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トヨタ・ヴィオス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・ヴィオス
4代目 1.5 G (NGC102)
概要
別名 トヨタ・ソルーナヴィオス(初代)
トヨタ・ベルタ(2代目)
トヨタ・ヤリスセダン(2代目)
製造国 中華人民共和国の旗 中国
フィリピンの旗 フィリピン
タイ王国の旗 タイ
中華民国の旗 台湾
マレーシアの旗 マレーシア
インドネシアの旗 インドネシア
販売期間 2002年 -
系譜
先代 トヨタ・ソルーナ
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ヴィオスVIOS)はトヨタ自動車が主に東南アジア中近東地域で販売するサブコンパクトセダン、およびハッチバックである。

概要

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生産は中国タイほか東南アジア数カ国の工場で行われている。

初代 XP40型(2002年 - 2013年)

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トヨタ・ヴィオス(初代)
NCP4#/SCP4#/AP4#型
後期型(フロント)
後期型(リア)
概要
別名 タイ : トヨタ・ソルーナヴィオス
製造国 中華人民共和国の旗 中国天津市
フィリピンの旗 フィリピン
タイ王国の旗 タイ
販売期間 2002年 - 2013年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム トヨタ・NBCプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
(中国・フィリピン除く)
3SZ-VE型 1.5L 直4 DOHC
(中国のみ)
5A-FE型 1.5L 直4 DOHC
(中国のみ)
2NZ-FE型 1.3L 直4 DOHC
(フィリピンのみ)
2SZ-FE型 1.3L 直4 DOHC
(中国のみ)
8A-FE型 1.3L 直4 DOHC
(中国のみ)
変速機 4速AT/5速MT
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,500mm
全長 4,285mm
全幅 1,695mm
全高 1,435mm
車両重量 990kg - 1,040kg
系譜
先代 トヨタ・ソルーナ
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中国および東南アジア市場向けの戦略車種であり、L50型ターセルセダン(日本向けはコルサセダンを含む)をベースに再開発され1996年から2002年まで東南アジアで販売されていたソルーナSoluna )の後継となるエントリーセダンである。2002年10月より中国で販売を開始。翌11月にはタイでもソルーナ・ヴィオスの名称で発売され、その後、台湾や他の東南アジア各国でも順次販売が開始された。

ベースは初代ヴィッツ。前身のソルーナとは異なり、当時のトヨタの最新技術を反映させて作られている。一方で価格はソルーナ並みに抑えられた。

外寸は全長4,285mm×全幅1,690mm×全高1,450mm、ホイールベース2,500mm。同じくヴィッツ派生セダンのプラッツがいかにもトランクを後付けしたようなデザインなのに対し、ヴィッツよりも全高を50mm下げ、ホイールベースを130mm伸ばすことで自然なスタイルを実現している。この手法は後のベルタ(←2代目ヤリスセダン/2代目ヴィオス)にも生かされることになる。

エンジンは台湾・東南アジア仕様が1NZ-FE直列4気筒1.5L。フィリピンのみ2NZ-FE型直列4気筒1.3Lも設定される。また、タイではTRDの手によるターボ付きのモデルも用意されている。一方、中国仕様は一世代前の5A-FE型直列4気筒1.5Lと8A-FE型直列4気筒1.3Lが搭載されていたが、2006年にそれぞれ3SZ型(1.5L)と2SZ型(1.3L)に換装された。シフトは5速MTと4速ATが設定される。

2005年暮れにフェイスリフトが行われた。

台湾向けモデルは2013年までこの型が継続生産されていた。

2代目 XP90型(2007年 - 2013年)

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トヨタ・ヴィオス(2代目)
ZCP9#/NCP9#型
前期型(フロント)
前期型(リア)
概要
別名 日本 : トヨタ・ベルタ(初代)
北米・オセアニア : トヨタ・ヤリスセダン(2代目)
製造国 タイ王国の旗 タイ
販売期間 2007年 - 2013年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム トヨタ・Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 2ZR-FE型 1.6L 直4 DOHC
(米国・オセアニアのみ)
4ZR-FE型 1.6L 直4 DOHC
(中国のみ)
1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
(中国除く)
2NZ-FE型 1.3L 直4 DOHC
(中国のみ)
変速機 4速AT/5速MT
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,550mm
全長 4,300mm
全幅 1,700mm
全高 1,460mm
車両重量 1,020kg - 1,110kg
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2007年3月からタイで発売開始され、その後シンガポールインドネシアなど東南アジア諸国に順次新型が投入された。また、2008年2月29日には中国でも新型に切り替えられた。

