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2021年8月17日 (火) 23:04時点における版
MGMを代表するロゴ、レオ・ザ・ライオン | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | MGM |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州ビバリーヒルズ |
設立 | 1924年4月17日 |
事業内容 |
映画事業 テレビ事業 |
代表者 |
COO クリス・ブリートン 代表取締役会長 マイケル・デ・ルカ 代表取締役社長 パメラ・アブディ |
従業員数 | 500人 |
主要株主 | MGMホールディングス |
主要子会社 |
ユナイテッド・アーティスツ オライオン・ピクチャーズ アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング(50%出資) |
関係する人物 |
マーカス・ロウ サミュエル・ゴールドウィン ルイス・B・メイヤー |
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.、MGM)はアメリカの巨大マスメディア企業。主に映画やテレビ番組の製作・供給を行う。
歴史
「MGMスタジオ」成立
1924年、3社の映画スタジオが合併し「MGMスタジオ」が成立。MGMの名前の由来は、その3社の頭文字を取ったもの。「メトロ・ピクチャーズ・コーポレーション」(1915年創業)、サミュエル・ゴールドウィンの「ゴールドウィン・ピクチャーズ」 (1917年創業)、ルイス・B・メイヤーの「ルイス・B・メイヤー・ピクチャーズ」(1918年創業)の3社。
親会社は当時最大の劇場チェーン「ロウズ」社だったために財力に恵まれ、製作も豪華主義で、設立当時から業界トップの地位を約束された。さらに同社を潤わせたのは「ボーイ・ワンダー(神童)」と謳われたアーヴィング・タルバーグの存在である。心臓疾患を持ちながら24時間編集室を出ないという働きぶりで、総帥ルイス・B・メイヤーと組んで初期作品を一手に手がけた。しかし37歳で1936年に早世した。
最初期のミュージカル映画『ブロードウェイ・メロディ』が大ヒットし、その後も多数の所属スターによる豪華なキャスティングや豪華なセットと衣装、そして音楽をつぎ込んだ「大作主義」でミュージカル映画全盛期の1950年代半ばまで隆盛を極めることとなる。
全盛期
その後メイヤーがスタジオに独裁体制を敷くことになる。1930年代には「芸術のための芸術」をモットーに、巨額の費用とスターシステムを駆使し、大作映画を次々と世に産み出した。
メイヤー体制下のMGMはジーン・ハーロウやロバート・テイラー、グレタ・ガルボやノーマ・シアラー、ジョーン・クロフォード、クラーク・ゲーブルやジミー・デュランテをはじめとする多数の大スターを擁し、「空の星の数よりも多いスターたちがいる」がキャッチフレーズだった。またメイヤーは同時に子役スターの育成にも力を入れ、ミッキー・ルーニーやジュディ・ガーランドなどの子役を発掘、育成し自社のファミリー向け作品の主役に抜擢、スターに育て上げた。
1936年、MGMはイギリスのハートフォードシャーに新たにスタジオを構えた(MGM-ブリティッシュ・スタジオ) 。その理由として、映画1本あたりの制作費を抑えるだけでなく、イギリス政府が質の高い作品を作るように奨励金を出すのに目を付けたからである。そしてMGMはこのスタジオで『響け凱歌』、『チップス先生さようなら』などの傑作を生み出した。
アニメーション関連においては、1930年から33年にかけ、アブ・アイワークスのスタジオと、1934年から37年にかけては、ヒュー・ハーマンとルドルフ・アイシングのスタジオと契約を交わしていたが、1937年にこれらのスタジオの外部発注を取り止め、独自にアニメーション・スタジオを設立した(MGM カートゥーン・スタジオ)。フレッド・クインビーに率いられたこのスタジオは1940年代から50年代にかけ、ハーマン=アイシング、テックス・アヴェリーらにより多くの傑作を生み出した。中でもウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが生み出した『トムとジェリー』は、7度もアカデミー賞を授賞するなど、同社のマスコット的存在となった。
また、1939年9月に勃発し、1941年12月からアメリカが参戦した第二次世界大戦時には、メイヤーの主導でイギリス人女優のグリア・ガーソンなどが主演した戦時プロパガンダ的な作品を多数製作し、銃後からアメリカ政府や連合国を支援した。
第二次世界大戦終結後の1946年には、レコード事業に参入する(MGMレコード)。ハンク・ウィリアムスやコニー・フランシス、ハーマンズ・ハーミッツなどのスターを生み出すが、ロックンロール全盛の波に乗れず1972年にポリグラムへ売却した。
衰退
その後、巨大になりすぎた社の、豪華な「大作主義」を中心とした方針は時代の流れに折り合わず、更にテレビの普及も相まって1950年代半ば辺りから次第に衰退。1959年にはロウズが親会社から外れ、1973年には配給部門を整理し、ユナイテッド・アーティスツ(UA)が配給権を掌握した(日本公開はCIC=のちのUIPが委託)。しかしUAは『天国の門』の大失敗で経営破綻し、1981年にMGMが逆にこれを吸収して「MGM/UA」になった。
また制作体制の旧さも目立った。1960年代後半に入っても、未だに3フィルム方式のテクニカラーシステムに固執し続けていたのである[要出典]。 当時、すでにカラー映画の時流はイーストマン・コダックが開発した多層式カラーネガ・ポジ・システム時代に突入していた。この旧弊なシステムへの固執は、製作コストの高騰、収益性の悪化を招いた。
