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快獣ブースカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BOOSKA+から転送)
快獣ブースカ
ジャンル 特撮コメディ
出演者 高橋和枝
宮本智弘
オープニング 「快獣ブースカ」
歌:高橋和枝、みすず児童合唱団
製作
制作 日本テレビ
放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1966年11月9日 - 1967年9月27日
放送時間水曜19:00 - 19:30
放送分30分
回数47
テンプレートを表示

快獣ブースカ』(かいじゅうブースカ)は、1966年11月9日から1967年9月27日まで、毎週水曜日19時 - 19時30分に日本テレビ系で全47話が放送された、円谷特技プロダクション東宝製作の特撮テレビドラマ、および作品内に登場する架空の怪獣モノクロ作品。

概要

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円谷特技プロの作品『ウルトラQ』の1エピソード「カネゴンの繭」がベースになっており[1][2]、「もしも家庭に怪獣が住んでいたら?」というテーマで、かつ当時の子供たちの視点に立って作られたコメディである。従来は恐怖の対象として扱われることの多かった怪獣を子供たちの友達として位置づけ、ウルトラシリーズとは異なる新たな怪獣像を創出した[3]。それに伴い、肩書も「怪獣」ではなく親しみやすさを込めて「快獣」としている[1]

当時人気を博していた『おそ松くん』や『オバケのQ太郎』などのギャグ漫画を意識しており[4][5]、特撮手法を駆使して漫画やアニメのような空想ギャグドラマを作り出すことを企画意図に掲げている[6]。従来の円谷プロ作品のような怪獣やメカが登場する特撮らしいものや、ファンタジー性の強いストーリーなど、幅広い作風で作られていった[1]。「バラサ、バラサ」「シオシオのパー」などの「ブースカ語」が当時の子どもたちの間で流行した。

講談社の漫画雑誌ぼくら小学館学年誌にも様々な作家によって漫画絵物語が連載され、いわゆるメディアミックス展開の先駆となった。

当初は1966年10月5日放送開始予定を目指していたが[7][注釈 1]、1ヶ月延期され11月9日からの放送が開始された。

放送前より放送回数は全26回と広報されており[8]、円谷プロ側では制作日数などの問題から全26話で終了を予定していたが、視聴率も平均15%以上と好調であり、日本テレビ側の意見で47話に延長された[9][10]。その際、年少の視聴者から「ブースカの兄弟が欲しい」という要望が多かったため、第26話よりチャメゴンが登場することになった[11]

2002年日本映画専門チャンネルにて衛星初放送され、2006年から2007年にはチャンネルNECOでも放送された。

一部話数のスチール写真にはカラー写真もあり、第1話や掲載が多い「ブースカ対チャメゴン!」など多く現存する。

ストーリー

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発明好きの少年、屯田大作がペットのイグアナであるブースカを「ゴジラ」のような怪獣に仕立てようと、自作の栄養剤「クロパラ」を与えた。ゴジラとまではいかなかったが、ブースカは元の30倍の大きさになり、ユーモラスな顔とずんぐりした体、人間並みの知能と様々な超能力を持った「快獣」となった。そんなブースカを取り巻く子供たちや、近所の住人たちの間で繰り広げられる珍騒動を描く。

登場キャラクター

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快獣

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諸元
ブースカ
別名 快獣
身長 だいたい2 m[12]
体重 およそ100 kg[12]
出身地 東京[12]
ブースカ
第1話「ブースカ誕生」で初登場。ユーモラスな顔とずんぐりした体が特徴的な怪獣ならぬ「快獣」。元々は大作のペットのイグアナだったが、大作が自作の栄養剤「クロパラ」を与えたことにより、突然変異をおこして元の30倍の大きさになった[注釈 2]。体毛は橙色だが、頭の上方他全身の模様は茶色。腕に茶色の丸い模様がついている。性格は争いを好まず、心優しくのんびり屋で、ナイーブな感性の持ち主。人間でいえば年齢は小学5年生ぐらいの子供快獣である。精神年齢も同じで、小学5年生の勉強ならスラスラとやってしまうほどの頭を持つ。自分の感情を「ブースカ語」で表現する[注釈 3]。人間並みの知能と百トンりきの怪力、飛行能力や透明化、分身、光線発射など、様々な超能力を持つ。頭に生えているトサカのような「ブー冠」を温めると大学教授以上に頭が冴えるが、逆に冷やされると幼稚園児並に頭が悪くなってしまう。また、前述した超能力はここで作られるブースカニウムという物質をエネルギー源に使っているため、ブー冠が取れると全ての超能力が使えなくなる。また、激情した時はブー冠が光ったり煙を上げたりする。ラーメンが大好物で、一度に軽く30杯は平らげる。熊のような耳は精神を集中すれば10キロ先の会話も聞こえる。鼻は警察犬並みで、特にラーメンの匂いは10キロ先でも嗅ぐことが出来る。丸く愛嬌があり、邪念が感じられない目は夜間では車のライトのように光り、どんな暗闇でも見通すことが出来る。ブタのような尻尾は5mほど伸ばせて、物を掴むことができる。カメが大の苦手。また、デベソを触られると笑いが止まらなくなる。元々熱帯生まれのせいか暑いところが好きで、逆に寒いところが苦手。素直なので泥棒やあくどい人間に利用されてしまうこともあった。
  • オープニングの壺から出現したブースカの「ぼく、ブースカれす」という台詞は高橋のアドリブから生まれたものである。ブースカ語である「バラサ、バラサ」や「シオシオのパー」は脚本の山田正弘、「プリプリノキリリンコ」は同じく脚本の上原正三がそれぞれ考え出した造語である[13]。「シオシオのパー」などの動きはスーツアクターの中村晴吉が考えた[14]
  • ブースカのデザインは企画を手がけた市川利明とする資料と制作主任の黒田達雄が手がけたとする証言があり、定かになっていない[15]
  • ブースカのぬいぐるみ(着ぐるみ)は頭の形でAタイプ・Bタイプに分けられていたが[2]、後年にAとBの間に別の造形も存在することが認知された[16]。ただし、アトラクション用スーツが多く、劇中で複数の着ぐるみが登場する分身シーンも存在する。最初の造形は東宝内の島田工房が、2体目以降はエキスプロダクションが手がけた[16]。1970年代にアトラクションのために着ぐるみが新調されている。『アニメちゃん』撮影用の着ぐるみはBタイプに似るが、質感が毛並みの良い縫いぐるみで、体色の茶が強い。頭部はオリジナルの土台をベースにボアの貼り換えで制作されたもの。『シュシュトリアン』のブースカの着ぐるみは当時のアトラクション用で、大幅なアレンジが加えられた顔に変更されている。『ブースカ! ブースカ!!』の着ぐるみは初代より脚を長めに作られた、また足部分と胴体でセパレート構造になっている。
  • Aタイプの目や口を動かすギミックには自転車のブレーキのワイヤーを使用していたが、Bタイプからはラジコン式になった[2][14]。ブー冠から煙を発する描写は、助監督などがチューブからタバコの煙を吹いている[14]
  • Aタイプのみ目に電飾が仕込まれており、ナイトシーンでは発光する。
  • 体の大きさを変えるシーンは、多重露光で表現された[1]
諸元
チャメゴン
別名 宇宙快獣
身長 だいたい2 m[12]
体重 およそ90 kg[12]
チャメゴン
第26話「チャメゴン誕生」で初登場。弟を欲しがるブースカのために大作が発明した「物体電送構成装置」によってリスと宇宙生物の原子が合成されて誕生した宇宙快獣。性格はイタズラ好きで意地っぱりだが、めげるとなかなか立ち直れないという純粋さも合わせ持つ。プライドが高くおしゃれで音楽好き。高慢な態度も目立つが、人情には厚い。商店街から商品を勝手に持ち出したり、ブースカたちとはぐれて迷子になったりと、トラブルの原因になることが多い。
好物のクルミを食べるとどんな物にも変身できるが、鼻のきくブースカには匂いでわかってしまうため、全く通用しない。また、100m5秒台の俊足でジャンプ力も高いが、空は飛べない。頭の1本の触角はレーダーになっており、触られるのを極端に嫌う。尻尾からは電撃を発射できる。また前述したように宇宙快獣なので宇宙でも宇宙服なしで活動可能。カエルが大嫌い。
  • 着ぐるみは2体造られ、本編および映画『モーレツ大怪獣戦』で、2体を併用して撮影している。
  • 変身シーンは、作画合成で表現された[1]

