「門司駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅舎(南口) |
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|ローマ字 = Moji |
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2020年2月15日 (土) 00:45時点における版
門司駅* | |
---|---|
駅舎(南口) | |
もじ Moji | |
所在地 | 北九州市門司区中町[1]2-1 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | モシ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 3面6線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
6,338人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)4月1日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 鹿児島本線 |
駅番号 | JA 29 |
キロ程 | 5.5 km(門司港起点) |
◄JA30 小森江 (1.5 km) (5.5 km) 小倉 JA28► | |
所属路線 | 山陽本線 |
駅番号 | JA 52 |
キロ程 | 534.4 km(神戸起点) |
◄JA53 下関 (6.3 km) (- km) (小倉) JA51**► | |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 北九州市内駅 |
* 1942年に大里駅から改称。 ** ラッシュ時の一部を除いたほとんどの列車が小倉駅まで乗り入れ。 |
門司駅(もじえき)は、福岡県北九州市門司区中町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である[1]。駅番号は鹿児島本線JA29、山陽本線がJA52。
概要
鹿児島本線を所属線とし[2]、山陽本線を加えた2路線が乗り入れる。
関門トンネル開通により、山陽本線の終点駅となった。このため九州の鉄道の玄関口となっている[1]。なお、営業キロ上は駅の南側にある北九州貨物ターミナル駅と同一地点にある。山陽本線のうち関門トンネルを含む下関 - 門司間は九州旅客鉄道の所管である。同線は線路名称上では当駅が終着であるが、下関駅からの列車は運転系統上小倉駅まで直通する列車が多い。その一方で、2010年12月時点で当駅から下関駅を跨いで運転される列車は存在しない。また、ラッシュ時などには日豊本線からの列車も乗入れてくる(日中は小倉駅始発で運転)。
山陽本線が直流電化であるのに対し、鹿児島本線は交流電化であるため、本駅構内下関方にデッドセクションが存在する(貨物列車用のために門司駅構内にも設置されている)。そのため、かつてのブルートレインを初めとする客車列車は、門司駅において九州内を走行する交流電気機関車(ED72形、ED73-1000形、ED74形、ED75-300形、ED76形)と、関門トンネル専用の交直流電気機関車(EF30形、EF81形)と付替えが行われていた。九州地区には軸重の大きなEF81形が入線できない脆弱な区間が多い事も、機関車を交換する理由である。
かつては貨物列車も、当駅で機関車の付け替えが行われていたが、現在は北九州貨物ターミナル駅で機関車の付け替えが行われている。
歴史
九州鉄道の開通にあわせ、大里駅(だいりえき)として開業した。その当時は、現在の門司港駅が門司駅を名乗っていた。関門トンネルが開通する際に、門司駅を門司港駅に、大里駅を門司駅に、それぞれ改称した。
関門トンネルは、長大かつ海底という特殊な条件からもとより蒸気機関車の運行が不可能であり、電化がなされていたものの、門司以西の九州内は非電化であった。この事から、当駅での機関車交換が必須であり、九州初の特別急行列車「富士」や、戦後初の九州発着の特急「かもめ」も含め、すべての列車が長時間停車していたが、1961年(昭和36年)に本駅を含む門司港 - 久留米駅間が交流電化され、同時に山陽本線の下関 - 小郡(現新山口駅)間も直流電化をした。さらに1964年(昭和39年)に山陽本線が全線電化された頃には、旅客列車は機関車交換の不要な交直両用電車が中心になったことから、旅客列車の長時間停車が減少した。
1975年(昭和50年)の山陽新幹線開業以後は、隣の新幹線全列車の停車駅である小倉駅に旅客流動が集中した事で、旅客駅として衰退した。
