渥美電鉄デホハ1形電車
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(名鉄モ150形電車から転送)
渥美電鉄デホハ1形電車 名鉄モ150形電車 豊橋鉄道モ150形電車 | |
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デホハ1形3 | |
基本情報 | |
運用者 | 渥美電鉄・名古屋鉄道・豊橋鉄道 |
製造所 | 日本車両製造 |
製造年 | 1923年(大正12年) |
製造数 | 3両 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
電気方式 | 直流600 V(架空電車線方式) |
車両定員 | 76人(座席24人) |
車両重量 | 22.5 t |
全長 | 12,522 mm |
全幅 | 2,438 mm |
全高 | 3,728 mm |
車体 | 木造 |
台車 | ブリル MCB-1 |
主電動機 | TDK 13S |
主電動機出力 | 65 PS |
搭載数 | 4基 / 両 |
歯車比 | 68 : 18 |
制御装置 | 直接制御 TDK DB3-B |
制動装置 | WH SM-3直通空気ブレーキ |
備考 | 1944年の諸元表より[1]。 |
渥美電鉄デホハ1形電車(あつみでんきてつどうデホハ1がたでんしゃ)は、渥美電鉄が開業時に新製した木造電車。
後年渥美電鉄が名古屋鉄道(名鉄)へ吸収合併されたことに伴い、モ150形と改称された。
沿革
[編集]1923年(大正12年)に日本車輌製造で製造された木造電車、渥美電鉄デホハ1形である。3両(1 - 3)が製造され、後にモ1形と改称された。
1940年(昭和15年)、名古屋鉄道が渥美電鉄を合併すると、モ150形151 - 153と改称・改番され、引き続き渥美線で運用される。
1954年(昭和29年)、名古屋鉄道が渥美線新豊橋 - 三河田原間を豊橋鉄道へ譲渡すると、モ150形も豊橋鉄道に譲渡される。
151と152は1966年(昭和41年)、153は1967年(昭和42年)に廃車となる。
その他
[編集]- 渥美電鉄時代の1937年(昭和12年)、モ1形3(→153)は落雷で全焼する。翌年、車体を木南車輌製造で製作し復活している。
- 豊橋鉄道時代、モ150形は制御車ク2280形(2281 - 2283)と編成を組んでいた。ク2280形は、元三河鉄道のガソリン動車キ10形(名鉄キハ150形)であり、後に付随車化されたサ2280形として運用された車両である。
- 1945年8月14日 モ152は天白変電所付近で米軍機より機銃掃射を受け死者15人、負傷者16人をだす[2]。
- 写真や図面から登場時は乗降ステップ、救助網があった[2]。
脚注
[編集]- ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年、158頁。ISBN 978-4865988475。
- ^ a b 田原市博物館 編『渥美線 : 渥美半島と外界をつなぐ鉄路の物語 : 三河田原駅開業90周年企画展』田原市博物館、2014年12月、2頁。 NCID BB17669790。全国書誌番号:22516346。