国道487号
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一般国道 | |
---|---|
国道487号 | |
総延長 | 63.6 km |
実延長 | 59.4 km |
現道 | 55.3 km |
陸上区間 | 59.6 km |
海上区間 | 4.0 km |
制定年 | 1993年(平成5年) |
起点 | 広島県呉市 本通二丁目交差点(北緯34度14分36.4秒 東経132度33分54.1秒 / 北緯34.243444度 東経132.565028度) |
主な 経由都市 |
広島県江田島市 |
終点 | 広島県広島市南区 平野橋東交差点(北緯34度22分50.89秒 東経132度28分2.07秒 / 北緯34.3808028度 東経132.4672417度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道31号 国道2号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道487号(こくどう487ごう)は、広島県呉市から広島市南区に至る一般国道である。
概要
[編集]広島県呉市から南下して瀬戸内海に浮かぶ倉橋島、江田島など瀬戸内の島々を周回して、広島市南区の宇品から南区役所前の国道2号へと結ぶ、延長約64 kmの一般国道で、途中に海上区間があり、江田島内と、江田島 - 宇品間にある。主な経由地は、呉市音戸町(倉橋島)、江田島市(能美島・江田島)である。とりわけ、海上自衛隊の関連施設が目立つ地区を経由する[1]。
本州と倉橋島を結ぶ橋は音戸大橋(おんどおおはし)と呼び、海峡を航路が通るため3層のループ状になっている。この海峡は平清盛が開削したことで知られる。広島市の区間は「宇品通り」と呼び、道路の中央に広島電鉄宇品線の電車が走る。
路線データ
[編集]一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:呉市(本通二丁目交差点 = 国道31号終点・国道185号起点)
- 終点:広島市(南区、平野橋東交差点 = 国道2号交点、広島県道37号広島三次線起点)
- 重要な経過地:広島県安芸郡音戸町[注釈 2]、同県佐伯郡能美町[注釈 3]、同県安芸郡江田島町[注釈 3]
- 総延長 : 63.6 km(広島県 56.0 km、広島市 7.6 km)重用延長、未供用延長(海上区間)を含む。[3][注釈 4]
- 重用延長 : 0.2 km(広島県 0.0 km、広島市 0.2 km)[3][注釈 4]
- 未供用延長 : 4.0 km(広島県 - km、広島市 4.0 km)[3][注釈 4]
- 実延長 : 59.4 km(広島県 56.0 km、広島市 3.4 km)[3][注釈 4]
- 指定区間:国道31号と重複する区間(呉市・本通二丁目交差点(起点) - 本通一丁目交差点)
歴史
[編集]- 1993年(平成5年)4月1日 - 一般国道487号(呉市 - 広島市)指定。
- 1998年度(平成10年度) - 同国道の小用バイパスを事業着手[注釈 5]。
- 2013年(平成25年)
- 2022年(令和4年)
路線状況
[編集]別名
[編集]- 宇品通り(広島市)
バイパス
[編集]- 警固屋音戸(けごやおんど[7])バイパス(呉市警固屋 - 同市音戸町渡子[7]、Google マップ)
- 藤脇バイパス(呉市音戸町藤脇 - 同市音戸町早瀬、Google マップ)
- 小用バイパス(江田島市江田島町小用、Google マップ)
重複区間
[編集]海上区間
[編集]海上区間は、江田島市にある能美島高田港 - 江田島津久茂港間と、江田島切串港 - 広島市広島港の2区間がある。高田港 - 津久茂港には交通手段はなく、切串港 - 広島港に瀬戸内シーライン(旧称・ファーストビーチ)と上村汽船のフェリー路線が就航する[1]。倉橋島を連絡する音戸大橋と早瀬大橋は海上に架かる橋であることから、この橋を海上区間としてカウントされることもあり、この場合は一般国道では最多となる4区間を有する海上国道となる[1]。
道路施設
[編集]橋梁
[編集]- 警固屋高架橋(呉市警固屋)※警固屋音戸バイパス
- 第二音戸大橋(呉市警固屋 - 同市音戸町坪井)※警固屋音戸バイパス
- 音戸大橋(呉市警固屋 - 同市音戸町引地)
- 早瀬大橋(呉市音戸町早瀬 - 江田島市大柿町大君)
トンネル
[編集]- 警固屋トンネル(呉市警固屋)※警固屋音戸バイパス
- 音戸トンネル(呉市音戸町大字音戸 - 同市音戸町渡子)
- 若宮トンネル(呉市音戸町藤脇)※藤脇バイパス
- 切串隧道(江田島市江田島町)
交通量
[編集]24時間交通量(台) 道路交通センサス
観測地点 | 平成22(2010)年度 |
---|---|
呉市警固屋7丁目2番 | 18,808 |
呉市音戸町鰯浜2丁目 | 11,548 |
江田島市大柿町大君 | 9,356 |
江田島市大柿町大原 | 7,330 |
江田島市能美町中町長石 | 7,128 |
江田島市江田島町宮ノ原1丁目 | 3,429 |
江田島市江田島町中央1丁目 | 5,590 |
江田島市江田島町小用4丁目 | 2,613 |
広島市南区宇品海岸二丁目 | 4,234 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
地理
[編集]通過する自治体
[編集]交差する道路
[編集]交差する道路 | 市町村名 | 交差する場所 | ||
