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* 竹富町指定史跡
* 竹富町指定史跡
** 海垣 - 1972年8月30日指定<ref name="bunkazai" />。潮の干満を利用して、干潮時に石垣内に残った魚を獲る[[石干見]]の一種である。海岸から沖合約50-100mまで、石を高さ60cm-1mまで末広がり型に積み、その長さは約1200mに及ぶ。方言で(スマンダーカキィ)と呼ばれる。小浜島出身で[[琉球王国]]第17代[[尚コウ王|尚?王]]に侍女として仕え、大阿母の神職位を得て島に戻った南川田於那利のために造られたと伝えられる<ref name="lifestyle">{{cite web
** 海垣 - 1972年8月30日指定<ref name="bunkazai" />。潮の干満を利用して、干潮時に石垣内に残った魚を獲る[[石干見]]の一種である。海岸から沖合約50-100mまで、石を高さ60cm-1mまで末広がり型に積み、その長さは約1200mに及ぶ。方言で(スマンダーカキィ)と呼ばれる。小浜島出身で[[琉球王国]]第17代[[尚王|尚?王]]に侍女として仕え、大阿母の神職位を得て島に戻った南川田於那利のために造られたと伝えられる<ref name="lifestyle">{{cite web
| title = 小浜島 暮らし
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* 竹富町指定工芸品
* 竹富町指定工芸品
** 稲福筑登之正装 - 1972年8月30日指定<ref name="bunkazai" />。18世紀中期から19世紀初期の人物とされる稲福筑登之(いなふく ちくどぅん)の衣装。個人蔵<ref name="culture" />。
** 稲福筑登之正装 - 1972年8月30日指定<ref name="bunkazai" />。18世紀中期から19世紀初期の人物とされる稲福筑登之(いなふく ちくどぅん)の衣装。個人蔵<ref name="culture" />。
** 南川田於那利の衣装及び茶器 - 1972年8月30日指定<ref name="bunkazai" />。小浜島出身で[[琉球王国]]第17代[[尚コウ王|尚灝王]]に侍女として仕え、大阿母の神職位を得て島に戻った南川田於那利の衣装及び茶器。個人蔵<ref name="culture" />。
** 南川田於那利の衣装及び茶器 - 1972年8月30日指定<ref name="bunkazai" />。小浜島出身で[[琉球王国]]第17代[[尚灝王]]に侍女として仕え、大阿母の神職位を得て島に戻った南川田於那利の衣装及び茶器。個人蔵<ref name="culture" />。
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ファイル:KohamaMountain.jpg|大岳
ファイル:KohamaMountain.jpg|大岳

2020年8月19日 (水) 07:21時点における版

小浜島
所在地 日本の旗 日本 沖縄県八重山郡竹富町
所在海域 東シナ海
所属諸島 八重山諸島
座標 北緯24度20分28秒 東経123度58分51秒 / 北緯24.34111度 東経123.98083度 / 24.34111; 123.98083座標: 北緯24度20分28秒 東経123度58分51秒 / 北緯24.34111度 東経123.98083度 / 24.34111; 123.98083
面積 7.86 km²
海岸線長 16.6 km
最高標高 99.8 m
小浜島の位置(南西諸島内)
小浜島
     
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
嘉弥真島から望む小浜島
沖縄本島と八重山列島の位置図
細崎から望むヨナラ水道

小浜島(こはまじま)は、八重山諸島である。行政区分としては、沖縄県八重山郡竹富町に属する。

概要

人口は700人[注 1](2020年3月末現在[1])、世帯数449世帯[注 1](2020年3月末現在[1])。

2001年度上半期に放送されたNHK連続テレビ小説ちゅらさん』の舞台になったことで全国的に知られるようになった[2]

地理

八重山列島のほぼ中央に位置しており、島の最高地点である標高99.8mの大岳(うふだき)からは八重山列島の島々の大半を一望することができる[2]ヨナラ水道を挟んで西側に隣接する西表島との距離は最狭部で約2kmであり、かつて竹富町役場の西表島移転に絡んで架橋が構想されたこともある[3]

産業

観光業が中心で、島の面積の約5分の1を、リゾート施設「はいむるぶし[注 2]及び「ホテルニラカナイ小浜島[注 3]が占める。また、肉用牛の飼養などの畜産も行われている。