かつてMGMはロサンゼルス・カルヴァーシティーに巨大なスタジオを所有していたが、1970年にスタジオの敷地を一部売却。売却された土地はその後高級住宅地に生まれ変わった。現在、残された敷地をソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)がスタジオとして使用している。
経営権移動
1986年にはテッド・ターナー率いる「ターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS、現在はワーナーメディア傘下)」傘下になり、この時にMGM(1986年5月23日以前の旧作)・ワーナー(1950年1月1日以前の旧作(ただし、ワーナー・ブラザース・カートゥーン(カラー作品のみ)における1948年8月以前の旧作とハーマン=アイジング製作によるメリー・メロディーズの作品を含む))・RKO・アソシエイテッド・アーティスツ・プロダクション(a.a.p.)製作の旧作の版権の大部分(『オズの魔法使』・『風と共に去りぬ』・『トムとジェリー』・『ビクター/ビクトリア』など)がターナー・エンターテイメントに移され、版権が残されたのはUA製作の作品(『お熱いのがお好き』・『噂の二人』・『ロッキー』など)および少数のMGM作品(『野郎どもと女たち』・『昼下りの情事』・『007 美しき獲物たち』など。MGM/UA名義の作品はUA作品の続編(『007』シリーズなど)のみMGMに残されたが、『ポルターガイスト』シリーズのように版権が分断されたものもある)となった。
しかしターナーの取引銀行はMGMの巨額の負債を理由にこの買収を支持しなかったため、実質UAの後継会社となった「MGM/UA」を買収から74日後にオーナーで大投資家のカーク・カーコリアンに再度売却した。さらに1990年代初頭はオーナーの交代が相次ぎ、1996年に前オーナーのカーコリアンが株を買い戻し、元のMGMに復帰。1997年に、復興後のオライオン・ピクチャーズを傘下に収めた。
2005年には、ソニーを始めとする投資家グループ(コンソーシアム)がMGMを約6,000億円で買収(ソニーのMGM所有権は20%で非連結である)。北アメリカ市場においてMGMとUAの映画はソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)が配給・映像ソフトの発売をしていた。しかし2006年にアメリカでは自社配給に改め、2020年6月30日まで、20世紀フォックスから映像ソフトを発売するようになった(一部のSPEとの共同製作品を除く)。日本では、2020年6月30日まで、20世紀フォックス(現:ウォルト・ディズニー・ジャパン)が劇場配給や映像ソフトの発売・販売を行っていた。なお、AppleのiTunesによる映像の配信は、他の資本から独立して行われていた。
ソニーの資本が入っていた2005年から2015年までの間には、UA作品の続編・リメークを中心にSPEとの合作が頻繁に行われた(『ロッキー・ザ・ファイナル』、『ピンクパンサー』(2006年版)、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年版)、等)。20世紀フォックスとSPEの、どちらが配給・映像ソフトの発売するかは作品毎に決めていた。
2006年11月には、UAのトップに人気俳優のトム・クルーズと、パートナーのポーラ・ワグナーが就任。「新生UA」として2007年から映画製作を開始したが、数本の映画を製作したのみで、2008年8月に退任した。
投資会社による経営再建
2010年4月20日には経営難を理由に2011年公開予定であった007シリーズ第23作目『007 スカイフォール』が2012年に公開された。2010年3月には約37億ドルの負債返済延期を決定しており、タイム・ワーナー(現:ワーナーメディア)をはじめとする同社の買収に複数のオファーがあったが不成功に終わっている。コンソーシアム傘下になり経営再建が急がれていたが、2010年10月29日、債権者による投票で採択された再建案により、米連邦倒産法第11章の適用を申請。事前調整型の法的整理により、結果米国の投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメント傘下の新興映画制作会社スパイグラス・エンターテインメントの支援で再建を行った。しかし、前述した『007 スカイフォール』と同年の『ホビット 思いがけない冒険』の2作が興行収入10億ドルを突破する世界的な大ヒットを記録したため、MGMは破産状態から脱却した。
2015年11月に、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとの契約が終了し、資本関係が解消された[1]。
2017年3月には、アンナプルナ・ピクチャーズとの間で、長期に渡る配給と共同製作の契約を結んだ事が発表された[2]。海外同様に日本国内でもメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)、ユナイテッド・アーティスツ(UA)、オライオン・ピクチャーズ作品のソフト販売を2020年6月30日をもってウォルト・ディズニー・ジャパン(旧:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)と契約を解消し、2020年7月から一部の国でのソフト販売をワーナー・ブラザースに移行。日本国内でも2020年11月11日からワーナー ブラザース ジャパンが発売元を、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンが販売元となりメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)、ユナイテッド・アーティスツ(UA)、オライオン・ピクチャーズ作品のソフト販売を開始した[注 1]。
