コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

東海北陸自動車道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白鳥トンネルから転送)
高速自動車国道
有料
東海北陸自動車道
E41 東海北陸自動車道
地図
地図
路線延長 184.8 km
開通年 1986年昭和61年) - 2008年平成20年)
起点 一宮市一宮JCT[1][2]
主な
経由都市
各務原市関市美濃市郡上市高山市南砺市
終点 砺波市小矢部砺波JCT[1][2]
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

東海北陸自動車道(とうかいほくりくじどうしゃどう、英語: TOKAI-HOKURIKU EXPWY[3])は、愛知県一宮市から岐阜県経由して富山県砺波市へ至る、東海地方北陸地方を結ぶ高速道路高速自動車国道)である。略称東海北陸道(とうかいほくりくどう)。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、能越自動車道と共に「E41」が割り振られているほか、白鳥インターチェンジ (IC) - 飛驒清見IC間は中部縦貫自動車道と重複するため、合わせて「E67」も付番されている[4]

概要

[編集]

国土開発幹線自動車道の予定路線は以下のとおりとされている。

起点 主たる経過地 終点
一宮市 関市 岐阜県大野郡荘川村付近 砺波市

下記の通り高速自動車国道路線とされている。

起点 重要な経過地 終点
一宮市 各務原市 岐阜市 関市 美濃市 郡上市 高山市 飛驒市 南砺市 砺波市

東海と北陸の両地域の安定した交通の確保と交流の活性化を目的として東海北陸自動車道が整備された。一宮ジャンクション (JCT) - 小矢部砺波JCTの総事業費は、約1兆2190億円である[1][5]。道路カラーは岐阜の山間部を縦断するイメージから茶([6]

2000年(平成12年)頃は当時の岐阜県郡上郡八幡町(現・郡上市)から富山県西礪波郡福光町(現・南砺市)にかけては豪雪地帯を通過するため、通行止めとなって本来の利用目的である時間短縮などのメリットがあまりないと考えられていた。しかし全線開通により、一宮JCT - 小矢部砺波JCT区間が北陸自動車道経由に比べ約65 km(キロメートル)の距離短縮となった。これは時間にすると普通車で15分ほど早くなり[1]、所要時間は約3時間である[7]。さらに美濃IC - 白鳥IC間の4車線化によって渋滞が緩和され所要時間が大幅に短縮された。

道路の整備に伴い、北陸方面には東海地方からの、飛騨地方には西日本からの観光客が増加し、道路交通センサスによれば、全線開通以前の2005年(平成17年)と全通後の2010年(平成22年)の平日24時間交通量での比較で、特に白川郷IC - 五箇山ICで2,033台から4,626台と、2倍以上交通が増加した[8][9]

当自動車道の最高地点の標高は1,085 m(メートル)であり、松ノ木峠パーキングエリア付近にある。この地点は日本の高速自動車国道で最も標高が高い[10][11]。また、道路構造令での規格は第1種第3級で[12]、設計速度は80 km/hである[2]

インターチェンジなど

[編集]
IC
番号
施設名 接続路線名 一宮JCT

から

(km)

BS 備考 所在地
一宮西港道路計画路線[13]
25-1 一宮JCT E1 名神高速道路 0.0 - 小矢部砺波JCT方面のみ
キロポストは0.3KPから
愛知県
一宮市
1 一宮稲沢北IC 県道14号岐阜稲沢線西尾張中央道 0.0 高山方面出入口
1-1 一宮西IC 県道14号岐阜稲沢線(西尾張中央道) 1.0 名神方面出入口
2 尾西IC 県道148号萩原三条北方線 3.9 高山方面出入口
3 一宮木曽川IC 国道22号名岐バイパス 7.7
- 木曽川本川橋 - 10.6 - 橋長 598 m 岐阜県 各務原市
- 川島PA - 11.3 ハイウェイオアシス併設
河川環境楽園
4 岐阜各務原IC 国道21号那加バイパス 13.3
- 蘇原BS - 18.8 岐阜市
5 関IC 国道248号 25.5 関市
- 小瀬BS - 27.8
- 関SA - 28.0 岐阜・名古屋方面
- 長良川SA - 30.1 高山・富山方面
5-1 美濃関JCT C3 東海環状自動車道 31.1 -
6 美濃IC 県道94号岐阜美濃線 32.4 美濃市
- 古城山PA - 38.3 岐阜・名古屋方面
7 美並IC 国道156号 49.6 郡上市
- 瓢ヶ岳PA - 50.8 高山・富山方面
8 郡上八幡IC 国道156号
濃飛横断自動車道(計画中)[14]
59.8
9 ぎふ大和IC/PA 県道52号白鳥板取線 66.0
10 白鳥IC E67 中部縦貫自動車道
油坂峠道路福井方面
76.4
11 高鷲IC 県道45号高鷲インター線 84.4
- 鷲見橋 - 87.7 - 下り線の橋脚高日本一 125 m
11-1 ひるがの高原SA/SIC 県道321号ひるがの高原線 91.5
12 荘川IC 国道158号 98.3 高山市
- 松ノ木峠PA - 109.2
109.5
日本の高速道路の最高地点 1,085 m[15][11]
上下線で0.3 km標高差がある[16]
13 飛驒清見IC E67 中部縦貫自動車道
高山清見道路高山方面
117.3 この先小矢部砺波JCT方面 対面通行
- 飛驒河合PA - 130.2 飛驒市
- 飛驒トンネル - 130.4
-
141.1
- 長さ 10,710 m[17]
危険物積載車両通行禁止[18]
大野郡
白川村
14 白川郷IC 国道156号 142.2
- 飛驒白川PA - 143.6
143.5
上下線で0.1 km標高差がある
15 五箇山IC 国道156号 157.4 富山県 南砺市
- 袴腰トンネル - 159.0
-
164.9
- 長さ 5,939 m
危険物積載車両通行禁止[18]
- 城端トンネル - 165.0
-
168.2
- 長さ 3,196 m
15-1 城端SA/SIC 市道桜ヶ池クアガーデン線 169.9 ハイウェイオアシス併設
桜ヶ池クアガーデン
16 福光IC 国道304号 173.8 「路外給油サービス」が行われている[19]
(詳細は「福光インターチェンジ」を参照)
17 南砺SIC 県道279号安居福野線 181.4
19 小矢部砺波JCT E8 北陸自動車道 184.8 小矢部市
砺波市
E41 能越自動車道

歴史

[編集]

年表

[編集]
郡上八幡IC - ぎふ大和ICの小瀬子トンネル付近
  • 1997年(平成9年)
    • 3月24日 : 一宮木曽川IC - 岐阜各務原IC開通(4車線)[2]
    • 11月10日 : 郡上八幡IC - 白鳥IC開通(2車線)[2]
  • 1998年(平成10年)
    • 2月20日 : 尾西IC - 一宮木曽川IC開通(4車線)[2]
    • 12月13日 : 一宮JCT - 尾西IC開通(4車線)[2]これにより、名神高速道路と接続。
  • 1999年(平成11年)
    • 3月18日 : 美濃IC - 白鳥IC 4車線化工事着手。
    • 9月18日 : 台風16号で国道156号が通行不能になったため白鳥IC-高鷲ICが緊急開通(8:00から22日17:00まで)。
    • 11月1日 : 白鳥ICで中部縦貫自動車道(油坂峠道路)と接続。
    • 11月27日 : 白鳥IC - 荘川IC開通(2車線)[2]
  • 2000年(平成12年)
  • 2002年(平成14年)11月16日 : 白川郷IC - 五箇山IC開通(2車線)[2]
  • 2003年(平成15年)12月24日 : 瓢ヶ岳PA - 郡上八幡ICの4車線化工事着手。
  • 2004年(平成16年)
    • 12月4日 : 美濃IC - 瓢ヶ岳PA、白鳥IC付近の4車線化[2]
  • 2005年(平成17年)
    • 3月19日 : 美濃関JCT開通により、東海環状自動車道と接続。
    • 7月14日 : ぎふ大和IC - 白鳥ICの4車線化工事着手。
  • 2006年(平成18年)6月1日 : 郡上八幡IC - ぎふ大和ICの4車線化工事着手。
  • 2007年(平成19年)1月13日 : 飛驒トンネル(本坑)貫通[2][26]
飛驒清見IC - 白川郷IC
SA・PAの三段標識の一例
(郡上八幡IC - ぎふ大和IC)
  • 2013年(平成25年)
    • 3月28日 : ぎふ大和PAの施設がリニューアルオープンし、駐車場・トイレがそれぞれ拡充・拡張[37]
    • 4月19日 : 松ノ木峠PAが正式に供用を開始[37]。当PA及び ひるがの高原SA・ぎふ大和PAの駐車場混雑状況を示した三段標識を使用開始。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月1日 : 南砺スマートIC供用開始[38][39]
    • 5月25日 : 4車線化工事中の白鳥IC - 飛驒清見IC間の白鳥トンネル貫通式を開催[40]
  • 2016年(平成28年)
    • 6月7日 : 飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT間を付加車線設置検証区間に選定[41]
    • 8月25日 : 城端トンネル北側 - 福光IC間と南砺スマートIC - 小矢部砺波JCT間に付加車線を設け試験的に4車線化すると発表した。
    • 10月24日 : 4車線化工事中の白鳥IC - 飛驒清見IC間の軽岡トンネルの貫通式を開催。工事中の11本のトンネルの中で最長である[42]
  • 2018年(平成30年)
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 3月20日 : 高鷲IC - ひるがの高原SAの4車線化[44]
    • 3月29日 : 白川郷IC - 五箇山IC間の一部において、国土交通省より4車線化工事の事業許可を受ける[45]
    • 9月4日:国土交通省が東海北陸道の飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT間の全線を10 - 15年後を目処に4車線化する優先整備区間に選定する方針を発表[46][47][48]
    • 11月29日:松ノ木峠PA付近が4車線化[49]。これにより白鳥IC - 飛驒清見ICの4車線化が完了。
  • 2020年(令和2年)
    • 3月10日 : 国土交通省が東海北陸道の4車線化優先整備区間のうち、2020年度に新たに4車線化事業に着手する候補箇所として白川郷IC - 福光IC間を選定[50][51][52]
    • 3月31日 : 白川郷IC - 福光IC間の4車線化工事について国土交通省より事業許可を受ける[53]
    • 8月5日 : 西尾張IC(仮称)の名称を「一宮稲沢北IC」に決定したと、愛知県および中日本高速道路が発表した[54]
    • 11月7日 : 城端SA - 福光IC間(延長2.3 km)が4車線化[55]
  • 2021年(令和3年)
    • 1月9日午後 - 1月10日 : 記録的な大雪の影響で、福光IC - 小矢部砺波JCT間の上下線で乗用車260台が相次いで立ち往生した[56]。立ち往生は10日午後10時に解消[57]
    • 3月28日 : 一宮稲沢北IC供用開始[58]
    • 5月1日 : 一宮JCT - 美濃関JCT間の料金水準が大都市近郊区間の水準に変更される[59][60]
    • 11月10日 : 南砺スマートIC - 小矢部砺波JCT間の一部(延長1.8 km)が4車線化[61][62]
  • 2022年(令和4年)
    • 3月4日 : 国土交通省が東海北陸道の4車線化優先整備区間のうち、2022年度に新たに4車線化事業に着手する候補箇所として福光IC - 南砺SIC間を選定[63][64]
    • 3月30日:福光IC - 南砺SIC間において、国土交通省より4車線化工事の事業許可を受ける[65]
    • 4月:城端スマートICの建設に着手[66]
    • 11月12日 : 五箇山IC - 城端SA間の一部(延長2.4 km)と福光IC - 小矢部砺波JCT間の一部(延長3.5 km)が4車線化[67]
  • 2023年(令和5年)12月16日 : 城端スマートICが供用開始[68]
  • 2024年(令和6年)
    • 3月1日 : 国土交通省が東海北陸道の4車線化優先整備区間のうち、2024年度に新たに4車線化事業に着手する候補箇所として飛驒清見IC - 白川郷IC間の一部延長4.3 kmを選定し、準備調査候補箇所として飛驒清見IC - 白川郷IC間の一部延長11.9 kmを選定[69]
    • 3月27日:飛驒清見IC - 白川郷IC間の一部延長4.3 km kmにおいて、国土交通省より4車線化工事の事業許可を受け、また、飛驒清見IC - 白川郷IC間の飛驒トンネルを含む一部延長11.9 kmを準備調査箇所として事業認可を受ける[70]