  • 年間入域観光客数 - 177,041人(2017年)、190,264人(2016年)[4]
  • 畜産業関連(2015年12月1日時点[5]
    • 飼養戸数 - 24戸
    • 肉用牛の飼育頭数 - 751頭

教育

小中併置校。島内に高校はない。

交通

空港はない。島外との交通は石垣島との間の定期航路が中心である。

航路

小浜港(2019年9月12日撮影)
小浜港

地方港湾。石垣島との間を中心に、以下の定期旅客航路(高速船)及び貨客航路(フェリー)が運航されている。高速船の乗船券は2社間で相互利用可能である。

道路

島内の公共交通

かつてはコハマ交通が一般路線バスを運行していたが、2007年3月31日に廃止された[7]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

大盛家住宅(2019年)
「ちゅらさん」で民宿「こはぐら荘」として使用された。作中と同じ看板が掛けられている。
シュガーロード(2019年)

文化財に指定または登録された名所・旧跡

  • 国の史跡
    • 大岳(うふだき) - 標高99mで、この島の最高峰。先島諸島火番盛のひとつとして国の史跡に指定されるとともに、竹富町の名勝に指定されている[8][9]
  • 国の登録有形文化財
    • 大盛家住宅 主屋・ヒンプン・石垣・井戸 - 2006年8月24日登録[8]。1915年(大正4年)に建築された伝統的形式の民家。桁行5間半、梁間4間半の寄棟造平入の木造平屋で、屋根は琉球赤瓦で葺かれている。「ちゅらさん」では主人公の生家で民宿の「こはぐら荘」として使用された[10][11][12]
  • 竹富町指定史跡
    • 海垣 - 1972年8月30日指定[8]。潮の干満を利用して、干潮時に石垣内に残った魚を獲る石干見の一種である。海岸から沖合約50-100mまで、石を高さ60cm-1mまで末広がり型に積み、その長さは約1200mに及ぶ。方言で(スマンダーカキィ)と呼ばれる。小浜島出身で琉球王国第17代尚?王に侍女として仕え、大阿母の神職位を得て島に戻った南川田於那利のために造られたと伝えられる[13]
    • カンドウラ石(雷石、霊石) - 1972年8月30日指定[8]。結願祭が行なわれる嘉保根御嶽(カブニワン)内にある2つの石。大岳からこの石を転がし、雷の音を真似て、雨乞祈願をした[10]
    • 節定め石 - 1972年8月30日指定[8]。方角を示す十二支の穴が掘られており、この穴と群り星(スバル)との位置関係によって農作業の時期等を定めた[10]
    • ウティスク山遺跡 - 2004年9月17日指定[8]。13-17世紀の遺跡で、丘上の狭い平地を囲むように石積みが巡らされており、防御的機能を有したと考えられている[13]
    • 小浜家のヤーマヤスキィー - 2005年10月6日指定[8]。現在の小浜島の集落の位置を定めたと伝えられる小浜目差加武多の晩年の住居敷跡と伝えられる。「ヤーマヤスキィ」は「小さな家」を意味する[10]
  • 竹富町指定天然記念物
    • コーキ原のガジュマル群落 - 1976年7月15日指定[8]。コーキ原に自生するガジュマル群落[14]

その他の名所・旧跡・観光スポット

  • シュガーロード - 「ちゅらさん」で通学路のシーンに使われた[15][16][17]。両側がサトウキビ畑だったために「シュガーロード」と名付けられたが、その後サトウキビ畑が減少し牧草地が多くなっている[10]
  • 西大岳(にしうふだき) - 大岳の西側にあり、大岳に次ぐ標高の丘。頂上に展望台がある[17]
  • カトレ展望台 - 2013年に完成した展望台。島の西側に位置する[17]
  • 海人公園 - 島南西部の細崎(くばざき)にある公園。マンタの形の展望台がある[18]
  • トゥマールビーチ - 小浜港近くの海岸。トゥマールは小浜島の方言で「海」の意味。現地では「やらますビーチ」と呼ばれる[17][19]
  • 石長田海岸 - アカヤ崎の南側の海岸。マングローブ群落がある[17][20]
  • オヤケアカハチの森 - オヤケアカハチの乱で敗れたオヤケアカハチが逃げ込んだという伝承が残る森[17]
  • ちゅらさん展望台 - 小浜島西部にあり西表島を望む展望台。民間の牧場内に位置しており、口蹄疫の侵入防止のため2012年2月1日から閉鎖されている[21]