Amazonの傘下へ
2021年5月26日、IT企業のAmazon.comは、MGMを84億5000万ドル(日本円で約9200億円、負債を含む)で買収すると発表した。MGMが保有する4000本以上の映画と1万7000時間以上のテレビ番組を、Amazonの定額制動画配信サービス「Amazon Prime Video(プライムビデオ)」で全世界に提供する予定(開始時期は未定)[3][4][5]。
主な映画
1920年代
- 殴られる彼奴 He Who Gets Slapped(1924年)
- ビッグ・パレード The Big Parade(1925年)
- メリー・ウイドー The Merry Widow(1925年)
- ベン・ハー Ben-Hur(1925年)
- ラ・ボエーム La Bohème(1926年)
- 真紅の文字 The Scarlet Letter(1926年)
- 肉体と悪魔 Flesh and the Devil(1926年)
- 思ひ出 The Student Prince in Old Heidelberg(1927年)
- アンナ・カレニナ Love(1927年)
- 知られぬ人 The Unknown(1927年)
- 風 The Wind(1928年)
- 活動役者 Show People(1928年)
- 踊る娘達 Our Dancing Daughters(1928年)
- ブロードウェイ・メロディー The Broadway Melody(1929年)
- ハリウッド・レヴィユー The Hollywood Revue of 1929(1929年)
- ハレルヤ Hallelujah!(1929年)
1930年代
- アンナ・クリスティ Anna Christie(1930年)
- 結婚双紙 The Divorcee(1930年)
- 自由の魂 A Free Soul(1931年)
- トレイダ・ホーン Trader Horn(1931年)
- マタ・ハリ Mata Hari(1931年)
- グランド・ホテル Grand Hotel(1932年)
- フリークス Freaks(1932年)
- 類猿人ターザン Tarzan the Ape Man(1932年)
- 永遠に微笑む Smilin' Through(1932年)
- クリスチナ女王 Queen Christina(1933年)
- 晩餐八時 Dinner at Eight(1933年)
- ダンシング・レディ Dancing Lady(1933年)
- 白い蘭 The Barretts of Wimpole Street(1934年)
- 影なき男 The Thin Man(1934年)
- メリィ・ウィドウ The Merry Widow(1934年)
- 狂恋 Mad Love(1935年)
- オペラは踊る A Night at the Opera(1935年)
- アンナ・カレニナ Anna Karenina(1935年)
- 南海征服(戦艦バウンティ号の叛乱) Mutiny on the Bounty(1935年)
- 孤児ダビド物語 David Copperfield(1935年)
- 嵐の三色旗 A Tale of Two Cities(1935年)
- 浮かれ姫君 Naughty Marietta(1935年)
- 踊るブロードウェイ Broadway Melody of 1936(1935年)
- 巨星ジーグフェルド The Great Ziegfeld(1936年)
- ローズ・マリイ Rose Marie(1936年)
- ロミオとジュリエット Romeo and Juliet(1936年)
- 桑港 San Francisco(1936年)
- 結婚クーデター Libeled Lady(1936年)
- 椿姫 Camille(1936年)
- 激怒 Fury(1936年)
- 大地 The Good Earth(1937年)
- 君若き頃 Maytime(1937年)
- 踊る不夜城 Broadway Melody of 1938(1937年)
- 我は海の子 Captains Courageous(1937年)
- 少年の町 Boys Town(1938年)
- マリー・アントアネットの生涯 Marie Antoinette(1938年)
- テスト・パイロット Test Pilot(1938年)
- バルカン超特急 The Lady Vanishes(1938年)※英国ゴーモン・ブリティッシュとの合作[注 2]
- 城砦 The Citadel(1938年)
- 初恋合戦 Love Finds Andy Hardy(1938年)
- オズの魔法使 The Wizard of Oz(1939年)
- ニノチカ Ninotchka(1939年)
- ザ・ウィメン The Women(1939年)
- チップス先生さようなら Goodbye, Mr. Chips(1939年)
- 風と共に去りぬ Gone with the Wind(1939年)
1940年代
- トムとジェリー(代表作) Tom and Jerry(1940年 - 1986年)
- 踊るニュウ・ヨーク Broadway Melody of 1940(1940年)
- ブーム・タウン Boom Town(1940年)
