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ロベルト・ロカテリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロベルト・ロカテリ
グランプリでの経歴
国籍 イタリアの旗 イタリア
活動期間 1994年 - 2009年
チーム
レース数 224
チャンピオン 125cc - 2000年
優勝回数 9
表彰台回数 25
通算獲得ポイント 1634
ポールポジション回数 18
ファステストラップ回数 10
初グランプリ 1994年 125cc イタリアGP
初勝利 1999年 125cc フランスGP
最終勝利 2004年 125cc ドイツGP
最終グランプリ 2009年 250cc バレンシアGP
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ロベルト・ロカテリRoberto Locatelli1974年7月5日 - )は、イタリアベルガモ出身のオートバイレーサー。2000年ロードレース世界選手権125ccクラスチャンピオン。

経歴

[編集]

1993年、イタリア国内のロードレース選手権でチャンピオンとなる。世界選手権には翌1994年ムジェロでおこなわれたイタリアGPに、125ccクラスのワイルドカード枠で初出場する。デビューレースでいきなりポールポジションを獲得する活躍を見せた(決勝は10位に終わる)。

1995年には250ccクラスにフル参戦デビューを果たし1996年シーズンまでアプリリアのワークスライダーを務めたが、満足な成績は残せなかった。

1997年からは125ccクラスに移り出直しを図ることになった。ホンダ・RS125Rを駆り、クラスデビューシーズンは97ポイントを獲得しシリーズ8位に入る。翌1998年にはザクセンリンクで初表彰台(3位)に立ち、ポールポジションも3度獲得した。

1999年には Vasco Rossi Racing (イタリアの歌手en:Vasco Rossiのチーム)に移籍し、アプリリアに乗り換えた。ル・マン、ムジェロと初優勝から2連勝を果たす活躍を見せ、シリーズ4位に入った。

そして翌2000年、Vasco Rossi Racing に残留したロカテリはシーズン5勝、8度の 表彰台、8度のポールポジション、230ポイントを獲得し125ccクラスワールドチャンピオンに輝く。

満を持して翌年から250ccクラスに復帰を果たし、2001年はホンダ、2002年はアプリリアを駆ったが、ワークスチームのシートを獲得できなかったことも影響して両年ともシリーズ8位に終わる。

2003年は再び125ccクラスに戻り、この年からGP参戦を開始したKTMチームのライダーを務めたが、わずか18ポイントの獲得、シリーズ24位と失意のシーズンを送ることになってしまった。

2004年ルーチョ・チェッキネロのチームに移籍し、再びアプリリアを駆ることになった。シーズン2勝を挙げ、シリーズランキング3位に入る活躍を見せた。

2005年シーズンより125ccクラスに最高年齢制限(1月1日現在で28歳まで)が導入された。30歳のロカテリはこれ以上同クラスに参戦が不可能となり、再び250ccクラスに復帰することになった。2005年は表彰台を獲得することもできずシリーズ13位に沈んだ。

2006年ハンガリーの Team Toth に移籍し、1年落ちのアプリリアを駆ることになった。決して恵まれた体制ではなく、ロカテリに活躍を期待する声は少なかったが、全レース10位以内で完走、3度表彰台を獲得する抜群の安定度を見せ、クラス自己ベストのシリーズ5位に入り、ベスト・プライベーター賞を獲得した。

前年度の活躍が認められ、2007年ジレラチームに移籍し、アプリリアワークスと同等のマシン[1]を駆ることになったが、第2戦ヘレスでのフリー走行中に転倒しタイヤバリアに衝突。顔の各部の骨折、左の足首も開放骨折、さらに肺も負傷するという重傷を負った[2]。しかし僅か2ヶ月半後のカタルニアで決勝レース復帰を果たす。この年は怪我の影響もあり、表彰台獲得なしのシリーズ13位に終わった。

2008年はジレラに残留し、第8戦ドニントンでは史上6人目となる通算200戦目を迎えた。この年も表彰台を獲得することはできず、シリーズ9位となった。

2009年はジレラで3年目のシーズンを迎えた。クラス最年長のライダーとしてシーズンを戦ったロカテリは、第4戦フランスGPで2006年以来となる3位表彰台を獲得した。そしてシーズン閉幕後、ロカテリはレースからの引退を発表し、16年間のグランプリ生活に終止符を打った[3]

引退後、ロカテリは2010年シーズンよりイタリア国内選手権を戦うアプリリア・ジュニアGPチームでスポーティング&テクニカル・コーディネーターとして、若いライダーの指導にあたることとなった[4]

ロードレース世界選手権 戦績

[編集]
シーズン クラス バイク 出走 優勝 表彰台 PP ポイント 順位
1994年 125cc アプリリア 1 0 0 1 6 29位
1995年 250cc アプリリア 10 0 0 0 31 17位
1996年 250cc アプリリア 12 0 0 0 41 17位
1997年 125cc ホンダ 15 0 0 0 97 8位
1998年 125cc ホンダ 14 0 1 3 87 9位
1999年 125cc アプリリア 16 2 4 3 173 4位
2000年 125cc アプリリア 16 5 8 9 230 1位
2001年 250cc ホンダ 15 0 2 0 134 8位
2002年 250cc アプリリア 16 0 1 0 119 8位
2003年 125cc KTM 16 0 0 0 18 24位
2004年 125cc アプリリア 16 2 6 1 192 3位
2005年 250cc アプリリア 16 0 0 0 61 13位
2006年 250cc アプリリア 16 0 2 1 191 5位
2007年 250cc ジレラ 13 0 0 0 59 13位
2008年 250cc ジレラ 16 0 0 0 110 9位
2009年 250cc ジレラ 16 0 1 0 85 11位
合計 224 9 25 18 1634

