の各駅や長野駅を発着する旅客も利用可能となる[2]。
- 1970年(昭和45年)2月1日:旅客発着駅制限廃止[2][5]。無人駅化[6]。
- 1984年(昭和59年)6月1日:現在地に移転[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となる[2][7]。
- 1998年(平成10年)5月30日:現待合室完成。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する高架駅で、築堤上にある[1]。伊那市駅管理の無人駅で、駅舎は無いがホーム上に待合所がある[1]。
かつては現在よりも150mほど北側の地上にあったが、急カーブの途中にあり車掌の安全確認が困難だったため、1984年(昭和59年)6月1日に移転した[1]。旧駅には駅舎もあり、駅舎跡には記念碑が建てられている[1]。なお、旧駅のホーム上にあった保線用列車監視ヤグラが、旧ホームが撤去された現在でも残っている。
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駅出入口(2023年4月)
利用状況
[編集]「長野県統計書」によると、1日平均乗車人員は以下の通り。
- 2007年度 - 53人[1]
- 2009年度 - 52人[1]
- 2010年度 - 51人
- 2011年度 - 46人
- 2012年度 - 43人
- 2013年度 - 38人
- 2014年度 - 33人
- 2015年度 - 32人
- 2016年度 - 38人[8]
- 2017年度 - 40人[9]
- 2018年度 - 48人[10]
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]- 飯島町いいちゃんバス[11]
- 「地域線(北部地域、東方面)」飯島駅〜田切駅経由〜中央道バス停留所・上山交差点(1日4往復:事前予約型デマンド式コミュニティーバス)
その他
[編集]田切ネットワーク
[編集]漫画『究極超人あ〜る』の1991年(平成3年)に公開されたOVAは飯田線を舞台にしており、当駅も登場している。公開直後からファンが当駅を訪問するようになったが、同時に待合室内等の落書きが多発した。
そのため1993年(平成5年)に結成された田切ネットワーク[12]により、2022年(令和4年)現在に至るまでに待合室・駅周辺の定期的な清掃活動が行われている[13]。 落書きを解消すべくノートと駅スタンプを設置したり、JR東海がイベント用に保有していたクモハ12041号電車やユーロライナーを使用した貸切列車イベントも開催され、これらの列車ではOVA作中の「電車と競争」を実際に体験することも出来た。
2012年(平成24年)からは同作にちなんで当駅 - 伊那市駅間を自転車で走行するイベントも開催されている。
また、2012年には伊那市駅開業100周年を記念したイベント(「飯田線マニアックス」[14][15]および「伊那電伊那まつり巡行」)の監修も行った。
その後、アニメのゆかりの地を訪問する「聖地巡礼」の「発祥の地」を示す碑が2018年(平成30年)7月28日に同駅に隣接する聖徳寺の駐車場に建立されている[16][17]。
現在も多くのファンが訪れて、駅待合室に置かれたノートに書込みをしている。
隣の駅
[編集]※国有化以前は飯島駅 - 当駅間に伊那赤坂停留場が存在した。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、198頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、108頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、14頁
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、15頁
- ^ 「日本国有鉄道公示第42号」『官報』1970年1月29日。
- ^ 「通報 ●飯田線田切駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年1月29日、2面。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、17頁
- ^ “平成28年(2016年)長野県統計書 - 13.運輸” (PDF). 長野県企画振興部情報政策課統計室. 2019年3月15日閲覧。
- ^ “平成29年(2017年)長野県統計書 - 13.運輸” (PDF). 長野県企画振興部情報政策課統計室. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “平成30年(2018年)長野県統計書 - 13.運輸” (PDF). 長野県企画振興部情報政策課統計室. 2021年3月9日閲覧。
- ^ “いいちゃんバス時刻表”. 飯島町 (2018年11月1日). 2022年7月19日閲覧。
- ^ 「元旦から聖地巡礼したことも」20年も巡礼し続ける「田切ネットワーク」の軌跡、日刊サイゾー、2012年8月3日、2012年8月3日閲覧
- ^ 無人駅に200名以上が集結!? 『究極超人あ~る』聖地の盛り上がりが、どうにもとまらない、日刊サイゾー、2012年7月16日、2012年7月30日閲覧
- ^ “飯田線マニアックス 3月31日まで”. 伊那ケーブルテレビジョン株式会社 (2013年2月9日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ “伊那市創造館で「飯田線マニアックス」資料増え内容深く”. 信濃毎日新聞 (2013年2月10日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ “「アニメ聖地巡礼 発祥の地」 飯島で石碑除幕”. 信濃毎日新聞 (2018年7月29日). 2018年7月29日閲覧。
- ^ “いよいよ7月!! あの「田切駅」にアニメ史に残る名所が……“アニメ聖地巡礼発祥の地”記念碑が建立されるぞ”. 日刊サイゾー (2018年7月4日). 2018年7月9日閲覧。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- JR東海 田切駅時刻表
- 田切ネットワーク 2013年4月からNPO法人となった。