登場人物

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屯田 大作とんだ だいさく
発明好きの少年。ペットのイグアナであるブースカを「ゴジラ」のような怪獣に仕立てようと、自作の栄養剤「クロパラ」を与えたが、材料のひとつのふくらし粉が古かったため手違いが生じ、ブースカは怪獣ならぬ獣となってしまう。
メチャ太郎メチャたろう
大作のクラスメイトかつライバルで、大作のグループと対立するデッカイ団のリーダー。ブースカを仲間に引き入れようとちょっかいを出すことが多い。いつも大作と共に鬼山先生からしごかれた後に廊下に立たせられている。大作に対する対抗意識が対立の理由であり、決して悪人ではなく、必要とあれば大作たちに協力することもある。
ジロ吉ジロきち
大作のクラスメイトで、いつも野球帽をかぶっている。自宅はラーメン屋を経営しており、よくブースカが食べにやってくる。
ミー子ミーこ
大作のガールフレンドだが年下の小学3年生の8歳。第38・39・42話では水着姿を披露している。『ブースカ! ブースカ!!』では大作と結婚し、ラーメン屋を営んでいる。
チョロ吉チョロきち
ジロ吉の弟で、小学1年生の6歳のヤンチャ坊主でいつも鼻水を垂らしており、動きがすばしっこいことからいつもスパイ担当になっている。
ヒロシ
大作のクラスメイトで頭脳派。縁が黒い眼鏡がトレードマーク。
ゾロ目ゾロめ
メチャ太郎の配下で、太っちょで背が低い男の子で、悪知恵がよく働き、大将であるはずのメチャ太郎さえも困らせるほどである。
ゴン太ゴンた
メチャ太郎の部下かつクラスメイトで、イタズラ好きのワンパク少年ながらもすでに声変わりを果たしている。背が高く痩せ型。
一郎いちろう
大作のクラスメイトで、両親は共働きで典型的な鍵っ子である。
チコ
第20話で町に越してきた少女。ブースカになつき一緒について回るうちに大作グループのメンバーになった。当初の設定では大作たちと同じ学校に通う下級生だった[注釈 4]が、第3クール以降のチャメゴン登場にあわせて設定が改定され、幼稚園児になった[注釈 5]
屯田 栄之助とんだ えいのすけ
大作の父。スクラップ工場を経営している。
屯田 ハナ子とんだ ハナこ
大作の母。大作の発明好きには呆れている様子。
夢野 夢夫ゆめの ゆめお
玩具店店主。
鬼山先生きやませんせい
小学校教諭。大作たちの担任。