文化財に指定された祭事・催事

  • 国の重要無形民俗文化財
    • 小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能[22]
  • 竹富町指定無形民俗(舞踊・民謡)
    • ハビラ踊、カシカケ踊、天加那志(布サラシ)、小浜節、苧引き踊、アカマタ踊 - 1973年10月5日指定[8]
    • ダートゥダー、稲まぢん節 - 1991年9月11日指定[8]

その他の文化財

  • 竹富町指定工芸品
    • 稲福筑登之正装 - 1972年8月30日指定[8]。18世紀中期から19世紀初期の人物とされる稲福筑登之(いなふく ちくどぅん)の衣装。個人蔵[10]
    • 南川田於那利の衣装及び茶器 - 1972年8月30日指定[8]。小浜島出身で琉球王国第17代尚灝王に侍女として仕え、大阿母の神職位を得て島に戻った南川田於那利の衣装及び茶器。個人蔵[10]

著名な出身者

小浜島を舞台とする作品

脚注

注釈

  1. ^ a b 嘉弥真島の人口及び世帯数を含めた値。
  2. ^ ヤマハリゾートが開発。2007年に三井不動産リゾートへ事業譲渡された。
  3. ^ ユニマットグループのユニマットプレシャスが開発。

出典

  1. ^ a b 竹富町地区別人口動態票(令和2年3月末)” (PDF). 竹富町. 2020年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月4日閲覧。
  2. ^ a b 小浜島”. 石垣市観光交流協会. 2018年9月15日閲覧。
  3. ^ “宮古郡民が官民一体で建設を進めてきた…”. 八重山毎日新聞. (2014年9月20日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/25844/ 
  4. ^ 八重山観光統計”. 沖縄県八重山事務所 (2018年8月20日). 2018年9月15日閲覧。
  5. ^ 八重山要覧 平成28年度版” (PDF). 沖縄県八重山事務所 (2017年8月). 2018年9月15日閲覧。
  6. ^ 平成29年度八重山土木事務所管内図” (PDF). 沖縄県土木建築部八重山土木事務所 (2017年8月). 2018年9月15日閲覧。
  7. ^ “「貸切り」と競合、運営困難 小浜の路線バス廃止に”. 八重山毎日新聞. (2007年3月14日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/4221/ 
  8. ^ a b c d e f g h i j k l 竹富町の文化財”. 竹富町. 2018年9月15日閲覧。
  9. ^ 小浜島で一番高い大岳(うふだき)から八重山諸島を見渡す。”. 八重山物語. 石垣市経済振興公社 (2005年). 2018年9月15日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 小浜島 伝統文化”. 竹富町島じまの文化遺産の伝承・活用協議会. 2018年9月15日閲覧。
  11. ^ “大盛家住宅(NHKちゅらさんの古波蔵荘)国の登録文化財に”. 八重山毎日新聞. (2006年3月18日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/4221/ 
  12. ^ ちゅらさん、ヒロインの生家「こはぐら荘」”. 八重山物語. 石垣市経済振興公社 (2005年). 2018年9月15日閲覧。
  13. ^ a b 小浜島 暮らし”. 竹富町島じまの文化遺産の伝承・活用協議会. 2018年9月15日閲覧。
  14. ^ 小浜島 自然”. 竹富町島じまの文化遺産の伝承・活用協議会. 2018年9月15日閲覧。
  15. ^ 南風と共にさとうきび畑を抜ける一本道「シュガーロード」”. 八重山物語. 石垣市経済振興公社 (2005年). 2018年9月15日閲覧。
  16. ^ シュガーロード”. 竹富町観光協会. 2018年9月15日閲覧。
  17. ^ a b c d e f 小浜島のおすすめ観光スポット”. やいまタイム. 南山舎. 2018年9月15日閲覧。
  18. ^ 海人公園”. 竹富町観光協会. 2018年9月15日閲覧。
  19. ^ トゥマールビーチ”. 美ら島物語. 日本トランスオーシャン航空. 2018年9月12日閲覧。
  20. ^ 小浜島のマングローブ群落「石長田海岸」”. 八重山物語. 石垣市経済振興公社 (2005年). 2018年9月15日閲覧。
  21. ^ “ちゅらさん展望台 口蹄疫侵入防止で閉鎖”. 八重山毎日新聞. (2012年1月31日). http://www.y-mainichi.co.jp/news/19281 
  22. ^ 小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能 - 文化遺産オンライン文化庁

関連項目

外部リンク