産声をあげた道路構想

[編集]

名古屋市を核とする東海地方と北陸地方との連携の必要性は早くから認識されていた。戦前には経済学者岐阜大学教授の小出保治や名古屋土木出張所長の田淵寿郎らが太平洋沿岸と日本海沿岸を結び、両地域の都市が相互に結ばれ補完し合う事を提言している[20]。 戦後にいち早く経済的な復興を果たした中京圏では、伏木富山港を名古屋の補完港として活用するため広域的なネットワークを求める声が上がり、1953年(昭和28年)には現在の国道41号が国道155号名古屋富山線として制定されたものの、富山県など北陸側では生活道路の整備が十分ではなかったため冬期でも安全に往来が可能な一般道路の整備を求める声が強く、両地域ではまだ広域的な経済圏の構築に対して温度差があった[20]

東海北陸自動車道の具体的な計画・整備に向けた発端となったのは、1960年(昭和35年)に建設省(現・国土交通省)が実施した全国の高速道路ネットワークの整備に向けた「自動車道路網整備のための調査」であった[71]。この中で全国の都市および農村から2時間以内にアクセス可能となる幹線道路の計画が構想され、その一環として東海地方と北陸地方を繋ぐ高速道路が立案された[71]

中部地方建設局(現・中部地方整備局)では1961年頃より図上選定調査を開始し、東海北陸自動車道の原形となる中部横断高速自動車道路のルートを策定[注釈 1]。しかし、道路の起点を名古屋市とする事に異論はなかったものの、終点を北陸のどこにするかで福井県石川県富山県(富山県内では更に富山市高岡市)間の誘致合戦が繰り広げられ、同年5月17日の三県申し合わせで“3県に等しく利益がもたらされる事”を条件に、富山県に落ち着いた経緯がある[20]。それに伴い、ルート案には当時一級国道として東海・北陸を結んでいた国道41号沿いではなく、福井県寄りに並行する二級国道国道156号沿いが選ばれた[20]。この理由については前述の3県受益の観点から福井県・石川県からの利便性向上を図るほか[20]、当時選定にあたった中部建設局企画室の担当者によれば、国道41号は既に改良工事が進んでいた事、同道路沿いは飛騨川や急峻な山肌など地形的な制約があり建設費がかさむと予想された事、そして当時工事が最盛期を迎えていた中央自動車道との距離が近過ぎた事を挙げている[71]。ただし高速道路ナンバリングが採用された際には「E41」が採用されている。

この頃には、1957年(昭和32年)の国土開発縦貫自動車道建設法公布に端を発して全国各地から高速道路を求める機運が高まったほか、北陸地域においては1963年1月の38豪雪の教訓から、災害時における救援物資の輸送路として他県とのアクセスの重要性が認識され始めた頃であり[20]、そうした流れを受け同年6月には中部横断高速自動車道路として「愛知県一宮市 - 富山県高岡市」というルート概要が建設省より正式に発表された[71]

建設法成立と着工

[編集]
沿線の中で県内延長が一番長い事から、建設促進同盟会の旗振役は岐阜県が務めた

1963年(昭和38年)7月、会長を松野幸泰岐阜県知事、メンバーを中部地域6県1市[注釈 2]とする「中部横断高速自動車道路の建設促進同盟会」が設立されると[21]、岐阜県選出で建設相も務めた野田卯一の支援を受け、岐阜県企画課の担当者が同盟会事務局として手作りの説明資料を片手に議員会館を奔走した[72]自民党政調審議会では同盟会の幹部が見守る中、東海・北陸間自動車道よりも東北道中国道など日本列島の骨格をなす道路(いわゆる縦貫5道)の優先整備を目指す建設省の尾之内由紀夫道路局長に対し、三木武夫政調会長が叱咤するシーンもあったという[72]。中部圏全域を一体として内陸高速輸送網整備の進言する国連のワインズマン調査団の中間報告もあり[20]1964年(昭和39年)6月に自民・社会民社3党の19議員により東海北陸自動車道建設法案議員立法通常国会に提出され、同月中に可決・成立し翌7月1日に公布された[20][72]。この時のルートは「愛知県一宮市 - 岐阜県関市 - 同県大野郡荘川村(現・高山市)付近 - 富山県砺波市」と定めており[72]、総延長約170 km、事業費約2,000億円を見込んでいた[21]。なお、この法案で初めて“東海北陸自動車道”という名称が用いられている[71]

建設法が成立したものの、沿線人口の少なさや山岳道路ゆえ建設コストが膨大になると見込まれた事から基本計画・整備計画の決定や事業化は先送りされ、最初の基本計画が告示されたのは法案成立から6年後の1970年(昭和45年)である[73]。富山県選出で1969年(昭和44年)に初当選した元衆議院議員綿貫民輔によれば、建設省に道路整備の陳情に行った際には「既に国道が2つ[注釈 3]もあるのに高速道路が要るのか」と当時の事務次官からは相手にしてもらえなかったという[73]

結局、根本龍太郎建設相の方針により、人口が多く一定の利用者数が見込まれる起点部と終点部から建設が進められる事となり[73]1970年と翌1971年(昭和46年)に南北両端部の基本計画が決定し、1972年(昭和47年)には一宮JCT - 美濃IC間(約33 km)が高速自動車国道法第5条に基づく審議会および整備計画決定を経て、建設相から日本道路公団に対して施行命令(現在の建設許可に相当)が発せられた[21]

度重なる計画変更

[編集]

伊勢湾敦賀湾とを結ぶ日本横断運河構想の推進派であった大野伴睦の死去後、1970年(昭和45年)の中部圏開発整備本部の調査報告書において事実上の運河事業中止宣言とともに代替案として、ルートこそ大幅に異なるものの中部圏における南北の交通網整備が提言され、それが一因となって1970年代以降は東海北陸道の各事業区間で計画決定や着工が相次いだ[74]

しかしながら沿線では道路計画や土地収用に対する激しい抵抗もあり、特に岐阜市東部の芥見地域の住民説明会では当時衆院議員となっていた松野幸泰元岐阜県知事が「ルートを変える努力をする」と公言してしまった事から、道路公団は1973年(昭和48年)11月に「美濃以南路線問題専門委員会」を立ち上げ、従来計画の2.5 km東にずらした現在のルートに変更を余儀なくされた[21][75]。同様の交渉難航によるルート変更の事例は愛知県でもあったという[21]。また山間の岐阜県郡上郡大和町域などでは、道路整備そのものには賛同するものの買収価格に関して激しい駆け引きがあり、一部地権者が受け取った金額は相場の3倍にもなった[75]

このように事業用地の確保は一筋縄ではいかず、1976年(昭和51年)7月1日に道路公団名古屋建設局と岐阜県との間で用地買収に関する委託協定が結ばれ設立当初岐阜県庁の9人体制で始まった岐阜県高速道路事務所は、最盛期には21人まで増強する必要に迫られた[21]。実際に、ある地権者との交渉は140回にも及んだという[21]

国道156号から臨む御母衣ダム
東海北陸道も本来はこの辺りを通る計画だった

1986年(昭和61年)に東海北陸道初の開通区間となる岐阜各務原IC - 美濃IC(約19 km)が供用を開始した翌1987年(昭和62年)には、全国の均等な発展を目的に“多極分散型国土の形成”を掲げた第四次全国総合開発計画のもと国土開発幹線自動車道建設法が改正され、その中で北陸(とりわけ福井県)と首都圏との最短ルートの要となる中部縦貫自動車道の計画が具体化し、東海北陸道と飛驒地域で連結する運びとなった。これに伴い、従来高山市から20 km以上離れた国道156号沿いに計画されていた東海北陸道に関し、高山市や高山商工会議所、飛騨高山観光協会では1986年5月以降、高山市とのアクセス利便性を考慮した路線計画の策定を関係機関や国会議員に陳情[76]。また建設省で道路局長や技監を歴任し後に参議院議員となった沓掛哲男によれば、福井県選出の重鎮福田一御母衣ダムの南側で両高速道路を接続する構想を持ち出したが、富山・石川方面から東海北陸道・中部縦貫道を使って松本方面に抜ける際にV字の大回りを余儀なくされる事から、東海北陸道そのものを荘川村から東に迂回させ、高山市西部で中部縦貫道(松本方面)と接続した後に西向きに進路を変えて白川村付近で再び国道156号に沿いに復帰する現在のルートに変更されたという[76]。そうして1988年(昭和63年)には環境影響評価準備書に新ルートが盛り込まれた。当時の試算では従来計画に比べ距離が約9 km延長するものの、工費は変わらないと試算されていた[76][注釈 4]