ゲストキャラ

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諸元
イモラ
別名 凶悪怪獣[17]
身長 30 m[17]
体重 5万 t[17]
出身地 地底[17]
イモラ
第9話に登場。
大作たちが見つけた箱根の地獄谷の祠に祀られていた卵が温泉に落ちたことで温泉の熱によって孵化して誕生した巨大怪獣[18]
貨物列車を脱線させた後に石油コンビナートを破壊したが、ブースカにより口にダイナマイトを投げ込まれ爆死。魂は安らかに昇天して行った。
  • スーツは『ウルトラマン』に登場したバニラの改造[19]で、大作役の宮本智弘が『ウルトラマン』第25話に出演したことへの返礼の意味がこめられている[20]。新たな頭部をバニラの胴体に付けている[18]。頭部の4本の角は、着ぐるみのメンテナンスも担当していたスーツアクターの鈴木邦夫により『ウルトラマン』の再生ドラコに流用された[21]
ドンパ、レンパ、ミンパ、ファンパ、ソンパ、ランパ、シビレッパ
第12話に登場。
白いハット、タキシード、マントを身にまとった魔術師の少年・少女たち。「お菓子を食べたことが無い子供たちにお菓子を食べさせてあげたい」という願いから、洋菓子店からケーキを盗み、オカシのクニへと持ち帰っていた。北斗七星の化身であり、空へと帰って行った後は星に戻り輝いていた。
氷河魔女
第16話に登場。
地上を氷河期へと変えてしまうほどの強大な力を持つ魔女。冷気を放射する杖が武器。大作が発明したブースカ用のスーパー防寒着をブースカによって着せられ、熱さに呻きながら空へと逃げ帰った。脚本では老女で、名前は「氷河ばばあ」であった。
白い壁の悪魔
第25話に登場。
大作が読んでいた本に登場する、おとぎの国の手前で人間を押しつぶす白い壁。大作に憑依して夢の中で彼を圧死させようとする。大作が発明したドリームマシンで夢の中へ行き迎え撃つブースカには彼の恐れる「空とぶ亀の群れ」の姿になるも、たまたまブースカの口の中に入った亀がチョコレートだったので、そのまま食べられ続け、絶叫とともに消滅した。
諸元
電子頭脳の神様
別名 超級コンピューター[17]
身長 3 m[17]
体重 600 kg[17]
出身地 日の出町[17]
電子頭脳の神様[注釈 6]
第32話に登場。
日の出町の役場のコンピュータ。町長が行政で困るとお伺いを立て依存していた。父の日に憧れたブースカたちの「快獣の日」が欲しいという要望に、難題をだすも全てクリアされてしまい、町長が八つ当たりしたら暴走。町長と秘書をテープで捕縛して、役場の外に出てきて、二本のアームと熱線でブースカ、チャメゴンと戦い壊れる。
ドンブラ島の巫女
第33、34話に登場。
漂流を続けるドンブラ島のかくれ里の村の人々に狸の面をつけて支配する、化け狸の巫女。幻術を得意とし、偽ブースカに変身したり、分身して撹乱したりと、相当な強敵だったが、最後はブースカの念力とチャメゴンの光線のコンボで空に逃げるところを倒される。正体は狸の皮の太鼓(九十九神)だった。
諸元
カボチャ星人
別名 宇宙魔王[22]
身長 1.7 m[22]
体重 90 kg[22]
出身地 カボチャ星[22]
カボチャ星人
第35話に登場。
自らは何の能力もないカボチャ頭の宇宙人。七夕の日に地球に襲来、地球をカボチャ畑に変える目的で、織姫を操り、彼女の超能力で大作たちを襲い、巨大なカボチャに変えてしまった。語尾に「〜のマイ」をつける。
ミミ
第38話に登場。
巨大な桜貝。次郎少年に魔の浦の奥の洞窟に匿われていた。次郎によく懐き、彼に与えられた魚を食べていたが、その存在が不漁の原因かと疑われ漁師たちに捕らわれそうになるも、遊泳能力が低く自力では逃げられないので、ブースカたちに帆をつけられ船になり、ブースカの起こした大風を帆に受けて海の彼方に帰された。
雷の子
第40話に登場。
渇水による水不足を解決するために大作が空気中の水分から水を生み出そうと試みたら落下してきた。空の上にも水はないと言い、ブースカからコップの水をもらって空へ帰った。
河童
第40話に登場。
葦原に生息しているらしく、冒頭渇水に困って登場、ラストブースカが湖の水を持ってきて渇水を解決して喜んでいた。
諸元
チャメ星人
別名 宇宙の使者[22]
身長 180 - 192 cm[22]
体重 85 - 90 kg[22]
出身地 チャメ星[22]
チャメ星人
第41話に登場。
母星の王様の病状が悪化したため、「チャメ星から地球に来た勇敢な少年チャメゴン」を王の後継者に迎えに来た。全員人間の姿ではあるがチャメゴン同様の変身能力を有し、ブースカの超能力を無効化するなど相当な超能力の持ち主がそろっていたが、チャメゴンと仲間の絆を見て、後継の件は諦め、王様に会ってほしいと一時的にチャメゴンをつれて帰った。
諸元
物体Xコロリン
別名 怪宇宙物体[22]
身長 15 cm - 3 m[22]
体重 1,5 - 600 kg[22]
物体Xコロリン
第42話に登場。
宇宙から飛来した宇宙物体。チャメゴンがその存在を知っていた。ボール大の大きさで飛来するもその時点で鬼怒川付近のダム湖の水をすべて吸い尽くした。このサイズの時には自由に宙を舞い、滝の水を吸い上げ逆流させる。また、触手から水を噴射して攻撃することもできる。後に日光山中で人間を飲み込むほどの大きさに巨大化しメチャ太郎とゾロ目を飲み込もうとした。二人を飲み込む状態でブースカの被写体になったあと、チャメゴンの尻尾のビームで力を失って縮み、ブースカに太陽に投げ込まれた。

キャスト

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レギュラー・準レギュラー

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ゲスト出演者

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声の出演

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スーツアクター

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スタッフ

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主題歌

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  • 「快獣ブースカ」
    • 作詞:船橋三四/作曲:宮内国郎/歌:高橋和枝、みすず児童合唱団
    • オープニング用のテレビサイズは、1番と2番、1番と3番、2番と3番の3種類が使われている[25]
    • オープニングのクレジットでは高橋の名前のみが表示されており、途中から「唄/(ブースカの)声:高橋和枝」などの形(表記は一定していない)で出演者の部分にまとめられるようになった。また、オープニング映像は第26話まではブースカのみが登場していたが、第27話からチャメゴンを加えたものに変更された。

挿入歌

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  • 「陽気なブースカ」(第14話)
    • 作詞:宮あきら/作曲:高梨純/歌:高橋和枝
    • 第45話ではインストゥルメンタル版が使用された。
  • 「ブースカソング」
    • 作詞:船橋三四/作曲:宮内国郎/歌:高橋和枝
    • 第2、3話ではインストゥルメンタル版が使用された。
    • また、第46話では子供たちがこの歌を合唱するシーンがある。
  • 「ブースカ音頭」(第14話)
    • 作詞:西田一/作曲:宮内国郎/歌:高橋和枝
    • 第14話ではインストゥルメンタル版と併用、第16話ではインストゥルメンタル版が使用された。