アジア専用に開発された初代とは異なり、2代目はベルタ(2代目ヤリスセダン)のアジア仕様車であり、外観や内装なども基本的に同じである。ただし、インドネシア仕様車のみフロントグリルのデザインが異なる。エンジンは東南アジア仕様が1NZ-FE型直列4気筒1.5Lのみ、中国仕様には2NZ-FE型直列4気筒1.3Lと1ZR-FE型直列4気筒1.6Lの2種類が設定される。

2010年3月8日にタイでマイナーチェンジが行われ、グリルやテールランプの意匠が日本のベルタとは異なるものに改められた[1]。このフェイスリフトモデルは翌4月には他の東南アジア諸国にも順次投入された[2][3][4][5]

なお、2012年にベルタ及び北米・南米向けヤリスセダンが生産終了した後も2013年まで継続生産された。

3代目 NCP150/150H型(セダン:2013年 - 、ハッチバック:2017年 - )

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トヨタ・ヴィオス/ヴィオスFS
(3代目)
NCP150/150H
セダン 2013年販売型(フロント)
セダン 2018年改良型(フロント)
※インドネシア仕様
セダン 2020年改良型(フロント)
※シンガポール仕様
概要
製造国 中華民国の旗 台湾桃園市
タイ王国の旗 タイ
マレーシアの旗 マレーシア
インドネシアの旗 インドネシアカラワン
中華人民共和国の旗 中国
販売期間 セダン:
2013年 -
ハッチバック(FS):
2017年 -
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
5ドア ハッチバック
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム トヨタ・Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 4NR-FE型 1.3L 直4 DOHC
(中国のみ)
2NZ-FE型 1.3L 直4 DOHC
1NR-FE型 1.3L 直4 DOHC
(2016年以降)
5NR-FE型 1.5L 直4 DOHC
(中国のみ)
1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
2NR-FE型 1.5L 直4 DOHC
(2016年以降)
1NR-FBE型 1.5L 直4 DOHC
(2016年以降)
変速機 5速MT
6速MT
4速AT
CVTSuper CVT-i
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,550mm
全長 セダン:
4,410mm(2016年以前)
4,420mm(2017年以降)
4,425mm(2018年以降のインドネシア・シンガポール・台湾仕様)
ハッチバック(FS):
4,140mm
全幅 1,700mm
(2018年以降のインドネシア・シンガポール・台湾仕様は1,730mm)
全高 セダン:
1,475mm(2016年以前)
1,490mm(2017年以降)
1,500mm(2018年以降のインドネシア・シンガポール・台湾仕様)
ハッチバック(FS):
1,485 - 1,495mm
車両重量 1,035kg - 1,075kg
系譜
先代 トヨタ・カローラEX
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2013年3月にタイ・バンコク国際モーターショーで先行発売されたのち、シンガポールブルネイマレーシアフィリピンインドネシアと順次導入され、同年11月には中国で3代目VIOS(中国名:威馳)が一汽トヨタから発表され、2014年には台湾で2代目ヴィオス、中近東諸国ではヤリスセダンとしての販売がそれぞれ開始された。

2014年3月18日 ベトナム市場にて販売開始[6]

2016年6月に中国でマイナーチェンジを実施した。2017年1月にはタイでもマイナーチェンジモデルが発表。

2017年3月にはヤリスL兄弟車となる5ドアハッチバックのヴィオスFS[7]、およびヴィオス兄弟車となる4ドアセダンのヤリスLセダンが発売され[8]、ヴィオスを販売する一汽トヨタとヤリスLを販売する広汽トヨタにおいて、ハッチバックとセダンの両タイプを展開する形となった。

