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* [[中島知久平]](衆議院議員-立憲政友会革新派総裁、[[SUBARU]]の前身である[[中島飛行機]]の創立者)
* [[中島知久平]](衆議院議員-立憲政友会革新派総裁、[[SUBARU]]の前身である[[中島飛行機]]の創立者)
* [[中島源太郎]](衆議院議員-[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]-元[[文部大臣 (日本)|文部大臣]])
* [[中島源太郎]](衆議院議員-[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]-元[[文部大臣]])
* [[葉住利蔵]]([[衆議院議員]]-[[立憲政友会]])
* [[葉住利蔵]]([[衆議院議員]]-[[立憲政友会]])
* [[伏島近蔵]]([[実業家]])
* [[伏島近蔵]]([[実業家]])

2020年12月30日 (水) 08:38時点における版

おおたし ウィキデータを編集
太田市
太田市旗 太田市章
太田市旗
2005年1月1日告示
太田市章
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 群馬県
市町村コード 10205-9
法人番号 7000020102059 ウィキデータを編集
面積 175.54km2
総人口 221,161[編集]
推計人口、2024年6月1日)
人口密度 1,260人/km2
隣接自治体 伊勢崎市桐生市みどり市邑楽郡大泉町邑楽町
栃木県足利市
埼玉県熊谷市深谷市
市の木 マツ(シンボル木)、モクセイ
カエデイチョウ
市の花 キクサルビア
ツツジシュンラン
太田市役所
市長 清水聖義
所在地 373-8718
群馬県太田市浜町2番35号
北緯36度17分28.1秒 東経139度22分31.4秒 / 北緯36.291139度 東経139.375389度 / 36.291139; 139.375389座標: 北緯36度17分28.1秒 東経139度22分31.4秒 / 北緯36.291139度 東経139.375389度 / 36.291139; 139.375389
太田市役所本庁舎
太田市役所本庁舎
外部リンク 公式ウェブサイト

太田市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 緯度・経度は市役所(本庁舎)の位置
コミュニティ放送FM TARO
ウィキプロジェクト
太田市中心部周辺の空中写真。市街地の中央に太田駅。駅の北東に見える楕円形の車両テストコースおよび工場が富士重工業(現在のSUBARU)群馬製作所本工場である。また、画像中央最下部に見える規模の大きな構造物もSUBARU矢島工場である。
1986年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

太田市(おおたし)は、関東地方の北部、群馬県南部(東毛地区)にある人口約22万人の(群馬県内での人口は高崎市前橋市に続き3番目に多い)。県内では西に隣接する伊勢崎市とともに施行時特例市に指定されている。

SUBARUのお膝元(企業城下町)であり、北関東随一の工業都市である。隣接する桐生市栃木県足利市と共に両毛地域を形成する。1948年(昭和23年)の市制施行当時の区域は旧新田郡。現在の市域は、旧山田郡新田郡の区域で構成される。人口増加率は県内有数の伸びを示している。伊勢崎市(人口は約21万人・県下4位)と僅かの差で拮抗しており、両市とも人口は増加している。

「太田」の発音アクセントは 一般的には「おた」ではあるが、地元住民は「おた」と発音する。 (太田市や太田駅と続いて言う場合は一般的なアクセントになる。)

概要

東京都心から北西に約80km、県庁所在地である前橋市からは東に約30km、高崎市からは同じく東に約40kmに位置する。

江戸時代には大光院門前町日光例幣使街道宿場町太田宿)として発達した。

大正期以降は、現在のSUBARUとその前身である中島飛行機・富士重工業の企業城下町として飛躍的な発展を遂げた。工業統計調査によると、平成25年の工業製品出荷額等は2兆3491億3099万円で全国13位。これは、広島市に匹敵する規模を誇り、浜松市京都市北九州市といった政令指定都市を上回る関東内陸工業地域を代表する工業都市である。工業製品の製造品出荷額等に占める輸送用機器の割合は7割を超え、SUBARU(旧富士重工)を中心に坂本工業やしげる工業、東亜工業、イチタンといった関連メーカーの拠点の他、日野自動車新田工場など自動車産業の集積地といえる。