- フィラデルフィア物語 The Philadelphia Story(1940年)
- 哀愁 Waterloo Bridge(1940年)
- 高慢と偏見 Pride and Prejudice(1940年)
- 桃色の店 The Shop Around the Corner(1940年)
- 塵に咲く花 Blossoms in the Dust(1941年)
- ジキル博士とハイド氏 Dr. Jekyll and Mr. Hyde(1941年)
- 女性No.1 Woman of the Year(1942年)
- ミニヴァー夫人 Mrs. Miniver(1942年)
- 心の旅路 Random Harvest(1942年)
- キュリー夫人 Madame Curie(1943年)
- 町の人気者 The Human Comedy(1943年)
- バターン Bataan(1943年)
- ガス燈 Gaslight(1944年)
- ドーヴァーの白い崖 The White Cliffs of Dover(1944年)
- 若草の頃 Meet Me in St. Louis(1944年)
- 緑園の天使 National Velvet(1944年)
- 愛の決断 The Valley of Decision(1945年)
- 錨を上げて Anchors Aweigh(1945年)
- コレヒドール戦記 -They Were Expendable(1945年)
- 子鹿物語 The Yearling(1946年)
- 雲流るるはてに Till the Clouds Roll By(1946年)
- 育ちゆく年 The Green Years(1946年)
- 郵便配達は二度ベルを鳴らす The Postman Always Rings Twice(1946年)
- ジーグフェルド・フォリーズ Ziegfeld Follies(1946年)
- 湖中の女 Lady in the Lake(1947年)
- グッド・ニュース Good News(1947年)
- イースター・パレード Easter Parade(1948年)
- ワーズ&ミュージック Words and Music(1948年)
- 山河遥かなり The Search(1948年)
- 三人の名付け親 3 Godfathers(1948年)
- 若草物語 Little Women(1949年)
- 私を野球に連れてって Take Me Out to the Ball Game(1949年)
- アダム氏とマダム Adam's Rib(1949年)
- 踊る大紐育 On The Town(1949年)
1950年代
- キング・ソロモン King Solomon's Mines(1950年)
- 花嫁の父 Father of the Bride(1950年)
- アニーよ銃をとれ Annie Get Your Gun(1950年)
- 恋愛準決勝戦 Royal Wedding(1951年)
- 可愛い配当 Father's Little Dividend(1951年)
- コーズ・フォー・アラーム Cause for Alarm!(1951年)
- 歌劇王カルーソ The Great Caruso(1951年)
- 巴里のアメリカ人 An American in Paris(1951年)
- クォ・ヴァディス Quo Vadis(1951年)
- ショウ・ボート Show Boat(1951年)
- 雨に唄えば Singin' in the Rain(1952年)
- 黒騎士 Ivanhoe(1952年)
- 悪人と美女 The Bad and the Beautiful(1952年)
- バンド・ワゴン The Band Wagon(1953年)
- 円卓の騎士 Knights of the Round Table(1953年)
- キス・ミー・ケイト Kiss Me, Kate(1953年)
- リリー Lili(1953年)
- ジュリアス・シーザー Julias Caesar(1953年)
- ブラボー砦の脱出 Escape from Fort Bravo(1953年)
- ローズ・マリー Rose Marie(1954年)
- 掠奪された七人の花嫁 Seven Brides for Seven Brothers(1954年)
- 重役室 Exective Suite(1954年)
- 暴力教室 Blackboard Jungle(1955年)
- ガラスの靴 The Glass Slipper(1955年)
- 野郎どもと女たち Guys and Dolls(1955年)現在もMGMが版権保有
- 明日泣く I'll Cry Tomorrow(1955年)
- 日本人の勲章 Bad Day at Black Rock(1955年)
- 情欲の悪魔 Love Me or Leave Me(1955年)
- 上流社会 High Society(1956年)
- 禁断の惑星 Forbidden Planet(1956年)
- 炎の人ゴッホ Lust for Life(1956年)
- 八月十五夜の茶屋 The Teahouse of the August Moon(1956年)
- 影なき恐怖 Julie(1956年)
- 荒鷲の翼 The Wings of Eagles(1956年)
- 傷だらけの栄光 Somebody Up There Likes Me(1956年)
- 悪人への貢物 Tribute to a Bad Man(1956年)
- 愛情の花咲く樹 Raintree County(1957年)
- 魅惑の巴里 Les Girls(1957年)黒澤明の「羅生門」スタイルのミュージカル
