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「千頭駅」の版間の差分

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== 駅構造 ==
== 駅構造 ==
3面5線の[[プラットホーム]]をもつ[[地上駅]]である。1 - 4番線は2面4線の[[頭端式ホーム]]であり、大井川本線の[[SL急行 (大井川鐵道)|SL急行]]および普通列車が発着する。改札から大井川本線のホームへは段差を通ることなく利用できる。
3面5線の[[プラットホーム]]をもつ[[地上駅]]である。1 - 4番線は2面4線の[[頭端式ホーム]]であり、大井川本線の[[かわね路号]]および普通列車が発着する。改札から大井川本線のホームへは段差を通ることなく利用できる。


6番線は井川線が発着するホームであり、大井川本線のホームとの間にある中間改札を通って行くことができる。他のホームよりも高さが低くなっている。井川線の線路は、駅舎の横を通り抜けて[[川根両国駅|川根両国]]方面に伸びており、頭端式ホームではなく[[単式ホーム]]のようになっている。なお、井川線ホームの反対側にも大井川本線用の線路が敷かれているが、定期列車では使用されることはなく、5番線の案内もない。
6番線は井川線が発着するホームであり、大井川本線のホームとの間にある中間改札を通って行くことができる。他のホームよりも高さが低くなっている。井川線の線路は、駅舎の横を通り抜けて[[川根両国駅|川根両国]]方面に伸びており、頭端式ホームではなく[[単式ホーム]]のようになっている。なお、井川線ホームの反対側にも大井川本線用の線路が敷かれているが、定期列車では使用されることはなく、5番線の案内もない。
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また、駅付近は広大な車庫になっており、[[夜間滞泊]]が設定されている。金谷寄りのところに[[転車台]]があり、現在はほぼ毎日使用されている。この転車台は、[[1897年]]([[明治]]30年)に[[イギリス]]で製造された転車台であり、[[東赤谷駅]]から[[1980年]]([[昭和]]55年)[[7月20日]]に移設され、同年[[11月12日]]に使用を開始した。手動式で、駅員や機関士が5人がかりで[[蒸気機関車]] (SL) を方向転換させる。かつてはイベントや[[映画]]の撮影でしか使用されていなかったが、[[2011年]]([[平成]]23年)に[[新金谷駅]]構内に設置された転車台が、同年[[10月7日]](SLフェスタ2011の初日)に使用を開始したことに伴い、双方の転車台で原則的に常時SLの方向転換が実施されるようになった。
また、駅付近は広大な車庫になっており、[[夜間滞泊]]が設定されている。金谷寄りのところに[[転車台]]があり、現在はほぼ毎日使用されている。この転車台は、[[1897年]]([[明治]]30年)に[[イギリス]]で製造された転車台であり、[[東赤谷駅]]から[[1980年]]([[昭和]]55年)[[7月20日]]に移設され、同年[[11月12日]]に使用を開始した。手動式で、駅員や機関士が5人がかりで[[蒸気機関車]] (SL) を方向転換させる。かつてはイベントや[[映画]]の撮影でしか使用されていなかったが、[[2011年]]([[平成]]23年)に[[新金谷駅]]構内に設置された転車台が、同年[[10月7日]](SLフェスタ2011の初日)に使用を開始したことに伴い、双方の転車台で原則的に常時SLの方向転換が実施されるようになった。


[[1976年]](昭和51年)[[6月20日]]より[[国鉄9600形蒸気機関車|49616(9600形)]]が[[静態保存]]されている。同機は[[2014年]](平成26年)3月、[[SL急行 (大井川鐵道)#きかんしゃトーマス号・ジェームス号|きかんしゃトーマス号]]運転開始に先がけて[[国鉄D51形蒸気機関車|D51]]風に改造され、トーマスのキャラクター「ヒロ」になった。
[[1976年]](昭和51年)[[6月20日]]より[[国鉄9600形蒸気機関車|49616(9600形)]]が[[静態保存]]されている。同機は[[2014年]](平成26年)3月、[[かわね路号#きかんしゃトーマス号・ジェームス号|きかんしゃトーマス号]]運転開始に先がけて[[国鉄D51形蒸気機関車|D51]]風に改造され、トーマスのキャラクター「ヒロ」になった。


[[2015年]](平成27年)4月には、かつて新金谷駅構外側線に留置されていた[[国鉄C12形蒸気機関車|C12 208]]を「パーシー」に改造したほか、ラスティー ([[大井川鉄道DB1形ディーゼル機関車|DB9]]) も登場し当駅で同列車の運転を盛り上げている。
[[2015年]](平成27年)4月には、かつて新金谷駅構外側線に留置されていた[[国鉄C12形蒸気機関車|C12 208]]を「パーシー」に改造したほか、ラスティー ([[大井川鉄道DB1形ディーゼル機関車|DB9]]) も登場し当駅で同列車の運転を盛り上げている。

2021年10月14日 (木) 22:55時点における版

千頭駅
駅舎外観(2015年4月4日撮影)
せんず
SENZU
地図
所在地 静岡県榛原郡川根本町千頭1216-5
北緯35度6分27.79秒 東経138度8分11.69秒 / 北緯35.1077194度 東経138.1365806度 / 35.1077194; 138.1365806座標: 北緯35度6分27.79秒 東経138度8分11.69秒 / 北緯35.1077194度 東経138.1365806度 / 35.1077194; 138.1365806
所属事業者 大井川鐵道
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
(大井川本線)381人/日
(井川線)164人/日
(合計)545人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
(大井川本線)782人/日
(井川線)268人/日
(合計)1,050人/日
-2019年-
開業年月日 1931年昭和6年)12月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 大井川本線
キロ程 39.5 km(金谷起点)
崎平 (2.3 km)
所属路線 井川線
キロ程 0.0 km(千頭起点)
(1.1 km) 川根両国
備考 標高:299.8 m
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千頭駅(せんずえき)は静岡県榛原郡川根本町千頭にある、大井川鐵道の駅である。