- 1891年(明治24年)4月1日 - 九州鉄道(初代)の大里駅として開業[1]。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道が国有化、国有鉄道(当時は帝国鉄道庁)に移管[3]。
- 1942年(昭和17年)
- 1952年(昭和27年)3月21日 - 九州初の民衆駅となる駅舎完成。
- 1961年(昭和36年)6月1日 - 門司港 - 久留米駅間交流電化に伴い構内内側線除き交流電化。
- 1962年(昭和37年)3月2日 - デッドセクション移設により駅構内を全線交流電化。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 2002年(平成14年)3月13日 - 日本貨物鉄道の駅が北九州貨物ターミナル駅に改称。
- 2004年(平成16年)3月30日 - 橋上駅舎に改築[1]。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカード「SUGOCA」の利用を開始[6]。
駅構造
かつては、島式ホーム4面8線であったが、現在は海側の敷地を縮小し1面(旧7・8番乗り場)を廃止した3面6線を有する地上駅となっている。2004年(平成16年)に3階建の橋上駅舎が完成した[1]。
直営駅でみどりの窓口が設置されているほか、自動改札機・自動券売機を備え、SUGOCA(相互利用可能な各社のIC乗車カードも)の使用が可能である。1・2階に商業施設「えきマチ1丁目 門司」、3階に改札口がある。駅舎内にはファミリーマート(旧am/pm)がある。自動放送導入駅。
JRの特定都区市内制度における「北九州市内」の駅である。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 鹿児島本線 | 下り | 小倉・博多方面 日豊本線 行橋・中津方面 |
門司港発のみ |
2・3・4 | 下関発の列車を含む | |||
山陽本線 | 上り | 下関方面 | 当駅折返し | |
5・6 | 小倉方面から | |||
鹿児島本線 | 門司港方面 |
門司港駅発の列車は1・2番乗り場、下関駅発の列車(折り返しの下関行きも含む)は3・4番乗り場に発着するのが基本だが、相互接続がある場合は同一ホームに発着するなど、例外も多々ある。また小倉方面からの列車については、門司港行きが6番乗り場、下関行きが5番乗り場を基本とするが、これも一部列車で逆になることがある。
6番乗り場門司港・下関方端あたりに「急行天草」の乗車位置案内が僅かに残っている。
利用状況
2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は6,338人であり、JR九州の駅としては八幡駅に次いで第29位である[7]。
JR九州及びとうけい北九州によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員[8] |
---|---|
2000年 | 7,261 |
2001年 | 6,930 |
2002年 | 6,506 |
2003年 | 6,334 |
2004年 | 6,277 |
2005年 | 6,153 |
2006年 | 6,126 |
2007年 | 6,181 |
2008年 | 6,307 |
2009年 | 6,187 |
2010年 | 6,259 |
2011年 | 6,200 |
2012年 | 6,203 |
2013年 | 6,339 |
2014年 | 6,274 |
2015年 | 6,478 |
2016年 | 6,392 |
2017年 | 6,440 |
2018年 | 6,338 |
駅周辺
駅は門司区の西端に立地している。駅周辺は市街地となっているが、門司区の中心部は門司港駅周辺地区である。駅南口の前(山側)を国道3号が線路に並行する形で通っている。また、駅北口から250mほど海側の海岸沿いを国道199号が線路に並行する形で通っている。かつては駅の北側にサッポロビール北九州工場があったが2000年に閉鎖され、現在では同工場跡の建物を保存活用した門司赤煉瓦プレイスをはじめとして、大規模な再開発が進んでいる。
南口側
- 門司郵便局 - 駅南口からすぐ
- JR九州病院 - 南東へ約600m
- JR九州社員研修センター - 南東へ約700m
- 門司区役所大里出張所 - 南西へ約750m
- ハイビジョンシアター門司 - 南東へ約800m
- 豊国学園高等学校 - 南東へ約900m
- 啓知高等学校 - 南西へ約1km
- 敬愛中学校・高等学校 - 南西へ約1.5 km
北口側
付近ではないが、当駅から新門司港に発着するフェリーの送迎輸送が行われている。
- 名門大洋フェリー - 自社が無料送迎バスを運行。
- 阪九フェリー - 西鉄バス北九州に委託して無料送迎バスを運行。