- 熱いトタン屋根の猫 Cat on a Hot Tin Roof(1958年)
- 恋の手ほどき Gigi(1958年)
- ゴーストタウンの決斗 The Law and Jake Wade(1958年)
- カラマゾフの兄弟 The Brothers Karamazov(1958年)
- 北北西に進路を取れ North By Northwest(1959年)
- ベン・ハー Ben-Hur(1959年)
- 緑の館 The Green Mansion(1959年)
- 旅 The Journey(1959年)
1960年代
- バターフィールド8 Butterfield 8(1960年)
- タイム・マシン 80万年後の未来へ The Time Machine(1960年)
- シマロン Cimarron(1960年)
- 未知空間の恐怖/光る眼 Village of the Damned(1960年)
- 太陽にかける橋 Bridge to the Sun(1961年)
- 西部開拓史 How the West Was Won(1962年)
- ロリータ Lolita(1962年)
- ジャンボ Billy Rose's Jumbo(1962年)
- 戦艦バウンティ Mutiny on Bounty(1962年)
- 予期せぬ出来事 The V.I.P.s(1963年)
- モンタナの西 West of Montana(1963年)
- たたり The Haunting(1963年)
- 卑怯者の勲章 The Americanization of Emily(1964年)
- 不沈のモーリー・ブラウン The Unsinkable Molly Brown(1964年)
- ランダース The Rounders(1964年)
- 黄色いロールス・ロイス The Yellow Rolls-Royce(1964年)
- イグアナの夜 The Night of the Iguana(1964年)
- 暴行 The Outrage(1964年)黒澤明の「羅生門」の西部劇版
- いそしぎ The Sandpiper(1965年)
- ドクトル・ジバゴ Doctor Zhivago(1965年)
- シンシナティ・キッド The Cincinnati Kid(1965年)
- いつか見た青い空 A Patch of Blue(1965年)
- クロスボー作戦 Operation Crossbow(1965年)
- 丘 The Hill(1965年)
- グラン・プリ -Grand Prix(1966年)
- 歌え!ドミニク The Singing Nun(1966年)
- 特攻大作戦 The Dirty Dozen(1967年)
- 欲望 Blowup(1967年)
- 25時 The 25th Hour La Vingt-Cinquieme Heure(1967年)
- 遙か群衆を離れて Far from the Madding Crowd(1967年)
- 吸血鬼 The Fearless Vampire Killers(1967年)
- 殺しの分け前/ポイント・ブランク Point Blank(1967年)
- ガンマー第3号 宇宙大作戦 The Green Slime(1968年)※日本での配給は東映
- 2001年宇宙の旅 2001: A Space Odyssey(1968年)
- 荒鷲の要塞 Where Eagles Dare(1968年)
- 北極の基地/潜航大作戦 Ice Station Zebra(1968年)
- 戦争プロフェッショナル The Mercenaries(1968年)
- サンセバスチャンの攻防 Guns for San Sebastian(1968年)
- 栄光の座 The Shoes of the Fisherman(1968年)
- フィクサー The Fixer(1968年)
- さすらいの大空 The Gypsy Moths(1969年)
- チップス先生さようなら Goodbye, Mr. Chips(1969年)
- 汚れた7人 The Split(1969年)
1970年代
- 戦略大作戦 Kelly's Heroes(1970年)
- ライアンの娘 Ryan's Daughter(1970年)
- エルビス・オン・ステージ Elvis: That's the Way It Is(1970年)
- 最後の脱出 No Blade Of Glass(1970年)
- 砂丘 Zabriskie Point(1970年)
- 大悪党/ジンギス・マギー Dirty Dingus Maggie(1970年)
- バード・シット Brewster McCloud(1970年)
- 黒いジャガー Shaft(1971年)
- 刑事キャレラ 10+1 の追撃 Without Apparent Motive(1971年)
- ボーイフレンド The Boy Friend(1971年)
- 狙撃者 Get Carter(1971年)
- マーベリックの黄金 Catlow(1971年)
- ラスト・ラン/殺しの一匹狼 The Last Run(1971年)
- エルビス・オン・ツアー Elvis on Tour(1972年)
- 美しく青きドナウ The Great Waltz(1972年)
- カンサスシティの爆弾娘 Kansas City Bomber(1972年)
- ハイジャック Skyjacked(1972年)
- ウエストワールド Westworld(1973年)
- ロリ・マドンナ戦争 Lolly-Madonna XXX(1973年)
- 組織 The Outfit(1973年)
- トレイダー・ホーン Trader Horn(1973年)
