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トヨタ・ランドクルーザー250

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・ランドクルーザー250
GDJ250W/TRJ250W型
ランドクルーザー250 VX
ランドクルーザー250 ZX
ZX"First Edition"
JAOSトイファクトリーによる
カスタムパーツを装着した状態
概要
別名 ランドクルーザープラド(豪州など)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2024年 -
ボディ
乗車定員 5・7名
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 四輪駆動(フルタイム4WD)
プラットフォーム GA-Fプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 本文参照
変速機 6速/8速AT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン式
トレーリングリンク車軸式
車両寸法
ホイールベース 2,850 mm
全長 4,925 mm
全幅 1,940 - 1,980 mm
全高 1,870 mm
車両重量 2,240 - 2,420 kg
系譜
先代 ランドクルーザープラド(150系)
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トヨタ・ランドクルーザー250(英:LAND CRUISER 250)は、トヨタ自動車が生産・販売するSUV。3代目レクサス・GX姉妹車

概要

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2023年令和5年)8月2日に世界初公開されたランドクルーザー250は、ランドクルーザープラドの後継車種にあたるが、日本やオーストラリアなどでこれまで用いられていたサブネームの「プラド」は、一部の国を除き廃止された(オーストラリアでは「プラド」のサブネームが一つの車種として定着していることもあり、「プラド」のサブネームを残したまま250へフルモデルチェンジするという扱いとなる[1])。先代までのライトデューティー系は代を重ねるごとに高級化が進んできたが、250は高い耐久性や走破性を持ちつつ、「多くの人々の生活実用を支えるクルマ」との考えの下、コンセプトを原点回帰と定め、「ランクルを作り直す精神」で開発が進められた[2]。それがこのモデルからプラドのサブネームを廃した所以である。

ランドクルーザープラドはランドクルーザー80、100、200のサブシリーズという立ち位置だったが、250はランドクルーザーの中核となるモデルとなり[2]、300はタフで高級なフルサイズフラッグシップ、70はプロ用のヘビーデューティー、250はポピュラーなライトデューティーと、各シリーズの方向性が明確に示されることとなった。

3代目レクサス・GX(250系)と同様に直線基調としたエクステリアが特徴で[3]、伝統とモダンを統合しながらも華美な意匠を避け、プロの道具としてのシンプルな頼もしさや、飽きの来ない洗練された機能美をデザインのキーワードとしている.インテリアも水平基調で、扱いやすいクロスカントリーカーに共通の、地形の視認性に優れる低いベルトラインや、条件の悪い中でも確実に操作できるスイッチ類など、先代までの豪華さから一転、リアルオフローダーとしての機能性を重視したデザインとなっている。

300系と同じGA-Fプラットフォームを採用[2]し、ボディサイズは全長4,925 mm、全幅1,980 mm、全高1,870 mmと、先代モデルに比べ全長で100 mm、全幅95 mm、全高20 mm、それぞれ拡大。またホイールベースも2,850 mmと、60 mm延長されている。また、150系までのライトデューティー系のバックドアは非対称の観音開き[注釈 1]、または右ヒンジの横開きだったが、250では初の跳ね上げ式に変更。ヘッドランプは横長と丸形が用意されるが、ヘッドランプユニットは後からでも交換可能とのことである[4]。但し、トヨタのランドクルーザー公式YouTubeチャンネルである「ランクルちゃんねる」で、製品開発担当者の高山稔が「丸目に交換できるのはリフレクター式ヘッドライトを採用しているVXのみで、ZXはプロジェクター式のため不可、同じリフレクター式のGXは販売店オプション設定がない。」と語っている[5]

パワートレーンは5種類が用意され、ランドクルーザーシリーズ初のハイブリッドシステムも用意された。

日本では2024年(令和6年)4月18日に正式発表され、同日より発売された[6]。グレード体系は5人乗り仕様の「GX」、7人乗り仕様の「VX」と「ZX」の3種類を用意。パワートレインは1GD-FTV型2.8 Lディーゼルターボと2TR-FE型2.7 Lガソリンの2種が導入され、ガソリンエンジン車は「VX」のみの設定となる。また、発売を記念して「VX」と「ZX」をベースにした特別仕様車「First Edition」も設定され、計8,000台の限定で発売される。なお、「First Edition」は欧州向けにも発売される予定である[7]

パワートレーン

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エンジン
ガソリンエンジン
エンジン タイプ 排気量
(cc)
最高出力
(kW (PS)/rpm)
最大トルク
(Nm (kgm)/rpm)
仕向地
T24A-FTS 直列4気筒DOHCターボ 2,393 207 (281) 430 (43.8) 中近東東欧
2TR-FE 直列4気筒DOHC EFI 2,694 120 (163) / 5,200 246 (25.1) / 3,900 東欧・日本
ディーゼルエンジン
エンジン タイプ 排気量
(cc)
最高出力
(kW (PS)/rpm)
最大トルク
(Nm (kgm)/rpm)
仕向地
1GD-FTV 直列4気筒DOHCターボ コモンレール 2,755 150 (204) / 3,000 - 4,000 500 (51.0) / 1,600 - 2,800 西欧・東欧・中近東・日本
ハイブリッド
エンジン タイプ 排気量
(cc)
最高出力
(kW (PS)/rpm)
最大トルク
(Nm (kgm)/rpm)
仕向地
T24A-FTS 直列4気筒ターボ+電気モーター
(パラレルハイブリッド)
2,393 243 (330) / 6,000 630 (64.2) / 1,700 北米中国
1GD-FTV 直列4気筒ターボ+電気モーター
(マイルドハイブリッド)
2,755 150 (204) 500 (51.0) 豪州・西欧
変速機
オートマチックトランスミッション
変速機 1速 2速 3速 4速 5速 6速 7速 8速 後退 減速比 副変速比(高) 副変速比(低) 備考
Direct Shift-8AT 4.413 2.808 1.950 1.511 1.274 1.000 0.793 0.651 3.645 3.583 1.000 2.566 電子制御、2TR-FEを除くすべてのエンジン・ハイブリッドシステムと組み合わせられる
6 Super ECT 3.600 2.090 1.488 1.000 0.687 0.580 - - 3.732 4.777 電子制御、2TR-FEもしくは1GD-FTV単体と組み合わせられる

脚注

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注釈

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  1. ^ 初代のみ。初代はバルクヘッド以降の車体をヘビー系70と共用していたため。

出典

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外部リンク

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