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トーマス・ルティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーマス・ルティ
2018年
生年月日 (1986-09-06) 1986年9月6日(38歳)
オーベルディースバッハ
現在のチーム Pertamina Mandalika SAG Team
ゼッケン 12
ウェブサイト thomasluethi.ch
レースでの経歴
ロードレース世界選手権 MotoGPクラス
活動期間2018年
マニファクチャラーホンダ
チャンピオン0
2018年 順位NC (0 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
18 0 0 0 0 0
ロードレース世界選手権 Moto2クラス
活動期間2010年2010年, 2019年2021年
マニファクチャラーモリワキ, スッター, カレックス
チャンピオン0
2021年 順位22位 (27 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
185 12 53 7 18 1852
ロードレース世界選手権 250ccクラス
活動期間2007年2009年
マニファクチャラーアプリリア
チャンピオン0
2009年 順位7位 (120 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
47 0 2 0 0 361
ロードレース世界選手権 125ccクラス
活動期間2002年2006年
マニファクチャラーホンダ
チャンピオン1 (2005年)
2006年 順位8位 (113 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
67 5 10 5 1 444

トーマス・ルティ ( Thomas Lüthi, 1986年9月6日 - ) は、スイスベルン州オーベルディースバッハ出身のオートバイレーサー。2005年ロードレース世界選手権125ccクラスチャンピオン。2019年からはMoto2クラスに再び参戦している。

経歴

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キャリア初期

[編集]

9歳の時にポケットバイクを始め、1999年と2000年にはタイトルを獲得する。2002年にはドイツの125ccロードレース選手権でシリーズ3位に入り、また同年はヨーロッパ選手権125ccクラスにもエントリーし、シリーズ2位を獲得した。

世界GP125ccクラス

[編集]

ロードレース世界選手権125ccクラスには2002年の第9戦ドイツGPに、負傷したヤコブ・シュムルツの代役としてダニエル・エップが運営するエリー・グランプリ・チームからデビューし、26位で完走した。このレース以降レギュラーシートを獲得し、シーズンの残りをホンダのマシンを駆って戦った。

フル参戦初年度となった翌2003年、ルティは引き続きエリー・チームに残留した。またエップはルティのマネージャーにも就くことになった。第6戦カタルーニャGPで初表彰台となる2位を獲得する等の活躍を見せ、シリーズランキング15位に入った。

2004年はスランプに陥る。開幕から4戦連続リタイヤ、続いて怪我により3戦欠場と苦しみ、年間わずか14ポイントの獲得、シリーズ25位に沈んだ。

2005年シーズン、ルティはカリフォルニア・スーパーバイク・スクールのアンディ・イボットのトレーニングを受けることになった。第3戦フランスGPで自身初優勝を果たし、その後もチームの地元チェコGPなどで3勝を重ねる。そして最終戦バレンシアGPホンダ・RS125Rを駆るルティは、ライバルでKTMワークス・マシンを駆るミカ・カリオを5ポイント差で振り切り、ワールドチャンピオンとなった(スイス人としてはルイジ・タベリが最後に125ccクラスのチャンピオンを獲得した1966年以来、39年ぶり)。この功績により、ルティはこの年の「スイス・スポーツマン・オブ・ザ・イヤー」等の賞を授けられた。

チャンピオン獲得により、翌2006年は250ccクラスへのステップアップが噂されたが、結局125ccクラスに残ることになった。ドイツサンドロ・コルテセをチームメイトに迎え、チームもスポンサーが変更となり「エリー・カフェラテ」としてシーズンを戦ったが、年間わずか1勝、途中怪我にも悩まされ、タイトルはアルバロ・バウティスタに奪われた。

250ccクラス

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2009年 イギリスGP

失望の1年の後、2007年からルティはチームと共に250ccクラスに戦いの場を移した。チーム名は再び変更となり「エミー・カフェラテ」、マシンはアプリリアの最新ワークスマシンRSA250を駆ることになった。表彰台の獲得こそ叶わなかったものの上位での完走を続け、シリーズ8位で250ccクラスデビューシーズンを終えた。

2008年も同チームでRSA250を駆り、実質的なチームメイトとしてダニエル・エップが運営するもう一つのチーム、「オートケリー・CP」のルーカス・ペセックを迎えた。ルティは第6戦イタリアGPでクラス初表彰台となる3位を獲得した。さらに第9戦ダッチTTでは6番グリッドからスタートするとマルコ・シモンチェリからトップを奪い、途中アルバロ・バウティスタに抜かれたものの2位表彰台を獲得した。しかし第14戦インディアナポリスGPでの転倒負傷により2戦を欠場するなど走りに安定度を欠き、シリーズランキングは前年を下回る11位に終わった。

チーム在籍8年目、250ccクラス最後のシーズンとなった2009年、表彰台は獲得できなかったが安定して完走を重ね、クラス自己ベストのシリーズ7位という成績を収めた。

Moto2クラス

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2010年 サンマリノGP

2010年、ルティはチームに残留し、250ccクラス後継のMoto2クラスに参戦した。メインスポンサーの変更により、チーム名は「インターウェッテン・モリワキ・Moto2」となった[1]。シーズンの前半は第2戦スペインGPでのクラス初表彰台(3位)を皮切りに度々トップ争いに絡み、一時はポイントランキング2位に付けていた。しかし後半戦は若干失速気味となり、最終的な年間ランキングは4位となった。

2011年もチームに残留、チームはシャシーをモリワキからスッター製に変更する[2]

2021年限りでの現役引退を表明した[3]