- ウォーキング・トール Walking Tall(1973年)
- ソイレント・グリーン Soylent Green(1973年)
- キャット・ダンシング The Man Who Loved Cat Dancing(1973年)
↓ここから北米での配給のみユナイテッド・アーティスツが担当。↓
- ザッツ・エンタテインメント That's Entertainment!(1974年)
- 風とライオン The Wind and the Lion(1975年)※コロンビア ピクチャーズとの合作
- ザッツ・エンタテインメント PART2 That's Entertainment, Part II(1976年)
- ネットワーク Network(1976年)※合併前のUAとの合作
- 2300年未来への旅 Logan's Run(1976年)
- グッバイガール The Goodbye Girl(1977年)※ワーナー・ブラザースとの合作
- テレフォン Telefon(1977年)
1980年 - 1985年
- フェーム Fame(1980年)
- ジェネシスを追え The Formula(1980年)
- 郵便配達は二度ベルを鳴らす The Postman Always Rings Twice(1981年)※パラマウント映画との合作
- インチョン! Inchon(1981年)
- カリフォルニア・ドールズ …All the Marbles(1981年)
- この生命誰のもの Whose Life Is It Anyway?(1981年)
- チャック・ノリスの 地獄の復讐 Forced Vengeance(1982年)
- ポルターガイスト Poltergeist(1982年)
- ビクター/ビクトリア Victor/Victoria(1982年)
- ロッキー3 Rocky III(1982年)※UAとの合作
- ウォー・ゲーム WarGames(1983年)※UAとの合作
- 007 オクトパシー Octopussy(1983年)※UAとの合作
- ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ Curse of the Pink Panther(1983年)※UAとの合作
- 愛のイエントル Yentl(1983年)※UAとの合作
- スペース・パイレーツ The Ice Pirates(1984年)
- エレクトリック・ドリーム Electric Dreams(1984年)※現在もMGMが版権を保有
- 若き勇者たち Red Dawn(1984年)※UAとの合作
- 007 美しき獲物たち A View to a Kill(1985年)※UAとの合作
- レッドソニア Red Sonja(1985年)
- イヤー・オブ・ザ・ドラゴン Year of the Dragon(1985年)
- ロッキー4/炎の友情 Rocky IV(1985年)※UAとの合作
- ↑ここまでは現在ワーナーメディアが版権を保有(注釈付きを除く)↑
1986年以降 ‐ 1990年代
- ポルターガイスト2 Poltergeist II: The Other Side(1986年)
- シカゴ・コネクション/夢みて走れ Running Scared(1986年)
- 上海サプライズ Shanghai Surprise(1986年)
- スペースボール Spaceballs(1987年)
- 007 リビング・デイライツ The Living Daylights(1987年)
- 危険な天使 Fatal Beauty(1987年)
- 月の輝く夜に Moonstruck(1987年)
- 潮風のいたずら Overboard(1987年)
- ウィロー Willow(1988年)※現在はウォルト・ディズニー・スタジオが版権を保有
- ポルターガイスト3 / 少女の霊に捧ぐ… Poltergeist III(1988年)
- レインマン Rain Man(1988年)
- 乙女座殺人事件 The January Man(1989年)
- 刑事クイン/妖術師の島 The Mighty Quinn(1989年)
- 007 消されたライセンス Licence to Kill(1989年)
- 白く渇いた季節 A Dry White Season(1989年)
- アイリスへの手紙 Stanley & Iris(1990年)
- ロッキー5/最後のドラマ Rocky V(1990年)
- ザ・フィールド The Field(1990年)
- インディアン・ランナー The Indian Runner(1991年)
- 妹の恋人 Benny & Joon(1993年)
- ピンク・パンサーの息子 Son of the Pink Panther(1993年)
- 危険な微笑/氷の情事がこわれるとき? Fatal Instinct(1993年)
- ゲッティング・イーブン Getting Even with Dad(1994年)
- ザッツ・エンタテインメント PART3 That's Entertainment! III(1994年)※ターナー(ワーナーメディア)が過去のMGM作品を抜粋して製作
- スターゲイト Stargate(1994年)
- フルーク Fluke(1995年)
- スピーシーズ 種の起源 Species(1995年)
- ゲット・ショーティ Get Shorty(1995年)
- 007 ゴールデンアイ GoldenEye(1995年)
- あなたに逢いたくて Two Much(1995年)※タッチストーン・ピクチャーズ(ディズニー傘下)との合作
- カットスロート・アイランド Cutthroat Island(1995年)