放送リスト

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話数 制作
No
放送日 サブタイトル 脚本 監督 特殊技術
1 5 1966年
11月9日
ブースカ誕生 山田正弘 竹前重吉 的場徹
2 8 11月16日 ブースカ出動 藤川桂介 満田かずほ
3 4 11月23日 ブースカ対パースカ 関沢新一
4 6 11月30日 ブースカ月へ行く 市川森一 竹前重吉
5 3 12月7日 ブースカの名ガイド 金城哲夫 満田かずほ
6 9 12月14日 野球珍騒動 藤川桂介
7 10 12月21日 スパイをやっつけろ! 市川森一 竹前重吉
8 1 12月28日 ロケット騒動 山田正弘
9 12 1967年
1月4日
ブースカの大冒険 森田有彦
市川森一
満田かずほ
10 11 1月11日 あの広場を守れ! 山野浩一
藤川桂介
竹前重吉
11 7 1月18日 ブー横丁の学習塾 山田正弘
12 14 1月25日 ブースカと七人の魔術師 市川森一 満田かずほ
13 13 2月1日 マッハ・ブースカ号 川崎徹広
14 2 2月8日 ブースカ踊る 藤川桂介 竹前重吉
15 16 2月15日 バラサで行こう! 三井偠市
16 15 2月22日 氷河時代をふきとばせ! 市川森一
17 17 3月1日 ブー冠・王冠・とんちんかん 藤川桂介 満田かずほ
18 18 3月8日 こちらブースカ! 110番 金城哲夫
19 19 3月15日 ブースカにまかせて 藤川桂介 竹前重吉
20 20 3月22日 空飛ぶ円盤がやって来た! 上原正三
21 21 3月29日 ウルトラまんじゅうに突撃 三井偠市
22 22 4月5日 大爆発! ご用心 上原正三
市川森一
満田かずほ
23 24 4月12日 ワッペン戦争 市川森一 鈴木俊継
24 23 4月19日 ぼくは一等賞 山田正弘
上原正三
満田かずほ
25 25 4月26日 夢を食べちゃった! 三井偠市 鈴木俊継 大木淳
26 26 5月3日 チャメゴン誕生 藤川桂介 満田かずほ 的場徹
27 27 5月10日 ブースカ対チャメゴン!
28 28 5月17日 宇宙から来たんだ 上原正三 竹前重吉 大木淳
29 29 5月24日 地底戦車タンクで探険 鈴木俊継 有川貞昌
30 30 5月31日 スピード銃に気をつけろ! 藤川桂介 木俣和夫 大木淳
31 31 6月7日 飛んで来た遊園地 市川森一 満田かずほ 有川貞昌
32 32 6月14日 すてきな快獣の日 三井偠市
上原正三
川崎徹広 大木淳
33 33 6月21日 不思議なドンブラ島 市川森一 木俣和夫 的場徹
34 34 6月28日 ドンブラ島の化け狸
35 35 7月5日 銀河へ行こう! 満田かずほ 大木淳
36 39 7月12日 踊れ!フラミンゴ 上原正三
市川森一
野長瀬三摩地 有川貞昌
37 36 7月19日 ナイナイ寺はドッキリ! 藤川桂介 川崎徹広 大木淳
38 38 7月26日 海が呼んでる 上原正三
市川森一
野長瀬三摩地 有川貞昌
39 37 8月2日 百トン旋風ワッショイ! 小野勝也
上原正三
川崎徹広 大木淳
40 41 8月9日 水の大行進 市川森一 鈴木俊継
41 40 8月16日 宇宙の王様 藤川桂介
42 43 8月23日 物体Xコロリン 上原正三 的場徹
43 42 8月30日 魔球に突撃! 山田正弘
上原正三
木俣和夫 大木淳
44 44 9月6日 チビッコ台風 藤川桂介
45 45 9月13日 魔法の帽子 市川森一 鈴木俊継 的場徹
46 46 9月20日 空飛ぶ音楽堂 三井偠市 川崎徹広
47 47 9月27日 さようならブースカ 市川森一
上原正三
野長瀬三摩地

放送局

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漫画

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未制作話

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  • 「続.ならず島の宝 狐の火祭」(脚本:市川森一)
プロットストーリーとして手書き原稿が書かれたが、脚本化はされなかった。
第9話として放送予定で途中まで撮影されていたが中止された。
  • 「快獣兄弟」(脚本:上原正三)[38]
第28話として放送予定だったが、映像化は見送られ、チャメゴンが宇宙怪獣という設定を強調した「宇宙から来たんだ」が実際の第28話となった。

