湯島 (天草諸島)
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湯島 | |
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湯島全景(2019年2月撮影) | |
所在地 | 日本(熊本県上天草市) |
所属諸島 | 天草諸島 |
面積 | 0.52 km² |
海岸線長 | 6.5 km |
プロジェクト 地形 |
湯島(ゆしま)は、天草諸島の大矢野島と島原半島の間に位置する島[1]。熊本県上天草市大矢野町に属する。本項ではかつて同区域に所在した天草郡湯島村(ゆしまむら)についても述べる。
概要
[編集]大矢野町江樋戸港から約9km沖合の有明海に浮かぶ島である[2]。周囲約3.5km[2]、標高約100m[2]。島の地形は平坦なテーブル状で、砂岩や泥岩の上に厚さ10m程度の玄武岩が積み重なって形成された[1][2]。
島原の乱では首謀者たちがこの島に集まり、作戦を練ったことから、「談合島」の別名がある[3]。また、島内は猫の数も多く「猫島」の異称を持つ[4]。2020年12月現在、人口290名ほどに対して約200匹の猫がいるとされる[4]。
島内にある湯島灯台は1916年(大正5年)12月1日に初点灯した[5]。
島民の姓は「松尾」「森」「渡邊」「高橋」「古賀」で大半を占める。[要出典]
歴史
[編集]ゆしまむら 湯島村 | |
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廃止日 | 1954年4月1日 |
廃止理由 |
新設合併 登立町、維和村、上村、中村、湯島村 → 大矢野町 |
現在の自治体 | 上天草市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 九州地方 |
都道府県 | 熊本県 |
郡 | 天草郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
総人口 |
1,784人 (国勢調査、1950年) |
隣接自治体 | 上村(航路を通じて) |
湯島村役場 | |
所在地 | 熊本県天草郡湯島村(大字なし) |
座標 | 北緯32度36分1.0秒 東経130度20分8.1秒 / 北緯32.600278度 東経130.335583度 |
ウィキプロジェクト |
- 幕末時点では天草郡上村に所属。
- 1880年(明治13年) - 上村から分立して湯島村となる。(戸数320戸、人口1608人)[6]
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行に伴い、湯島村が単独で自治体を形成。(戸数336戸、人口1456人)[6]
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 湯島村が登立町・上村・中村・維和村と合併して大矢野町が発足。同町の大字となる。
- 2004年(平成16年)3月31日 - 大矢野町が龍ヶ岳町・松島町・姫戸町と合併して上天草市が発足。同市大矢野町湯島となる。
交通機関
[編集]島内には公共交通機関はない。島民はバイクを主な移動手段として使っている。島外との交通として、上天草市の江樋戸港と湯島港の間を定期船が1日5往復運航しており、所要時間は約25分、運賃は大人(中学生以上)で片道800円、小人で400円である(湯島商船)[7]。
江樋戸港へは熊本桜町バスターミナル・熊本駅から九州産交バスあまくさ号に乗車し「さんぱーる」下車後、SUNまりんバス中循環線に乗り換え。自家用車の場合、九州自動車道松橋インターチェンジから35km。
1962年2月から2007年9月までは三角港へも1日1往復運航していた。現在、三角港へはチャーター便として運航している。
学校
[編集]主な施設
[編集]- 湯島西海水浴場
- 湯島東海水浴場
- 湯島峯公園
- 談合島の碑
- 湯島郵便局
脚注
[編集]- ^ a b 「熊本の自然と文化」~松橋収蔵庫だより~ No.21 玄武岩(湯島) - 熊本県松橋収蔵庫
- ^ a b c d 長谷義隆、鵜飼宏明、香取祥人、檀原徹、岩野英樹「熊本県上天草市大矢野町湯島における湯島層の層序とフィッション・トラック年代」御所浦白亜紀資料館報第19号 - 天草市立御所浦白亜紀資料館
- ^ 湯島(談合島) - 天草四郎観光協会ウェブサイト(2015年2月19日閲覧)
- ^ a b c 天草絶景STORY - VISITあまくさプロジェクト実行委員会(事務局:熊本県天草広域本部総務部総務振興課)
- ^ 湯島灯台点灯100周年 - 熊本海上保安部
- ^ a b 『上天草市史大矢野町編4 近現代 天草の門』熊本県上天草市。
- ^ “湯島~江樋戸航路|上天草市”. www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp. 2024年5月7日閲覧。
参考文献
[編集]- 『日本の島ガイド SHIMADAS』財団法人日本離島センター、1998年