また、インターチェンジについても計画変更があり、当初構想にはなかった美並IC・ぎふ大和IC・高鷲ICの3インターチェンジが地域懇願により追加されている。うち美並ICについては当時の福田赳夫首相に直談判の末1978年(昭和53年)の整備計画で盛り込まれ[21]、ぎふ大和IC・高鷲ICの両インターチェンジについては開発インターチェンジ制度を利用して1989年(平成元年)に設置が許可されたものである[77]

土木技術の粋を結集して北進

[編集]

東海北陸自動車道は総延長約185 kmのうちトンネルの延長合計が約70 km、また橋梁の数も上下線合わせて386本[注釈 5]を数え、その中でも建設が後回しにされてきた岐阜県奥美濃から富山県砺波平野にかけての区間は高速道路の国内最高標高となる海抜1,085 mを通る[15][78]、典型的な山岳道路である。それゆえ当該区間の至る所で難関工事を余儀なくされ、随所に当時最新の土木施工技術が投入される事となった。その最たるものが、日本一の橋脚高さを誇る鷲見橋(高鷲IC - 荘川IC間)[79]と、貫通当時日本で2番目の長さを誇った飛驒トンネル(飛驒清見JCT - 白川郷IC間、後述)[26]である。

山肌にそびえる鷲見橋

1988年(昭和63年)に施行命令が下された白鳥IC - 荘川IC間で、旧高鷲村鷲見川にかかる橋梁である鷲見橋の設計を担当した日本道路公団名古屋建設局の構造技術課担当者は現地のV字谷と山襞を見て度肝を抜かしたという[80]。この区間ではルート線形がR=600のカーブを描くため構造的に不安定になるアーチ橋は不可とされ、近辺に安定した工事車両用道路が確保できず長尺の金属製桁が搬入できない事から現場で打設できるコンクリートを素材とする事が決まった[80]。地形的に難工事が予想されるため橋脚の本数を抑える事とし、こうして消去法的に採用されたのが4径間連続ラーメン橋であった[80]1997年(平成9年)11月より鹿島建設請負で始まった工事では工期短縮と工費削減、環境保護のため、高強度コンクリートと高強度鉄筋を使用した同社の新工法であるスーパーRC構造で「大口径深礎基礎」を実現したほか、作業場の安全性確保と作業効率上昇のためラチェット型の油圧昇降装置を備えた「自昇式型枠足場」が用いられた[21][80]。2年の工期を経て完成した鷲見橋は長さ436 m、橋脚高が日本一となる118 mで、それまで日本一の座にあった与島高架橋瀬戸大橋)の79 mを大幅に更新している[78]

また同じ頃、隣接する全長198 mの本谷橋でもピー・エス(現・ピーエス・コンストラクション)の施工によって日本初の張り出し架設工法による橋波鋼板ウェブを用いたPC3径間連続ラーメン箱桁橋が建設され[80]、軽量化による施工効率上昇や工費削減を実現し[21]、こちらはその業績から土木学会田中賞を受賞した。

なお、これらの橋梁が設計段階にあった1990年代初頭は第二東名高速第二名神高速[注釈 6]プロジェクトが動き出した頃で、それらの道路も同様に山岳道路となる事が確実視されていたため、そちらに投入される可能性のある新技術を試す場として東海北陸道が抜擢された経緯がある[80]。実際に、鷲見橋・本谷橋いずれの技術も両高速道路に採用されている。

世紀の難工事・飛驒トンネル

[編集]

飛驒清見IC - 白川郷ICの24.9 kmは最後の開通区間となった。この区間では1996年(平成8年)10月より籾糠山直下を貫く飛驒トンネル飛島建設の施工で着工された。当初は2005年(平成17年)の愛知万博前の開通を目指したが[81]、1,000 mもの土かぶりで地質調査が十分にできなかった事もあって1998年(平成10年)6月には先進坑が予想外の軟弱地盤に当たり、順調ならTBMで月に200–300 m進めると見込まれた進捗は、NATM工法に切り替えた事もあり2002年(平成14年)頃には月30 mという有様であった[82]。本坑では同年8月よりNATM工法で着工したが、3 km進むのに5年もの歳月を要した[83]

軟弱地盤を抜けると今度は硬い地盤に悩まされ、先進坑では最大で毎分13トン(排水管の坑口部分では70トン)もの大量湧水対策として水抜きボーリングを[82]、世界最大級のTBMが投入された本抗では強固な地盤で1 m毎に刃の交換を強いられた[83]。高圧粘土層においてTBMが掘進不能に。TBMは止む無く解体された。坑口に“臥薪嘗胆”の札を掲げ、工事は24時間の突貫で続けられた[82]。こうした中、2003年(平成15年)7月から8月にかけて森喜朗首相小泉純一郎首相が相次いで現地に視察に訪れている[84][注釈 7]。現職の総理大臣が高速道路の施工現場に駆け付けるのは初めての事であった[84]

2006年(平成18年)3月に先進坑が、翌2007年(平成19年)1月には本坑が貫通[82][注釈 8]。貫通当時は日本国内で2番目、世界でも8番目に長い道路トンネルであった[26]。これを受けて全線開通の時期を当初2008年(平成20年)3月末と予定したが、飛驒トンネル貫通点付近での地山の崩落や「盤膨れ」と呼ばれる壁面の膨張などが発生したため開通時期を同年7月頃に延期[85]、その後の正式発表を経て7月5日15時にNEXCO中日本は飛驒清見IC - 白川郷IC24.9 kmを開通させ、この日を以って、1972年(昭和47年)より工事着手した東海北陸自動車道は36年の歳月を経て全線開通となった[20]。最後の開通区間の事業費は1860億円(うち飛驒トンネルは当初予定の約4割増となる980億円[5])で、全線での総事業費は1兆2190億円であった[5]

全線開通と新たな課題

[編集]
白川郷の合掌造りと白川橋

東海北陸自動車道が全通すると、北陸道からの転換効果もあり交通量はほぼ全区間に亘り増え、特に休日の増加率が顕著になっている事が確認された[86]。物流効率の上昇による経済活性化(岐阜県試算によれば30年間で約5兆6000億円の効果[2])、沿線観光資源の振興、交通事故の減少による安全性・定時性確保など域内外の利用者に便益をもたらしており、例えば、環日本海ゲートウェイとして日本海側の総合的拠点港を目指す伏木富山港を抱える富山県の「環日本海物流ゴールデンルート構想」では、2012年(平成24年)にウラジオストクとの間で定期就航を開始したRO-RO船と共に[87]、東海北陸道が構想の基盤をなしている[88]。実際、全線開通前には中京圏の企業が相次いで伏木富山港を視察に訪れ、その将来性を実感していたという[89]。また、岐阜県の山間部にとっては高速道路が高山市などの救急医療施設への搬送路確保に一役買っており、かつて白川村で村長を務めた和田正美は「昔は虫垂炎であの世へというのが常識だった」と述懐し、全線開通した今を「夢のような時代」と表現する[73]。また、白川村では高校生が下宿通学から解放され自宅通学可能になるというメリットもみられた[90]

一方で、世界遺産として有名な白川郷では近年観光客が激増しており、過度な増加による景観破壊を懸念する声があるほか[91]、行楽シーズンには最寄りの白川郷ICで観光地周辺の駐車場の容量不足により駐車場待ちの渋滞が発生し、その車列がインターチェンジを越えて東海北陸道本線にまで伸びるという新たな問題も発生しており[92]2008年(平成20年)の全線開通による交通量増はこの問題に一層拍車をかけている[93]

4車線化事業の迷走

[編集]

東海北陸道は全線が4車線(片側2車線)で計画されているが連続4車線で走行できるのは一宮JCT - 飛驒清見IC間 (117.3 km) である。飛驒清見IC - 南砺SIC間は暫定2車線による対面通行区間であり(美濃IC - 飛驒清見ICも開通当初は暫定2車線で供用していた)、この区間ではインターチェンジ付近(五箇山IC、福光IC)とサービスエリア・パーキングエリア付近(飛驒白川PA)には追越車線が設置されている。山地部を通るものの登坂車線は存在せず、代わりにゆずり車線が上り線2箇所、下り線3箇所に存在する。

暫定供用区間のうち白鳥IC - 飛驒清見IC間 (40.9 km) については、とりわけ高鷲IC付近で事故が多発していることから2009年(平成21年)4月27日に開催された第4回国土開発幹線自動車道建設会議において着工の前提となる整備計画変更が了承され、合併施行方式による4車線化拡幅整備が進められることとなり[94]、2014年度(一部2012年度)の開通を予定していた。

しかし、同年7月の第45回衆議院議員総選挙の結果民主党が政権につくと、鳩山由紀夫内閣の掲げる「コンクリートから人へ」の大号令の下に相次いで日本全国の大型公共事業の凍結が打ち出され、補正予算が執行停止された東海北陸道の拡幅事業(補正予算額805億円)は一転して暗礁に乗り上げた[32][注釈 9]。これに対し、沿線の県や自治体、地元住民などの間には一斉に戸惑いや不満の声が広がる事態となった[95]

転じて2010年(平成22年)4月9日国土交通省はこの区間の再着手を決定し[34][注釈 10][注釈 11][注釈 12]2012年(平成24年)4月6日前田武志国土交通大臣は4車線化事業に国費は投入せず(合併施行方式の撤回)NEXCO中日本の負担で再開する事を発表した。2013年(平成25年)夏よりこの間の工事に着手しており[97]、部分開通はせずに2018年度(平成30年度)中の一斉供用を目指すとしてた[97][98]

2018年(平成30年)の6月、10月、12月に白鳥IC - 飛驒清見IC間の4車線化一部完了に伴い、車線切替が行われた[99][100]。同年11月30日に白鳥IC - 高鷲IC間が、同年12月8日にひるがの高原SA - 飛驒清見IC間がいずれも4車線化された。高鷲IC - ひるがの高原SA間は2019年(平成31年)3月20日に4車線化された[44]

