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| 作品名 = ゴジラ対メカゴジラ
| 作品名 = ゴジラ対メカゴジラ

2021年9月6日 (月) 03:41時点における版

ゴジラ対メカゴジラ
Godzilla vs the Cosmic Monster[1]
Godzilla vs. Mechagodzilla[1][2]
監督
脚本
原作
製作 田中友幸
出演者
音楽 佐藤勝
主題歌ミヤラビの祈り
ベルベラ・リーン
撮影
編集 池田美千子
製作会社 東宝映像
配給 東宝
公開 日本の旗 1974年3月21日
上映時間 84分[2]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 ゴジラ対メガロ
次作 メカゴジラの逆襲
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ゴジラ対メカゴジラ』(ゴジラたいメカゴジラ)は1974年3月21日に「東宝チャンピオンまつり」の一編として公開された日本特撮映画。配給は東宝、製作は東宝映像[2]。「ゴジラシリーズ」の第14作。カラー、シネマスコープ[2]。上映時間は84分[2][3]。観客動員数は133万人。

公開時のキャッチコピーは、「宇宙をとびミサイルを撃ち込む! 全身が武器の凄いゴジラが現れた!」。

概要

ゴジラ誕生20周年記念映画[4][5][3]。翌1975年開催予定の沖縄国際海洋博覧会に絡め、沖縄本島を舞台として製作された[6][3]沖縄県2年前の1972年に日本へ返還されたばかりであり、ひときわ注目を集めていた時期に当たる。沖縄海洋博では、ゴジラシリーズのプロデューサーである田中友幸三菱海洋未来館の総合プロデューサーを務めており、本作品原案の福島正実も同企画に参加していた繋がりで本作品の依頼を受けた[6]

本作品の原型となった『大怪獣沖縄に集合!残波岬の大決斗』ではメカゴジラが登場しない内容になっており、その時点ではゴジラ、モスラ、アンギラス、新怪獣の「機械怪獣ガルガン」と「ガルガ星人」が登場予定で[7]、キングシーサーを眠りから呼び覚ます「那美」がこの脚本に初登場しており、設定はそれぞれキングシーサーやメカゴジラに受け継がれた。メカゴジラの登場が決まった検討用台本時のタイトルは『残波岬の大決斗 ゴジラ対メカゴジラ』であり、その内容は侵略者R星人の尖兵のガイガンとメカゴジラにゴジラがキングバルカン(キングシーサー)とともに立ち向かうというものだった[7]

本作品では日本が舞台にもかかわらず、怪獣作品で恒例の逃げる人々や兵器車両はおろか、自衛隊をはじめ防衛軍や防衛隊の類も一切登場しない。また、在日米軍も一切登場しない[8]。特技監督を務めた中野昭慶の回想によると、沖縄が日本に返還されたばかりという事情を踏まえ、自衛隊や在日米軍を出すのを避けたという[9]。検討用台本では防衛軍と在日米軍が出動する描写があった[7]

特撮スタッフは中野のほか、『流星人間ゾーン』や『ウルトラマンA』などテレビ作品の仕事を終えた川北紘一が『ゴジラ対ヘドラ』(坂野義光監督、1971年)以来3作ぶりに復帰した。特大ヒットとなった『日本沈没』の後だけに、川北も「熱が入った」と語っており、「『日本沈没』で中野特撮を観たお客さんが多数来るはずだから、チンケなものは出来ないはずだ」と中野に進言し、スタッフに加わっている。川北はメカゴジラの設定全般を担当したほか、本編班と特撮班を掛け持ちして本作品を支えている[10]。川北は、光線作画に『ウルトラマンA』での経験を活かし、きらびやかな光線技を取り入れている[6]。『日本沈没』では、本編に特撮描写を融合することが目指されていたが、本作品ではメカゴジラの存在を強調する演出がなされた[4]

ロケに使われた「那覇東急ホテル」
宇宙人の基地のロケに使われた「玉泉洞

川北によれば、特撮美術の予算は『ゴジラ対ヘドラ』とほぼ同額で、主だったセット以外にミニチュアを組む余裕がなかったという[10]。本編に目を向けると、沖縄ロケはすべてタイアップであり、東宝はこの部分の予算を負担していない。フェリーでのアクション撮影に至っては沖縄へ向かう途中の船上で行っており、「予算ばかりか時間もない」(川北談)という製作状況だった。だが、この川北の発言とは逆に中野は、「『日本沈没』の大ヒットを受けて、前2作よりもかなり予算を上積みしてもらえた」とたびたびコメントしている[注釈 1]。このように必ずしも潤沢とは言えない状況下で制作されたが、川北は「カラフルな光線技と中野監督による派手な爆発で、『ゴジラ対ヘドラ』と同額予算での製作には見えない迫力は出せたと思う」と評している。

