「越中舟橋駅」の版間の差分
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|ローマ字 = Etchu-Funahashi |
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2020年2月15日 (土) 07:19時点における版
越中舟橋駅 | |
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駅舎 | |
えっちゅうふなはし Etchu-Funahashi | |
◄T06 越中三郷 (1.5 km) (1.3 km) 寺田 T08► | |
所在地 | 富山県中新川郡舟橋村竹内602 |
駅番号 | T07 |
所属事業者 | 富山地方鉄道 |
所属路線 | ■本線 |
キロ程 | 8.5 km(電鉄富山起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 相対式2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
596人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1931年(昭和6年)8月15日 |
備考 | 土・休日無人駅 |
越中舟橋駅(えっちゅうふなはしえき)は富山県中新川郡舟橋村竹内にある富山地方鉄道本線の駅である。駅番号はT07。2000年(平成12年)に中部の駅百選に認定された[1]。駅舎内に舟橋村立図書館が入居している[2]。
歴史
開業前
1928年(昭和3年)2月に舟橋村村長に稲田健治が就任する[1]。かねて舟橋村に鉄道を敷設する構想を持っていた稲田は、1929年(昭和4年)5月31日に大岩鉄道の追加発起人となった[3]佐伯宗義に面会した際に、その事業への参画を希望されたため、計画線は5粁以内の移動であれば比較的自由に行い得ることに着目して、当初利田村を経由するはずであった線路の大部分を舟橋村経由とすることにしたという[1]。折から利田村においては鉄道敷設に反対する声も上っており、予算的にも舟橋村経由が好都合であったことから、「稲田カーブ」とも称された路線変更は決定された[1]。なお、舟橋村内においても利田村のように鉄道敷設に反対する勢力はあったが、稲田は朝鮮人労働者2百名を動員して反対派の小屋を撤去して焼き払い、同村内に設置されるべき駅を中心とする村作りの構想を進めたといわれる[1]。
駅舎の改築
昭和60年代に入り舟橋村の人口が停滞すると共に当駅の利用者数も低下し[1]、富山地方鉄道は駅の無人化と当駅停車本数の削減を同村に対して打診した[4]。富山市中心街に対する交通の便がよいことを村の利点としてきた舟橋村は、これに危機感を抱き[4]、1988年(昭和63年)3月に「舟橋村魅力あるまちづくり基本計画」において駅舎の改装を検討課題とし[1]、1990年(平成2年)には駅に図書館を併設することを決定した[5]。その後、村民から提出された「図書館建設に関する要望書」の意見を元に、富山県外の図書館併設駅舎を参考にして、1995年(平成7年)中に駅舎に図書館を中心とする情報センター的役割を与える構想を固め、1996年(平成8年)には「舟橋村文化・福祉複合施設建設事業」として着工した[1][5]。駅舎は、1998年(平成10年)3月31日に竣工し[6]、併設する舟橋村立図書館の貸出業務は翌日の1998年(平成10年)4月1日より開始して[7]、松田秀雄村長等出席の上、その完成を祝した[1]。開館一年目の舟橋村における図書貸出数は村民一人当り51冊、翌年の1999年(平成11年度)には67冊となって、全国的にも高い利用者を数えることとなった[1]。また1993年(平成5年)に導入したパークアンドライド駐車場も功を奏し[1]、村外利用者を増加させることにも成功している[8]。これらの事業の成果による駅利用者数の増加によって、富山地方鉄道は無人化の計画を撤回して朝8時に停車する列車の本数を3本から6本に増やし[4]、急行の停車を開始した[9]。
年表
- 1931年(昭和6年)
- 1943年(昭和18年)1月1日 - 富山電気鉄道が富山地方鉄道となり、当駅は富山地方鉄道所属の駅となる[3][11]。
- 1993年(平成5年) - パークアンドライドを推進するため、無料駐車場を設置する[1]。
- 1998年(平成10年)3月31日 - 駅舎の改築が竣工する[6]。
- 2000年(平成12年) - 中部の駅百選に選定される[1]。
