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接戦選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

接戦選挙(せっせんせんきょ)は、当選者と落選者が予測しづらい選挙のこと。

概要

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当落選上に複数の候補者が拮抗している場合は、接戦選挙が発生しやすくなる。

複数の実力派候補が当落選上で拮抗する接戦選挙は注目されることが多く、また有権者が自分の一票で選挙結果が変わるという期待のために投票率が高くなる傾向がある。選挙区が区分されている公職選挙において、政党等は選挙対策本部は接戦区に重点を置いて、選挙対策を行う。

選挙結果が開票終了するまで判明しづらくなり、選挙速報をしているテレビ局が当確報道をして候補者や支援者達が当選を祝って万歳三唱した後で、落選が伝えられるケースもある(「幻の万歳三唱」と呼ばれる)。

接戦選挙の例

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接戦選挙を測る指標として、ある選挙における次点候補者の惜敗率(ある選挙の最下位当選者の得票を1として、次点候補者の得票の割合)を求める。次点候補の惜敗率が低いほど無風選挙状態といえる。

日本の国政・地方選挙については男女普通選挙施行以降について記載する。アメリカ合衆国大統領選挙については、選挙開始以降全ての時期にわたる例である。

国政選挙1人区

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国政選挙1人区の接戦選挙
順位 選挙 選挙区 1位当選者 次点候補 惜敗率 票差
候補者名 得票 候補者名 得票
1位 1959年参院選 鳥取県選挙区 中田吉雄 117,991 宮崎正雄 117,952 99.967% 39
2位 2017年衆院選 新潟3区 黒岩宇洋 95,644 斎藤洋明 95,594 99.947% 50
3位 1992年参院選 沖縄県選挙区 島袋宗康 245,159 大城真順 244,818 99.861% 341
4位 1996年衆院選 千葉4区 田中昭一 73,792 野田佳彦 73,687 99.858% 105
5位 2021年衆院選 新潟6区 梅谷守 90,679 高鳥修一 90,549 99.8566% 130
6位 2021年衆院選 佐賀1区 原口一博 92,452 岩田和親 92,319 99.8561% 133
7位 2014年衆院選 新潟2区 細田健一 70,589 鷲尾英一郎 70,487 99.855% 102
8位 2023年参院選補欠 大分県選挙区 白坂亜紀 196,122 吉田忠智 195,781 99.826% 341
9位 2024年衆院選 和歌山1区 山本大地 70,869 林佑美 70,745 99.825% 124
10位 2005年衆院選 京都4区 中川泰宏 75,192 田中英夫 75,036 99.793% 156
11位 2012年衆院選 埼玉6区 中根一幸 90,871 大島敦 90,673 99.782% 198
12位 2021年衆院選 新潟4区 菊田真紀子 97,494 国定勇人 97,256 99.755% 238
13位 2024年衆院選 愛知10区 藤原規眞 59,691 若山慎司 59,529 99.729% 162
14位 1950年参院選 島根県選挙区 桜内義雄 140,981 小滝彬 140,592 99.724% 389
15位 2024年衆院選 群馬3区 笹川博義 74,930 長谷川嘉一 74,716 99.714% 214
16位 2014年衆院選 北海道7区 伊東良孝 72,281 鈴木貴子 72,056 99.689% 225
17位 2014年衆院選 栃木2区 福田昭夫 62,439 西川公也 62,240 99.681% 199
18位 2000年衆院選 愛知13区 大村秀章 104,731 島聡 104,392 99.676% 339
19位 2003年衆院選 宮城3区 西村明宏 74,045 橋本清仁 73,803 99.673% 242
20位 2012年衆院選 山梨3区 後藤斎 50,362 中谷真一 50,190 99.658% 172
21位 2005年衆院選 滋賀3区 三日月大造 74,272 宇野治 74,006 99.642% 266
22位 2012年衆院選 京都3区 宮崎謙介 58,951 泉健太 58,735 99.634% 216
23位 2024年衆院選 栃木3区 簗和生 45,546 渡邊真太朗 45,368 99.609% 178
24位 2016年参院選 大分県選挙区 足立信也 271,783 古庄玄知 270,693 99.598% 1,090
25位 2016年参院選 新潟県選挙区 森裕子 560,429 中原八一 558,150 99.5933% 2,279
26位 2009年衆院選 青森3区 大島理森 90,176 田名部匡代 89,809 99.5930% 367
27位 2009年衆院選 神奈川2区 菅義偉 132,270 三村和也 131,722 99.586% 548
28位 1989年参院選 石川県選挙区 粟森喬 276,095 嶋崎均 274,924 99.5758% 1,171
