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第91回選抜高等学校野球大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第91回選抜高等学校野球大会
試合日程 2019年3月23日 - 4月3日
出場校 32(一般枠・神宮枠:29、21世紀:3)校
優勝校 東邦愛知、30年ぶり5回目)
試合数 31試合
選手宣誓 秋山功太郎(広陵
始球式 柴山昌彦文部科学大臣
開会式司会 入場行進:橋本由紀(大分・大分舞鶴
式典:赤瀬智咲(広島・呉三津田
入場行進曲世界に一つだけの花
どんなときも。
国歌独唱 菅谷茉友(千葉・幕張総合
閉会式司会 矢嶋桃子(北海道・札幌北
総入場者数 480,000人
大会本塁打 19本
タイブレーク 延長13回以降
 < 20182020 > 
選抜高等学校野球大会
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第91回選抜高等学校野球大会(だい91かいせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、2019年3月23日から4月3日まで阪神甲子園球場で開催された選抜高等学校野球大会である。平成時代における最後の選抜大会でもある[1]

日程

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  • 2018年
    • 9月19日 - 第1回の大会運営委員会が開かれる。公式日程について2019年1月25日に出場校選考委員会を開催して出場校を選出すること、大会日程について組み合わせ抽選会を同年3月15日に実施し、本大会を3月23日から12日間(準々決勝と準決勝の間の休養日を含む)とすることをそれぞれ決定した[2]
    • 11月13日 - 第49回明治神宮野球大会高校の部・決勝戦が行われ、札幌大谷が初優勝。北海道地区の一般選考における出場枠増枠が決定。
  • 2019年
    • 1月9日 - 運営委員会で入場料金の改定が決定し、最高額は中央特別席が2500円。外野席の無料は継続。また入場行進曲が『世界に一つだけの花』に『どんなときも。』を組み入れたメドレーに決定した[3]
    • 1月25日 - 出場校選考委員会にて出場32校を選出。
    • 3月15日 - 組み合わせ抽選会。
    • 3月18日・19日・20日 - 出場校による甲子園練習[注 1]
    • 3月23日 - 開会式。
    • 4月1日 - 休養日。
    • 4月3日 - 決勝戦。東邦習志野を6-0で下し、30年ぶり5回目の優勝を果たした。愛知勢の優勝は11回目となり、都道府県別で大阪と並び最多となった。なお、東邦は平成元年の第61回大会でも優勝しており、平成の最初と最後の選抜大会を優勝で飾る形となった。

選出校

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一般選考

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地区 選出校 出場回数
北海道 札幌大谷 北海道 初出場
札幌第一 北海道 2年ぶり3回目
東北 八戸学院光星 青森 3年ぶり10回目
盛岡大付 岩手 2年ぶり5回目
関東 春日部共栄 埼玉 22年ぶり3回目
山梨学院 山梨 5年ぶり3回目
習志野 千葉 10年ぶり4回目
桐蔭学園 神奈川 16年ぶり6回目
横浜 神奈川 5年ぶり16回目
東京 国士舘 東京 10年ぶり9回目
北信越 星稜 石川 2年連続13回目
啓新 福井 初出場
東海 東邦 愛知 2年連続30回目
津田学園 三重 17年ぶり3回目
地区 選出校 出場回数
近畿 龍谷大平安 京都 3年ぶり41回目
福知山成美 京都 5年ぶり3回目
智弁和歌山 和歌山 2年連続13回目
市和歌山 和歌山 3年ぶり6回目
履正社 大阪 2年ぶり8回目
明石商 兵庫 3年ぶり2回目
中国 米子東 鳥取 23年ぶり9回目
広陵 広島 6年ぶり24回目
広島 2年ぶり2回目
四国 高松商 香川 3年ぶり27回目
松山聖陵 愛媛 2年連続2回目
九州 筑陽学園 福岡 初出場
明豊 大分 10年ぶり3回目
大分 大分 初出場
日章学園 宮崎 初出場

21世紀枠

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地区 選出校 出場回数
関東 石岡一 茨城 初出場
四国 富岡西 徳島 初出場
九州 熊本西 熊本 初出場

組み合わせ・試合結果

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1回戦 - 準決勝

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1回戦2回戦準々決勝準決勝
 
              
 
3月23日(1):延長11回
 
 
2
 
3月28日(2)
 
市和歌山3x
 
市和歌山6
 
3月23日(2)
 
高松商2
 
高松商8
 
3月31日(1)
 