その他

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  • 監修を務めた円谷英二は、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』ではチェックが厳しかったが、本作品では笑顔で試写を観賞していたという[5]
  • 本作品は、脚本家・市川森一のデビュー作でもある[2]。第4話「ブースカ月へ行く」がそれで、この作品は円谷英二がかねてから「竹取物語」の映像化を懸案しているのを知った市川が、かぐや姫の物語をイメージソースに仕立てた作品である。
  • 第1話「ブースカ誕生」では大作が当初ゴジラのような怪獣を作ろうとしていたので『ゴジラ (1954年の映画)』の映像が流用されている[19][39][40]。企画書ではゴジラを登場させることも検討されていた[6]
  • 第6話「野球珍騒動」に楽団の指揮者役として金城哲夫、第9話「ブースカの大冒険」では島の酋長、第26話「チャメゴン誕生」では町会長役として的場徹、第45話「魔法の帽子」に風船屋役として市川森一が出演している。
  • 第38話「海が呼んでいる」は少年がひっそりと巨大な貝を育てる話だが、同話脚本の上原正三が以前書いた『ウルトラQ』のNG脚本「化石の城」がモチーフになっている。
  • 第3話の脚本を手掛けた関沢新一は、金城哲夫や上原正三が師事しており、本作品へは円谷一の要請でテコ入れとして参加したという[41]
  • 次回予告のナレーションは、当時・日本テレビアナウンサーの福留功男が担当していた。また、最終回でのロケットを打ち上げるシーンに出演した。
  • ウルトラセブン』に名前が流用された7人の原始人が活躍するコメディ作品『ウルトラ・セブン』は本作品の後継作品という位置付けで制作される予定だった[42]
  • 最終回「さようならブースカ」は宇宙に旅立つブースカが20年後(ブースカたちにとっては20日)に再会を約束する内容であったことから、ファンの中には最終回からちょうど20年後となる1987年の続編に期待が集まり、本作品がデビュー作でブースカに思い入れが強い市川森一も意欲を見せた。1984年の映画『アニメちゃん』はテレビシリーズのパイロットの意図もあり、ブースカ復活を念頭においていたが、丁度児童向けドラマの衰退期に当たってしまっていた。結局テレビ東京で、作品世界としては続編として繋がりを持たせていても実質リメイク版に等しい『ブースカ! ブースカ!!』が1999年に放送されている。
  • 円谷プロのファンクラブ会報の企画で、大吉を演じた宮本智弘が「ブースカのリメイクされるとしたら、成長した大ちゃんを演じるお考えはありますか?」という質問に「差し支えなければやってみたいとは思いますが、中々実情がね、難しいでしょうしね。ただ一個人としては、ブースカが帰って来て、テレビで新しい番組が始まって欲しいとは思います」と答えている[信頼性要検証]
  • 1980年に放送された『ウルトラマン80』に登場した怪獣テツオンは、ブースカの声を演じた高橋和枝が声優に、チャメゴンのスーツアクターを演じた山村哲夫がスーツアクターにキャスティングされている。
  • 1988年夏、中京テレビの深夜バラエティ『ミッドナイトギグ』内で事実上の再放送を果たした。またこれが縁となったのか、同年10月にスタートした同局のローカルバラエティ番組『ラジオDEごめん』のイメージキャラクターに採用された。
  • 1993年発売の『ウルトラマンVS仮面ライダー』の初期企画段階では進行役としてブースカ(と、ロボコン)を登場させる予定であった。
  • ウルトラマン』と並行して制作された本作品は予算が少なく、円谷プロの敷地内で撮影が行われたり、『ウルトラマン』のセットを流用するなどされた[2]
    • 物語の中心である大作の自宅の撮影は以前の円谷プロ本社本館のはなれである倉庫も兼ねた一階建ての別館で行われた。そこは以前『ウルトラQ』の15話である「カネゴンの繭」制作時でも主役の金男の自宅として撮影が行われた。
    • 第8話「ロケット騒動」に登場する天文台のセットは『ウルトラマン』の科学特捜隊基地の流用[19]
  • 非公式な記述であるが、『ウルトラマンガイドブック』(竹書房)によれば、物語の舞台であるブースカ横丁は『ウルトラマン』の科学特捜隊日本支部の近くにあるとされている[要ページ番号]
  • ウルトラファイト』第196話「怪獣死体置場」で円谷プロの着ぐるみ倉庫に頭部を外した状態で吊っているのが確認できる。
  • 神奈川県川崎市多摩区にあった向ヶ丘遊園は、1997年に円谷プロとの協力により園内に「ブースカランド」を開設した。このアトラクションは年々減少する入園客を呼び戻すために作られた模様。しかし2002年、小田急電鉄の経営悪化により向ヶ丘遊園は閉園し、ブースカランドも閉鎖された。向ヶ丘遊園の「ブースカランド」には、ブースカ、チャメゴンの他にピンク色のブースコという女の子の快獣もいた。
  • 中島春雄は当時幼児だった娘が通う保育園に円谷プロに頼んでブースカとチャメゴンに来てもらい大好評だったという[43]
  • 第29話「地底戦車で探険」に登場する地底戦車の小サイズプロップは、2021年の時点で特撮監督の原口智生が所有しており、撮影当時に近い形に修復している[44]

映像ソフト

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派生作品

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ブースカ帰ったよ!

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1997年NHK衛星第2で放送された『夢さがしテレビ 懐かしのこども番組大集合』という特番内で『ブースカ帰ったよ!』というカラー映像のミニドラマが製作された。

ブースカが自分のことをすっかり忘れた地球の人々に不満を抱き、宇宙から帰って来る。久し振りの東京の変化に驚きつつも、テレビ局(テレビ神奈川)でラーメンを作るリハーサルをしていたチョロ吉と再会し、一緒に大作を探すため、当時の映像を織り交ぜながらかつてのロケ地を巡る。しかし、大作と会えず心細くなったブースカは通りがかりの子供たちを遊びに誘うも昔の遊びしか知らないことから馬鹿にされ、取り残されてしまう。そこで突然、大作から一通の手紙を受け取る。その手紙には「都合で会えないが、今も元気で仕事をしている」という旨が書かれており、ブースカは「今度会えたら、大ちゃんの子供と遊びたいなあ」と呟いた…といった内容である。

いずれも本編のオリジナルキャスト。

  • ブースカの声:高橋和枝
  • チョロ吉:伍代参平

パイロット版

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1997年に新作制作に向けてのパイロット版が製作された。監督は河崎実、出演は円谷浩。スーツはアトラクション用のものを使用。本作品は2019年現在まで公開されていない[47]

ブースカ! ブースカ!!

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初代の一部の登場人物が成長した姿で登場し、初代ブースカの存在も語られ、作中にその写真も登場しているが、最終話での「20年後に再会する」への言及がない点など、正式な続編ではないとする向きもある。『円谷プロ全怪獣図鑑』では「イメージ的続編」と位置づけている[47]

本作品のブースカは『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』にもカメオ出演している。

みんな集まれ ブースカスタジオ

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ブースカ誕生40周年を記念して2007年にブロードバンド映像配信サービス「ウルトラチャンネル」で配信されたバラエティ番組。キャラクターは劇団こがねむしによるパペットで登場した[48]

「快獣ブースカR星」
R星でのブースカたちを描く人形劇。R星に不時着したブースカとチャメゴンは、荒野をさまよい、R星人のアーリーという女性に助けられ、彼女の家に居候することになる。ブースカたちは、アーリーや泣き虫の少女ミャンパとともに、小惑星の激突の危機からR星を救う。