各方面とのタイアップに裏打ちされ、主人公たちが滞在する那覇東急ホテルや九州・沖縄航路の豪華フェリーなど、当時の沖縄観光の各種風物が記録された[3]。また、軽く触る程度ではあるが、国頭天願の台詞を通じてウチナンチュ(沖縄人)の日本本土に対する複雑な感情にも触れられている。演出面では、アクション映画に実績のあった監督の福田純によって国際警察の様々な小道具も登場する、スパイ映画風味のサスペンスドラマに仕上げられている。福田は、ゴジラとメカゴジラの対立構造を人間側でも強調しつつ、怪獣のインパクトにドラマが負けないようアクション面を強化したと述べている[11]

『流星人間ゾーン』や前作『ゴジラ対メガロ』で見られた子供向けのコミカルな描写はやや影を潜めている[3]。逆に、『ゴジラ対ヘドラ』以降に増加した残虐かつ過激な描写はさらに増やされ、円谷英二が決して描かなかった流血シーンや、メカゴジラの猛攻の前にゴジラが絶命したのではないかと思わせるシーンまで描かれた。ゴジラが沖縄に上陸する場面では、「丘の稜線からゴジラの巨大な頭部が徐々に姿を現す」という、第1作『ゴジラ』(本多猪四郎監督、1954年)での大戸島上陸シーンを思わせる構図も見られ、演出・アクション面では前作までと一線を画している。

当時のゴジラシリーズには珍しく子役俳優がまったく登場しない一方、平田昭彦小泉博佐原健二睦五郎岸田森といった往年のゴジラシリーズや特撮作品の常連俳優が多数出演するなど、「原点回帰」とも言えるキャスティングも成された[5]

劇中音楽は佐藤勝が担当。ジャズ調の軽快なメカゴジラのテーマや沖縄音楽を基にしたBGMが、映画を盛り上げている。中野によれば、録音時にフィルムを観た佐藤はゴジラとメカゴジラの闘いの映像のパワフルさに驚き、映像に負けないようにとその場でスコアを書き直したそうである。和倉博士邸でのアクションシーンや決戦場面では、それぞれ同じ佐藤による『姿三四郎』(内川清一郎監督、1965年)、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(福田純監督、1967年)の劇伴音楽が流用されている。

劇場公開当時の伊豆大島椿まつりでは、御神火茶屋前にてゴジラ(スーツアクター:図師勲)、メカゴジラ(スーツアクター:久須美護)とベルベラ・リーンが本作品のPRを行なった[12]

ストーリー

沖縄国際海洋博覧会会場の建設技師の清水敬介は、東京から観光に来ていた弟・正彦と共に安豆味城跡を訪れていた。そこで観光客相手に伝統歌謡・仲里節を実演していた国頭那美は、怪獣が街を焼き払う啓示[注釈 2]を受けて昏倒する。その後、沖縄の玉泉洞を訪ねた正彦は、洞内で不思議な金属を発見する。一方、会場予定地の建設現場では壁画が描かれた洞穴が発見され、首里大学の考古学者・金城冴子は壁画から「大空に黒い山が現れる時、大いなる怪獣が現れ、この世を滅ぼさんとする。しかし赤い月が沈み、西から日が昇る時、2頭の怪獣が現れ人々を救う」という予言を読み解く。冴子は洞穴内に安置されていたシーサーの置物を携え、敬介と向かった東京で彼の叔父である城北大学の考古学の権威・和倉博士のもとを訪れるが、その途中の飛行機内で「黒い山のような雲」を目撃していた。そのころ、正彦は玉泉洞で拾った金属片を物理学の権威である宮島博士のもとへ持ち込む。宮島博士はこの金属片を、地球上に存在しない宇宙金属・スペースチタニウムであると断定する。その晩、和倉博士宅は謎の男・R1号に襲撃されて置物を盗まれそうになるが、敬介の活躍によって事なきを得る。R1号は置物の奪取に失敗するも敬介を痛めつけ、逃走していった。