29位 2000年衆院選 兵庫1区 石井一 62,431 砂田圭佑 62,166 99.5755% 265
30位 1996年衆院選 福島5区 坂本剛二 79,027 田中直紀 78,690 99.574% 337
31位 1974年参院選 島根県選挙区 亀井久興 203,433 栂野泰二 202,489 99.536% 944
32位 2021年衆院選 宮城2区 鎌田さゆり 116,320 秋葉賢也 115,749 99.509% 571
33位 1996年衆院選 三重1区 中井洽 89,802 川崎二郎 89,359 99.506% 443
34位 2012年衆院選 和歌山1区 岸本周平 60,577 門博文 60,277 99.505% 300
35位 2000年衆院選 秋田1区 二田孝治 101,848 佐藤敬夫 101,311 99.472% 537
36位 2017年衆院選 北海道10区 稲津久 96,795 神谷裕 96,282 99.470% 513
37位 2003年衆院選 北海道6区 今津寛 112,270 佐々木秀典 111,656 99.453% 614
38位 2005年衆院選 山口2区 福田良彦 104,322 平岡秀夫 103,734 99.436% 588
39位 2017年衆院選 埼玉12区 野中厚 86,499 森田俊和 86,007 99.431% 492
40位 2005年衆院選 福岡11区 武田良太 78,757 山本幸三 78,308 99.42989% 449
41位 2003年衆院選 埼玉3区 細川律夫 104,182 今井宏 103,588 99.42984% 594
42位 2017年衆院選 静岡6区 渡辺周 108,788 勝俣孝明 108,157 99.419% 631
43位 2024年衆院選 東京10区 鈴木隼人 93,490 鈴木庸介 92,899 99.368% 591
44位 2021年衆院選 北海道4区 中村裕之 109,326 大築紅葉 108,630 99.363% 696
45位 2017年衆院選 愛知7区 山尾志桜里 128,163 鈴木淳司 127,329 99.349% 834
46位 2003年衆院選 神奈川6区 上田勇 82,269 池田元久 81,733 99.348% 536
47位 1957年参院選補欠 大阪府選挙区 大川光三 277,903 村尾重雄 276,064 99.33825% 1,839
48位 2007年参院選 鹿児島県選挙区 加治屋義人 402,541 皆吉稲生 399,877 99.33820% 2,664
49位 2024年衆院選 東京28区 高松智之 50,626 安藤高夫 50,290 99.336% 336
50位 2021年衆院選 長崎4区 北村誠吾 55,968 末次精一 55,577 99.301% 391
51位 2003年衆院選 埼玉13区 土屋品子 81,935 武山百合子 81,361 99.299% 574
52位 2003年衆院選 愛知10区 江崎鐡磨 107,369 佐藤観樹 106,599 99.282% 770
53位 2005年衆院選 千葉4区 野田佳彦 129,834 藤田幹雄 128,890 99.2729% 944
54位 2005年衆院選 福井1区 稲田朋美 51,242 笹木竜三 50,869 99.2720% 373
55位 2014年衆院選 福島4区 小熊慎司 56,856 菅家一郎 56,440 99.268% 416
56位 1992年参院選補欠 宮城県選挙区 萩野浩基 396,532 小野寺信雄 393,615 99.264% 2,917
57位 2009年衆院選 鳥取2区 赤沢亮正 84,659 湯原俊二 84,033 99.260% 626
58位 1977年参院選 三重県選挙区 坂倉藤吾 284,483 久保田藤麿 282,342 99.247% 2,141
59位 2000年衆院選 愛知8区 大木浩 84,641 伴野豊 83,988 99.228% 653
60位 1996年衆院選 奈良4区 前田武志 80,397 田野瀬良太郎 79,759 99.206% 638
61位 2021年衆院選 大分2区 衛藤征士郎 79,433 吉川元 78,799 99.201% 634
62位 1996年衆院選 埼玉2区 石田勝之 76,252 新藤義孝 75,642 99.200% 610
63位 2014年衆院選 神奈川12区 星野剛士 83,327 阿部知子 82,612 99.141% 715
64位 2021年衆院選 愛知8区 伊藤忠彦 121,714 伴野豊※ 120,649 99.124% 1,065
65位 2005年衆院選 静岡7区 片山さつき 85,168 城内実 84,420 99.121% 748
66位 2005年衆院選 京都3区 泉健太 92,249 清水鴻一郎 91,429 99.111% 820
67位 2021年衆院選 三重2区 川崎秀人 110,155 中川正春 109,165 99.101% 990
68位 2009年衆院選 北海道7区 伊東良孝 100,150 仲野博子 99,236 99.087% 914
69位 1967年参院選補欠 秋田県選挙区 沢田政治 190,574 谷藤征得 188,824 99.081% 1,750
70位 1996年衆院選 宮城6区 菊池福治郎 70,765 大石正光 70,114 99.080% 651
71位 2000年衆院選 静岡1区 上川陽子 58,358 牧野聖修 57,786 99.019% 572