地理

群馬県南東部の関東平野北部に位置し(上毛かるたに「鶴舞う形の群馬県」と詠われているの首部分に位置する)、南に利根川埼玉県熊谷市深谷市と北東に渡良瀬川栃木県足利市と両県の県境に挟まれた地域にある。市内の標高が南部、南西部、北東部、東部は30 - 40mの低地、市街地付近など中央部と西部、北西部は40 - 70mだが、市街地北部に標高223mの金山がそびえ立ち、北西部の東武桐生線より東側や藪塚温泉付近は100m - 200m弱の八王子丘陵となっている。

太田市役所庁舎展望ホールから見た太田市街(上:北方面、下:南方面)
太田市役所庁舎展望ホールから見た太田市街(上:北方面、下:南方面)

歴史

中世までの太田市

    • 原始、古代
  • 金山東側の平坦地などで旧石器時代縄文時代の集落が多数つくられる。
  • 県内で初の土師器の成立が石田川遺跡で確認された。
  • 4世紀半ば、太田市最古の古墳が築造され、その後太田天神山古墳別所茶臼山古墳などをはじめとする多くの古墳が築造される。5世紀末頃から、八王子山南斜面などで大規模な埴輪窯がつくられる。
  • 1333年、新田荘を拠点とする新田義貞が挙兵し、鎌倉に攻め込んで幕府を滅ぼした。京都で反乱し、領地が隣接する足利尊氏とともに新政権の軍事を担うが、やがて南北朝に分かれて長く抗争する。南朝滅亡とともに新田氏本流も姿を消すが、後年の徳川氏はその傍流を自称している。

町村制施行当時の町村

旧・太田市

旧・藪塚本町

旧・新田町

旧・尾島町

岩宿遺跡の発掘調査で明らかになったように、この地域には約3万年前の旧石器時代からヒトが住んでいた。

都市名の由来は、宿場町時代の「太田宿(おおたじゅく)」に因む。それ以前は「新田荘(にったのしょう)」と呼ばれていた。

沿革

太田町

おおたまち
太田町
廃止理由 新設合併
太田町九合村沢野村山田郡韮川村太田市
現在の自治体 太田市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 群馬県
新田郡
太田町役場
所在地 群馬県新田郡太田町
ウィキプロジェクト
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旧・太田市

太田市
廃止日 2005年3月28日
廃止理由 新設合併
太田市薮塚本町新田町尾島町太田市
現在の自治体 太田市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 群馬県
面積 97.96km2
総人口 152,000
(2004年3月1日)
隣接自治体 桐生市新田郡藪塚本町新田町尾島町邑楽郡大泉町邑楽町
栃木県足利市
埼玉県深谷市大里郡妻沼町
太田市役所
所在地 373-8718
群馬県太田市浜町2番35号
ウィキプロジェクト

新・太田市

行政

歴代市長

代(旧太田市) 氏名 よみがな 就任年月日 退任年月日
成田作兵衛 なりた さくべえ 1948年5月3日 1948年12月24日
2 中村藤兵衛 なかむら とうべえ 1949年2月15日 1949年8月8日
3 武藤傳次郎 むとう でんじろう 1949年9月22日 1953年9月14日
4 堀越節義 ほりこし せつよし 1953年9月15日 1957年9月14日
5 武川英男 たけかわ ひでお 1957年9月15日 1959年4月28日
6 - 9 田島宗仁 たじま むねひと 1959年6月16日 1975年6月15日
10 - 14 戸澤久夫 とざわ ひさお 1975年6月16日 1995年6月15日
15 - 17 清水聖義 しみず まさよし 1995年6月16日 2005年3月27日
代(新太田市) 氏名 よみがな 就任年月日 退任年月日
初 - 4 清水聖義 しみず まさよし 2005年4月18日 現職(4期目)