まもなく、富士山が噴火して巨大な岩石が飛び出し、その中からゴジラが出現する。しかし、鳴き声が違うそのゴジラは、盟友であるはずのアンギラスを撃退する。その現場で、敬介も奇妙な金属片を拾う。宮島博士は、正彦が玉泉洞で拾った金属片とこれが同じものと分析し、敬介とともにゴジラの後を追うことにする。

一方、ゴジラは東京湾で石油コンビナートを襲撃し、黄色い放射能火炎を吐いてコンビナート地帯を破壊する。そこに、工場の建物内からもう1頭のゴジラが出現し、敬介たちの目の前で激闘が繰り広げられる。すると、先に現れたゴジラの皮膚が破け、その下から白銀色に光り輝く金属部分が露出する。それを見た宮島博士は、偽ゴジラの正体が全身をスペースチタニウムで構成されたロボット怪獣[注釈 3]メカゴジラであると看破する。偽ゴジラに撃退されたアンギラスは、本物のゴジラを呼ぶために現れたのだった。全身を露出したメカゴジラを相手にゴジラは戦闘を開始するが、放射能火炎がメカゴジラの放った破壊光線との激突で爆発したゴジラは海に消え、頭部のコントロールマシンにトラブルが発生したメカゴジラは空へ飛び去る。事件の裏に宇宙人の陰謀を確信した宮島博士は、正彦や娘の郁子らとともに翌日に沖縄へ飛び、正彦の拾ったスペースチタニウムを手掛かりに玉泉洞を探査するが、待ち受けていた宇宙人たちにより、洞内に作られた基地内に連行されてしまう。娘たちを人質に取られた宮島博士は宇宙人の黒沼司令に脅迫され、心ならずもコントロールマシンの修理に手を貸す。

そのころ、和倉博士はついに置物の文様の謎を解読し、「西から日が昇る時、この置物を安豆味城の石のほこらの上に置け」との一文を読み出す。置物は、沖縄の守護神である伝説の怪獣「キングシーサー」の眠りを解くアイテムだったのだ。これを恐れていた宇宙人は、再びR1号を向かわせる。敬介と冴子はフェリーさんふらわあからクイーンコーラルを乗り継ぎ、敬介が船上で猿人の正体をさらしたR1号を追撃するも追い詰められるが、宇宙人は何者かの銃撃で撃退されて置物ごと海中に没してしまう。翌日、宇宙人と落ちた置物は偽物で本物は倉庫にあることが判明し、宇宙人の裏をかいてシーサーの置物を無事に沖縄へ持ち込む。そのころ、洋上の孤島には落雷を浴び続けるゴジラの姿があった。

冴子をホテルに待たせ、単身で玉泉洞へ向かった敬介は宇宙人に襲われるが、インターポールの南原によって救われる。半年前から宇宙人の陰謀を察知していたインターポールは敬介を注視しており、船上でR1号を倒したのも実は南原だった。敬介たちは南原の力を借り、宇宙人の服を奪って基地に侵入すると、車を宇宙人の細工で失うも処刑室で蒸し殺されかけていた宮島博士らを助け、基地から逃走する。そのころ、夜空には「赤い月が沈み」つつあった。敬介らは安豆味城跡に向かい、再び基地の破壊に向かう南原には正彦と責任を感じた宮島博士も同行する。

敬介と冴子たちは置物を持って安豆味城跡へ急ぐが、すでに宇宙人たちの手が回り、那美とその祖父・天願が人質になっていた。置物との交換を要求する宇宙人たちに、天願は「ヤマトンチュー[注釈 4]のせいでこうなった」と、敬介らをなじる。絶体絶命かと思われたその時、インターポールの田村が助けに入る。こうしてほこらに置物が設置されると、予言通りに蜃気楼によって「西から昇った」朝日の光は彼らの目の前で置物によって増幅され、万座岬の岩山を撃つ。大爆発で崩落した岩肌からはキングシーサーが姿を現すが、まだ深い眠りから覚めないままだった。

宇宙人基地ではキングシーサーを始末すべく、黒沼司令が修理の完了したメカゴジラを再起動させる。基地に潜入した南原と宮島博士、正彦はまたも宇宙人に捕縛され、コントロール室に連行されてこれを見守ることとなってしまう。玉泉洞地下から発進したメカゴジラが万座岬へ迫ったとき、意を決して万座毛の浜辺に走り出した那美を見て、天願は一同に「キングシーサーを目覚めさせる者は、安豆味王族の継承者、那美しかいない」と告げる。