- オーシャン東九フェリー - 地元タクシー会社に委託して送迎タクシーを運行。有料(310円)。
バス
西鉄バス北九州が運行し、南口構内と国道3号線上に分散してのりばを設置している。
構内
3号線門司港方面(門司駅前東交差点付近・門司港方面側)
- 60:淡島神社 - 伊川 - 門司学園中高・恒見営業所
- 63:淡島神社 - 伊川 - 柄杓田
- 70・72:JR門司港駅
- 72:門司港駅 - 門司港レトロ - 東本町二丁目・(海岸経由)田野浦
- 70:門司港レトロ - 東本町二丁目・(海岸経由)田野浦
- 74:門司港駅 - 門司港レトロ - 和布刈
- 75:門司港レトロ - (山手経由)田野浦
- 75・94:淡島神社 - 伊川 - 門司学園中高
- 95:門司港駅 - 門司港レトロ - (山手経由)田野浦
- 阪九フェリー無料送迎バス
3号線緑ケ丘・大里桃山町方面(門司駅前西交差点付近)
- 47:社ノ木二丁目 - 藤松公団 - 藤松・緑ヶ丘方面(循環)
- 48:社ノ木二丁目 - 鉄道学園 - 緑ヶ丘・藤松方面(循環)
- 49:大里桃山町 - 緑ヶ丘 - 藤松公団 - 砂津 - 小倉駅入口 - 平和通 - 三萩野 - 愛の家
3号線小倉方面(門司駅前東交差点付近・小倉方面側)
- 6:社ノ木二丁目 - 砂津 - 小倉駅入口 - 平和通り - 三萩野 - 北方 - 中谷
- 63:原町 - 小倉駅入口 - 魚町 - 竪町 - 井堀 - 一枝 - 戸畑駅
- 70・74:原町 - 小倉駅入口 - 魚町 - 中井口 - 幸町 - 戸畑渡場
- 70・72・75:原町 - 小倉駅入口 - 魚町 - 青葉車庫
- 95:社ノ木二丁目 - 小倉駅入口 - 魚町 - 小倉北区役所前・青葉車庫
西鉄北九州線門司駅前停留場(廃止)
門司駅の前の国道3号線上には、かつて西日本鉄道北九州本線の門司駅前停留場があった。元は不老園前停留場と称し、1911年(明治44年)6月の九州電気軌道本線第1期区間の開通の際、のちに門司駅ができる位置付近に設置されていたもの。1942年(昭和17年)4月に大里駅が現在地に移転し、門司駅となったのに伴い、接続のため不老園前停留場を門司駅付近に移設し、門司駅前停留場に改称した[9]。
停留場は、上下線それぞれに安全地帯のある乗降場を備えた2面2線の構造で、上下線間の渡り線も備えていた[9]。
1985年(昭和60年)10月20日の北九州本線門司 - 砂津間廃止に伴い、当停留場も廃止となった。なお、北九州本線の起点であった門司停留場は、門司港駅よりさらに北東の旧門司地区にあり、当停留場とは別の停留場である。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 鹿児島本線
- 特急「きらめき」停車駅
- 山陽本線(当駅 - 小倉駅間鹿児島本線)
- 下関駅 (JA53) - 門司駅 (JA52) - (貨)北九州貨物ターミナル駅 - (貨)東小倉駅 - 小倉駅 (JA51)
脚注
- ^ a b c d e f g h i 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、19頁。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 編『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』(初版)九州旅客鉄道、1988年、65頁。
- ^ 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 編『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』(初版)九州旅客鉄道、1988年、231頁。
- ^ 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 編『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』(初版)九州旅客鉄道、1988年、181頁。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2018年7月13日閲覧。
- ^ とうけい北九州(運輸・通信) JR乗降客人員
- ^ a b 奈良崎博保 『福岡・北九州 市内電車が走った街 今昔』 JTBパブリッシング、2002年4月、ISBN 4533042074、pp.100-101
関連項目
外部リンク
- 門司駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
- 明治30年の駅構内図『明治三十年十一月師団対抗演習記事. 附図及附表付』(国立国会図書館デジタルコレクション)