凡例)(太字ポールポジション斜体ファステストラップ

クラス 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 順位 ポイント
1994年 125cc アプリリア AUS
MAL
JPN
SPA
AUT
GER
NED
ITA
10
FRA
GBR
CZE
USA
ARG
EUR
29位 6
1995年 250cc アプリリア AUS
Ret
MAL
JPN
18
SPA
10
GER
ITA
13
NED
Ret
FRA
DNS
GBR
14
CZE
15
BRA
9
ARG
10
EUR
10
17位 31
1996年 250cc アプリリア MAL
10
INA
Ret
JPN
18
SPA
Ret
ITA
Ret
FRA
8
NED
Ret
GER
GBR
AUT
Ret
CZE
10
IMO
12
CAT
BRA
6
AUS
9
17位 41
1997年 125cc ホンダ MAL
17
JPN
11
SPA
8
ITA
14
AUT
8
FRA
Ret
NED
8
IMO
7
GER
Ret
BRA
11
GBR
5
CZE
4
CAT
7
INA
10
AUS
4
8位 97
1998年 125cc ホンダ JPN
Ret
MAL
5
SPA
Ret
ITA
Ret
FRA
4
MAD
Ret
NED
7
GBR
Ret
GER
3
CZE
8
IMO
7
CAT
5
AUS
6
ARG
Ret
9位 87
1999年 125cc アプリリア MAL
18
JPN
Ret
SPA
5
FRA
1
ITA
1
CAT
6
NED
3
GBR
4
GER
4
CZE
Ret
IMO
11
VAL
8
AUS
6
RSA
4
BRA
8
ARG
3
4位 173
2000年 125cc アプリリア RSA
4
MAL
1
JPN
Ret
SPA
3
FRA
4
ITA
1
CAT
Ret
NED
6
GBR
4
GER
2
CZE
1
POR
2
VAL
1
BRA
Ret
PAC
1
AUS
Ret
1位 230
2001年 250cc アプリリア JPN
3
RSA
4
SPA
8
FRA
6
ITA
4
CAT
4
NED
17
GBR
Ret
GER
Ret
CZE
12
POR
Ret
VAL
7
PAC
6
AUS
7
MAL
4
BRA
3
8位 134
2002年 250cc アプリリア JPN
16
RSA
5
SPA
5
FRA
4
ITA
2
CAT
Ret
NED
7
GBR
13
GER
5
CZE
7
POR
5
BRA
Ret
PAC
9
MAL
13
AUS
Ret
VAL
5
8位 119
2003年 125cc KTM JPN
23
RSA
28
SPA
Ret
FRA
15
ITA
20
CAT
10
NED
Ret
GBR
Ret
GER
18
CZE
17
POR
11
BRA
17
PAC
Ret
MAL
10
AUS
Ret
VAL
17
24位 18
2004年 125cc アプリリア RSA
2
SPA
8
FRA
2
ITA
1
CAT
Ret
NED
2
BRA
4
GER
1
GBR
Ret
CZE
3
POR
9
JPN
14
QAT
20
MAL
4
AUS
4
VAL
6
3位 192
2005年 250cc アプリリア SPA
7
POR
Ret
CHN
16
FRA
14
ITA
Ret
CAT
12
NED
11
GBR
12
GER
Ret
CZE
9
JPN
Ret
MAL
8
QAT
Ret
AUS
8
TUR
8
VAL
10
13位 61
2006年 250cc アプリリア SPA
7
QAT
3
TUR
4
CHN
7
FRA
6
ITA
6
CAT
4
NED
5
GBR
4
GER
6
CZE
4
MAL
5
AUS
7
JPN
5
POR
4
VAL
2
5位 191
2007年 250cc ジレラ QAT
6
SPA
DNS
TUR
CHN
FRA
DNS
ITA
18
CAT
12
GBR
Ret
NED
9
GER
10
CZE
10
SMR
7
POR
Ret
JPN
16
AUS
11
MAL
7
VAL
13
13位 59
2008年 250cc ジレラ QAT
8
SPA
8
POR
Ret
CHN
11
FRA
13
ITA
6
CAT
Ret
GBR
11
NED
9
GER
10
CZE
9
SMR
4
IND
C
JPN
10
AUS
6
MAL
7
VAL
4
9位 110
2009年 250cc ジレラ QAT
9
JPN
Ret
SPA
9
FRA
3
ITA
10
CAT
Ret
NED
5
GER
10
GBR
13
CZE
5
IND
5
SMR
Ret
POR
Ret
AUS
NC
MAL
Ret
VAL
9
11位 85

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]
先代
エミリオ・アルサモラ
125ccクラス世界チャンピオン
2000
次代
マヌエル・ポジャーリ