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ブラバム・BT26

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラバム・BT26
ブラバム・BT26A
BT26、タスマンシリーズ仕様
カテゴリー F1 / タスマンシリーズ
コンストラクター イギリスの旗 モーターレーシング・ディベロップメント
デザイナー オーストラリアの旗 ロン・トーラナック
先代 ブラバム・BT24
後継 ブラバム・BT33
主要諸元[1]
シャシー セミ-モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, コイルスプリング オーバーダンパー, アンチロールバー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, ツインラジアスアーム, コイルスプリング オーバーダンパー, アンチロールバー
エンジン
コスワース:2,995 cc (182.8 cu in)
レプコ:2,995 cc (182.8 cu in) 90° V8, NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ヒューランド DG 300 5速 MT, ZF ディファレンシャル
重量 520 kg
燃料 ガルフ
BP
タイヤ グッドイヤー, ダンロップ
主要成績
チーム ブラバム・レーシング・オーガニゼーション
モーターレーシング・ディベロップメント
ドライバー オーストラリアの旗 ジャック・ブラバム
アメリカ合衆国の旗 ダン・ガーニー
オーストリアの旗 ヨッヘン・リント
コンストラクターズタイトル 8
初戦 1968年スペイングランプリ
出走優勝ポールFラップ
12020
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レプコ・ブラバム・BT26 (Repco Brabham BT26) は、ブラバムが開発したフォーミュラ1カー。コスワースDFVに切り替えた後は2勝を挙げ、1969年シーズンのコンストラクターズランキング2位となった。

コンセプト

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ロン・トーラナックによって設計されたBT26は、彼のスペースフレーム構造をもったF1カーの最終作であり、そのような構造を持った最後のF1カーの1台であった。燃料タンクに関するレギュレーションの変更で、スペースフレーム構造は禁止された。トーラナックはスペースフレームとアルミニウムパネルを組み合わせてセミモノコックを作り、スペースフレームチューブのサイズを小さくしてシャシーを軽量化することができた。

BT24とBT26のその他の主な違いは、より強力なレプコ・860シリーズエンジンであったが、信頼性も低くなった。1968年シーズンに何度もリタイアに苦しめられたヨッヘン・リントは翌年チーム・ロータスに移籍した。1969年、レプコエンジンはコスワースDFVに置き換えられた。この改良型はBT26Aと命名された。

レース戦績

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1968年シーズンの完走はリントとブラバムのそれぞれ1つのみであった。1969年には改善が見られ、新加入のジャッキー・イクスは2勝を挙げランキング2位となった。ブラバム・フォードはフランク・ウィリアムズ・レーシングカーズピアス・カレッジの助けも得てコンストラクターズランキング2位となった。

ブラバムは1970年に新型のBT33に切り替えたことで、BT26Aはプライベーターに放出された。その中でピーター・デ・クラーク南アフリカGPで最高位を記録した。1971年、BT26Aの最後のレースとなった南アフリカGPジャッキー・プレトリウスは22周目にエンジントラブルでリタイアした。

ノンタイトル戦ではブラバムが1969年BRDCインターナショナルトロフィーで優勝し、イクスは1969年オウルトン・パークインターナショナルゴールドカップで優勝した。デクラークとプレトリアスは1970年と1971年に南アフリカのノンタイトル戦で3勝を挙げた。

1970年にデレック・ベルはDFVの2.5リッターバージョンであるコスワースDFWを搭載したBT26Aを使用してタスマンシリーズに参戦した。最高位はニュージーランドGPでの2位だったが、エンジントラブルのためシリーズ後半のオーストラリアでのレースはキャンセルを余儀なくされた。

F1における全成績

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(key) (斜体ファステストラップ

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 ポイント1 順位1
1968年 ブラバム・レーシング・オーガニゼーション レプコ・860 3.0 V8 G RSA
南アフリカの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
BEL
ベルギーの旗
NED
オランダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
MEX
メキシコの旗
102 8位
ジャック・ブラバム DNS Ret Ret Ret Ret Ret 5 Ret Ret Ret Ret
ヨッヘン・リント Ret Ret Ret Ret 3 Ret Ret Ret Ret
ダン・ガーニー Ret
1969年 ブラバム・レーシング・オーガニゼーション コスワースDFV G RSA
南アフリカの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
NED
オランダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
MEX
メキシコの旗
49 (51) 2位
ジャック・ブラバム Ret Ret Ret 6 Ret 2 4 3
ジャッキー・イクス Ret 6 Ret 5 3 2 1 10 1 Ret 2
フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ D ピアス・カレッジ Ret 2 Ret Ret 5 Ret 5 Ret 2 10
1970年 チーム・ガンストン コスワースDFV G RSA
南アフリカの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
BEL
ベルギーの旗
NED
オランダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
MEX
メキシコの旗
353 4位
ピーター・デ・クラーク 11
トム・ホイートクロフト・レーシング デレック・ベル Ret
ガス・ハッチソン ガス・ハッチソン Ret
1971年 チーム・ガンストン コスワースDFV G RSA
南アフリカの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
NED
オランダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
AUT
オーストリアの旗
ITA
イタリアの旗
CAN
カナダの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
53 9位
ジャッキー・プレトリウス 11

1 各戦とも完走者上位6名に 9-6-4-3-2-1 ポイントが与えられたが、各チームの上位の車のみに与えられた。1968年は前半6戦の内ベスト5戦と後半6戦の内ベスト5戦、1969年と71年は前半6戦の内ベスト5戦と後半5戦の内ベスト4戦、1970年は前半7戦の内ベスト6戦と後半6戦の内ベスト5戦が有効ポイントとして計算された。
2 1968年はBT26の獲得ポイントは4ポイントのみであった。残りの6ポイントはBT20BT24を使用して獲得された。
3 すべてのポイントはBT33を使用して1970年と1971年に獲得された。


参照

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外部リンク

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