合併直前の3町の長

  • 初代市長の成田作兵衛は太田町の最終町長であり、1947年4月15日から任務している。
  • なお、2005年3月28日に平成の大合併により新しい太田市が誕生してから同年4月17日までの間は、旧新田町長である山﨑 昭(やまざき あきら)が市長職務執行者を務めた。
  • 新田町閉鎖時の新田町長
    • 山﨑 昭(やまざき あきら)
  • 尾島町閉鎖時の尾島町長
    • 相澤 邦衛(あいざわ くにえ)
  • 藪塚本町閉鎖時の藪塚本町長
    • 桐生 博司(きりゅう ひろじ)

市役所

新田庁舎
尾島庁舎

市役所(本庁舎)は1998年(平成10年)に改築され、地下1階、地上12階の近代的なビルとなった。ビル型の庁舎は高崎市役所と同様である。

太田市役所本庁舎
〒373-8718 太田市浜町2番35号
旧太田市役所を太田市役所本庁とし、他3町の庁舎は総合支所であったが、2008年4月1日より庁舎に変更。データは以下の通り。
新田庁舎(旧新田町役場)
〒370-0392 太田市新田金井町29番
現在は農業関係の部署が入る
尾島庁舎(旧尾島町役場)
〒370-0495 太田市粕川町520番
現在は教育委員会があり、教育関係の部署が入る
藪塚本町庁舎(旧藪塚本町役場)
〒379-2304 太田市大原町661番1号
現在は開発事業関係の部署が入るほか、太田市土地開発公社、藪塚本町行政センターが庁内にある

市章・市紋章

旧太田市の市章(昭和11年制定)を廃止し、市民の投票により新太田市の市章を決定し、2005年6月28日に制定された。

市紋章は、市に関係の深い新田氏家紋である「大中黒」に、ひらがなで「おおた」と入ったデザインであり、2005年7月1日に制定された。デザイン者は不明。

マスコット

太田市内の4つの地区をモチーフにしたキャラクターであり、「おおたん」という名前である。市役所などでぬいぐるみやバッジを販売している。また、太田駅構内には「おおたん」の石像があり、市民の待ち合わせスポットとしても利用されている。

構造改革特区

2003年4月、太田市の英語教育特区構想が構造改革特区第1号として認可された。これは小学校から高校までの一貫教育校を設立し、国語などを除き、すべて英語で授業を行う(英語イマージョン教育)という構想である。太田市が中心となって学校法人太田国際学園(理事長は清水聖義市長)が設立・認可され、2005年4月よりぐんま国際アカデミー(初代校長はユージーン・E・クーパー)が開校する。初年度は1年生(定員90名)と4年生(定員60名)が入学する。この先進的な取り組みに、国内外の教育関係者は注目している。

議会

市議会

合併直後は旧市町の議員をそのまま市議会議員としたため73名で構成されていたが、2007年4月22日の市議会議員選挙で約半分の38名に改選され、2011年4月24日の市議会議員選挙で34名となった。2015年の選挙では30人に定数削減

会派構成(2015年5月18日現在)
会派名 議員数
創政クラブ 10
おおた政研クラブ 6
太田クラブ 5
公明クラブ 4
日本共産党 2
太田政友クラブ 2
市民の会 1

群馬県議会(太田市選出)

  • 定数:5名
  • 任期:2019年(令和元年)5月11日~2023年(令和4年)5月10日
議員名 会派名 備考
阿部知世 令明 党籍は無所属
薬丸潔 公明党
穂積昌信 自由民主党
八木田恭之 リベラル群馬 党籍は無所属
秋山健太郎 自由民主党

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
群馬県第3区2区に属さない太田市、館林市邑楽郡 笹川博義 自由民主党 2 選挙区
長谷川嘉一 立憲民主党 1 比例復活