春日部共栄0
 
市和歌山3
 
3月23日(3)
 
習志野4
 
履正社0
 
3月28日(3)
 
星稜3
 
星稜1
 
3月24日(1)
 
習志野3
 
日章学園2
 
4月2日(1)
 
習志野8
 
習志野6
 
3月24日(2)
 
明豊4
 
明豊13
 
3月29日(1)
 
横浜5
 
明豊2
 
3月24日(3)
 
札幌大谷1
 
米子東1
 
3月31日(2):延長11回
 
札幌大谷4
 
明豊1x
 
3月25日(1):延長11回
 
龍谷大平安0
 
津田学園0
 
3月29日(2)
 
龍谷大平安2
 
龍谷大平安9
 
3月25日(2):延長11回
 
盛岡大付1
 
盛岡大付3x
 
 
石岡一2
 
 
1回戦2回戦準々決勝準決勝
 
              
 
3月25日(3)
 
 
山梨学院24
 
3月29日(3)
 
札幌第一5
 
山梨学院2
 
3月26日(1)
 
筑陽学園3
 
筑陽学園3
 
3月31日(3)
 
福知山成美2
 
筑陽学園2
 
3月26日(2)
 
東邦7
 
広陵2
 
3月30日(1)
 
八戸学院光星0
 
広陵2
 
3月26日(3)
 
東邦12
 
富岡西1
 
4月2日(2)
 
東邦3
 
東邦4
 
3月27日(1)
 
明石商2
 
明石商7
 
3月30日(2)
 
国士舘1
 
明石商13
 
3月27日(2)
 
大分4
 
松山聖陵1
 
3月31日(4)
 
大分4
 
明石商4x
 
3月27日(3)
 
智弁和歌山3
 
啓新5
 
3月30日(3):[注 2]
 
桐蔭学園3
 
啓新2
 
3月28日(1)
 
智弁和歌山5
 
熊本西2
 
 
智弁和歌山13
 

決勝

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4月3日(試合開始:12時32分)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
習志野 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0
東邦 3 0 0 0 2 0 0 1 X 6 8 0
  1. (習):山内、飯塚 - 兼子
  2. (東):石川 - 成沢
  3. 本塁打
    (東):石川2
  4. 審判
    [球審]田中
    [塁審]堅田・前坂・永井
  5. 試合時間:1時間30分
習志野
打順守備選手
1[中]根本翔吾(3年)
2[左]竹縄俊希(3年)
3[遊]角田勇斗(2年)
4[一]櫻井亨佑(2年)
5[右]高橋雅也(2年)
6[投]山内翔太(2年)
飯塚脩人(3年)
7[捕]兼子将太朗(3年)
8[三]和田泰征(2年)
9[二]小澤拓海(2年)
東邦
打順守備選手
1[中]松井涼太(3年)
2[ニ]杉浦勇介(3年)
3[投]石川昂弥(3年)
4[遊]熊田任洋(3年)
5[一]長屋陸渡(3年)
6[左]吉納翼(2年)
7[右]坂上大誠(3年)
8[捕]成沢巧馬(3年)
9[三]山田航大(2年)

大会本塁打

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1回戦
  • 第1号:吉原大稀(横浜)
  • 第2号:北本壮一朗(札幌大谷)
  • 第3号:菅野秀斗(山梨学院)
  • 第4号:野村健太(山梨学院)
  • 第5号:野村健太(山梨学院)
  • 第6号:東妻純平(智弁和歌山)
2回戦
  • 第7号:緒方隆之介(市和歌山)
  • 第8号:兼子将太朗(習志野)
  • 第9号:石川昂弥(東邦)
  • 第10号:岡田光(明石商)
  • 第11号:中森俊介(明石商)
準々決勝
  • 第12号:来田涼斗(明石商)
  • 第13号:来田涼斗(明石商)
準決勝
  • 第14号:表悠斗(明豊)
  • 第15号:櫻井亨佑(習志野)
  • 第16号:吉納翼(東邦)
  • 第17号:安藤碧(明石商)
決勝
  • 第18号:石川昂弥(東邦)
  • 第19号:石川昂弥(東邦)


記録

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いずれも今大会終了時点における記録

チーム記録

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記録 校名 対戦校 補足
1試合最多安打 24 山梨学院 1回戦・札幌第一戦 大会タイ記録(2度目)
先発全員安打 山梨学院 1回戦・札幌第一戦 大会71度目[5]