まもなく、那美が捧げた「ミヤラビの祈り[注釈 5]」によってキングシーサーは目を覚まし、咆哮をあげてメカゴジラに立ち向かう。メカゴジラの破壊光線をキングシーサーは両目のプリズムアイで反射するなど善戦するが、メカゴジラの圧倒的な火力の前に苦戦するようになっていく。そして、キングシーサーが最大の窮地に瀕した時、落雷を浴び続けたことで全身に磁力を帯びたゴジラが、古代人の予言に導かれたかのように海から現れる。宇宙人のコントロール室では、宮島博士と南原がコントロールマシンを再び破壊するべく、形勢逆転の機会をうかがっていた。

メカゴジラの圧倒的な攻撃にゴジラとキングシーサーは苦戦するが、ゴジラは磁力でメカゴジラを引き寄せて首をもぎ取り、南原は宇宙人がメカゴジラの敗北で呆然としている隙に宮島博士の指示でコントロールマシンの破壊に成功し、崩壊する基地から逃走する。メカゴジラや黒沼司令を失った宇宙人は、基地の崩落と運命を共にした。勝利したゴジラが海へ去り、キングシーサーが再び眠りについた後、置物は元の祠に安置され、物語は幕を下ろす。

登場人物

清水 敬介しみず けいすけ[13]
沖縄海洋博の工事に従事する建築技師[13]。26歳[13]
清水 正彦しみず まさひこ[14]
敬介の弟である大学生[14]
休暇中に沖縄を訪れ、玉泉洞でスペースチタニウムの破片を拾ったことから事件に巻き込まれる[14]
金城 冴子かなぐすく さえこ[15]
首里大学考古学研究室研究生[15]。25歳[15]
沖縄海洋博の工事現場で発掘された壁画の解読を行う[15]
国頭 那美くにがみ なみ[16]
沖縄民謡の歌い手[16]。安豆味王朝の末裔で、怪獣の出現を予知することができる[16]。19歳[16]
「ミヤラビの祈り」を歌い、キングシーサーを復活させる[16]
宮島 郁子みやじま いくこ[17]
宮島秀人の娘[17]。19歳[17]
宮島 秀人みやじま ひでと[17]
ノーベル賞受賞歴もある宇宙工学の権威[17]。47歳[17]
正彦が持ち込んだ金属片を分析してスペースチタニウムと断定し、その後出現したにせゴジラの正体がメカゴジラであると見抜く[17]
しかし、調査のために訪れた玉泉洞でブラックホール第3惑星人に捕らえられ、郁子を人質にメカゴジラの修理に協力させられる[17]
和倉博士わくら はかせ[18]
城北大学教授で、清水兄弟の叔父[18]
獅子の置物に記された古代文字の解読を依頼される[18]
南原なんばら[19]
フリーのルポライターと称して[19]敬介や冴子の周辺に出没する男。その正体は秘密裏にブラックホール第3惑星人の動向を調査していたインターポール捜査官[19]であり、身分を明かした後は宮島と正彦の協力を得て敵基地の破壊を画策する。
田村たむら[20]
インターポール捜査官[20]。南原の同僚。安豆味城跡で敵の人質に取られた那美と天願を救出する。
国頭 天願くにがみ てんがん[21]
那美の祖父[21]。78歳[21]。大和人の侵略によって祖先を滅ぼされた遺恨から、本土の人間を快く思っていない。

登場キャラクター

登場怪獣はゴジラメカゴジラ(偽ゴジラ)、キングシーサーアンギラス

大宇宙ブラックホール第三惑星人

諸元

ALIENS from THIRD PLANET of BLACKHOLE[26]
身長 1.8m[27]
体重 90kg[27]

地球征服を狙う宇宙人[24]。地球人に変装しているが正体はゴリラのような顔をしており[26][7]、死ぬと猿人の顔に戻る。全員の顔にはトゲのようなものが付いており、司令官の黒沼の正体のみ一面に付いている。沖縄本島の玉泉洞地下に建造した基地を拠点として地球侵略を遂行し、地球で最強の怪獣であるゴジラを倒すため、それを元に建造したメカゴジラをゴジラに差し向ける。沖縄の守護怪獣であるキングシーサーの存在も把握しており、その復活を阻止するため、復活の重要なアイテムであるシーサーの置物を奪おうと、スパイ「R1号」を暗躍させる。