姉妹都市

地域

太田市では旧自治体単位で地域ごとに分割している。

地区 旧市町 およその位置
太田地区 太田市 中央部・東部
尾島地区 尾島町 南西部
新田地区 新田町 西部
藪塚本町地区 藪塚本町 北西部

市外局番

  • 太田地域、尾島地区新田地区は「0276」(太田MA)
    • 太田地区→「22・25・26」、「31 - 33、37・38」、「45 - 49」
    • 新田地区は「56、57」、尾島地域は「52」だが、「55」も含めて現在は藪塚地域を除く市内全域で使用している。
      • そのほか、「20、30、40、60」を大泉町邑楽町(館林MA)と共通して使用している。(※「52」 - 「59」は空き番号として太田市内だけではなく館林・邑楽地区でも使用されている。)
    • ただし、北東端の市場町の一部と、高瀬町は栃木県足利市の「0284」(足利MA)を使用し、旧尾島地域の前小屋町の利根川南岸(現・埼玉県深谷市前小屋)は「048」(深谷MA)となっている。
  • 藪塚本町地区は「0277」「78、79」(桐生MA)
    元々桐生広域圏であったため「0277」であるが、これといって市外局番を新たに「0276」にするという話は現時点では無い。

郵便番号

  • 太田地区:「373-00XX」、「373-08XX」(太田郵便局
  • 新田地域:「370-03XX」(木崎郵便局)
  • 尾島地域:「370-04XX」(尾島郵便局)
  • 薮塚本町地域:「379-230X」(藪塚本町郵便局
    • 薮塚本町地域は下2桁以外はみどり市笠懸地域と同じで「379-23」である。
    • みどり市笠懸地域は「379-231X

住所表記

※太田地域は変更なし。
※SUBARU本工場は「太田市スバル町」。
※尾島地域と藪塚本町地域は従来の大字名に「町」が付いたのみで以下の通りである。
  • 新田郡尾島町大字安養寺
    太田市安養寺町
  • 新田郡藪塚本町大字大原
    太田市大原町
※新田地域はすべて「新田」が付き、その後に合併前の大字名が付く。
  • 新田郡新田町大字市野井
    太田市新田市野井町

ただし、例外もある。

  • 新田郡尾島町大字堀口の一部(南ヶ丘団地)
    太田市南ヶ丘町
    • 新田郡尾島町大字堀口(上記以外)
      太田市堀口町
  • 新田郡尾島町大字太子町(たいしちょう)
    太田市太子町(「町」が重なるため、付けなかった)
  • 新田郡新田町大字反町
    太田市新田反町町(にったそりまちちょう「町」が二重になっている)

また、尾島、新田、藪塚本町の三地域は大字が廃止された。(旧太田市の条例に則り、大字名の後に町を付け町制にしたため)

人口

太田市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 141,491人
1975年(昭和50年) 158,525人
1980年(昭和55年) 175,381人
1985年(昭和60年) 189,931人
1990年(平成2年) 197,139人
1995年(平成7年) 203,599人
2000年(平成12年) 210,022人
2005年(平成17年) 213,299人
2010年(平成22年) 216,465人
2015年(平成27年) 219,807人
2020年(令和2年) 223,014人
総務省統計局 国勢調査より

前述したとおり人口増加率は県内有数の伸びを示している。西に隣接する伊勢崎市(人口は約21万人・県下4位)と僅かの差で拮抗しており、両市とも人口は増加している。

交通

SUBARUの企業城下町であるためか自動車の依存度が高く、ラッシュ時の渋滞が激しい。鉄道は東武鉄道太田駅からたすき状に4方向へと路線が伸び、県内東部(東毛)の交通の要衝の1つとなっている。特急りょうもうが太田駅と藪塚駅(一部木崎駅に停車)に停車し、浅草駅まで運行されているが、東京都心への接続は良好とは言えない。そのため、北千住駅で東京メトロ(日比谷線・千代田線・半蔵門線)に乗り換える人も少なくない。また、所要時間が浅草まで約80分で、なおかつ特急料金も含まれて2,000円以上もするため、熊谷駅籠原駅からJR高崎線を利用する市民もいる。(熊谷から東京駅まで約70分・新宿駅まで約65分、共に1,140円)