- 天使のわんちゃん チャーリーとイッチー All Dogs Go to Heaven 2(1996年)
- 狼たちの街 Mulholland Falls(1996年)
- キングピン/ストライクへの道 Kingpin(1996年)
- おもちゃの国を救え! Babes in Toyland(1997年)
- 007 トゥモロー・ネバー・ダイ Tomorrow Never Dies(1997年)
- スピーシーズ2 Species II(1998年)
- 洗脳 Disturbing Behavior(1998年)
- スティグマータ 聖痕 Stigmata(1999年)
- 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ The World Is Not Enough(1999年)
2000年代
- この胸のときめき Return to Me(2000年)
- オータム・イン・ニューヨーク Autumn in New York(2000年)
- エルヴィス・オン・ステージ Elvis: That's the Way It Is - Special Edition(2001年)※ターナーが未公開フィルムを元に製作
- ハンニバル Hannibal(2001年)
- キューティ・ブロンド Legally Blonde(2001年)
- ウインドトーカーズ Windtalkers(2002年)
- 007 ダイ・アナザー・デイ Die Another Day(2002年)
- エージェント・コーディ Agent Cody Banks(2003年)
- キューティ・ブロンド/ハッピーMAX Legally Blonde 2: Red, White & Blonde(2003年)
- スピーシーズ3 禁断の種 Species III(2004年)
- 悪魔の棲む家 The Amityville Horror(2005年)
- ピンクパンサー The Pink Panther(2006年)
- クラークス2/バーガーショップ戦記 Clerks II(2006年)
- アレックス・ライダー Stormbreaker(2006年)
- 007 カジノ・ロワイヤル Casino Royale(2006年)
- ロッキー・ザ・ファイナル Rocky Balboa(2006年)
- シャッフル Premonition(2007年)
- 大いなる陰謀 Lions for Lambs(2007年)
- グレート・ディベーター 栄光の教室 The Great Debaters(2007年)
- セレブ・ウォーズ ~ニューヨークの恋に勝つルール~ How to Lose Friends & Alienate People(2008年)
- 007 慰めの報酬 Quantum of Solace(2008年)
- ワルキューレ Valkyrie(2008年)
- ピンクパンサー2 The Pink Panther 2(2009年)
- サブウェイ123 激突 The Taking of Pelham 123(2009年)
2010年代
- オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式 Hot Tub Time Machine(2010年)
- ドラゴン・タトゥーの女 The Girl with the Dragon Tattoo(2011年)
- Mr.ズーキーパーの婚活動物園 Zookeeper(2011年)
- キャビン The Cabin in the Woods(2012年)
- 31年目の夫婦げんか Hope Springs(2012年)
- 007 スカイフォール Skyfall(2012年)
- ホビット 思いがけない冒険 The Hobbit: An Unexpected Journey(2012年)
- レッド・ドーン Red Dawn(2012年)
- G.I.ジョー バック2リベンジ G.I. Joe: Retaliation(2013年)
- キャリー Carrie(2013年)
- ヘンゼル & グレーテル Hansel & Gretel: Witch Hunters(2013年)
- ヘラクレス Hercules(2014年)
- ロボコップ RoboCop(2014年)
- イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所 If I Stay(2014年)
- オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式2 Hot Tub Time Machine 2(2015年)
- キューティ・コップ Hot Pursuit(2015年)
- ポルターガイスト Poltergeist(2015年)
- しゃかりきにフットボール Balls Out(2015年)
- マックス Max(2015年)
- 007 スペクター Spectre(2015年)
- クリード チャンプを継ぐ男 Creed(2015年)
- 世界一キライなあなたに Me Before You(2016年)
- ベン・ハー Ben-Hur(2016年)
- ワタシが私を見つけるまで How to Be Single(2016年)
- マグニフィセント・セブン The Magnificent Seven(2016年)
- バーバーショップ3 リニューアル! Barbershop: The Next Cut(2016年)
- エブリシング Everything, Everything(2017年)
- デトロイト Detroit(2017年)