- 2006年(平成18年)9月1日 - 駐車場を有料化する[12]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅である[13]。 有人駅であり、駅員配置時間は平日のみ7時から20時までである[14]。駅舎南側(パークアンドライド駐車場)には地下自由通路で連絡している。前述のように駅舎内には舟橋村立図書館が併設されている。また、かつては「はんばーがーかふぇ ほおずき」という飲食店が入居していたが、2016年(平成28年)8月21日に営業を終了し[15]、2017年(平成29年)1月27日に「お※(こめ)食堂」が開業した[16][17][18]。
1 | ■本線(上り) | 越中荏原・電鉄富山方面 |
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2 | ■本線(下り) | 上市・中滑川・電鉄魚津 電鉄黒部・宇奈月温泉方面 |
(■立山線) | 岩峅寺・千垣・立山方面 |
-
改札口
-
ホーム
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駅舎に併設する舟橋村立図書館
-
営業を終了した「はんばーがーかふぇ ほおずき」
利用状況
1日乗降人員推移 [19] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2011年 | 569 |
2012年 | 580 |
2013年 | 529 |
2014年 | 576 |
2015年 | 600 |
2016年 | |
2017年 | |
2018年 | 596 |
駅周辺
その他
- 駅裏の駐車場は2006年(平成18年)9月1日より有料化されたが、2時間までは無料で利用できる[12]。
- 2008年(平成20年)7月3日、駅に併設する舟橋村立図書館にニホンカモシカが侵入するという騒動が発生した[20]。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 舟橋村史編さん委員会編、『舟橋村史』、2016年(平成28年)5月、舟橋村
- ^ 富山地方鉄道・越中舟橋駅に併設されているのは? - 2011年(平成23年)3月17日、北日本新聞
- ^ a b 富山地方鉄道株式会社編、『富山地方鉄道五十年史』、1983年(昭和58年)3月、富山地方鉄道
- ^ a b c 「地域に生きて 最小の村 図書館駅が人を呼ぶ 富山・舟橋」、『朝日新聞』朝刊地域マリオン36頁、2007年(平成19年)2月26日、朝日新聞社
- ^ a b 舟橋村立図書館における村おこし駅舎との一体化(富山県舟橋村立図書館) - 文部科学省
- ^ a b 富山地方鉄道編、 『富山地方鉄道70年史 この20年のあゆみ』 、2000年(平成12年)、富山地方鉄道
- ^ 「駅に図書館併設 あすから蔵書貸し出し」、『北日本新聞』1998年(平成10年)3月31日、北日本新聞社
- ^ 猪谷千香、「人口が増え続ける「日本一小さな村・舟橋村」には、"日本一子どもに優しい図書館"があった」、2016年(平成28年)1月5日、The Huffington Post
- ^ 富山県企画部広報課編、『県公報とやま』第356号、1998年(平成10年)9月、富山県
- ^ 鉄道省編、『昭和十二年十月一日現在 鉄道停車場一覧』、1937年(昭和12年)12月、川口印刷所出版部
- ^ a b 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』、2008年(平成20年)10月、新潮社
- ^ a b 舟橋村役場 『広報ふなはし 2006年8月号』 2ページ
- ^ 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』、2010年(平成22年)10月、講談社
- ^ 鉄道線各駅の駅員配置時間表 - 2012年(平成24年)3月17日、富山地方鉄道
- ^ 駅中の手作りバーガー@越中舟橋 - 2013年(平成25年)1月9日、[富山地方鉄道公認]富山地鉄の鉄道アテンダント日誌
- ^ 越中舟橋駅に「お※(こめ)食堂」1月開店 地元の米・野菜で料理 - 2016年(平成28年)12月29日、北日本新聞
- ^ “おかげさまで、本日無事オープンを迎えることができました。”. お※食堂Facebook (2017年1月27日). 2017年7月14日閲覧。
- ^ “お米食堂open2日目”. お※食堂Facebook (2017年1月27日). 2017年7月14日閲覧。
- ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ)2011-2015年 - 国土交通省、国土数値情報(駅別乗降客数データ)2018年 - 国土交通省 、2019年9月4日閲覧
- ^ 舟橋村役場 『広報ふなはし 2008年8月号』 15ページ
関連項目
外部リンク
- 越中舟橋駅 | 富山地方鉄道株式会社 - 富山地方鉄道