残る対面通行区間の4車線化

[編集]

最後の4車線化未整備区間となる、飛驒トンネルを含めた飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT間 (67.5 km) については「10.7 kmもの長大トンネルでの対面通行はドライバーにとって大きな負担」と安全性を懸念する声があり[101]、実際に飛驒トンネル内で衝突死亡事故が発生しているほか[102]、隣接する保トンネルや城端トンネルでも正面衝突による死亡事故が発生している[103][104]

対面区間が続く富山県区間
(福光IC - 城端SAにて、2008年7月時点)

これに対し道路を管理するNEXCO中日本では、2012年度(平成24年度)から5年間の経営計画[105]で「より安全・安心・快適にご利用いただくために、東海北陸自動車道(飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT)など、対面通行区間(暫定2車線)を4車線化する検討を進めます。」と記載するに留めており、対策の具現化はされていなかった。4車線拡幅の目途となる交通量が1日1万台とされる中で[106]、当該区間は最も交通量の多い福光IC - 小矢部砺波JCTでも1日6,900台(休日は8,900台、いずれも2012年7月 - 翌2013年6月実績)となっており[107]、今後の動向も不透明な状況であった。

富山県では、2015年(平成27年)3月の北陸新幹線新高岡駅開業や能越自動車道七尾方面延伸、また同年7月に小矢部市にオープンした三井アウトレットパーク北陸小矢部などの外的要因によって東海北陸道の利用者が増加すると見込まれること、南海トラフ巨大地震など有事の際に北陸から東海地方を支援する大動脈となること、全区間で用地取得済みであり早期の完成供用が期待できることなどから引き続き早期事業着手を関係機関に求めていく方針で、富山県選出の野上浩太郎国土交通副大臣の音頭取りで国土交通省・NEXCO中日本・富山県・岐阜県による「東海・北陸地方間のネットワーク交通課題検討会」が2014年(平成26年)6月に設立された際には歓迎の意向を示していた[107]

そのような中、2016年(平成28年)6月7日国土交通省は暫定2車線区間における付加車線設置の検証路線(4路線・5区間)を公表し、その1つとして東海北陸道の飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT区間が選定された。全国的に速度低下率が25 %以下となっている暫定2車線区間を抽出して当該区間の付加車線の設置により安全性・走行性の向上を目指すとものであり、これにより試行段階ながら全線4車線化されるまでの暫定的な措置が取られる事となった[108]。付加車線は城端トンネル北側 - 福光IC間(4.7 km)および南砺SIC - 小矢部砺波JCT間(5.3 km)に設置されることとなった[67]

さらに、2019年(平成31年)3月29日に法面危険箇所があることから白川郷IC - 五箇山IC間の一部の延長2.8 kmに対し付加車線設置事業が国土交通省より事業許可を受けた[45]。同年(令和元年)9月4日には国土交通省が残りの暫定2車線区間についても、2028年度(令和10年度)から2033年度(令和15年度)を目処に4車線化する方針を示した[46][47][48]。このうち、2020年(令和2年) 3月31日に白川郷IC - 五箇山IC間の残る区間について並行現道課題のため延長10.1 kmおよび、五箇山IC - 城端SA間の残る区間について城端トンネル・袴腰トンネルの盤膨れ対策として延長9.5 kmに対し、付加車線設置事業の国土交通省より事業許可を受けた[53]。更に、令和3年の大雪のため、約50時間の立ち往生が発生したことから2022年(令和4年) 3月30日に福光IC - 南砺SICの残る区間について4車線化事業が事業許可を受けた。これによって白川郷IC - 小矢部砺波JCTについては全区間の4車線化が事業化され[65]、残る飛驒清見IC - 白川郷ICについては2024年(令和6年) 3月27日に飛驒清見IC - 飛驒河合PA間のうち起点側ミボロトンネルまでの延長4.3 kmが事故防止を目的に4車線化の事業認可を受け、飛驒トンネルを含む飛驒河合PA - 白川郷IC間の延長11.9 kmが渋滞対策を目的に準備調査箇所となった[67]

このうち2016年度(平成28年度)に事業化された区間について、城端SA - 福光IC間の一部、延長2.3 kmが2020年令和2年)11月7日に供用開始され[55]2021年(令和3年)11月10日には、南砺SIC - 小矢部砺波JCT間の一部、延長1.8 kmが供用開始[61]2022年(令和4年)11月12日には、残りの五箇山IC - 城端SA間の一部、延長2.4 kmと福光IC - 南砺SIC - 小矢部砺波JCT間の一部、延長3.5 kmが4車線化され、2016年度(平成28年度)に事業化された区間の4車線化が完成した[67]

路線状況

[編集]

車線・最高速度

[編集]
区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度 備考
一宮JCT - 飛驒清見IC 4=2+2 80 km/h
飛驒清見IC - 城端SA 2=1+1[79]
暫定2車線
70 km/h ※1 ※2
城端SA - 福光IC 4=2+2
福光IC - 南砺SIC 2=1+1[79]
(暫定2車線)
※1 ※2
南砺SIC - 小矢部砺波JCT 4=2+2[67]
  • ※1 : 飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT間の全線は4車線化優先整備区間[46][47][48]
  • ※2 : 各IC付近、飛驒白川PA付近は4車線化されている[要出典]。平成30年7月豪雨で被災した松ノ木峠PA前後ののり面部分については、2019年(令和元年)11月29日に4車線化された[109]。また、城端トンネル北側 - 福光IC間と南砺SIC - 小矢部砺波JCT間についても付加車線を設け試験的に4車線化すると2016年(平成28年)8月25日に北陸地方整備局が発表した[110]。これらの工事は2022年(令和4年)度までに完成した[67]

道路施設

[編集]

サービスエリア・パーキングエリア

[編集]
松ノ木峠PA 下り線施設(正式供用開始後)

売店はすべてのサービスエリア (SA) と川島パーキングエリア (PA) (下り線)・瓢ヶ岳PAぎふ大和PA(上り線)に設置されている。飛驒白川PA(上り線)は冬季を除く土日・繁忙期の期間限定で営業している。このうち24時間営業を行っているのは、関SA長良川SAで、川島PA(下り線)、関SA、ひるがの高原SA(上下線)、城端SA(上下線共有)にはコンビニがある。レストランは関SA・長良川SAのみで、川島PA(下り線)と城端SAはハイウェイオアシス内にある。フードコートはすべてのサービスエリア(城端SAはハイウェイオアシス内)と、川島PA(上り線)・瓢ヶ岳PA・ぎふ大和PA(上り線)に設置されている。そのうち関SA・長良川SAのみ24時間営業である。

川島PAと城端SAの2か所にハイウェイオアシスが併設されている。川島PAに隣接する河川環境楽園では、観覧車水族館など様々な施設がある。城端SAにはヨッテカーレ城端と桜ヶ池クアガーデンが隣接し軽食農産物直売所温泉宿泊施設などがある。

ガソリンスタンドは関SA(上り線)・長良川SA(下り線)・ひるがの高原SAに設置されており、城端SAとすべてのパーキングエリアには設置されていない。長良川SAのガソリンスタンドを除き24時間営業であり、ひるがの高原SAのガソリンスタンドは上下線ともセルフ式になっている。

主なトンネルと橋

[編集]

山地部を通るためトンネルが多い。飛驒清見IC - 白川郷ICには飛驒トンネル (10,712 m) が[11]、五箇山IC - 福光ICには袴腰トンネル (5,939 m) があるため、同区間ではタンクローリーなどの危険物積載車両は通行できない[注釈 13]。3,000 m級では各務原トンネルと城端トンネル、2,000 m級では軽岡トンネルと椿原トンネルがある。