フラッシュ・ザ・ブースカ

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2008年YouTubeのウルトラチャンネルで配信されたフラッシュ動画アニメ。快獣ブースカOPアニメを元にしている。

スタッフ
  • 構成:川上隆史
  • 絵コンテ:アミノテツロ
  • 効果:金光大輔
  • ブースカの声:おかのみさと
  • アドバイザー:小西利典
  • 制作:井口基水、坂田麗佳、鈴木理香子
  • プロデューサー:中山浩太郎、米村宏
  • フラッシュアニメーション:黒岩和幸
  • 製作・著作:円谷プロダクション

ぶ・ら・りブースカの旅

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ぶ・ら・りブースカの旅 ウルトラマンランド編』は、『ぶらりカネゴンの旅』に続き2012年2月24日にニコニコ動画で配信された短編映像。また、2012年4月21日発売のDVD『ミラーマン』第10巻にも収録。ウルトラマンランドにブースカが行って紹介する話。

YouTube「ブースカちゃんねる」開設記念として『ぶ・ら・りブースカの旅 巣鴨地蔵通り商店街』を2012年11月16日に前篇、2012年12月1日に後篇を配信。続く開設1周年記念として『新・ぶ・ら・りブースカの旅 新横浜ラーメン博物館』を2013年10月4日に前篇、2013年10月11日に後篇を配信。

2015年1月3日にBSスカパー!情報番組『チャンネル生回転TV Allザップ!』にゲスト出演しており、「ブースカちゃんねる」でその場面の動画も配信されている。

BOOSKA+

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BOOSKA+』(ブースカプラス)は、『快獣ブースカ』のスピンオフにあたる漫画作品。月刊ヒーローズ2014年5月号より2015年9月号まで連載。全18話だが、連載は第16話までで、第17話と最終話は単行本描き下ろし。シナリオは金巻ともこ山科清春、構成はとくたけきょうこ、企画はnaopu@FOOM、作画はJIMMYがそれぞれ担当。

『快獣ブースカ』本編の約70年後の物語で、大作の孫「コーサク」が主人公。また、ストーリーは『快獣ブースカ』よりもシリアスな展開が中心になっている。

ストーリー

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天才高校生の屯田コーサクは、学校で悪い噂を流されたことから登校拒否となり、研究室に閉じこもって発明に没頭していたが、ある日、上空から落ちてくるロケットを目撃する。ロケットの中から飛び出してきたのは、数十年前に祖父・屯田大作が創りだし、未知のエネルギーを求めてR星に旅立った快獣ブースカだった。しかし、今の世界はすっかり変わり、かつてのように快獣が子どもたちと仲良く暮らせるような世界ではなくなっていた。コーサクはブースカを人間の姿に変身させるブーリングという指輪を作り、紆余曲折しながらもブースカとの親交を持つようになる。また、チャメゴンによる騒動を得て、コーサクは本来の明朗さを取り戻すようになった。その一方、炎の陰謀や「白い壁の悪魔」の存在がコーサクたちの困難として立ちはだかることになる。

登場人物

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屯田 コーサクとんだ コーサク
屯田大作の孫にあたる天才高校生。リクガメの「リク」を飼っている。円谷高校に在籍しているが、周囲の嫉妬と偏見で心を閉ざし、不登校を行うようになっていた。ブースカの行動により、本来の明朗さを取り戻す。
ブースカ / 屯田 風介とんだふうすけ
大作が生み出した快獣。本編から約70年後にアール星から地球に戻ってきた。コーサクの作った指輪「ブーリング」により、「屯田風介」という色黒のイケメン人間に変身する。人間態は口調も変わっており、他の能力は制限されているが、身体能力は普通の人間を大幅に上回る。
チャメゴン / 海斗かいと
大作が生み出した快獣で、ブースカの弟。ブースカより先に地球に戻り、「海斗」という人間の美少年に変身して高校に通っていた。
白又 美月しらまた みづき
コーサクの幼馴染。
屯田 大作とんだ だいさく
コーサクの祖父。天才発明家として名を馳せたが、7年前に亡くなっている。夢の再生保存ができるシステムを開発する過程で、「白い壁の悪魔」を生み出してしまった。
チョロ吉チョロきち
大作の幼馴染。現在はラーメン屋の店主。
七虹ななこ
チョロ吉の孫娘。
夢野 久太ゆめの きゅうた
円谷高校に勤務する教師。「≪カイジュウ町ゼロ番地≫計画」の唯一の生き残り。
アール
大作が作ったワッペン快獣(快獣型ロボット)。
ほむら
円谷高校の保険医。大作と共に研究をしていた元研究員で、チャメゴンを騙してブースカの「ブースカニウム」を奪おうとした後、白い壁の悪魔の大作に取り込まれる。
松土まつど
怪獣特捜隊の指令(コマンダー)。フォビトリウムによって凶悪化する怪獣を退治しており、ブースカたちも退治しようとしている。
目茶 太郎めちゃ たろう
大作の幼なじみ。コーサクたちの高校の理事長であり、元内閣総理大臣。
目茶 三郎めちゃ さぶろう
目茶太郎の孫にあたるリーゼントの青年。コーサクのクラスメイトでもあり、彼を偏見せずに接する。

重要語句

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怪獣 / 快獣
ワッペン快獣
大作が作った快獣型ホロボット。超薄型ホロプログラム発生装置・ホロワッペンが本体。
怪獣特捜隊
通称「怪特隊」。怪獣災害への対応(怪獣の駆逐と目撃者の記憶の操作)を行う。
≪カイジュウ町ゼロ番地≫計画
夢野が少年時に参加した、快獣を再び生み出そうという大作の実験計画。実験は失敗に終わり、「白い壁の悪魔」を世に放ってしまった。
ブースカニウム
ブースカのブー冠から発生するエネルギー。
ブーリング
大作の基本設計を元にコーサクが完成させた指輪型デバイスで、ブースカニウムを使ってブースカを人間体に変身させるほか、さまざまな機能を持つ。ブーリングは2つあり、ブースカとコーサクが同時にはめることでシンクロナイズし、コーサクがブースカの超能力をコントロールできるようになる。
クルミブレス
コーサクが作った腕輪型デバイスで、チャメゴンの感覚器官を増強するとともに変身を簡便化する。
白い壁の悪魔
大作が夢の中から蘇らせてしまった悪魔。人間に寄生して夢を喰らい、怪獣を生み出す。映像作品の第25話「夢をたべちゃった」で、大作の夢の中に現れて彼を苦しめた悪魔と同名だが、同一の存在なのかは不明。
フォビトリウム
悪夢物質。白い壁の悪魔のエネルギー源であり、怪獣の身体を構成する。ギリシア神話の夢の獣神ポベートールがその名の由来。
アンチ・フォビトリウム光線
怪特隊が怪獣に対抗する際に使用する光線。怪獣を消滅させる効果を持つ。しかし、ブースカ・チャメゴンには効かず、逆に活力を与えた。