- エブリデイ Every Day(2018年)
- デス・ウィッシュ Death Wish(2018年)
- トゥームレイダー ファースト・ミッション Tomb Raider(2018年)
- オーバーボード Overboard(2018年)
- オペレーション・フィナーレ Operation Finale(2018年)※アメリカ合衆国以外全世界Netflix独占配信
- アリー/ スター誕生 A Star Is Born(2018年)
- 蜘蛛の巣を払う女 The Girl in the Spider's Web(2018年)
- クリード 炎の宿敵 Creed II(2018年)
- ファイティング・ファミリー Fighting with My Family(2019年)
- ザ・ハッスル The Hustle(2019年)
- サン・イズ・オールソー・ア・スター 引き寄せられる2人 The Sun Is Also a Star(2019年)
- チャイルド・プレイ Child's Play(2019年)
- アダムス・ファミリー The Addams Family(2019年)
2020年代
- キャッシュトラック Wrath of Man(2021年)
- G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ Snake Eyes(2021年)
- リスペクト Respect(2021年)
- キャンディマン Candyman(2021年)
- アダムス・ファミリー2(仮題) The Addams Family 2(2021年)
- 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ No Time to Die(2021年)
- ハウス・オブ・グッチ(原題) House of Gucci(2021年)
- ドッグ(原題) Dog(2022年)
- クリードIII (原題)Creed III(2022年)
レオ・ザ・ライオン
1924年の創業当時からライオンが登場するオープニングロゴを使用、「レオ・ザ・ライオン(Leo the Lion)」の愛称で親しまれている。創業開始当初は吠えなかったが、トーキー映画が主流になってきてからは吠えるようになった。一時期ライオンのシルエット静止画を意匠としたものも使われた(『The Subject Was Roses』・『2001年宇宙の旅』のみで使用)が、すぐにライオンが吠えるものに戻している(MGMレコードのロゴに残された)。
主要子会社
- MGMスタジオ(Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.)
- ユナイテッド・アーティスツ(United Artists Corporation) ※1981年に合併
- オライオン・ピクチャーズ(Orion Releasing LLC / Orion Pictures)
- アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ(American International Pictures)※インディペンデント映画部門
- ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング(United Artists Releasing, LLC) ※MGMとアンナプルナ・ピクチャーズとの合弁会社で、北米市場向けに劇場配給を担当する。
関連項目
脚注
注釈
- ^ 日本国内においては、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)のソフト販売を担当していたのは、1991年 - 1999年までにかけてワーナー・ホーム・ビデオが発売元を担当していた以来21年振りとなり、ユナイテッド・アーティスツ(UA)作品のソフト販売を担当していたのは、1983年 - 1999年までにかけてワーナー・ホーム・ビデオ(ワーナー・ホーム・ビデオ(初代:ワーナー・パイオニア株式会社)→ワーナー・ホーム・ビデオ(ワーナー・ブラザース映画会社→ワーナー・ブラザース・ジャパン・インコーポレーテッド))が発売元を担当していた以来21年振りとなる。
- ^ 北米での配給は20世紀フォックスが担当。
出典
- ^ Busch, Anita (October 30, 2015). “James Bond Movie Rights Auction: Where Will 007 Land?”. Deadline. January 1, 2016閲覧。
- ^ Lodderhose, Diana (March 27, 2017). “MGM & Annapurna Seal Multi-Year Movie Distribution Deal”. Deadline June 30, 2017閲覧。
- ^ Palmar, Annie (May 26, 2021). “Amazon to buy MGM Studios for $8.45 billion”. CNBC May 26, 2021閲覧。
- ^ “アマゾン、「007」の米映画大手MGM買収…買収額9200億円”. 読売新聞 (2021年5月26日). 2021年5月26日閲覧。
- ^ “アマゾンのMGM買収 「007が見放題に」と期待高まる 「ボンドが『Alexa、敵を壊滅させて』って言う」との妄想も”. iza(イザ!) (2021年5月30日). 2021年6月6日閲覧。
外部リンク
- MGM Studios
- MGM - YouTubeチャンネル
- スタジオロゴの裏話 (レオ・ザ・ライオンの静止画バージョン)