トンネル・橋梁
名称
延長 区間 備考
木曽川南派川橋 400 m 一宮木曽川IC
- 川島PA
愛知県と岐阜県の県境南派川に架かる橋。
木曽川本川橋 598 m 木曽川に架かる橋。
木曽川北派川橋 600 m 川島PA
- 岐阜各務原IC
権現山トンネル 上り : 1,465 m
下り : 1,430 m
岐阜各務原IC
- 関IC
各務原トンネル 上り : 3,050 m
下り : 3,015 m
向山トンネル 上り : 360 m
下り : 373 m
関SA
- 長良川SA
立花橋 352 m 美濃IC
- 古城山PA
長良川と長良川鉄道越美南線を跨ぐ橋。
美濃トンネル 上り : 576 m
下り : 494 m
古城山トンネル 上り : 1,483 m
下り : 1,508 m
立花トンネル 上り : 409 m
下り : 433 m
古城山PA
- 美並IC
鶴形山トンネル 上り : 1,318 m
下り : 1,293 m
上河和トンネル 上り : 215 m
下り : 215 m
母野トンネル 上り : 737 m
下り : 513 m
黒地トンネル 上り : 613 m
下り : 513 m
勝原トンネル 上り : 936 m
下り : 982 m
大矢南トンネル 上り : 347 m
下り : 342 m
大矢北トンネル 上り : 1,000 m
下り : 945 m
苅安トンネル 上り : 493 m
下り : 281 m
山田トンネル 上り : 473 m
下り : 456 m
瓢ヶ岳PA
- 郡上八幡IC
深戸トンネル 上り:832 m
下り:825 m
貝付橋 260 m
貝付トンネル 333 m 下り線のみにあるトンネル。
赤谷トンネル 上り : 617 m
下り : 638 m
西乙原トンネル 上り:736 m
下り:732 m
寺本トンネル 上り : 547 m
下り : 536 m
雛成第一トンネル 518 m 下り線のみにあるトンネル。
雛成第二トンネル 181 m
雛成トンネル 752 m 上り線のみにあるトンネル。
亀尾島トンネル 上り : 758 m
下り : 820 m
小瀬子トンネル 上り : 700 m
下り : 671 m
郡上八幡IC
- ぎふ大和IC
大瀬子トンネル 上り : 502 m
下り : 519 m
神路トンネル 上り : 659 m
下り : 670 m
平山トンネル 上り : 1,396 m
下り : 1,413 m
ぎふ大和IC
- 白鳥IC
2004年7月27日に対面通行区間での過積載トラック乗用車の正面衝突による大事故があった[111]ため(「平山トンネル」参照)、このトンネルを含む区間は当初の予定を前倒しして4車線化工事が始まった。
中津屋橋 1,006 m
白鳥トンネル 上り : 529 m
下り : 542 m
白鳥IC
- 高鷲IC
高鷲トンネル 上り : 1,642 m
下り : 1,680 m
エボシ山トンネル 上り : 235 m
下り : 236 m
高鷲IC
- ひるがの高原SA
鷲見橋 上り : 436 m
下り : 459 m
[112]
下り線の橋脚の高さ125 mは日本一[112][注釈 14]
上野第一トンネル 上り : 509 m
下り : 527 m
上野第二トンネル 上り : 508 m
下り : 531 m
本谷橋 198 m ひるがの高原SA
- 荘川IC
橋桁に日本道路公団波形鋼板ウェブを初めて採用している。
荘川トンネル 上り : 1,055 m
下り : 1,069 m
荘川IC
- 松ノ木峠PA
三尾河トンネル 上り:890 m
下り:888 m
スゲ畑トンネル 上り : 117 m
下り : 105 m
軽岡トンネル 上り : 2,700 m
下り : 2,748 m
古屋トンネル 上り : 591 m
下り : 603 m
松ノ木峠PA
- 飛驒清見IC
上小鳥トンネル 上り : 748 m
下り : 706 m
二本木トンネル 1,297 m 飛驒清見IC
- 飛驒河合PA
池本トンネル 1,769 m
ミボロトンネル 161 m
東俣トンネル 554 m
江黒トンネル 1,434 m
舟原トンネル 1,124 m
いら谷トンネル 1,530 m
保トンネル 1,563 m
飛驒トンネル 10,712 m[17] 飛驒河合PA
- 白川郷IC
首都高速道路中央環状新宿線山手トンネル (18.2 km)、関越自動車道関越トンネル (11,055 m) に次ぎ国内3番目のトンネル長[17]。危険物積載車両の通行は禁止[18]
白川橋 235 m 白川郷の合掌造り集落に隣接し、周辺環境と調和した庄川に架かる橋。(2004年〈平成16年〉土木学会デザイン賞・優秀賞)
大牧トンネル 577 m
下田トンネル 1,199 m 飛驒白川PA
- 五箇山IC
トンネル部1,160 m、シェッド部39 m。
下田橋 270 m 庄川に架かる橋
有家ヶ原トンネル 1,781 m
椿原橋 322 m 椿原ダムの下流側で庄川に架かる橋[113][114]。最大支間は155 m、全幅は11.65 mあり、張り出し架設工法が採用された[113][114][注釈 15]
1995年(平成7年)に世界遺産に登録された白川郷・五箇山の合掌造り集落のうち、白川郷附近を通過するため、周囲の景観に配慮して設計された[113][117]
椿原トンネル 2,676 m
小白川トンネル 519 m
飛越大橋 276 m 岐阜県と富山県の県境の庄川に架かる橋[118]
楮成出トンネル 1,964 m
真木トンネル 1,606 m 別資料1,608 m
五箇山橋 309 m 五箇山IC
- 城端SA
庄川に架かる橋
袴腰トンネル 5,939 m 別資料5,932 m、危険物積載車両の通行は禁止[18]
城端トンネル 3,196 m 別資料3,192 m

※ 飛驒清見IC - 南砺SIC間は対面通行(暫定2車線[2]

トンネルの数
[編集]
区間 上り線 下り線
一宮JCT - 岐阜各務原IC 0 0
岐阜各務原IC - 関IC 2 2
関IC - 美濃関JCT 1 1
美濃関JCT - 美濃IC 0 0
美濃IC - 美並IC 11 11
美並IC - 郡上八幡IC 7 9
郡上八幡IC - ぎふ大和IC 3 3
ぎふ大和IC - 白鳥IC 1 1
白鳥IC - 高鷲IC 2 2
高鷲IC - ひるがの高原SA 3 3
ひるがの高原SA - 荘川IC 0 0
荘川IC - 松ノ木峠PA 4 4
松ノ木峠PA - 飛騨清見IC 2 2
飛驒清見IC - 飛騨河合PA 8
飛騨河合PA - 白川郷IC 2
白川郷IC - 飛騨白川PA 0
飛騨白川PA - 五箇山IC 6
五箇山IC - 城端SA 2
城端SA - 小矢部砺波JCT 0
合計 54 56
110
上り線に設置されたカウンター(各務原トンネル)
拡大
拡大

Clip
上り線に設置されたカウンター(各務原トンネル

トンネルの坑口には、分数方式でトンネルの数を示すカウンターが設置されている。上り線は54、下り線56となっている。上り線1本目城端トンネル坑口には1/54。下り線1本目権現山トンネル坑口には1/54のプレートが記載されている。下り線は54から56とトンネルの数が変化する。美並IC - 郡上八幡ICの山田トンネルから分母が56と表示されている。上下線のトンネル数の違いは、美並IC - 郡上八幡ICの下り線のみにある貝付トンネルと雛成第一トンネル、雛成第二トンネル[注釈 16]のためである。高鷲IC - ひるがの高原SAにある上野第2トンネル下り線は2つのトンネルの間にスノーシェルターがあり1つのトンネルとなっている。白川郷IC - 五箇山ICにある楮成出トンネルはスノーシェルターが楮トンネルと成出トンネルを繋いでおり、1つのトンネルとなっている。

飛驒清見IC - 南砺SIC間は暫定2車線の対面通行となっているため[2]、建設されているトンネルは上下線で1本となっている。これにより、実際に建設されているトンネルの数は上り線36、下り線38、上下線共用18である。

道路管理者

[編集]
  • 中日本高速道路
    • 名古屋支社羽島保全・サービスセンター : 一宮稲沢北IC- 一宮木曽川IC
    • 名古屋支社岐阜保全・サービスセンター : 一宮木曽川IC - 郡上八幡IC
    • 名古屋支社高山保全・サービスセンター : 郡上八幡IC - 白川郷IC
    • 金沢支社富山高速道路事務所 : 白川郷IC - 小矢部砺波JCT

ハイウェイラジオ

[編集]
木曽川北派川橋とその付近
  • 一宮西(一宮JCT - 尾西IC)
  • 木曽川(一宮木曽川IC - 岐阜各務原IC)
  • 美濃(美濃IC - 古城山PA)
  • 郡上八幡(郡上八幡IC - ぎふ大和IC/PA)
  • ひるがの(高鷲IC - 荘川IC)
  • 椿原(飛驒白川PA - 五箇山IC 小白川TN・椿原TN内)
  • 城端(五箇山IC - 城端SA 城端TN内)

交通量

[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17年(2005年)度 平成22年(2010年)度 平成27年(2015年)度 令和3(2021)年度
一宮JCT - 一宮西IC 35,716 43,860 44,715 42,512
一宮西IC - 尾西IC 25,636 32,416 32,387 30,587
尾西IC - 一宮木曽川IC 28,688 35,818 35,679 32,518
一宮木曽川IC - 岐阜各務原IC 25,436 32,774 32,680 29,165
岐阜各務原IC - 関IC 22,120 25,589 25,231 21,317
関IC - 美濃関JCT 17,532 20,134 20,197 16,608
美濃関JCT - 美濃IC 16,079 18,428 19,927 16,337
美濃IC - 美並IC 13,144 15,208 16,827 13,672
美並IC - 郡上八幡IC 12,145 14,205 15,785 12,770
郡上八幡IC - ぎふ大和IC 09,264 11,149 13,275 10,566
ぎふ大和IC - 白鳥IC 08,605 10,315 12,488 09,325
白鳥IC - 高鷲IC 07,575 09,207 11,784 08,923
高鷲IC - ひるがの高原SASIC 07,125 08,624 11,652 08,755
ひるがの高原SASIC - 荘川IC 08,397 11,112 08,292
荘川IC - 飛驒清見IC 05,072 08,086 10,400 08,211
飛驒清見IC - 白川郷IC 調査当時未開通 05,239 06,396 05,529
白川郷IC - 五箇山IC 02,033 04,626 05,701 05,022
五箇山IC - 福光IC 02,621 05,305 06,339 05,564
福光IC - 南砺SIC 3,656 06,034 06,867 05,972
南砺SIC - 小矢部砺波JCT 07,367 06,688

出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

2002年度(平成14年度)

区間別日平均交通量(区間平均)

  • 一宮JCT - 飛驒清見IC : 12,310台(前年度比103.2 %)
    • 最大 : 一宮JCT - 一宮西IC : 30,515台(108.8 %)
    • 最小 : 荘川IC - 飛驒清見IC : 4,040台(106.1 %)
  • 白川郷IC - 小矢部砺波JCT : 2,298台(98.2 %)
合掌集落と東海北陸道(五箇山・菅沼)

高山方面や世界遺産でもある白川郷・五箇山の合掌造り集落を通過すること、また白鳥ICや高鷲ICの周辺にスキー場が多いことから休日の交通量が平日に比べて非常に多く、2005年度(平成17年度)の昼間12時間交通量調査では、高速道路におけるベスト5に計3区間が入った。白鳥IC - 高鷲ICが1.7倍、郡上八幡IC - ぎふ大和IC、ぎふ大和IC - 白鳥ICが1.6倍となっている。2019年11月に飛驒清見ICまでの区間が4車線化されるまで、対面通行である上にトンネルが連続する白鳥IC以北では渋滞が多発していた[120][注釈 17]。特に、スキーシーズンは関越自動車道と並んで渋滞の多い高速道路となっている。

全線開通後は交通量の増加が著しく、特に白川郷IC以北では各区間前年度と比較して2倍以上の増加となっている。通行する車両は小型車が約8割を占めており、大型車・特大車の割合は全線開通後に140–150 %増加したが1割ほどである。中型車を合わせても2割に満たない。

2010年度(平成22年度)の交通センサスでは、大型車の混入率が全線平均で20 %近くあり、一宮IC - 一宮木曽川IC、飛驒清見IC - 小矢部砺波JCT間が20 %を越えている。平日は大型車の混入率が高いと見られ、全線開通後は年々増加している。

料金・割引

[編集]

料金

[編集]

全線で対距離制で、距離あたりの料金は以下の通りである[60]

  • 一宮JCT - 美濃関JCT間 : 普通区間。ただし、大都市近郊区間と同じ料金水準(普通車で税抜29.52円/km、他の普通区間の1.2倍)
  • 飛驒清見IC - 白川郷IC間 : 飛驒特別区間(普通車で税抜39.36円/km、普通区間の1.6倍)
  • 上記以外の区間 : 普通区間(普通車で税抜24.6円/km)