ロードレース世界選手権 戦績

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  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
シーズン クラス バイク 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
2002年 125cc ホンダ JPN RSA SPA FRA ITA CAT NED GBR GER
26
CZE
19
POR
9
BRA
24
PAC MAL
21
AUS
Ret
VAL
24
27位 7
2003年 125cc ホンダ JPN
9
RSA
17
SPA
12
FRA
9
ITA
15
CAT
2
NED
7
GBR
22
GER
Ret
CZE
Ret
POR
Ret
BRA
15
PAC
10
MAL
4
AUS
16
VAL
DNS
15位 68
2004年 125cc ホンダ RSA
Ret
SPA
Ret
FRA
Ret
ITA
Ret
CAT NED BRA GER
18
GBR
18
CZE
18
POR
16
JPN
12
QAT
13
MAL
11
AUS
19
VAL
14
25位 14
2005年 125cc ホンダ SPA
Ret
POR
3
CHN
4
FRA
1
ITA
2
CAT
7
NED
10
--- GBR
6
GER
2
CZE
1
JPN
2
MAL
1
QAT
6
AUS
1
TUR
5
VAL
9
1位 242
2006年 125cc ホンダ SPA
Ret
QAT
8
TUR
12
CHN
Ret
FRA
1
ITA
9
CAT
6
NED
8
GBR
8
GER
6
--- CZE
5
MAL
13
AUS
4
JPN
Ret
POR
Ret
VAL
10
8位 113
2007年 250cc アプリリア QAT
4
SPA
Ret
TUR
5
CHN
8
FRA
Ret
ITA
5
CAT
4
GBR
Ret
NED
Ret
GER
9
--- CZE
7
SMR
4
POR
4
JPN
10
AUS
5
MAL
5
VAL
9
8位 133
2008年 250cc アプリリア QAT
15
SPA
Ret
POR
4
CHN
Ret
FRA
11
ITA
3
CAT
5
GBR
5
NED
2
GER
7
--- CZE
Ret
SMR
7
IND
C
JPN AUS MAL
9
VAL
10
11位 108
2009年 250cc アプリリア QAT
6
JPN
8
SPA
5
FRA
Ret
ITA
4
CAT
6
NED
Ret
--- GER
8
GBR
9
CZE
Ret
IND
9
SMR
10
POR
7
AUS
11
MAL
4
VAL
4
7位 120
2010年 Moto2 モリワキ QAT
7
SPA
3
FRA
19
ITA
4
GBR
2
NED
3
CAT
2
GER
Ret
--- CZE
11
IND
7
SMR
3
ARA
10
JPN
8
MAL
Ret
AUS
11
POR
16
VAL
4
4位 156
2011年 Moto2 スッター QAT
3
SPA
2
POR
Ret
FRA
5
CAT
Ret
GBR
15
NED
8
ITA
6
GER
5
--- CZE
5
IND
17
RSM
8
ARA
7
JPN
3
AUS
11
MAL
1
VAL
17
5位 151
2012年 Moto2 スッター QAT
5
SPA
3
POR
3
FRA
1
CAT
2
GBR
8
NED
Ret
GER
5
ITA
3
--- IND
5
CZE
2
RSM
9
ARA
10
JPN
5
MAL
Ret
AUS
Ret
VAL
4
4位 191
2013年 Moto2 スッター QAT AME
DNS
SPA
11
FRA
Ret
ITA
9
CAT
3
NED
8
GER
6
IND
13
CZE
3
GBR
3
RSM
4
ARA
Ret
MAL
3
AUS
2
JPN
3
VAL
7
6位 155
2014年 Moto2 スッター QAT
3
AME
6
ARG
19
SPA
10
FRA
8
ITA
Ret
CAT
5
NED
6
GER
9
IND
Ret
CZE
4
GBR
5
RSM
5
ARA
4
JPN
1
AUS
2
MAL
8
VAL
1
4位 194
2015年 Moto2 カレックス QAT
3
AME
12
ARG
6
SPA
4
FRA
1
ITA
Ret
CAT
6
NED
5
GER
6
IND
6
CZE
7
GBR
9
RSM
10
ARA
5
JPN
Ret
AUS
15
MAL
2
VAL
3
5位 179
2016年 Moto2 QAT
1
ARG
7
AME
7
SPA
6
FRA
3
ITA
4
CAT
5
NED
Ret
GER
Ret
AUT
4
CZE
DNS
GBR
1
RSM
6
ARA
4
JPN
1
AUS
1
MAL
6
VAL
2
2位 234
2017年 Moto2 QAT
2
ARG
3
AME
2
SPA
8
FRA
3
ITA
2
CAT
2
NED
2
GER
Ret
CZE
1
AUT
3
GBR
4
RSM
1
ARA
4
JPN
11
AUS
10
MAL
DNS
VAL 2位 243
2018年 MotoGP ホンダ QAT
16
ARG
17
AME
18
SPA
Ret
FRA
16
ITA
Ret
CAT
Ret
NED
20
GER
17
CZE
16
AUT
22
GBR
C
RSM
22
ARA
17
THA
20
JPN
20
AUS
16
MAL
16
VAL
Ret
29位 0
2020年 Moto2 カレックス QAT
10
SPA
Ret
ANC
7
CZE
17
AUT
7
STY
5
RSM
6
EMI
9
CAT
11
FRA
5
ARA
12
TER
Ret
EUR
19
VAL
16
POR
16
11位 72
2021年 Moto2 QAT
15
DOH
Ret
POR
17
SPA
19
FRA
Ret
ITA
DNS
CAT
15
GER
19
NED
14
STY
16
AUT
9
GBR
11
ARA
Ret
RSM
11
AME
Ret
EMI
14
ALR
19
VAL
12
22位 27
  • * は、シーズン中の順位とポイント。

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]