2018年にインドネシア、シンガポール、台湾などで順次マイナーチェンジ。4ドアセダンが兄弟車として併売されるタイ・中国を除き、2018年以降にマイナーチェンジが実施された地域では、ヴィオス・ヤリスどちらの車名で販売されるかにかかわらず、すべてヤリスATIVに準じた外観に変更されている。

4代目 AC100型(2022年 - )

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トヨタ・ヴィオス
トヨタ・ヤリスATIV
NGC100
フロント
リア
概要
製造国 タイ王国の旗 タイ
マレーシアの旗 マレーシア
販売期間 セダン:2022年 -
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム DNGA-Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 3NR-VE型 1.2L 直4 DOHC
1NR-VE型 1.3L 直4 DOHC
2NR-VE型 1.5L 直4 DOHC
変速機 5速MT
CVT(Dual-mode CVT)
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,620mm
全長 4,425mm
全幅 1,740mm
全高 1,480mm
車両重量 1,035kg - 1,075kg
その他
製造事業者 UMWトヨタ (マレーシアの旗 マレーシア
系譜
先代 トヨタ・ヤリスATIV
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第4世代は、2022年8月9日、タイにおいてヤリスATIVとして発売された。 ダイハツ工業とのOEM供給契約・共同開発契約にもとづき、ダイハツが開発から必要な各種認証試験合格までを実施。その上で、トヨタとして、当局に車両型式の認可の申請をし、必要な認可を受けた後、トヨタブランドで販売する形式をとる[9]。プラットフォームはダイハツのDNGA-Bが採用された。2022年10月12日にはヴィオスとしてインドネシアで発売[10]

2023年4月28日、ダイハツが開発したヤリスATIVを含む海外向けの4車種で側面衝突試験の認証申請の際に、ドアの内側に不正な加工が施され、試験を通過していたことが明らかとなり、出荷を順次停止した。5月10日、トヨタは第三者機関での再試験で安全性が確認されたとしてマレーシアなどへのヤリスATIVの出荷を再開したことを公表[11]

製造

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脚注

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  1. ^ Toyota New Vios Minorchange… “Make It Happen” in Thailand”. AUTOinCAR (2010年3月9日). 2010年4月15日閲覧。
  2. ^ Facelifted Toyota Vios launched – RM72K to RM92K!”. paultan.org (2010年4月15日). 2010年4月15日閲覧。
  3. ^ Toyota Luncurkan Vios Baru "Facelift" dengan Harga Lama”. KOMPAS.com (2010年4月6日). 2010年4月15日閲覧。
  4. ^ TOYOTA Việt Nam giới thiệu Vios 2010 mới : Phong cách đam mê.”. 24 giờ (2010年4月14日). 2010年4月15日閲覧。
  5. ^ Major cool from a minor change: Toyota launches Vios MC 2010”. Business Mirror (2010年4月9日). 2010年4月15日閲覧。
  6. ^ “【新型トヨタ・ヴィオス、ベトナムで販売開始”. VIETJO. (2014年3月19日). https://www.viet-jo.com/news/nikkei/140318120230.html 
  7. ^ “【広州モーターショー16】トヨタ ヴィオス に5ドアハッチ、「FS」初公開”. Response (イード). (2016年12月13日). https://response.jp/article/2016/12/13/286931.html 
  8. ^ “【広州モーターショー16】トヨタ ヤリス 中国仕様、4ドアセダン初公開”. Response (イード). (2016年12月12日). https://response.jp/article/2016/12/12/286872.html 
  9. ^ “ダイハツ、側面衝突試験の不正発覚…海外向け4モデル”. Response. (2023年5月1日). https://response.jp/article/2023/04/28/370461.html 2024年1月15日閲覧。 
  10. ^ トヨタ、新型車「ヴィオス」発売! 流麗ボディで約300万円(くるまのニュース)”. LINE NEWS(情報提供・メディア・ヴァーグ. 2022年10月14日閲覧。
  11. ^ “トヨタ、マレーシアなどへ出荷再開”. 時事通信. (2023年5月10日). https://www.chunichi.co.jp/article/353261 2024年1月15日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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