2007年までは市内には高速道路がなく、市民は東北自動車道館林IC佐野藤岡IC関越自動車道東松山IC北関東自動車道伊勢崎ICなど近隣のインターチェンジを利用していたが、2008年3月8日には北関東自動車道太田桐生ICまで延伸し、高崎JCT関越自動車道に接続できる様になり、長野県藤岡JCT上信越自動車道経由)や新潟県にも短時間で行くことができるようになった。さらに、2011年3月19日には太田桐生ICと佐野田沼IC間が開通し同自動車道は全線開通となり岩舟JCT東北自動車道との接続も可能になり、東北地方茨城県に行くことができるようになった。しかし都心へは、花園ICや東松山ICから関越道、館林ICから東北道を利用した方が速い場合もある。勿論、一般道で1時間もかかる前橋市高崎市へも30分ほどで行けるようになった。更に2014年には東毛広域幹線道路国道354号)の全線開通により 県内東西交通の利便性が増し、2016年には市内西部を南東から北西に通る国道17号 上武道路が全線開通し、東京都心や埼玉県方面と関越自動車道渋川伊香保ICへのアクセスの利便性の向上と伊香保温泉へのアクセスも向上した。


道路

道の駅

鉄道

市内には東武鉄道が3路線(4方面に)走っているが、太田駅に発着する普通列車はすべてワンマン運転となっており、昼間は乗客も少ない。前述の通り自動車への依存度が高いためか、市内を通る東武桐生線沿線民のうち年に一度も鉄道を利用しない層が約6割に上るという[4]。東京方面に行く場合は東武伊勢崎線特急電車「りょうもう号」で、北千住駅まで約70分。また隣接する埼玉県熊谷市熊谷駅からJR高崎線を利用する乗客も多い。

市内にある東武鉄道の駅は9駅で、栃木県日光市の12駅に次ぎ2番目に多い。また、同じ市内に東武鉄道の路線が3路線ある自治体は本市と同県の館林市のみである。

人口20万人以上の特別区およびの中でJRの駅が無いのは太田市の他に、茨城県つくば市埼玉県春日部市、埼玉県草加市東京都世田谷区、東京都目黒区、東京都文京区、東京都練馬区、東京都調布市、東京都西東京市神奈川県大和市、神奈川県厚木市愛知県豊田市大阪府豊中市沖縄県那覇市がある。これらは目黒区・文京区・大和市を除きJRの鉄道路線自体が通らないことも共通する。

かつて旧太田町時代には、中島飛行機の計画として「太田町を中心とする電車環状線構想」があった[5]宝泉村由良・藤阿久地区に住宅1000戸が完成するため太田・宝泉間に電車線を敷き、ゆくゆくは尾島-沢野-小泉-太田を結ぶ環状鉄道計画であった[6][7]。しかし東武鉄道小泉線が実現したため夢の環状線となった。


東武鉄道

太田駅北口
伊勢崎線
桐生線
小泉線

バス

かつては市内に東武バスの路線が複数あったが、現在は東武鉄道系の朝日自動車太田営業所)による太田駅 - 熊谷駅の路線があるのみである。

現在は、太田市が主体となり路線バス・シティライナーおおた(市内にある矢島タクシーに運行を委託)のほか、デマンドバス(予約制バス)「おうかがい市バス」、市営無料バスを運行している。

そのほかBUSターミナルおおたから各地への長距離バスなどがある。

路線バス

おうかがい市バス(デマンドバス・矢島タクシーに運行委託)

