飯詰駅
飯詰駅 | |
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駅舎(2024年5月) | |
いいづめ Iizume | |
◄後三年 (5.1 km) (7.2 km) 大曲► | |
秋田県仙北郡美郷町上深井字谷地中[1] | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■奥羽本線 |
キロ程 | 239.8 km(福島起点) |
電報略号 | イメ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
142人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)6月15日[1][2] |
備考 | 簡易委託駅 |
飯詰駅(いいづめえき)は、秋田県仙北郡美郷町上深井字谷地中(やちなか)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。
横手盆地のほぼ中央に所在し、羽州街道の重要な宿駅であった仙北郡六郷町と雄物川・横手川舟運で栄えた角間川町のほぼ中間に位置する[3]。
歴史
[編集]- 1905年(明治38年)6月15日:国鉄奥羽北線(現・奥羽本線)大曲駅 - 横手駅間延伸時に開設[注 1][3]。
- 当初は仙北郡飯詰村上深井に所在。
- 1983年(昭和58年)2月10日:荷物扱いを廃止[4]、簡易委託化[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[2]。
- 2016年(平成28年)3月26日:快速列車の停車駅となる[6]。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][7]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅である。駅舎とホームの間は跨線橋で連絡しており、木造駅舎を備えている。
以前は貨物取扱も行っていたため、駅舎反対側(田んぼ側)にも側線2線を備えていたが、取扱廃止に伴い撤去されている。現在も旧貨物ホームと側線1本が残されており、稀に保線車両等が停まっている。
横手駅管理の簡易委託駅(改札業務実施)で、駅舎には出札窓口が設置されている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■奥羽本線 | 上り | 横手・新庄方面[8] |
2 | 下り | 大曲・秋田方面[8] |
-
ホーム(2024年5月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は142人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 213 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 209 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 223 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 233 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 239 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 235 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 218 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 204 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 197 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 181 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 179 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 172 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 28 | 153 | 181 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 28 | 160 | 188 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 26 | 157 | 183 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 28 | 147 | 175 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 25 | 136 | 161 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 24 | 114 | 138 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 25 | 107 | 133 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 23 | 111 | 134 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)12 | 100 | 113 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)12 | 115 | 128 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)15 | 126 | 142 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)17 | 125 | 142 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]湿地帯の中に開設したことで、駅舎造成のため盛土したと言われる[3]。また、駅周辺は1・2軒しか家の無い寒村であった。しかし、開業後は商家、住宅、旅館、各種事業所などが立ち並び、街村を形成した[3]。県南部有数の穀倉地帯を後背地としており、米穀倉庫が立ち並び、鉄道貨車に米穀・貨物積下ろしなどを行う運送業が盛んとなった[3]。荷馬車やトラックも使用され、物資集散地として栄えた[3]。旅客輸送の面では、急行列車が停車し[6]、戦後しばらくの間は仙北郡内で大曲駅に次ぐ乗降客数で賑わい、一時期は六郷行きや角間川行きの乗合バスも定期運行されていた[3]。しかし、モータリゼーション進行に伴い、鉄道駅の地域における重要性は急速に低下した。
- 飯詰駅前郵便局
- 秋田県道263号熊堂六郷線
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “駅の情報(飯詰駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月5日閲覧。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、534頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d e f g 『仙南村郷土誌』(1992)pp.329-334
- ^ 「日本国有鉄道公示第197号」『官報』第16806号1986年2月10日。
- ^ 「「通報」●奥羽本線糠ノ目駅ほか2駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1983年2月10日、1面。
- ^ a b 『2016年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)JR東日本秋田支社、2015年12月18日、5頁 。2016年3月21日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月4日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(飯詰駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年4月28日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
参考文献
[編集]- 仙南村村史編纂委員会(編) 編『仙南村郷土誌』仙南村、1992年7月。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(飯詰駅):JR東日本