銀一色のコスチュームを別とすれば、変装後の姿は地球人と区別がつかない。

次作『メカゴジラの逆襲』にも引き続き登場し、メカゴジラの改修機であるメカゴジラ2をチタノザウルスと共に差し向け、再び地球侵攻を企む。終盤には、本作品で登場しなかった宇宙船も登場する。

黒沼くろぬま[28]
地球征服司令官[28]。コントロールルームで葉巻ブランデーを嗜む[28]
柳川やながわ[29]
ブラックホール第3惑星人の工作員。コードネームはR1号[29]
獅子の置物を狙い、和倉博士や敬介らを襲撃する[29]。地球製のサイレンサー装備の自動式拳銃ナイフを使用する。
  • 猿面の造形物は、市販のゴムマスクの流用[6]。特技監督の中野いわく、猿人の顔という設定は、R1号を演じた草野大悟のイメージによるものだという。衣装はメカゴジラの体色と共通する銀色となっており、次作にも流用された。
  • 銃のプロップは、『怪獣総進撃』でコントロールセンター職員が持つ銃を塗り替えたもの[30]
  • 次作のDVDの特典映像「これがブラックホール第3惑星人だ!」では、司令官ムガールの顔が黒沼と酷似している点について、「ムガールに憧れていた黒沼が勝手にムガールと同じ面を使用していたため」と言及している。
  • 弱点については劇中で言及されていないが、プロデューサーを務めた田中友幸が著者も務めた幼児向け書籍『ゴジラ対メカゴジラ!』では、熱に弱いとの旨が説明されている[31]
  • 2017年 - 2018年公開のアニメ映画3部作『GODZILLA』では、ブラックホール第3惑星人から着想を得て設定された異星人ビルサルドが登場する。詳細はGODZILLA (アニメ映画)#種族・生物を参照。

スタッフ

本編

特殊技術

協力

キャスト

※以下ノンクレジット[32]

映像ソフト化

  • DVDは次作『メカゴジラの逆襲』とともに同時期の『ゴジラ×メカゴジラ』の公開に合わせて2002年11月21日発売。
    • 2008年3月28日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIII」に収録されており、単品版も同時発売。
    • 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
    • 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念」として期間限定の廉価版が発売。
    • 2016年6月15日、東宝DVD名作セレクション版発売。
  • BDは2014年7月16日に発売。

主題歌

「ミヤラビの祈り」
作詞:福田純 / 作・編曲:佐藤勝 / 唄:ベルベラ・リーン
レコードは東宝レコードより発売。
「メカゴジラをやっつけろ」
作詞:福田純 / 作・編曲:佐藤勝 / 唄:ベルベラ・リーン
劇中のメカゴジラのテーマ曲に歌詞を載せたもの。映画公開に合わせ、EP盤レコード形態で発売された際のB面曲。

海外公開版

アメリカでは、シネマ・シュアーズ社による配給で『Godzilla vs the Cosmic Monster』というタイトルが付けられ、公開された[1]。当初は『Godzilla vs The Bionic Monster』となる予定だったが、ユニバーサル・ピクチャーズから「題名が『バイオニック・ジェミー』(原題は『The Bionic Woman』)と『600万ドルの男』(作中、主人公が「バイオニック・マン (Bionic Man)」と呼ばれる)の著作権侵害だ」と抗議されたことから、変更された。原題に沿った『Godzilla vs Mechagodzilla』となったのは、1988年にビデオソフトが発売されたときである[1][34][要ページ番号]

同時上映

漫画

関連テレビ番組

脚注

注釈

  1. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、ゴジラ誕生20周年として予算が上積みされたと記述している[4]
  2. ^ キングギドラのスチール映像が使われた。
  3. ^ 作中では「サイボーグ」と呼称
  4. ^ 沖縄方言で「本土人」の意。
  5. ^ 「ミヤラビ」は沖縄の言葉で「乙女」の意。
  6. ^ a b c d クレジット表記なし。
  7. ^ 当時のポスターでは「特撮監督」と表記。
  8. ^ 台湾人歌手・鄭秀英が本作品のみで使用した別名義[33]
  9. ^ オープニングクレジットでは、キングシーサーのみのクレジット。