市内全域で75歳以上の身体障がい者および重度の知的・精神障がい者を対象に運行する事前予約制の福祉バス。前日までに利用時間や目的地を告げて予約すると、自宅から市内の商店・病院、最寄り駅などまで送迎してくれる。一見、コストがかかりそうなシステムだが、朝夕はスクールバスを運転する運転手が昼間おうかがい市バスを運転するなど別の事業との組み合わせで無駄を廃している。

当初は無料で運行していたが、2012年4月に片道100円に[注釈 2] 有料化。所定の条件を満たす交通弱者に拡大してハードルを下げた一方で、所定の停留所(自宅近くおよび目的地近く)を指定する形になった。

市営無料バス[8]

2018年4月1日運行開始。スクールバスの車両を使用する。

  • 西バス系統
    • 藪塚駅 - ジョイフル本田新田店 - 木崎駅南口 - 尾島温泉利根の湯
    • 新田早川方面循環線:ジョイフル本田新田店 → いずみ団地南 → 綿打中学校前 → ジョイフル本田新田店
  • 東バス系統:イオンモール太田 - 竜舞駅南口 - BUSターミナルおおた
  • 韮川・鳥之郷線(毛里田地区・強戸地区経由):イオンモール太田 - 毛里田行政センター - 太田記念病院
  • 宝泉・新田線(パルタウン城西の杜経由):ジョイフル本田新田店 - 宝泉行政センター - 太田記念病院

BUSターミナルおおた発着の長距離バス路線

  • 成田空港ゆき「メープル号
  • 羽田空港ゆき「エアポートリムジン」
  • 名古屋・金沢・京都・大阪ゆき「シルクライナー」
  • 仙台ゆき「仙台ライナー」

経済

産業

主な事業所

「スバル」のブランド名で知られるSUBARU企業城下町として有名。SUBARUの社員および家族が多く、市内の企業もスバル車を使用しているところが多い。市内にはSUBARUおよびその系列企業の工場が多数点在している。

NECパーソナルコンピュータの前身のNEC群馬はNECデスクトップパソコン周辺機器を開発生産していた。主力はPC-9800シリーズであった。ミシュラン太田サイトは、欧州、米国、日本と世界に3か所ある研究開発センターのひとつである。

更に2008年3月8日には北関東自動車道太田桐生IC太田藪塚ICが開通し、両インター周辺にも工場等が進出している。

  • SUBARU群馬製作所(スバル町)、同群馬製作所矢島工場(庄屋町)
  • 三菱電機群馬製作所(岩松町)
  • サッポロビール群馬工場(新田木崎町)
  • サッポロビール群馬焼酎工場(世良田町)
  • 日野自動車新田工場(新田早川町)
  • 澤藤電機(新田早川町)
  • AGF関東(世良田町)
  • キッコーマン群馬工場(世良田町)
  • 明電舎太田事業所(西新町)
  • コクヨ群馬工場(新田反町町)
  • ミシュラン(植木野町)
  • オギハラ(高林寿町)
  • イチタン(新道町)
  • モメンティブ・パフォーマンス(旧称:GE東芝シリコーン)太田事業所(西新町)
  • NECパーソナルコンピュータ(旧称:NECパーソナルプロダクツ)(西矢島町)
  • センコー北関東ロジスティクスセンター(新田大町)

工業団地

  • 東部工業団地(東新町地内)(UDトラックス三和シヤッター工業など)
  • 西部工業団地(西新町地内)
  • 尾島工業団地 (世良田町地内)(ボッシュサンノーバ
  • 尾島第二工業団地(世良田町地内)(味の素AGF、キッコーマン)
  • 新田中部工業団地(新田木崎町、新田反町町地内)(コクヨ、王子製鉄)
  • 新田西部工業団地(新田早川町地内)(日野自動車、澤藤電機)
  • 藪塚工業団地(大原町地内)

