国道35号
一般国道 | |
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国道35号 | |
地図 | |
総延長 | 35.3 km |
実延長 | 35.3 km |
現道 | 35.3 km |
制定年 | 1952年(昭和27年) |
起点 | 佐賀県武雄市 下西山交差点(北緯33度11分24.43秒 東経130度0分39.47秒 / 北緯33.1901194度 東経130.0109639度) |
主な 経由都市 |
佐賀県西松浦郡有田町 |
終点 | 長崎県佐世保市 八幡歩道橋(北緯33度10分48.44秒 東経129度42分56.89秒 / 北緯33.1801222度 東経129.7158028度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道34号 国道202号 E35 西九州自動車道 国道205号 国道384号 国道204号 |
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国道35号(こくどう35ごう)は、佐賀県武雄市から長崎県佐世保市に至る一般国道である。
概要
起点の佐賀県武雄市から西に進路を取り、日本の伝統工芸品の1つ、有田焼の産地として知られている西松浦郡有田町を経て、長崎県北部の中心都市である、佐世保市を終点としている路線である。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:武雄市(下西山交差点 = 国道34号交点、佐賀県道24号武雄多久線起点)
- 終点:佐世保市(八幡歩道橋(佐世保市役所前) = 国道204号・国道498号終点)
- 重要な経過地:佐賀県西松浦郡西有田町[注釈 2]
- 総延長 : 35.3 km(佐賀県 17.7 km、長崎県 17.6 km)[2][注釈 3]
- 重用延長 : なし[2][注釈 3]
- 実延長 : 35.3 km(佐賀県 17.7 km、長崎県 17.6 km)[2][注釈 3]
- 指定区間:佐賀県武雄市武雄町大字武雄5836番1 - 長崎県佐世保市八幡町51番1(全線)[3]
歴史
武雄と佐世保とを結ぶ国道の起源は、1887年(明治20年)7月8日に「國道表」に追加された国道47号「東京より佐世保鎮守府に達する路線」である。この路線は、国道4号(現:一般国道1号・2号ほか)を経由し、武雄で分岐して佐世保に至るもので、武雄以降は今日の一般国道35号と同じルートである。同時に、各地の鎮守府(横須賀、呉)に至る道路が国道に編入されている。
年表
- 1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、いわゆる「明治国道」であった旧国道47号から、軍事路線としての性格をそのままに、国道33号「東京市より佐世保鎮守府所在地(佐世保市)に達する路線」となった。
- 海軍の街として発展してきた佐世保は、1945年(昭和20年)6月に空襲を遇い大きな被害を受けており[4]、同年8月に終戦を迎えた。戦後は佐世保鎮守府が廃止されたが、自衛隊基地や在日米軍基地、造船業や鉄工業の工場など、海軍の街としての面影は残した[4]。
- 1952年(昭和27年)12月4日 - 新道路法に基づく路線指定で、いわゆる「大正国道」だった旧国道33号は、一級国道として国道の地位を保つこととなり、「一級国道35号」(佐賀県杵島郡武雄町(現 武雄市) - 長崎県佐世保市)として指定された[4]。
- 1965年(昭和27年)4月1日 - 道路法改正によって一級・二級の別がなくなり「一般国道35号」となった。
路線状況
起点から佐世保市の陣の内交差点までは2車線だが、陣の内交差点から佐世保駅前までは4車線、佐世保駅前付近から終点(国道204号の一部区間も含む)までは、四ヶ町商店街などがある佐世保市の中心部で6車線[注釈 4]になる。
佐賀県西部および佐世保市の幹線道路であるせいか、起点の下西山交差点では、国道34号へ左折する車よりも国道35号へ直進する車が圧倒的に多い。交通量は国道202号との分岐点でもある、田の浦交差点から終点までが多く、とりわけ朝夕の流れはよくない。また、陣の内交差点の手前の交差点である、早苗町交差点も佐世保方面が朝夕を中心に流れが悪い。
この道路と並走する西九州自動車道は当初国道35号の自動車専用道路として開通し、後に国道497号に変更されている。
大半の区間で九州旅客鉄道(JR九州)佐世保線と並走し、武雄市で2ヶ所、有田町で1ヶ所、佐世保市で2ヶ所、佐世保線の線路と交差している。佐世保市では松浦鉄道西九州線とも1ヶ所で交差している。昭和40年代までのバイパス整備もあり、現在はこれら5ヶ所の交差はすべて立体交差となっている。なお基本的に制限速度は50 km/hだが、武雄市犬走の佐世保線踊瀬橋梁をくぐるクランクカーブ区間のみ、30 km/hの速度規制がかかる。
バイパス
- バイパスは旧道4.7 kmより若干長くなったが、佐世保線と集落に挟まれた三間坂駅前後の狭隘な市街地を避け、各交差点に右折レーンを設定し、流動はスムーズになった。旧道は佐賀県道45号嬉野山内線・長崎県道・佐賀県道104号波佐見山内線に降格した。道の駅山内が設置されている。