※は比例復活当選。

国政選挙複数人区

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国政選挙複数人区の接戦選挙
順位 選挙 選挙区 最下位当選者 次点候補 惜敗率 票差
候補者名 得票 候補者名 得票
1位 1952年衆院選 群馬1区(3) 金子与重郎 32,179 藤枝泉介 32,177 99.994% 2
2位 1979年衆院選 愛媛2区(3) 藤田高敏 68,328 森清 68,317 99.984% 11
3位 1972年衆院選 茨城3区(5) 北沢直吉 48,363 二見伸明 48,346 99.965% 17
4位 1993年衆院選 兵庫3区(3) 永井孝信 80,731 塩田晋 80,700 99.962% 31
5位 1990年衆院選 鹿児島3区(2) 有川清次 62,488 山中貞則 62,460 99.955% 28
6位 1963年衆院選 大阪2区(4) 押谷富三 78,137 中山マサ 78,096 99.948% 41
7位 1952年衆院選 新潟2区(4) 佐藤芳男 36,517 稲葉修 36,494 99.937% 23
8位 1993年衆院選 長崎2区(4) 山崎泉 53,919 松田九郎 53,881 99.930% 38
9位 1950年衆院選再選 新潟2区(4) 稲葉修 29,636 高岡忠弘 29,613 99.922% 23

都道府県知事選挙

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都道府県知事選挙の接戦選挙
順位 選挙 当選者 次点候補 惜敗率 票差
候補者名 得票 候補者名 得票
1位 1971年島根県知事選挙 伊達慎一郎 155,711 山野幸吉 155,602 99.930% 109
2位 2022年長崎県知事選挙 大石賢吾 239,415 中村法道 238,874 99.774% 541
3位 2000年栃木県知事選挙 福田昭夫 336,161 渡辺文雄 335,286 99.740% 875
4位 1974年静岡県知事選挙 山本敬三郎 806,371 永原稔 802,090 99.469% 4,281
5位 2005年千葉県知事選挙 堂本暁子 960,125 森田健作 954,039 99.366% 6,086
6位 1963年愛媛県知事選挙 久松定武 330,398 平田陽一郎 325,986 98.665% 4,412
7位 1971年大阪府知事選挙 黒田了一 1,558,170 左藤義詮 1,533,263 98.401% 24,907
8位 1991年山梨県知事選挙 天野建 253,709 小沢澄夫 248,929 98.116% 4,780
9位 2009年静岡県知事選挙 川勝平太 728,706 坂本由紀子 713,654 97.934% 15,052