商業

スーパーマーケット「フジマート」・「マルシェ」・居酒屋チェーンの「いっちょう」などを展開するフレッシュコーポレーション本社が市内にある。

ショッピングモール

  • イオンモール太田(旧・イオン太田ショッピングセンター)(石原町、2003年(平成15年)12月5日開店[9]
  • パワーモールおおた(飯塚町)
  • ニコモール新田(新田市野井町)
  • 太田東ショッピングモール(植木野町)
  • 下田島ショッピングモール(下田島町、2004年(平成16年)12月21日開店[10]
  • 小舞木ショッピングセンター(小舞木町)

スーパーマーケット

  • イオン太田店(イオンモール太田内、石原町)
  • Aコープブレイス(新田市野井町)、新田店(新田早川町)
  • ベイシア 尾島店(安養寺町)、おおたモール店(パワーモールおおた内、飯塚町)
  • トライアル 太田由良店(由良町)
  • とりせん 太田新井店(新井町)、東矢島店(東矢島町)、下田島店(下田島町)[11]、城西の杜店(城西町)[12]、大原店(大原町)[13]
  • フレッセイ 宝泉店(宝町)、鳥山店(鳥山上町)
  • アバンセ藪塚店(大原町)
  • コープぐんま 新井店(新井町)、藪塚店(大原町)
  • ヤマグチ太田韮川店(台之郷町)
  • ヤオコー太田小舞木店(小舞木町、2007年(平成19年)4月6日開店[14]
  • ベルク 竜舞店(竜舞町)、太田植木野店(植木野町)[15]

ホームセンター

ディスカウントストア

家電量販店

映画館

  • イオンシネマ太田(イオンモール太田内、石原町)

金融機関

観光

明治以降も金山大光院は各地からの行楽客で賑った。東京から郊外電車が走る目的地の1つだった。古墳時代の東国文化、『太平記』や建武の新政への影響、徳川の発祥、高山彦九郎幕末志士への影響などの史実がある。

SUBARUの企業城下町であることから、同社にちなんだ「スバル最中」(伊勢屋[16]、「スバルサブレ」(新虎)[17] といった土産菓子がある。

近年では、太田市内に焼きそば店が多く営業することから、市の観光協会では「焼きそばの街」としての売り込みを始め、太田焼きそばとして知られている。

市内には数々の史跡があり、「歩け歩け大会」が開催されている。

太田市北部運動公園は春季には芝桜が、秋季から冬季にかけてイルミネーションが見られ、北関東自動車道からも一望できる。

市内北西部の藪塚町には、ジャパンスネークセンターがあり、日本で唯一、ヤマカガシの毒に対する血清の製造・保存を行っている。

史跡・名所

太田吉沢ゆりの里(現存しない)

市内全体に史跡が点在しているが、特に尾島地域は「徳川氏発祥の地」と呼ばれ世良田東照宮などの史跡があり、「尾島歴史公園」がある。縁切寺満徳寺も世界で2つしかない縁切寺として海外のマスコミに取り上げられている。

レジャー・歓楽街

温泉

  • やぶ塚温泉(藪塚町、藪塚本町地域)
  • 温泉施設
    • 太田金山温泉・安眠の湯(下小林町、太田地域(イオンモール太田に隣接))
    • ユーランド新田(新田金井町、新田地域)
    • 尾島・利根の湯(備前島町、尾島地域)
    • 天然温泉 湯楽部(植木野町、太田地域(旧コロナの湯、太田スマイルタウン内))

特産物

イベント

  • おおた芝桜まつり(4月上旬-5月上旬) 東日本最大級の100万本の芝桜が植えられ観光地として定着しつつある。
  • 八瀬川桜まつり(4月上旬)
  • 太田まつり(7月第3土曜・日曜)
  • 新田まつり(8月第2土曜・日曜)
  • 藪塚まつり(8月第1土曜)
  • 尾島ねぷたまつり(8月14日・15日)
  • 航空ページェント(尾島町地域)(11月3日)
  • 出雲神社えびす講(伊佐須美神社境内)(11月19日・11月20日)