書籍情報

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  1. 2014年9月5日発売 ISBN 978-486468-382-1
  2. 2015年4月4日発売 ISBN 978-486468-413-2
  3. 2015年12月4日発売 ISBN 978-4-86468-444-6

その他の登場作品

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ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』(1969年)
サークロラマという特殊な施設で公開された映画。ブースカとチャメゴンが司会となり、ウルトラマン、セブンと怪獣の戦いを案内する。脚本ではブースカが巨大化してカラスの群れに頭を突っ込む場面があったが撮影されず、2匹は司会に徹していた。
初代ブースカとチャメゴンの唯一のカラー映像。チャメゴンは『快獣ブースカ』の作中で使われた2体の着ぐるみが両方使われている。声優もオリジナルと同じく高橋と堀。
チビラくん』(1970年 - 1971年)
第65話「ガキンコの母さんヤーイ!」などセミレギュラーとして、ブースカの着ぐるみがゴルバの亡き妻「オク」として登場。すでに故人で遺影の出番だが遺影の中から無言で会釈したりしてくる。
アニメちゃん』(1984年)
カネゴンピグモンと共に絵から実体化。3大愉快獣とされ、「ブーカーピー」とも略称される。初代のラーメン好きや飛行能力の性質を継いでいる。
有言実行三姉妹シュシュトリアン』(1993年)第40話『ウルトラマンに逢いたい』
円谷プロ着ぐるみが実体化したという設定で、ブースカとウルトラ怪獣が登場。初登場時は多くのラーメンを食べていた。
ウルトラマンM730 ウルトラマンランド』(1996年)
テレビ東京系で放送された5分間の帯番組の登場人物として、第55話から登場。宇宙旅行中に落ちた星で、ブースカはピグモン、チャメゴンはレッドキングの家で暮らすようになる。『快獣ブースカ』最終回の続きで、虫たちの音楽会を行う話もある。『みんな集まれ ブースカスタジオ』と同様に劇団こがねむしのパペット人形劇である。
新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』(2003年)
ウルトラマンキングの30万歳の誕生日をウルトラヒーロー、怪獣たちとともにブースカやチャメゴンが祝福する。
ウルトラマンR/B』(2018年)
諸元
ブースカ
別名 快獣
体長 だいたい2m[49]
体重 およそ100kg[49]
第17話「みんなが友だち」にブースカが登場。声は冨永みーな
ダダから「大御所様」と呼ばれ、ピグモンと同様にウルトラ戦士と怪獣・宇宙人、人間たちの敵対ぶりを古くから知っており、和睦のために年1回、宇宙人たちの大慰労会を行う心優しい善良な性格も描かれた[50]
  • 監督の辻本貴則は、「大御所様」の選定にあたって円谷プロダクションの造形部LSSを訪ねたところ、ブースカが話題に挙がり、他の選択肢が考えられなくなったと述べている[51][注釈 18]。声は原典と同じく女性で考えていたところ、富永が『ウルトラマンレオ』の関連イベントに出演していたことから依頼するに至った[51][注釈 19]
ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』(2019年)
番組ナビゲーターとしてブースカが登場。ウルトラマン専門の映画館ブースカ劇場の支配人で、ペガッサ星人ペガを雇う。
声は『ウルトラマンR/B』に引き続き、冨永みーな。
漫画『ウルトラマン超闘士激伝
本作に登場した怪獣がモブキャラの観客として描かれている。
SNS『Decoo』
アバターコラボレーションアイテムがガチャとして登場した(色違いのブースカ人形やレアアイテムにのぞきみているブースカ、着ぐるみのアバター衣装)[53]
DSゲーム『怪獣バスターズ
ブースカが登場している。ブースカ語しか喋らない。
朝日新聞CM(1996年)
ブースカが出演した。このCMは言葉を一切話さない演出であり、同時期の朝日新聞定期購読ノベルティとして、高橋の発する新録ブースカの声が流れる特製目覚まし時計が製作・頒布された。
漫画『ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕』
ブースカが擬人化され、「ブウス子」という名の少女として登場。また、原典のままの姿のチャメゴンが「ちゃめゴン」として登場。
漫画『酩酊!怪獣酒場2nd』
怪獣酒場のメニュー「ブースカオムライス」として出演。
ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』(2023年)
第14話「戦う女の子」回にて上記『ウルトラマンR/B』のエピソードの一部が使用された。放送時間帯に「ブースカ」がTwitterトレンド入りした。

脚注

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注釈

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  1. ^ ポスターにも同日放送開始と書いてあり、初期話数ではこの名残で1966年10月のカレンダーが映っている。
  2. ^ 巨大化したり、卓上サイズにまで縮小することもでき、大作の部屋では卓上サイズでいることが多い。
  3. ^ 具体例として、喜びを「バラサ、バラサ」、怒りを「プリプリノキリリンコ、カッカッカ」、嘆きを「シオシオノパー」など。
  4. ^ 学校のシーンあり。
  5. ^ こちらも園のシーンあり。
  6. ^ オープニングでは「電子の神」。
  7. ^ ノンクレジット[23]
  8. ^ 野多介と誤記。
  9. ^ ノンクレジット[23]
  10. ^ 田代千鶴子と誤記。
  11. ^ カメオ出演。
  12. ^ カメオ出演。
  13. ^ 第26話は表記なし。第27話以降のオープニングでは「唄」ともクレジットされているが、参加していない。
  14. ^ ノンクレジット[24]
  15. ^ ノンクレジット[24]
  16. ^ 清野弘幸と誤記。
  17. ^ 26話は表記なし
  18. ^ 当初はダダが登場することから『ウルトラマン』繋がりでメフィラス星人も候補に挙がっていたが、翌第18話と被るため断念していた[52]
  19. ^ 冨永はブースカのオリジナルキャストである高橋和枝の代表作『サザエさん』の磯野カツオ役も以前から引き継いでいる。