一宮JCT - 美濃関JCT間はもともと他の普通区間と同じ料金水準であったが、2021年(令和3年)5月1日に上記料金水準に引き上げられた[59]。ただし、当区間は引き続き普通区間であることから、首都圏・京阪神圏の大都市近郊区間では適用されないETC割引制度(休日割引、平日朝夕割引)は適用される。

割引

[編集]
特別区間割引(飛驒トンネル区間)
2009年(平成21年)5月13日からETC車限定で実施。飛驒清見IC - 白川郷IC間の対距離料金を30 %引き(ターミナルチャージは割引対象外)。発着地の限定はなく、時間帯割引との重複適用はしない[121]
2011年(平成23年)8月1日からはETCの有無にかかわらず全車両が対象になり、割引額が増え飛驒トンネル以外の普通区間と同等の料金に引き下げられた。なお、ETC時間帯割引も重複適用されるようになった[122]
2014年(平成26年)4月1日から2024年(令和6年)3月31日まではETC車限定で普通区間の料金と同額に引き下げられていたが[60]、2024年(令和6年)4月1日から2034年(令和16年)3月31日まで引き下げを継続することとなった[123]
平日夕方割引(料金割引社会実験、終了)
2007年(平成19年)8月20日から岐阜各務原IC - 郡上八幡IC間で実施。同区間内のみの利用で平日15時 - 17時の間に料金所をETC無線通行する場合、30 %引きされる。2009年(平成21年)3月27日に終了。
東海北陸道全線開通記念割引(終了)
全線開通日から実施。ETCの有無にかかわらず、対象エリア内のICにおいて流入・流出し、かつ、新規開通区間(飛驒清見IC - 白川郷IC)を利用する全車両が対象。新規開通区間の料金の半額相当額(普通車で600円)を定額で割引。ETC時間帯割引との重複適用はしない。当初予定は2008年(平成20年)10月31日までであったが[28]、延長を重ね[124][125]、2009年5月12日に終了[121]

地理

[編集]
標高図に重ね合わせた東海北陸自動車道の路線図。標高が高い地点(色が赤くなっている)を通過していることがわかる。原典: 国土地理院および海域部は海上保安庁海洋情報部の資料を使用し作成の 地理院タイル「色別標高図」。

木曽川に近い濃尾平野から長良川沿いを北上し、急峻な山岳地帯(飛騨高地)を経て砺波平野へと至る。東海北陸自動車道に架かるは上下線合わせて400本近くある。太平洋側に流れ出る木曽三川のうち、木曽川を1回、長良川を8回、そして日本海側に流れ出る庄川を7回、それぞれ渡っている。

標高の高い所を通過する高速道路であり、白鳥ICの以北から急峻な山岳地帯に入るため冬季はチェーン規制を実施することが多い。ぎふ大和ICが海抜300 m、白鳥ICが海抜430 m、高鷲ICが海抜700 m、ひるがの高原SAが海抜873 mであり、特に白鳥IC付近の長良川を渡る付近から登り坂になり高鷲ICまでの8 kmで300 mの高低差がある。そのため上り線ではブレーキ故障車の緊急待避所が設けられている。

郡上市高鷲町ひるがの高原には中央分水界(海抜957 m)があり、現地にはそれを示す標識が設置されている。高山市にある松ノ木峠は標高1,085 mで、高速道路標高日本一である[15][78]2013年(平成25年)4月19日には松ノ木峠PAが開設し、日本の高速道路にあるSA・PAの中では最も標高が高い場所となった[37][11][注釈 18]

道路線形は、同じ山岳高速の中央自動車道に比べ急カーブや急勾配が少ないため非常に走りやすい。注意すべきは長い下り坂が多いためスピードが出やすいことである。[独自研究?]また、ひるがの高原SAより南は横風の影響を受けやすく、北部においても特に冬期間、山腹と山腹を繋ぐ橋梁部では谷風による突風や気温低下に伴う路面凍結があるため注意が必要である[要出典]。加えて、ぎふ大和IC - 荘川ICにかけてによる規制も時折発生している。

通過する自治体

[編集]

接続する高速道路

[編集]

接続が計画されている地域高規格道路

[編集]