スポーツ

毎年1月1日に行われる全日本実業団対抗駅伝大会(ニューイヤー駅伝)は伊勢崎市から国道354号を経由して太田市役所本庁舎前が第4中継所(4区→5区)となっており、県道太田桐生線を経由して桐生市に抜けるコースをとる。

スポーツチーム

教育

教育委員会本部は尾島庁舎内にある。

大学・短期大学

専修学校・その他

高等学校

中学校

小学校

かつて存在した大学・短期大学、専門学校

かつて存在した高等学校

  • 私立新田農業高校(木崎町、1948年開校)→新田農業高校(1951年閉校)[21]
  • 私立金山高等家政女高校(太田町。1948年開校)→金山高等学校(1952年閉校)[22]

特別支援学校

研修施設

著名な出身者

歴史上の人物

政治家・経済人

学者

文化人

芸能人

スポーツ選手

アナウンサー

その他

ゆかりのある人物

公共施設

警察

消防

ラジオ局

市が登場・関連する作品

参考文献

『太田市史』通史編・近現代(太田市、1996)

脚注

注釈

  1. ^ 翌年の旧太田市(1963年 - 2005年)の市域組替人口は96,810人だった
  2. ^ 当初は片道300円で利用可能区域をゾーン区分とする計画があった。

出典

  1. ^ 『太田市歴史年表』
  2. ^ 「豪雨各地で猛威ふるう」『中國新聞』昭和46年7月2日島根版8面
  3. ^ “週刊首都圏 - 飛び地、線上のドラマ-”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2010年5月28日) 
  4. ^ “群馬県、特急料金「無料」の社会実験 東武桐生線で”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2018年9月21日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35652250R20C18A9L60000/ 2019年5月17日閲覧。 
  5. ^ 『太田市史』通史編・近現代、pp.746-747
  6. ^ 尾島町は中島知久平の出身地であり中島飛行機の工場があった
  7. ^ 上毛新聞1938年(昭和13年)11月3日
  8. ^ 市営無料バス経路図”. 群馬県太田市. 2020年11月9日閲覧。
  9. ^ “イオン太田ショッピングセンター12月5日(金)グランドオープン 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2003年12月1日)
  10. ^ “太田下田島ショッピングモール 昨年12月21日オープン 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2005年1月20日)
  11. ^ “とりせん下田島店 来春1月12日オープンへ 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2004年6月28日)
  12. ^ “とりせん城西の杜ショッピングモール 10月8日オープンめざす 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2007年3月15日)
  13. ^ “とりせん大原店 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2009年2月23日)
  14. ^ “ヤオコー太田小舞木店 4月6日オープン 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2007年5月14日)
  15. ^ “ベルク、マツモトキヨシ、西松屋チェーン 太田植木野モール 来年8月6日開店めざす 群馬県太田市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2005年12月26日)
  16. ^ お菓子類 (1)”. 太田市物産振興協会. 2017年4月12日閲覧。
  17. ^ お菓子類 (2)”. 太田市物産振興協会. 2017年4月12日閲覧。
  18. ^ 公式
    八坂神社 (太田市)
  19. ^ “太田・田吉沢ゆりの里、イノシシ食害でユリ壊滅 開園1週間遅れ、入園料も減額 群馬”. 産経ニュース (産経新聞社). (2018年6月20日). https://www.sankei.com/region/news/180620/rgn1806200021-n1.html 2019年5月13日閲覧。 
  20. ^ 『太田市史』、p.961
  21. ^ 『太田市史』、p.955-956
  22. ^ 『太田市史』、p.955-956
  23. ^ 山下清海(2014)"斎藤 功先生のご逝去を悼む"地理学評論日本地理学会).87(4):351-352.(351ページより)
  24. ^ 県議会議員プロフィール 笹川博義 自民党群馬県支部連合会。2015年12月25日閲覧。

関連項目

外部リンク