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イットリウムは原子番号39の元素で、元素記号は Y である。銀光沢のある遷移金属であり、ランタノイドと化学的性質が似ているので、慣例で希土類元素に分類されている。他のランタノイドと同じく希土類鉱物中に存在し、天然に単体としては存在しない。
1787年にアレニウスがスウェーデンのイッテルビー村で未知の鉱物を発見し、「イッテルバイト」と名づけた。ガドリンはアレニウスの見つけた鉱物からイットリウムの酸化物を発見し、アンデルス・エーケベリはそれをイットリアと名づけた。単体のイットリウムは1828年にヴェーラーにより初めて単離された。イットリウムの最も重要な応用先は蛍光体であり、その赤色蛍光体はテレビのブラウン管ディスプレイやLEDに用いられている。また電極、電解質、電気フィルタ、レーザー、超伝導体などのほか、医療技術にも応用されている。
ヴィルヘルム・オストヴァルト(1853年–1932年)はドイツ(バルト・ドイツ人)の化学者。オストワルトとも呼ばれる。1909年、触媒作用・化学平衡・反応速度に関する業績が認められ、ノーベル化学賞を受賞した。ヤコブス・ヘンリクス・ファント・ホッフやスヴァンテ・アレニウスと共に物理化学という分野を確立した1人とされている。
1885年、電離などに関係のあるオストワルトの希釈律を発見した。また触媒の研究を行い、肥料や爆薬の大量生産を可能にした硝酸の製法であるオストワルト法を考案した。オストワルト法は現在でも硝酸の工業的製法として重要であり、原料のアンモニアを得るために、ハーバー・ボッシュ法と同時に行われることが多い。
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工業的に使われる反応器(反応釜)の内部。原料や溶媒の仕込み、試薬の添加、そして反応をこの中で行う。反応を効率よく進行させるため、撹拌翼(プロペラ状の部分)の形状には工夫が凝らされる。
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