出典

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  1. ^ a b c d e 円谷英二特撮世界 2001, p. 140, 「快獣ブースカ」
  2. ^ a b c d e ウルトラマン全史 2013, p. 18.
  3. ^ 夢のかけら 円谷篇 2021, p. 126, 「解説」
  4. ^ 竹書房/イオン 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、63頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。 
  5. ^ a b 円谷英二特撮世界 2001, pp. 134–135, 「円谷英二特撮作品 円谷プロダクション総論」
  6. ^ a b 円谷プロ特撮大鑑 1988, pp. 22–30, 「快獣ブースカ企画書」
  7. ^ 円谷プロ特撮大鑑 1988, p. 30, 「日本テレビ記者会見発表資料より」.
  8. ^ 『読売新聞』1966年6月7日付朝刊、10面。
  9. ^ 円谷プロ特撮大鑑 1988, p. 38, 「NTVとの企画会議より」.
  10. ^ 円谷プロ画報 2013, p. 10.
  11. ^ 『福島民友』1967年4月20日付朝刊、6面。
  12. ^ a b c d e 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 21
  13. ^ 2005年8月25日発刊 『講談社オフィシャルファイルマガジン ウルトラマン Vol.1 ウルトラQ』(講談社)「山田正弘インタビュー」より[要ページ番号]
  14. ^ a b c 特撮秘宝3 2016, pp. 229–232, 取材・文 編集部「INTERVIEW 造形師 佐藤裕彦」
  15. ^ 特撮秘宝3 2016, p. 233, 「ブースカのデザインは黒田達雄氏か?」.
  16. ^ a b 特撮秘宝3 2016, p. 233, 「ブースカABC研究」
  17. ^ a b c d e f g h 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 22
  18. ^ a b マガジンVOL.2 2021, p. 79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
  19. ^ a b c 円谷プロ画報 2013, p. 17.
  20. ^ ウルトラマン研究読本 2014, p. 175, 「エピソードガイド第25話」.
  21. ^ ウルトラマン研究読本 2014, p. 199, 「エピソードガイド第37話」.
  22. ^ a b c d e f g h i j k 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 23
  23. ^ a b 円谷プロ画報 2013, p. 198.
  24. ^ a b 円谷プロ画報 2013, p. 199.
  25. ^ 『ウルトラアンソロジー 円谷プロの世界』(1995年、ファンハウス)の楽曲解説より。
  26. ^ 北海道新聞』(マイクロフィルム版) 1967年(昭和42年)3月 テレビ欄。
  27. ^ 『河北新報』1967年7月2日、9月24日付朝刊、テレビ欄。
  28. ^ 『河北新報』1967年8月6日、9月24日付朝刊、テレビ欄。
  29. ^ 『福島民報』1966年11月17日 - 1967年10月6日付朝刊、テレビ欄。
  30. ^ 『福島民報』1967年8月11日 - 1968年6月28日付朝刊、テレビ欄。
  31. ^ 『福島民報』1967年1月7日 - 1967年10月31日付朝刊、テレビ欄。
  32. ^ 『北國新聞』1967年1月13日付朝刊、テレビ欄。
  33. ^ 『河北新報』1967年8月25日、9月29日付朝刊、テレビ欄。
  34. ^ 『富山新聞』1967年6月6日、1968年4月30日付朝刊、テレビ欄。
  35. ^ 『北國新聞』 1970年6月1日付朝刊、テレビ欄。
  36. ^ 『北日本新聞』1967年3月29日付朝刊、テレビ欄。
  37. ^ 円谷プロ画報 2013, p. 34.
  38. ^ 上原正三「第1部 快獣ブースカ 快獣兄弟 準備稿」『上原正三シナリオ選集』現代書館、2009年8月15日、134-146頁。ISBN 978-4-7684-7667-3 
  39. ^ 「研究コラム」『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日、157頁。ISBN 978-4-8003-0452-0 
  40. ^ 野村宏平、冬門稔弐「11月9日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、319頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  41. ^ 「関沢新一 長編インタビュー」『モスラ/モスラ対ゴジラ』東宝出版事業室〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.2〉、1985年1月1日、167頁。ISBN 4-924609-04-8 
  42. ^ 2004年に監督の満田かずほがファミリー劇場で語ったところによる[出典無効]
  43. ^ 中島春雄「第五章 一九六六~一九七〇 ブラウン管の中島怪獣」『怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄』洋泉社、2010年7月31日、276頁。ISBN 978-4-86248-589-2 
  44. ^ 夢のかけら 円谷篇 2021, p. 84, 「地底戦車」
  45. ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、169頁、雑誌コード:01843-05。 
  46. ^ 2013年は円谷プロ創立50周年!珠玉の名作がDVDで揃い踏み!『快獣ブースカ』『アンドロメロス』『電光超人グリッドマン』がDVDで登場!” (2012年11月9日). 2014年8月9日閲覧。
  47. ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 280.
  48. ^ 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 233.
  49. ^ a b
  50. ^ UPM vol.25 2021, p. 24, 「召喚怪獣、変身怪獣、宇宙人」
  51. ^ a b Blu-ray『ウルトラマンR/B Blu-ray BOX II』(バンダイビジュアル BCXS-1391)封入 SPECIAL NOTE(構成・執筆:トヨタトモヒサ) 第17話「みんなが友だち」
  52. ^ R/B超全集 2019, p. 78, 「ウルトラマンR/B監督インタビュー 辻本貴則」
  53. ^ 「快獣ブースカ」が着ぐるみ&カラフルアイテムでDecooに登場!” (2011年12月26日). 2024年4月29日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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