ギャラリー

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 後に建設省の道路局長を務めた山根孟によれば、この当時中部経済連合会に講師として呼ばれた際に東海地方と北陸地方を結ぶ高速道路の構想を打ち明けたところ、当時連合会の顧問を務めていた田淵寿郎が乗り気になったという。北陸地方との連携を目指す連合会では1961年(昭和36年)4月に中部地域の主要都市を結ぶ連絡道路の計画を公表して「 - 白鳥 - 伏木富山港」ルートを提案したほか、1963年(昭和38年)3月には実際に北陸へ視察に訪れている[71]
  2. ^ 沿線となる岐阜愛知富山のほか、三重石川福井の3県と名古屋市
  3. ^ 国道156号国道304号の2路線の事。
  4. ^ 結果的にはこの判断により籾糠山の直下ルートを余儀なくされ、世紀の難工事となる飛驒トンネル建設に繋がる事となった。
  5. ^ 2008年(平成20年)の全線開通時点。全線が4車線化された際には更に増える事となる。
  6. ^ それぞれ現在の新東名高速道路と新名神高速道路。構想当時はこの呼称だった。
  7. ^ 当時の小泉首相は聖域なき構造改革の一環として日本道路公団民営化や公共事業削減を進めており、公団関係者はその場で事業中止が言い渡されるのではないかと肝を冷やしていたという[5]。しかし、8月27日に現地視察に訪れた小泉首相は「早く開通する事を期待している」「私も元気をもらった」と作業員を激励し、“道”と書いた直筆のサインを残している[26]
  8. ^ 先進坑着工から本坑貫通まで実に10年近い期間を要したものの飛驒トンネルは死亡事故0を達成しており、同様に難工事として知られ多くの死者を出した関越トンネル黒部ダム青函トンネルと比べて特筆される。
  9. ^ 同様に先の国幹会議で4車線化が決定していた上信越道館山道長崎道阪和道高松道も一斉に事業凍結された。
  10. ^ 2009年(平成21年)10月13日に開かれた国土交通省政策会議の初会合で馬淵澄夫国土交通副大臣らは「既に決定された整備計画を覆すものではなく、整備手法や整備主体などを再検討する必要がある。また4車線化事業は、4車線化によらない交通対策の検討も求めており4車線化事業自体を凍結するという事ではない。」と説明した。また、4車線化事業を担当するNEXCO中日本は事業が凍結された後も、設計・測量などの事前調査業務(計4件、約4,100万円)を発注していた。これが明るみに出ると、政府の方針に従わなかったとして中日本高速道路は国土交通大臣より文書での厳重注意を受けた。
  11. ^ 4車線化再開には、小沢一郎幹事長の強い意向が働いたとメディアで報じられている[96]
  12. ^ 東海北陸道と同時に事業凍結された5路線のうち、上信越道、館山道、高松道については事業の凍結は解除されたが、阪和道については凍結は解除されなかった[34]
  13. ^ 飛驒トンネル(荘川IC - 白川郷IC)は国道156号、袴腰トンネルは国道156号・国道304号で迂回可能だが、後者の場合は高さ3.5 m以上の車両が通過できないトンネルがあるため、飛驒清見ICから中部縦貫自動車道・国道41号経由で富山ICへ抜ける方法もある。
  14. ^ 上り線橋梁の橋脚の高さは118 mで、下り線橋梁ができるまでは日本一であった[79]
  15. ^ 従来のトラス橋は、床組構造に上横構を採用することが一般的であった[114]が、プレストレスト・コンクリートとの合成床版の採用することで剛性が向上するため、部材の省略やトラスの上弦で床版を直接支持、また床版支間を大きくすることが可能となり、結果として従来より合理化した構造となった[114][115][116]
  16. ^ 上り線ではスノーシェルターが繋いでおり、雛成トンネルとして1本のトンネルとなっている。
  17. ^ ゴールデンウィークお盆帰省ラッシュ時には高鷲トンネル付近を先頭に40–50 kmの渋滞が発生することもある。
  18. ^ 松ノ木峠に近い軽岡トンネルは高速道路トンネルの最高標高1,050 mである。
  19. ^ 岐阜市と各務原市の市境に沿って通過しているため、〈各務原市 - 岐阜市 - 各務原市 - 岐阜市 - 各務原市 - 岐阜市 - 各務原市 - 岐阜市 - 関市 - 岐阜市〉となる。
  20. ^ 小矢部砺波JCTは小矢部市と砺波市の市境にあり、北陸自動車道金沢方面ランプは小矢部市。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e “東海北陸道、全線開通 富山-一宮IC間、3時間切る”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2008年7月5日). オリジナルの2008年7月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080709062917/http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20080705/13092.html 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 東海北陸自動車道の概要”. 岐阜県. 2017年7月4日閲覧。
  3. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  4. ^ 高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2020年11月20日閲覧。
  5. ^ a b c d “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -総事業費1.2兆円 飛騨トンネル、工費増-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月9日) 
  6. ^ みちのつぶやき~NEXCO中日本~ (@cnexco_official)の2021年10月25日のツイート”. 2021年10月25日閲覧。
  7. ^ 清水草一『この高速はいらない。 高速道路構造改革私論』三推社/講談社、2002年8月22日、108頁。ISBN 4-06-211515-8 
  8. ^ 平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表” (PDF). 国土交通省道路局. 2017年7月2日閲覧。
  9. ^ 平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)”. 国土交通省. 2017年7月2日閲覧。
  10. ^ 高速道路トリビア” (PDF). E-NEXCO Drive Plaza. はいからな旅 信越. 東日本高速道路. 2016年1月20日閲覧。
  11. ^ a b c d 佐滝剛弘 2016, p. 45.
  12. ^ 東海北陸自動車道 飛驒トンネル概要” (PDF). 中日本高速道路 (2006年9月28日). 2017年7月5日閲覧。
  13. ^ a b 中部地方の主要道路事業(名古屋圏)(案)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省、2006年6月1日https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/06/060601_2/07.pdf2017年7月2日閲覧 
  14. ^ a b ““悲願の道路”完成へ一歩 濃飛横断道、金山下呂トンネル貫通 (岐阜県下呂市)”. 中日住宅ナビ (中日新聞社). オリジナルの2012年1月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120115055752/http://house.chunichi.co.jp/news/index.php?id=1291&ts=1244469993 2011年4月18日閲覧。 
  15. ^ a b c 佐藤健太郎 2014, pp. 140–141、真上に跨道橋が架かっており、標高日本一の標識が掲げてある。
  16. ^ ”サービスエリアガイド ■名神・北陸道版■ 2017年7月発行”.中日本エクシス
  17. ^ a b c 佐滝剛弘 2016, pp. 48–50.
  18. ^ a b c d 危険物積載車両の通行禁止・制限”. 中日本高速道路. 2017年7月25日閲覧。
  19. ^ 「路外給油サービス社会実験」の開始 〜ETC車限定・東海北陸道 福光IC〜』(プレスリリース)中日本高速道路、2016年7月1日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/3880.html2017年7月23日閲覧 
  20. ^ a b c d e f g h i j 富山県土木部道路課 (2008年6月). “東海北陸自動車道 全線開通への期待(その1) -全線開通までの歩み-”. とやま経済月報 (富山県経営管理部統計調査課). http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/ecm/back/2008jun/tokushu/index1.html 
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 岐阜県県土整備部道路建設課 (2008年8月). “東海北陸自動車道の全線開通によせて”. 図夢in中部(ズームinチュウブ) Vol.22. 建設コンサルタンツ協会中部支部. 2017年7月5日閲覧。
  22. ^ 『北陸自動車道20周年記念誌』(1993年3月、日本道路公団金沢管理局発行)157頁より。
  23. ^ 「能越道が部分開通 小矢部砺波JCT - 福岡IC間」『北日本新聞』朝刊1996年3月29日、1面。
  24. ^ 「東海北陸道 福光 - 五箇山きょう開通」『北日本新聞』朝刊2000年9月30日、1面。
  25. ^ 中部縦貫自動車道の概要”. 岐阜県. 2017年7月25日閲覧。
  26. ^ a b c d 東海北陸自動車道「飛騨トンネル」について”. 中日本高速道路. 2017年7月2日閲覧。
  27. ^ “県民の心結ぶ新大動脈 東海北陸道が全線開通”. 中日新聞 (中日新聞社). (2008年7月6日) 
  28. ^ a b 東海北陸自動車道 飛驒清見IC〜白川郷ICが2008年7月5日に開通します -一宮JCTと小矢部砺波JCT間が着工以来36年経て全線開通 - 期間限定『東海北陸道全線開通記念割引』を実施-』(プレスリリース)中日本高速道路、2008年4月16日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=9152017年7月2日閲覧 
  29. ^ 7月18日、東海北陸自動車道 瓢ヶ岳(ふくべがたけ)PA〜郡上八幡(ぐじょうはちまん)IC間が4車線になります -瓢ヶ岳PA〜郡上八幡IC間の渋滞が解消-』(プレスリリース)中日本高速道路、2008年6月24日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=10172017年7月2日閲覧 
  30. ^ 2月20日、東海北陸自動車道 ぎふ大和(やまと)ICから白鳥(しろとり)IC間が4車線になります -ぎふ大和IC〜白鳥IC間の渋滞が解消-』(プレスリリース)中日本高速道路、2009年2月13日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=12902017年7月2日閲覧 
  31. ^ 4月1日 新たに5ヵ所のスマートインターチェンジの営業を開始します』(プレスリリース)中日本高速道路、2009年3月30日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=13432017年7月2日閲覧 
  32. ^ a b c d 岐阜県における高速道路の課題について” (PDF). 岐阜県知事古田肇. p. 14 (2011年5月19日). 2017年7月2日閲覧。
  33. ^ 7月17日、東海北陸自動車道 郡上八幡ICからぎふ大和IC間が4車線になります -瓢ヶ岳PAから白鳥IC間の4車線化工事が完成 -』(プレスリリース)中日本高速道路、2009年5月21日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=14212017年7月2日閲覧 
  34. ^ a b c 大臣発言(高速道路の再検証の結果と新たな上限制の導入を含めた料金制について)”. 国土交通省. 2017年7月2日閲覧。
  35. ^ 高速道路へのスマートインターチェンジの追加設置について』(プレスリリース)国土交通省、2011年3月1日https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000153.html 
  36. ^ 東海北陸道4車線化、東京外かく環状道路、名古屋環状2号線等の事業許可』(プレスリリース)中日本高速道路、2012年4月20日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=25862017年7月2日閲覧 
  37. ^ a b c 日本で一番標高が高いパーキングエリアがオープン〜東海北陸道 松ノ木峠パーキングエリア〜』(プレスリリース)中日本高速道路、2013年4月5日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=31472017年7月2日閲覧 
  38. ^ “北陸道高岡砺波・東海北陸道南砺スマートIC 3月1日に開通”. 北日本新聞 (北日本新聞社): p. 2. (2015年1月17日) 
  39. ^ 2015年01月28日宮池社長定例会見 要旨』(プレスリリース)中日本高速道路、2015年1月28日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/interview/110.html2017年7月8日閲覧 
  40. ^ “白鳥トンネル貫通式 東海北陸道 4車線延長で初 (岐阜県郡上市)”. 中日住宅ナビ (中日新聞社). (2015年5月26日). http://house.chunichi.co.jp/estate/detail.php?id=3349&ts=1433373117 2017年7月8日閲覧。 
  41. ^ 付加車線設置の検証路線の選定について 〜高速道路の暫定2車線区間のサービス向上〜』(PDF)(プレスリリース)国土交通省道路局、2016年6月7日https://www.mlit.go.jp/common/001134021.pdf2022年10月26日閲覧 
  42. ^ 東海北陸道(4車線化工事)で一番長いトンネルの貫通式を行います 〜 10月24日、軽岡トンネル北坑口 〜』(PDF)(プレスリリース)中日本高速道路 名古屋支社、2016年10月20日https://media2.c-nexco.co.jp/images/press_conference/131/60608892858082ef1c4f33.pdf2017年7月2日閲覧 
  43. ^ a b E41 東海北陸自動車道 白鳥IC〜高鷲IC間ほかの4車線化工事が完成します 〜2018年11月30日(金)から順次ご利用になれます〜”. 中日本高速道路株式会社 (2018年11月21日). 2018年11月22日閲覧。
  44. ^ a b E41 東海北陸自動車道 白鳥IC〜飛騨清見ICの4車線化工事が完成 高鷲IC〜ひるがの高原SA間が2019年3月20日(水)から4車線でご利用になれます”. 中日本高速道路株式会社 (2019年3月8日). 2019年3月8日閲覧。
  45. ^ a b 高速道路会社への事業許可について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2019年3月29日). 2019年3月29日閲覧。
  46. ^ a b c 暫定2車線区間における優先整備区間選定について” (PDF). 国土交通省 (2019年9月4日). 2020年12月15日閲覧。
  47. ^ a b c 各IC間の課題の評価一覧” (PDF). 国土交通省. 2020年12月15日閲覧。
  48. ^ a b c 国交省、「暫定2車線」を「4車線化」する優先整備区間。道東道、秋田道、常磐道、東海北陸道、東九州道など約880km”. トラベル Watch (2019年9月6日). 2021年3月18日閲覧。
  49. ^ https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/4674.html
  50. ^ 高速道路の暫定2車線区間の4車線化について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年3月10日). 2020年12月15日閲覧。
  51. ^ 国交省、2020年度に4車線化に着手する高速道路の候補選定。15か所、約110km”. トラベル Watch (2020年3月10日). 2021年3月18日閲覧。
  52. ^ 暫定2車線高速の4車線化が加速 財政投融資活用15区間 2020年度から事業着手”. 乗りものニュース編集部 (2020年3月10日). 2021年3月18日閲覧。
  53. ^ a b 高速道路会社への事業許可について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年3月31日). 2020年12月26日閲覧。
  54. ^ E41 東海北陸道 西尾張IC(仮称)の名称が 「一宮稲沢北インターチェンジ」に決定しました”. 中日本高速道路 (2020年8月5日). 2020年8月5日閲覧。
  55. ^ a b E41 東海北陸道 城端SA〜福光IC間の4車線化工事が完成します 〜2020年11月7日(土)から4車線でご利用になれます〜”. 中日本高速道路株式会社 (2020年10月28日). 2020年10月28日閲覧。
  56. ^ 『北日本新聞』2021年1月11日付1面『県内大雪 東海北陸 260台立ち往生』より。
  57. ^ 東海北陸道 一時200台の立ち往生は解消 しかし通行止め続く(FNNプライムオンライン、2021年1月11日)
  58. ^ E41 東海北陸道 一宮稲沢北インターチェンジが2021年3月28日(日)15時に開通します”. 愛知県・中日本高速道路株式会社 (2021年2月5日). 2021年2月5日閲覧。
  59. ^ a b 名古屋中京圏の新たな高速道路料金について”. 中日本高速道路. 2021年8月9日閲覧。