基礎自治体首長選挙

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執行日 自治体 当選者 次点候補 惜敗率 票差
候補者名 得票 候補者名 得票
2000年11月19日 兵庫県西宮市 山田知 40,768 大前繁雄 40,740 99.93% 28
2007年7月22日 愛知県日進市 萩野幸三 13,699 白井えり子 13,637 99.55% 62
2009年7月19日 千葉県旭市 明智忠直 12,807 加瀬義孝 12,669 98.92% 138
2009年9月13日 北海道士別市 牧野勇司 7,690 相山慎二 7,639 99.34% 51
2010年4月18日 北海道帯広市 米沢則寿 37,516 上野敏郎 37,378 99.63% 138
2011年4月24日 兵庫県明石市 泉房穂 54,062 宮野敏明 53,993 99.87% 69
2011年6月6日 北海道美唄市 高橋幹夫 6,834 板東知文 6,829 99.93% 5
2012年9月13日 秋田県横手市 高橋大 28,063 五十嵐忠悦 27,578 98.27% 485
2012年11月18日 愛媛県西条市 青野勝 29,272 伊藤宏太郎 29,150 99.58% 122
2015年10月25日 埼玉県幸手市 渡辺邦夫 9,714 木村純夫 9,653 99.37% 61
2017年4月23日 東京都瑞穂町 杉浦裕之 5,114 榎本義輝 5,109 99.90% 5
2017年8月6日 沖縄県与那国町 外間守吉 609 糸数健一 581 95.40% 28
2017年10月22日 埼玉県春日部市 石川良三 48,453 岩谷一弘 48,445 99.98% 8
2018年1月21日 沖縄県南城市 瑞慶覧長敏 11,429 古謝景春 11,364 99.43% 65
2018年3月15日 石川県輪島市 梶文秋 8,389 林平成人 8,322 99.20% 67
2018年2月25日 青森県おいらせ町 成田隆 6,860 三村正太郎 6,739 98.24% 121
2018年4月15日 兵庫県西宮市 石井登志郎 37,831 吉岡政和 37,723 99.71% 108
2018年4月15日 栃木県日光市 大嶋一生 12,946 阿部哲夫 12,931 99.88% 15
2018年11月18日 新潟県阿賀町 神田一秋 3,040 猪俣誠一 3,011 99.05% 29
2019年2月3日 岩手県陸前高田市 戸羽太 6,504 紺野由夫 6,499 99.92% 5
2019年2月17日 佐賀県鳥栖市 橋本康志 12,744 槙原聖二 12,734 99.92% 10
2019年4月21日 愛知県日進市 近藤裕貴 17,926 島村紀代美 17,808 99.34% 118
2019年9月8日 山形県新庄市 山尾順紀 9,187 小関淳 9,132 99.40% 55
2019年10月6日 東京都あきる野市 村木英幸 13,786 澤井敏和 13,698 99.36% 88
2019年10月6日 埼玉県幸手市 木村純夫 10,000 池田智子 9,832 98.32% 168
2019年11月24日 山形県米沢市 中川勝 20,241 近藤洋介 20,217 99.88% 24
2020年3月1日 熊本県相良村 吉松啓一 1,485 徳田正臣 1,481 99.73% 4
2020年10月25日 岐阜県岐南町 小島英雄 2,969 森川真和 2,965 99.87% 4
2021年5月23日 栃木県日光市 粉川昭一 17,249 阿部哲夫 17,162 99.50% 87
2021年6月6日 千葉県白子町 石井和芳 3,272 林和雄 3,249 99.30% 23
2021年10月10日 山形県鶴岡市 皆川治 34,231 佐藤聡 34,111 99.64% 120
2021年11月14日 岩手県西和賀町 内記和彦 2,027 細井洋行 2,006 98.96% 21
2022年2月27日 福岡県行橋市 工藤政宏 11,052 松本英樹 10,908 98.70% 144
2022年4月10日 埼玉県皆野町 柴崎勉 1,674 大沢径子 1,643 98.14% 31
2022年6月19日 東京都杉並区 岸本聡子 76,743 田中良 76,556 99.75% 187
2022年7月24日 山形県尾花沢市 結城裕 4,744 菅根光雄 4,740 99.91% 4
2023年4月23日 千葉県佐倉市 西田三十五 30,549 清田乃り子 30,364 99.39% 185
2023年4月23日 奈良県河合町 森川喜之 4,608 清原和人 4,586 99.52% 22
2023年4月30日 福岡県福智町 黒土孝司 5,942 渡辺文敏 5,934 99.86% 8
2024年9月1日 秋田県大館市 石田健佑 12,882 日景賢悟 12,573 97.60% 309

アメリカ合衆国大統領選挙

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アメリカ合衆国大統領選挙では、一般投票で敗北し、選挙人投票で勝利した候補が大統領となった例が1876年1888年2000年2016年の4回、一般投票でも選挙人投票でも敗北した候補が大統領となった例が1824年の1回存在する(1824年の例は、どの候補も過半数を得られなかったため下院議員による決選投票が行われたもの)。

また、アメリカ大統領選挙では殆どの州で勝者総取り方式を採用しているため、共和党・民主党の票が拮抗している州をスイング・ステートと呼び、各陣営の選挙戦略として重視されている。

当落が1票以下の差で分かれた事例

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按分票が発生した場合、票数に1票未満の端数が発生するが、時にはその端数の差で当落が分かれる例もある。

  • 2015年4月12日第18回統一地方選挙前半戦)に執行された相模原市議会議員選挙では、南区選挙区で、最下位当選者の得票が3304票だったのに対して、次点候補は3303.340票と0.66票差、さらにもう1人が1票差の中にいる激戦となった[1]。なお、次点候補からの異議申し立てがあり、票を再点検した結果、無効票となっていたうちの1票がこの次点候補の票として数えられた結果、0.34票差での逆転当選となり、裁判を経て確定した[2]
  • 2017年11月12日葛飾区議会議員選挙 - 大森有希子が2175票で最下位当選、会田浩貞が2174票で落選[3]。その後大森の当選が無効だったとして、大森が失職、2018年12月に会田が当選する事態となった。
  • 2019年4月21日第19回統一地方選挙後半戦)に執行された 福井県池田町議会議員選挙では、最下位当選者の得票数が155票、次点の候補者は154.416票と、0.584票差での当選となった[4]