---|---|---|---|---|
現道 | ||||
国道31号 重複区間起点 国道185号 |
呉市 | 本通2丁目 | 本通二丁目交差点 / 起点 | |
国道31号 重複区間終点 | 本通1丁目 | 本通一丁目交差点 | ||
呉市道句碑警固屋線 | 宮原7丁目 | 子規句碑前交差点 | ||
国道487号 / 警固屋音戸バイパス | 警固屋(けごや)4丁目 | 鍋桟橋交差点 | ||
国道487号 / 警固屋音戸バイパス | 警固屋5丁目 | 警固屋高架橋下交差点 | ||
広島県道66号呉環状線 | 警固屋8丁目 | 音戸大橋(北)交差点 | ||
国道487号 / 警固屋音戸バイパス 広島県道35号音戸倉橋線 重複 |
音戸町引地(ひきじ)1丁目 | 音戸大橋下交差点 | ||
広島県道286号中大迫清田線 | 音戸町先奥3丁目 | |||
広島県道35号音戸倉橋線 重複区間起点 | 音戸町藤脇(ふじのわき)1丁目 | 藤脇交差点 | ||
広島県道35号音戸倉橋線 重複区間終点 | 音戸町早瀬1丁目 | 早瀬大橋東口交差点 | ||
広島県道121号大君深江線 | 江田島市 | 大柿町大君 | ||
広島県道44号江田島大柿線 | 大柿町大君 | 大君交差点 | ||
広島県道300号深江柿浦線 | 大柿町大原 | 大原交差点 | ||
広島県道36号高田沖美江田島線 重複区間起点 | 能美町鹿川(かのかわ) | 永田川橋東詰交差点 | ||
広島県道36号高田沖美江田島線 重複区間終点 | 能美町中町 | 中町港入口交差点 | ||
広島県道36号高田沖美江田島線 | 能美町高田(たかた) | |||
海上区間 | ||||
広島県道297号石風呂切串線 | 江田島市 | 江田島町宮ノ原3丁目 | ||
広島県道44号江田島大柿線 | 江田島町中央2丁目 | 世上口交差点 | ||
広島県道298号鷲部小用線 | 江田島町小用1丁目 | |||
広島県道297号石風呂切串線 | 江田島町切串3丁目 | |||
海上区間 | ||||
広島県道243号広島港線 重複区間起点 | 広島市 | 南区 | 宇品海岸1丁目 | 宇品海岸1丁目10番交差点 |
国道2号 / 広島南道路 重複区間起点 | 宇品海岸2丁目 | 元宇品入口交差点 | ||
国道2号 / 広島南道路 重複区間終点 | 宇品海岸3丁目 | 宇品海岸3丁目交差点 | ||
広島県道86号翠町仁保線 / 黄金山通り | 宇品御幸1丁目 | 県病院入口交差点 | ||
広島県道243号広島港線 重複区間終点 広島市道霞庚午線 |
皆実町6丁目 | 皆実町交差点 | ||
国道2号 広島県道37号広島三次線 |
比治山本町 | 平野橋東交差点 / 終点 | ||
警固屋音戸バイパス | ||||
国道487号 / 現道 | 呉市 | 警固屋4丁目 | 鍋桟橋交差点 / バイパス起点 | |
呉市道句碑警固屋線 | 警固屋4丁目 | 警固屋4丁目交差点 | ||
国道487号 / 現道 | 警固屋5丁目 | 警固屋高架橋下交差点 | ||
広島県道35号音戸倉橋線 重複区間起点 | 音戸町渡子(とのこ)1丁目 | 渡子交差点 | ||
国道487号 / 現道 広島県道35号音戸倉橋線 重複区間終点 |
音戸町引地1丁目 | 音戸大橋下交差点 / バイパス終点 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 松波成行 2008, p. 89.
- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2022年10月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月20日閲覧。
- ^ a b 「小用バイパス新たに500メートル 江田島の小用バイパス小用港―小用3丁目間が開通」『中国新聞日刊』第45973号、中国新聞社、広島県広島市中区、2022年6月19日、地域、24面。2022年6月19日閲覧。
- ^ a b c d “一般国道487号警固屋音戸バイパス”. 広島県公式ホームページ. 広島県 (hiroshima.lg.jp). 2022年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
- ^ 「音戸大橋でコンクリ片落下」『中国新聞日刊』第46109号、中国新聞社、広島県広島市中区、2022年6月19日、社会、25面。2022年11月6日閲覧。
- ^ a b “けごやおんど” (PDF). 国土交通省. 2022年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
- ^ “第二音戸大橋 | 道路照明 橋 | 納入事例”. 岩崎電気 (iwasaki.co.jp). 岩崎電気株式会社. 2022年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
- ^ “第二音戸大橋(だいにおんどおおはし)”. 広島県公式ホームページ. 広島県 (hiroshima.lg.jp). 2022年11月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8。
- 松波成行「国道487号」『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、89頁、ISBN 978-4-86320-025-8。