寸又峡温泉への玄関口となっており、駅の海抜は299.8 mである。中部の駅百選選定駅。

歴史

  • 1931年昭和6年)12月1日 - 開業。
  • 1935年(昭和10年)5月30日 - 大井川専用軌道(のちの中部電力専用鉄道)が開業。同時に寸又川専用軌道(のちの千頭森林鉄道)が沢間駅 - 当駅間で大井川専用軌道に乗り入れを開始。
  • 1936年(昭和11年)11月19日 - 大井川専用軌道が軌間を762 mmから1,067 mmに改軌。寸又川専用軌道が乗り入れるため、当駅 - 沢間駅間は762 mm軌条が残され、三線軌条となる。
  • 1959年(昭和34年)8月1日 - 中部電力専用鉄道が大井川鐵道に引き継がれ、大井川鐵道井川線となる。
  • 1969年(昭和44年) - 千頭森林鉄道の廃止に伴い当駅 - 沢間駅間の762 mm軌条が撤去される。
  • 1970年(昭和45年)11月 - 当駅 - 川根両国駅間に並行する側線を往復するミニSL列車の運行開始。
  • 1989年平成元年)11月26日 - ミニSL列車の運行終了[1]
  • 1992年(平成4年)7月30日 - 旧駅舎の30m南に駅舎新築[2]

利用可能な鉄道路線

駅構造

3面5線のプラットホームをもつ地上駅である。1 - 4番線は2面4線の頭端式ホームであり、大井川本線のかわね路号および普通列車が発着する。改札から大井川本線のホームへは段差を通ることなく利用できる。

6番線は井川線が発着するホームであり、大井川本線のホームとの間にある中間改札を通って行くことができる。他のホームよりも高さが低くなっている。井川線の線路は、駅舎の横を通り抜けて川根両国方面に伸びており、頭端式ホームではなく単式ホームのようになっている。なお、井川線ホームの反対側にも大井川本線用の線路が敷かれているが、定期列車では使用されることはなく、5番線の案内もない。

駅舎は鉄骨一部二階建てでロッジ風の外観で[2]、構内には土産屋やうどん屋が営業している。

また、駅付近は広大な車庫になっており、夜間滞泊が設定されている。金谷寄りのところに転車台があり、現在はほぼ毎日使用されている。この転車台は、1897年明治30年)にイギリスで製造された転車台であり、東赤谷駅から1980年昭和55年)7月20日に移設され、同年11月12日に使用を開始した。手動式で、駅員や機関士が5人がかりで蒸気機関車 (SL) を方向転換させる。かつてはイベントや映画の撮影でしか使用されていなかったが、2011年平成23年)に新金谷駅構内に設置された転車台が、同年10月7日(SLフェスタ2011の初日)に使用を開始したことに伴い、双方の転車台で原則的に常時SLの方向転換が実施されるようになった。

1976年(昭和51年)6月20日より49616(9600形)静態保存されている。同機は2014年(平成26年)3月、きかんしゃトーマス号運転開始に先がけてD51風に改造され、トーマスのキャラクター「ヒロ」になった。

2015年(平成27年)4月には、かつて新金谷駅構外側線に留置されていたC12 208を「パーシー」に改造したほか、ラスティー (DB9) も登場し当駅で同列車の運転を盛り上げている。

かつては当駅から川根両国駅近くまで貨物専用線が井川線と並行しており、複線のようになっていたが、1960年代後半には遊休施設となっていた。これを活用し、1970年(昭和45年)11月にミニSL列車の運行を開始した。これが大井川鐵道のSL動態保存のルーツである。しかし、当駅近くの道路拡張に支障することから、当駅から川根両国駅までの専用線は廃止されることになり、1989年(平成元年)11月26日をもって当該専用線によるミニSL列車の運行を終了した。

また、沢間駅から千頭森林鉄道が井川線に乗り入れて当駅まで運行されており、千頭駅に併設された千頭土場で木材を降ろしていた。千頭森林鉄道の廃止後、トラック輸送に切り替わってからも千頭土場は活用されたが、林業の衰退により閉鎖され、跡地は現在道の駅奥大井音戯の郷とその駐車場となっている。

のりば

1 - 4 大井川本線 金谷方面
6 井川線 井川方面
大井川本線ホーム(2015年4月4日撮影) 井川線ホーム(2015年4月4日撮影)
大井川本線ホーム(2015年4月4日撮影)
井川線ホーム(2015年4月4日撮影)

利用状況

  • 2007年度の1日平均乗車人員(静岡県統計年鑑による)
    • 大井川本線 - 399人
    • 井川線 - 71人

駅周辺

路線バス

大鉄アドバンス

隣の駅

大井川鐵道
大井川本線
崎平駅 - 千頭駅
井川線
千頭駅 - 川根両国駅
千頭森林鉄道
本線
千頭駅 - 沢間停車場

ギャラリー

脚注

  1. ^ 鉄道ファン 1990年2月号 p.114
  2. ^ a b “千頭駅新駅舎が完成 大井川鉄道 2階建てロッジ風に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年8月6日) 

関連項目

外部リンク