個人記録

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記録 選手名 対戦校 補足
1試合最多本塁打 2 野村健太(山梨学院) 1回戦・札幌第一戦 大会タイ記録(23人目)
来田涼斗(明石商) 準々決勝・智弁和歌山戦[注 3] 大会タイ記録(24人目)
石川昂弥(東邦) 決勝・習志野戦 大会タイ記録(25人目)
大会最多本塁打 3 石川昂弥(東邦) - 大会タイ記録(11人目)

応援団賞

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最優秀賞 富岡西(徳島、21世紀枠)
優秀賞 習志野(千葉、関東)
桐蔭学園(神奈川、関東)
東邦(愛知、東海)
履正社(大阪、近畿)
米子東(鳥取、中国)

その他の主な出場選手

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備考

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  • 第6日第三試合の星稜対習志野戦において、4回裏の習志野の攻撃中に星稜の捕手山瀬慎之助が球審に「習志野の二塁走者がサイン盗みを行っている」旨のアピールを行った。さらにこの直後に星稜の林和成監督からも同様のアピールが審判団に行われたため、試合が一時中断され審判団による事実確認が行われたが、サイン盗みの事実は認定できなかったため、習志野の二塁走者に注意を与えた上でそのまま試合は続行された。ところが、「1回戦(第2日第一試合)の対日章学園戦でもこの行為が行われていた」と主張していた星稜側がこの判定を不服として試合終了後に習志野の控室を複数回訪れ、監督を始めとする習志野側の関係者に対し直接抗議する事態となった[6][7]
    • サイン盗みは1999年の第71回大会以降、大会規則において禁止行為として規定されている行為であるが[8]、一連の指摘に対し習志野側はサイン盗みの疑惑を否定したほか、大会本部も当該試合の終了後に会見を開き「サイン盗みがあったとは判断できなかった」とする声明を発表した。この事案を受け、翌日からは出場校に対し注意喚起としてフェアプレーの遵守を求めていくことも併せて発表された[6]
    • なお、星稜の林監督には高野連から直接の処分は下されなかったが、試合後に起きた当該のトラブルや、金沢に戻った後に学校側に無断で週刊誌の取材を受けたことなどが問題視され、学校側から独自に大会終了後の4月15日付で6月上旬までの指導禁止を命じる懲戒処分が下された[9]

脚注

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注釈

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  1. ^ 19日は雨天のため室内練習場での練習と甲子園球場の見学となった[4]
  2. ^ 2回裏終了後に降雨による1時間50分の中断あり
  3. ^ 1本目は先頭打者本塁打。2本目はサヨナラ本塁打。これは春夏通じて初。

出典

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  1. ^ 「平成最後の甲子園」センバツ高校野球 開幕NHK公式サイト
  2. ^ “来年は3月23日開幕 出場は32校に”. センバツLIVE!. 毎日新聞社. (2018年9月19日). https://mainichi.jp/koshien/articles/20180919/k00/00e/050/298000c 2018年9月19日閲覧。 
  3. ^ “センバツ入場行進曲に「世界に一つだけの花」と「どんなときも。」 槙原敬之さん作詞作曲”. センバツLIVE!. 毎日新聞社. (2019年1月9日). https://mainichi.jp/koshien/articles/20190109/k00/00m/050/138000c 2019年1月9日閲覧。 
  4. ^ 【センバツ】“雨らめし”…雨天のため甲子園練習は室内に 選手らは「外でやりたかった」”. スポーツ報知 (2019年3月19日). 2019年3月23日閲覧。
  5. ^ Company, The Asahi Shimbun. “最多安打タイ・先発全員安打… 記録ずくめの山梨学院 | バーチャル高校野球 | スポーツブル”. バーチャル高校野球. 2022年8月11日閲覧。
  6. ^ a b 星稜監督がサイン盗み疑いで猛抗議 控室に乗り込む”. 日刊スポーツ (2019年3月28日). 2022年8月29日閲覧。
  7. ^ 大会本部が会見 習志野サイン盗み疑惑で「紛らわしいしぐさはしないようにと…」”. デイリースポーツ (2019年3月28日). 2022年8月29日閲覧。
  8. ^ 習志野OB掛布氏もサイン盗み疑惑騒動に複雑心境”. Yahoo!ニュースオリジナル THE PAGE (2019年3月29日). 2022年8月29日閲覧。
  9. ^ 「サイン盗み」抗議の林監督に指導禁止命じる 星稜発表”. 朝日新聞デジタル (2019年4月15日). 2022年8月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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