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大局観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
木を見て森を見ないから転送)

大局観(たいきょくかん)とは、囲碁将棋チェスなどのボードゲームで、的確な形勢判断を行う能力のこと。

概要

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大局観とは、ボードゲームに置いて、部分的なせめぎ合いにとらわれずに、全体の形の良し悪しを見極め、自分が今どの程度有利不利にあるのか、堅く安全策をとるか、勝負に出るかなどの判断を行う能力のことである[1][2]

また、大局観はその能力だけでなく、「大局についての見通しや判断。大局的見地[3]」のことも指す言葉である。また、大局的見地と呼ばれることもある。

大局観に優れると、駒がぶつかっていない場所から意表を突く攻めを行うなど、長期的かつ全体的な視野のもと手を進めることが可能となる。反対に大局観が備わっていなければ、盤上の一部での駒のぶつかり合いや、短期的な駒の損得しか考えられなくなる。多分に直感的なもので、コンピュータでは完全な再現は難しく、駒の位置関係を点数化するなどして擬似的に再現している。

チェス用語ではStrategyが類似した考えである(戦法Tactics)。大局観の英訳は通常「perspective」が当てられる[4]が、チェスからの援用で「Strategy」が用いられる事もある(将棋のStrategyとTactics)。

比喩

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  • 転じて、物事の全体像(俯瞰像)をつかむ能力のことを「大局観」または「大局」と呼ばれる。

脚注

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  1. ^ 羽生善治さんに「大局観」の真髄を訊く──ライフネット生命特別対談(前編) -”. ライフネットジャーナル オンライン (2017年2月7日). 2020年6月22日閲覧。
  2. ^ 大局観とは何か?部分から全体を類推する思考がプロジェクトマネージャーに必要なワケ”. ビジネス+IT. 2020年6月22日閲覧。
  3. ^ 『広辞苑』(第七版)岩波書店、2018年。 
  4. ^ 大局観の英語・英訳 - 英和辞典・和英辞典 Weblio辞書