得票数が同数となった事例

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  • 2010年青森県大鰐町長選挙 - 新人の山田年伸と現職で3期目を目指す二川原和男の得票がともに3524票と同数となったため、公職選挙法第95条第2項に基づいてくじ引きが行われ、山田が初当選を果たした。
  • 2011年渋谷区議会議員選挙 - 最後の議席を巡って自由民主党の松岡定俊とみんなの党の小柳政也が並び、公職選挙法第95条第2項に基づいてくじ引きが行われ、松岡が当選した[5]
  • 2014年舞鶴市議会議員選挙 - 最後の議席を巡って無所属現職の亀井敏郎と田村優樹が1057票で並び、くじ引きが行われた[6]
  • 2015年熊本市議会議員選挙 - 南区で最後の議席を巡って民主党現職・田辺正信と無所属現職・田中誠一が4515票で並び、くじ引きの結果、田辺が当選した[7]
  • 2015年滑川町議会議員選挙 - 最後の議席を巡って2人が390票で並び、くじ引きの結果、吉田文夫が当選した[8]
  • 2015年大樹町議会議員選挙 - 最後の議席を巡っていずれも無所属現職の阿部良富と福岡孝道が167票で並び、くじ引きの結果、阿部が当選した[9]
  • 2017年飯南町議会議員選挙 - 最後の2議席を巡って3人が260票で並び、くじ引きの結果2人が当選、1人が落選となった[10]
  • 2019年相模原市議会議員選挙 - 中央区で最後の議席を巡って日本共産党新人・今宮祐貴と無所属新人・松浦千鶴子が3158票で並び、くじ引きの結果、今宮が当選した[11]。なお、任期切れ間際である2023年3月に別の議員が死去したことで松浦が繰り上げ対象となったが、松浦本人からの指摘があるまで繰り上げ当選の手続きを選挙管理委員会が失念しており、当選証書の授与は2023年の選挙(今宮・松浦の両名とも当選)が終わった後の4月13日となった[12]

脚注

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  1. ^ 0・661票差落選に異議…無効票の扱い審査へ 読売新聞社、2015年4月28日(2019年4月30日閲覧)。
  2. ^ 相模原市議会 大槻和弘氏が当選人に タウンニュース、2016年6月23日(2019年4月30日閲覧)。
  3. ^ “葛飾区議選 1票差当選、無効と裁決 「当落」入れ替わる”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2018年2月21日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180222/k00/00m/010/091000c 2018年2月23日閲覧。 
  4. ^ 0.5票差で落選、福井の議員選挙 福井新聞ONLINE、2019年4月22日(2019年4月30日閲覧)。
  5. ^ “1票差当選無効の候補、くじ引きで逆転 渋谷区議選”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2012年6月6日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0503B_V00C12A6CC1000/ 2018年2月24日閲覧。 
  6. ^ “開票100%! 舞鶴市議選、最下位が同数に…くじ引きで当選者決定”. 産経WEST (産業経済新聞社). (2014年11月17日). https://web.archive.org/web/20150107231300/http://www.sankei.com/west/news/141117/wst1411170036-n1.html 2018年2月24日閲覧。 
  7. ^ “得票同数、くじ引きで民主現職当選…熊本市議選”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2015年4月14日). http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2015/news/20150414-OYT1T50084.html 2018年2月23日閲覧。 
  8. ^ “得票同数、くじ引きで最後の議席…滑川町議選”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2015年4月27日). http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2015/news/20150427-OYT1T50017.html 2018年2月24日閲覧。 
  9. ^ “大樹町長選・大樹町議会議員選挙 2015”. 十勝毎日新聞 (毎日新聞社). オリジナルの2016年8月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160819002105/kachimai.jp/politics/election/town/taiki.php 2018年2月24日閲覧。 
  10. ^ “「くじ引き」で2人当選、1人が落選 候補者3人の得票数並び1人目が「3番」のくじ引く…島根県飯南町議選”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2017年7月24日). https://www.sankei.com/article/20170724-34KOIHCWKZNTNLUV66FJNWDWJY/ 2018年2月23日閲覧。 
  11. ^ “市議選得票同数でくじ引き、「1票重い」と号泣”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2019年4月8日). https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20190408-OYT1T50216/ 2019年4月8日閲覧。 
  12. ^ 相模原市選挙管理委員会が繰り上げ当選を失念【続報あり】 NHK横浜放送局、2023年4月12日(2024年10月14日閲覧)。

関連項目

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