- 有田バイパス 有田町泉山(有田泉山交差点) - 同町南原(南原交差点)4.9 km・2車線。1972年(昭和47年)開通。供用開始時より通行料無料。
- バイパスは旧道4.8 kmより若干長くなったが、有田焼工房や商店・民家が建て込む狭隘な市街地を避け、各交差点に右折レーンを設定し、流動はスムーズになった。旧道は佐賀県道233号上有田停車場線・佐賀県道281号大木有田線に降格した。
- 蓮花石山の北麓斜面を通過するため、トンネル区間となる。起点から有田第1(通称「白磁」112 m)、同第2(同「青磁」162 m)、同第3(同「青華」56 m)、同第4(同「赤絵」245 m)。青磁と青華の間はロックシェッドが架けられ、一体化している。青華を例外として有田焼にちなむ通称で、赤絵のみが実在の地名である。
- 早岐バイパス 佐世保市陣の内町(陣の内交差点) - 同市田の浦町(田の浦町交差点)1.2 km・4車線。1969年(昭和44年)開通。供用開始時より通行料無料
- 国道202号と旧国道205号が合流し、渋滞が激しい田子の浦交差点を避けるために短絡ルートとして開通した。旧道1.7 kmは国道202号と市道に分割され、生活道路として機能し、バイパスは佐世保線と並走しつつ郊外ロードサイドショップが並ぶ。
- 昭和30年代以降の郊外宅地開発により、旧道1.9 kmの渋滞が慢性化していたために短絡ルートとして開通した。旧道は市道に降格した上で、生活道路として機能し、バイパスは郊外ロードサイドショップが並ぶ。日宇町交差点は上り・下りともランプウェイ形で、旧道とバイパスの相互交通はできない。
重複区間
- 国道202号(佐賀県西松浦郡西有田町原明甲・伊万里口交差点 - 長崎県佐世保市田の浦町・田の浦交差点)
道路施設
橋梁
- 佐賀県
- 三間坂川橋(三間坂川、武雄市)
- 轡橋(くつわはし:狩立川、武雄市)
- 猿川橋(猿川、西松浦郡有田町)
- 新眼鏡橋(白川川、西松浦郡有田町)
- 新岩崎橋(白川川、西松浦郡有田町)
- 新田の平橋(有田川、西松浦郡有田町)
- 浦谷橋(有田川、西松浦郡有田町)
- 新山川橋(南川良川、西松浦郡有田町)
- 長崎県
- 前平橋(小森川、佐世保市)
- 板井手橋(小森川、佐世保市)
- 新替橋(小森川、佐世保市)
- 高沢橋(陣之内川、佐世保市)
- 新日宇橋(日宇川、佐世保市)
- 大和橋(西竜川、佐世保市)
トンネル
- 佐賀県
道の駅
- 佐賀県
- 山内(武雄市)
地理
通過する自治体
交差する道路
交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | ||
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国道34号 佐賀県道24号武雄多久線 |
佐賀県 | 武雄市 | 武雄町大字武雄 | 下西山交差点 / 起点 | |
長崎県道・佐賀県道104号波佐見山内線 | 山内町大字鳥海 | ||||
佐賀県道45号嬉野山内線 重複区間起点 | 山内町大字鳥海 | 小越交差点 | |||
佐賀県道45号嬉野山内線 重複区間終点 | 山内町大字三間坂 | ||||
長崎県道・佐賀県道104号波佐見山内線 | 山内町大字鳥海 | 船の原入口交差点 | |||
佐賀県道26号伊万里山内線 | 山内町大字宮野 | 畜産試験場交差点 | |||
佐賀県道45号嬉野山内線 | 山内町大字宮野 | 狩立交差点 | |||
佐賀県道233号上有田停車場線 佐賀県道257号梅野有田線 |
西松浦郡 | 有田町 | 泉山2丁目 | 泉山交差点 | |
佐賀県道343号有田ポーセリンパーク線 | 中樽3丁目 | 中樽交差点 | |||
長崎県道・佐賀県道4号川棚有田線 佐賀県道344号伊万里有田線 |
桑古場乙 | 桑古場交差点 | |||
佐賀県道234号有田停車場線 | 本町乙 | 九州陶磁文化館前交差点 | |||
長崎県道・佐賀県道107号稗木場有田線 | 戸杓丙 | 中部赤松原交差点 | |||
佐賀県道298号蔵宿有田線 | 南原甲 | 三代橋交差点 | |||
国道202号 重複区間起点 | 原明甲 | 伊万里口交差点 | |||
E35 西九州自動車道 | 長崎県 | 佐世保市 | 木原町 | 3 佐世保三川内IC | |
長崎県道53号柚木三川内線 | 吉福町 | 横手入口交差点 | |||
長崎県道・佐賀県道1号佐世保嬉野線 | 三川内本町 | 三河内駅前交差点 | |||
国道202号 重複区間終点 | 田の浦町 | 田の浦町交差点 | |||
国道205号 | 大塔町 | 大塔IC入口交差点 | |||
国道384号 | 戸尾町 | 戸尾町交差点 | |||
長崎県道26号佐世保港線 | 松浦町 | 松浦町交差点 | |||
国道204号 国道498号 |
八幡町 | 八幡歩道橋 / 終点 |
交差する鉄道
脚注
注釈
出典
参考文献
- 佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日。ISBN 978-4-10-339731-1。