出典

  1. ^ a b c d e ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 207, 「海外バージョン大研究」
  2. ^ a b c d e 東宝特撮映画大全集 2012, p. 168, 「『ゴジラ対メカゴジラ』」
  3. ^ a b c d e 大辞典 2014, pp. 340–341, 「作品紹介 ゴジラ対メカゴジラ」
  4. ^ a b c ゴジラ大全集 1994, pp. 70–71, 「東宝特撮映画史 ゴジラ誕生 スペクタクルのヒット」
  5. ^ a b c d e f 東宝特撮映画大全集 2012, p. 169, 「『ゴジラ対メカゴジラ』作品解説/俳優名鑑」
  6. ^ a b c d 東宝特撮映画大全集 2012, p. 171, 「『ゴジラ対メカゴジラ』撮影秘話/川北監督に訊く」
  7. ^ a b c d e 東宝特撮映画大全集 2012, p. 170, 「『ゴジラ対メカゴジラ』怪獣図鑑/資料館/撮影秘話-特別編-」
  8. ^ 藤川裕也「■平成VSシリーズ ゴジラVSメカゴジラ」『ゴジラ・自衛隊決戦史 われ、ゴジラと戦えり』光人社、2004年1月9日、136-137頁。ISBN 4-7698-1167-5 
  9. ^ 中野昭慶 & 染谷勝樹 2014, pp. 225–230.
  10. ^ a b 川北紘一 2014, pp. 110–117.
  11. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 152, 「SPECIAL INTERVIEW 心がけたアクション演出 福田純」
  12. ^ 『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年、112、164頁頁。ISBN 978-4048669993 
  13. ^ a b c 大辞典 2014, pp. 146–147, 「し 清水敬介」
  14. ^ a b c 大辞典 2014, p. 147, 「し 清水正彦」
  15. ^ a b c d 大辞典 2014, p. 74, 「か 金城冴子」
  16. ^ a b c d e 大辞典 2014, p. 94, 「く 国頭那美」
  17. ^ a b c d e f g h 大辞典 2014, p. 270, 「み 宮島郁子/宮島秀人」
  18. ^ a b c 大辞典 2014, p. 308, 「わ 和倉」
  19. ^ a b c 大辞典 2014, p. 216, 「な 南原」
  20. ^ a b 大辞典 2014, p. 182, 「た 田村」
  21. ^ a b c 大辞典 2014, pp. 93–94, 「く 国頭天願」
  22. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 128, 「昭和40年代 怪獣グラフィティ」
  23. ^ 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 68–69, 「ゴジラ対メカゴジラ」
  24. ^ a b 大辞典 2014, p. 172, 「た 大宇宙ブラックホール第3惑星人」
  25. ^ 全怪獣大図鑑 2021, p. 117.
  26. ^ a b ゴジラ1954-1999超全集 2000, p. 195, 「地球を狙う侵略者たち」
  27. ^ a b 怪獣大全集 1991, p. 78, 「東宝モンスター名鑑」
  28. ^ a b c 大辞典 2014, p. 98, 「く 黒沼」
  29. ^ a b c 大辞典 2014, p. 288, 「や 柳川」
  30. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 187, 「大公開 東宝特撮小道具展」
  31. ^ 『ゴジラ対メカゴジラ!』小学館、1984年4月発売、ISBN 4091121055、40頁
  32. ^ a b c d e 中野昭慶 & 染谷勝樹 2014, pp. 459–460.
  33. ^ 「ついに発見!! ベルベラ・リーン登場!!」『別冊映画秘宝 特撮秘宝 Vol.1』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2015年、104 - 109頁。ISBN 9784800306487 
  34. ^ デビット・キャリシャー「社会的に観たゴジラ映画 -日米を通して-(上)」 『福岡市総合図書館研究紀要』第4号 2004年
  35. ^ 産経新聞産経新聞社、1974年3月21日付テレビ欄頁。 

参考文献

関連項目

  • 日本高速フェリー(カーフェリー)の「さんふらわあ
    • 当時の親会社である照国郵船の初代「クイーンコーラル」とともに撮影で使用された(参考:「ゴジラ大辞典」 野村宏平:編 笠倉出版社:2004年刊)
  • 『なんだこりゃ〜沖縄』(わうけいさお著)
    • 本作品に描かれている沖縄の描写(キングシーサーや古代琉球王家の末裔、「ミヤラビの祈り」の歌詞など)の問題点を指摘し、この作品を見た沖縄の子供たちに「本土」(日本)に対するトラウマを植えつけたのではないか、と推測している。
  • 日本沈没(1973年)
    • 街が炎に包まれるシーンと人間たちが火だるまにされるシーンのスチール映像が、上記の怪獣が街を焼き払う啓示のシーンに使われている。

外部リンク