  60. ^ a b c 料金の額及びその徴収期間” (PDF). 1.高速自動車国道中央自動車道富士吉田線等に関する事業変更について. 中日本高速道路. pp. 2-3 (2020年5月1日). 2021年8月9日閲覧。
  61. ^ a b E41 東海北陸道 南砺スマートIC〜小矢部砺波JCT間の一部で 4車線化工事が完成します 〜2021年11月10日(水)から4車線でご利用になれます〜”. 中日本高速道路 (2021年10月8日). 2021年10月9日閲覧。
  62. ^ 東海北陸道 南砺スマートIC〜小矢部砺波JCT間の一部区間が4車線化。11月10日開通”. トラベルWatch. 2021年10月9日閲覧。
  63. ^ 高速道路の暫定2車線区間の4車線化について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2022年3月4日). 2022年3月4日閲覧。
  64. ^ 国交省、2022年度に4車線化に着手する高速道路の候補7か所を選定”. トラベル Watch (2022年3月4日). 2022年3月4日閲覧。
  65. ^ a b 高速道路会社への事業許可について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2022年3月30日). 2022年3月30日閲覧。
  66. ^ 『北日本新聞』2023年11月7日付22面『東海北陸道 城端スマートIC 来月16日に開通』より。
  67. ^ a b c d e f E41 東海北陸道 五箇山IC〜小矢部砺波JCT間の一部で4車線化工事が完成します 〜2022年11月12日(土)から4車線でご利用になれます〜”. 中日本高速道路株式会社 (2022年10月12日). 2022年10月12日閲覧。
  68. ^ E41 東海北陸自動車道『城端スマートインターチェンジ』が2023年12月16日(土)14時に開通します”. 富山県南砺市・中日本高速道路株式会社 (2023年11月6日). 2023年11月6日閲覧。
  69. ^ 高速道路の暫定2車線区間の4車線化について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省道路局、2024年3月1日https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001726344.pdf2024年3月23日閲覧 
  70. ^ 高速道路会社への事業許可について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省道路局、2024年3月27日https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001733287.pdf2024年4月2日閲覧 
  71. ^ a b c d e f “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -大動脈構想が“産声” 1963年にルート案-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年10月27日) 
  72. ^ a b c d “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -建設法成立 国会通い根回し奔走-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年10月28日) 
  73. ^ a b c d “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -まず生活道路を 山間部3村長が陳情-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年10月30日) 
  74. ^ “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -日本横断運河構想 もう⼀つの巨大計画-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年10月29日) 
  75. ^ a b “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -用地買収 価格、ルート交渉難航-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年10月31日) 
  76. ^ a b c “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -幻の御母衣ルート 中部縦貫道絡み変更-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月3日) 
  77. ^ “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -インターチェンジ開設 大和町、交流人口10倍-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月1日) 
  78. ^ a b c ロム・インターナショナル(編) 2005, p. 130.
  79. ^ a b c d 山岸玲 (2016年11月26日). “橋脚の高さ日本一「鷲見橋」建設中 125メートル”. 朝日新聞 (朝日新聞社). オリジナルの2016年11月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161125214928/http://www.asahi.com/articles/ASJCT4SVFJCTOHGB007.html 2017年7月5日閲覧。 
  80. ^ a b c d e f “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -日本一高い橋脚 118メートル、谷にそびえ立つ-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月8日) 
  81. ^ “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第1部「期待」 -大動脈、ヤマ越えた飛騨トンネル貫通・・・地盤、湧水と闘い-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年6月4日) 
  82. ^ a b c d “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -飛騨トンネル(上)軟弱地盤、大量の湧水-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月4日) 
  83. ^ a b “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -飛騨トンネル(下)本坑掘削、TBM威力-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月6日) 
  84. ^ a b 中日本高速道路 中部地区清見工事事務所 (2005年12月). “最後の難関・飛騨トンネルの19年度開通へ全力 -現職の小泉首相が工事現場を視察-”. 建設グラフ (自治タイムス社). http://www.jiti.co.jp/graph/int/0512terada/0512terada.htm 
  85. ^ “貫通後も飛騨トンネル坑内の壁面が膨張、東海北陸自動車道の開通を延期”. nikkei BPnet (日経BP社). (2007年11月6日). オリジナルの2007年11月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071107124402/http://www.nikkeibp.co.jp/news/const07q4/550694/ 
  86. ^ 東海北陸自動車道(飛騨清見IC〜白川郷IC間)開通から2月までの交通状況と開通の効果』(プレスリリース)中日本高速道路、2009年3月18日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=1329 
  87. ^ “ロシア輸出が急回復 伏木富山港”. 北國新聞 (北國新聞社). (2012年2月14日) 
  88. ^ 富山県商工労働部立地通商課 (2012年9月). “伏木富山港 環日本海物流ゴールデンルート構想”. とやま経済月報 (富山県経営管理部統計調査課). http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/ecm/back/2012sep/tokushu/index2.html 
  89. ^ “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第4部「産業」 -日本海ルート 広がる物流の選択肢-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2008年4月19日) 
  90. ^ 道路整備効果事例集 一本のトンネルが家族だんらんへ――4-7”. 国土交通省. 2019年4月20日閲覧。
  91. ^ “石見銀山遺跡 世界遺産への課題 -景観破壊悩む岐阜・白川郷-”. 山陰中央新報 (山陰中央新報社). (2006年9月12日) 
  92. ^ “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第3部「観光」 -白川郷に車の波 景観保全へ対策必要-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2008年2月7日) 
  93. ^ “合掌集落は大渋滞...高速道開通で観光客激増 岐阜・白川”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2008年11月26日) 
  94. ^ “白鳥IC-飛騨清見JCT4車線化、年度内に着手”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2009年4月27日) 
  95. ^ “白鳥-飛騨清見の4車線化凍結 東海北陸道”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2009年10月8日) 
  96. ^ “【道路を問う】第6部 参院選を前に<4> 巨額財源『維持でいい』”. 東京新聞 (中日新聞東京本社). (2010年6月22日) 
  97. ^ a b “高鷲トンネル安全祈願 東海北陸道4車線化工事”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2014年7月11日) 
  98. ^ “白鳥-飛騨清見の4車線化凍結 東海北陸道”. 中日新聞 (中日新聞社). (2012年4月20日) 
  99. ^ “東海北陸道:4車線化一部完了でイベント /岐阜 - 毎日新聞” (日本語). 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20180617/ddl/k21/040/069000c 2018年10月18日閲覧。 
  100. ^ 一足先に新車線ウオーキング 東海北陸道4車線化 | 岐阜新聞Web”. www.gifu-np.co.jp. 2018年10月18日閲覧。
  101. ^ “濃飛貫く東海北陸道全通へ 第2部「軌跡」 -圧迫される道路予算 周辺道路の整備急ぐ-”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2007年11月10日) 
  102. ^ “高速トンネル内で非常駐車帯に衝突、1人死亡”. 読売新聞 (読売新聞社). (2004年2月4日) 
  103. ^ “正面衝突1人死亡6人重軽傷 飛騨市の東海北陸道トンネル”. 岐阜新聞 (岐阜新聞社). (2012年2月22日) 
  104. ^ “城端トンネルで16人死傷 東海北陸道でバスとバイク衝突”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2014年7月25日) 
  105. ^ 経営計画2012 チャレンジV -道を通じて感動を 人へ、世界へ- 2.高速道路事業施策 - ウェイバックマシン(2012年6月6日アーカイブ分) - 中日本高速道路、2012年05月10日
  106. ^ “県内4車線化は道険し 東海北陸道、一部拡幅再開”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2012年5月1日) 
  107. ^ a b “高志の国から、徒然日記 -東海北陸自動車道の全線4車線化に向けた検討会の初会合が6月8日に開催されました。-”. 富山県知事 石井たかかずブログ (富山県). (2014年6月17日) 
  108. ^ 付加車線設置の検証路線の選定について 〜高速道路の暫定2車線区間のサービス向上〜』(プレスリリース)国土交通省、2016年6月7日https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000696.html2017年7月2日閲覧 
  109. ^ E41 東海北陸道 荘川IC〜飛騨清見IC 災害復旧工事を実施している区間の4車線運用を開始”. 中日本高速道路株式会社 (2019年11月20日). 2019年11月20日閲覧。
  110. ^ “富山の2区間で4車線化を試験 東海北陸自動車道”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2016年8月26日). https://www.nikkei.com/article/DGXLZO06503800V20C16A8LB0000/ 
  111. ^ “東海北陸道の対面通行区間で再び衝突”. Response. (イード). (2004年7月29日). https://response.jp/article/2004/07/29/62514.html 2017年8月25日閲覧。 
  112. ^ a b “高さ日本一の橋お披露目 東海北陸道の鷲見橋”. 産経ニュース. (2017年7月9日). https://www.sankei.com/photo/story/news/170709/sty1707090014-n1.html 2017年9月30日閲覧。 
  113. ^ a b c 景観と調和したトラス橋” (PDF). 虹橋 No.70. 日本橋梁建設協会. pp. 28-29 (2006年1月). 2013年2月22日閲覧。
  114. ^ a b c d 椿原橋” (PDF). PC設計NEWS No.39. 三井住友建設. 2013年2月22日閲覧。
  115. ^ 上部構造のコスト縮減への取り組み” (PDF). 国土交通省近畿地方整備局. p. 11. 2013年2月22日閲覧。
  116. ^ 椿原橋”. 宮地エンジニアリング. 2013年2月22日閲覧。
  117. ^ 白川郷・五箇山の合掌造り集落”. 世界遺産オンライン. 文化庁. 2013年2月22日閲覧。
  118. ^ 上平村ふるさとメール7号”. 北日本新聞社 (2002年8月8日). 2004年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月22日閲覧。
  119. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月30日閲覧。
  120. ^ 整備効果① 渋滞の解消と観光振興”. 中日本高速道路. 2022年11月24日閲覧。
  121. ^ a b 特別区間割引などの高速道路料金の引き下げを開始します』(プレスリリース)中日本高速道路、2009年4月17日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=13842017年7月2日閲覧 
  122. ^ 高速道路の割高区間等の料金割引について』(プレスリリース)中日本高速道路、2011年7月15日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/?id=20952017年7月23日閲覧 
  123. ^ 3つの料金水準(普通区間・大都市近郊区間・海峡部等特別区間)を継続します | ニュースリリース | プレスルーム | 企業情報 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本”. 3つの料金水準(普通区間・大都市近郊区間・海峡部等特別区間)を継続します | ニュースリリース | プレスルーム | 企業情報 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本 (2024年3月27日). 2024年4月10日閲覧。
  124. ^ 東海北陸自動車道全線開通記念割引を延長します -開通記念割引を年末まで延長』(プレスリリース)中日本高速道路、2008年10月22日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=12072017年7月2日閲覧 
  125. ^ 東海北陸自動車道全線開通記念割引を継続します -2009年3月31日まで引き続き実施-』(プレスリリース)中日本高速道路、2008年12月18日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=12582017年7月2日閲覧 
  126. ^ 小矢部市産業建設部企業立地課 (2009年2月). “東海と北陸のクロスポイント“おやべ”―魅力ある21世紀のビジネスステージ―”. とやま経済月報 (富山県経営管理部統計調査課). http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/ecm/back/2009feb/tokushu/index1.html 2017年7月23日閲覧。 
  127. ^ 名岐道路” (PDF). 公益社団法人日本青年会議所愛知ブロック協議会 (2017年2月1日). 2017年7月2日閲覧。
  128. ^ 地域高規格道路 小松白川連絡道路” (PDF). 石川県・岐阜県. 2017年7月2日閲覧。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]