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国道434号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道
国道434号標識
国道434号
総延長 170.0 km
実延長 057.4 km
現道 057.4 km
制定年 1982年昭和57年)
起点 山口県周南市
三田川交差点(北緯34度3分31.80秒 東経131度48分54.39秒 / 北緯34.0588333度 東経131.8151083度 / 34.0588333; 131.8151083 (三田川交差点)
主な
経由都市
終点 広島県三次市
日山橋東詰交差点(北緯34度49分9.83秒 東経132度49分23.63秒 / 北緯34.8193972度 東経132.8232306度 / 34.8193972; 132.8232306 (日山橋東詰交差点)
接続する
主な道路
記法
  • 国道2号標識 国道2号
  • 国道2号標識 国道187号
  • 国道186号標識 国道186号
  • E2A 中国自動車道
  • 国道191号標識 国道191号
  • 国道261号標識 国道261号
  • 国道54号標識 国道54号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

国道434号(こくどう434ごう)は、山口県周南市から広島県三次市に至る一般国道である。

概要

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山口県南東部の瀬戸内海に面する周南市を起点に、中国地方の山間部を縦断して山口・広島県境の松の木峠を越えて、広島県北部の三次市を終点とする延長約170 km一般国道の路線である。路線の多くの区間は、他の一般国道との重用区間になっており、実延長部分である単独区間は山口県周南市須々万本郷から広島県廿日市市飯山までと同県山県郡安芸太田町内のごく一部の区間であり、その延長は総延長の約3分の1ほどである[1]

周南市街地から国道315号と重複し、須々万地区の中心部を抜けて、菅野ダム(菅野湖)をわたった後にダムの堰堤上を再度わたって、錦川に沿って進む。岩国市錦町広瀬を抜けて、いったん国道187号と重なって今度は錦川の支流である宇佐川に沿って進む。雙津峡温泉寂地峡を抜けて松の木峠を越えると広島県廿日市市飯山に至る。ここで国道186号と重複して同県安芸太田町加計に至る。旧加計町の中心市街地を単独区間として通過し,その東端で南から北上してきた国道433号と重複して終点の三次市に至る。

未整備区間も多いが、全線で普通車での通行は可能。周南市須金地区から岩国市錦町広瀬の間は平瀬ダムの建設に伴いバイパス(付替道路)が建設中である。

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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路線状況

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未改良の整備状態が悪い、いわゆる「酷道」とよばれる区間の多くは、国道433号との重複区間にあり、単独区間内では山口・広島県境の松の木峠の山口県側に限られる[1]。松の木峠を境に、単独区間の広島県側は2車線の道路が続いている。一方、山口県側の狭隘道路ではアスファルト舗装の状態が荒れている箇所があったり、路肩も弱いため大型車通行規制がかけられている[1]

バイパス

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重複区間

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  • 国道315号(山口県周南市辻町・三田川交差点(起点) - 周南市大字須々万本郷(すすまほんごう))
  • 国道376号(山口県周南市大字須々万本郷)
  • 国道187号(山口県岩国市錦町府谷 - 岩国市錦町中ノ瀬・出市交差点)
  • 国道186号(広島県廿日市市飯山 - 山県郡安芸太田町大字加計・加計町山崎交差点)
  • 国道488号(広島県廿日市市吉和 - 廿日市市吉和・吉和郵便局前交差点)
  • 国道191号(広島県山県郡安芸太田町大字上殿・戸河内インター入口交差点 - 山県郡安芸太田町大字加計・加計町山崎交差点)
  • 国道433号(広島県山県郡安芸太田町大字加計・加計郵便局前交差点 - 三次市三次町・巴橋東詰交差点(終点))
  • 国道261号(広島県山県郡北広島町蔵迫・蔵迫中央交差点 - 山県郡北広島町蔵迫)
  • 国道375号(広島県三次市作木町香淀(こうよど) - 三次市三次町・巴橋東詰交差点(終点))
  • 国道54号国道184号(広島県三次市三次町・日山橋東詰交差点 - 三次市三次町・尾関大橋北詰交差点)

道路施設

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橋梁

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  • 山口県
    • 栄橋(東川、周南市、国道315号重複区間内)
    • 栄谷大橋(東川、周南市、国道315号重複区間内)
    • 狩人橋(東川、周南市、国道315号重複区間内)
    • 渡瀬橋(周南市)
    • 丸山橋(周南市)
    • 倉谷橋(周南市 - 岩国市)
  • 広島県
    • 殿賀大橋(太田川、山県郡安芸太田町、国道186号重複区間内)
    • 滝山川橋(滝山川、山県郡安芸太田町)
    • 中祖橋(山県郡安芸太田町)
    • 鎧橋(丁川、山県郡北広島町、国道433号重複区間内)
    • 式敷(しきじき)大橋(江の川、安芸高田市 - 三次市、国道433号重複区間内)
    • 日山橋(神之瀬川、三好市、国道375号重複区間内)
    • 巴橋馬洗川、三好市、国道375号重複区間内)

トンネル

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  • 山口県
    • 栄谷隧道:延長262 m1976年昭和51年)竣工、周南市(国道315号重複区間内)
    • 杉ヶ峠隧道:延長343 m、1967年(昭和42年)竣工、周南市(国道315号重複区間内)
    • 菅野トンネル:延長215 m、1966年(昭和51年)竣工、周南市
    • 須金トンネル:延長217 m、2002年平成14年)竣工、周南市
    • 黒瀬トンネル:延長152 m、1996年(平成8年)竣工、周南市
    • 倉谷トンネル:延長416 m、2001年(平成13年)竣工、周南市
    • 高木屋(たかごや)トンネル:延長334 m、2001年(平成13年)竣工、周南市
    • 大和田トンネル:延長707 m、2011年(平成23年)竣工、周南市
    • 平瀬トンネル:延長630 m、2003年(平成15年)竣工、周南市
    • 木谷原トンネル:延長197 m、2000年(平成12年)竣工、周南市
    • 乙女峡トンネル:延長328 m、1994年(平成6年)竣工、岩国市
    • 須川トンネル:延長278 m、1997年(平成9年)竣工、岩国市
    • 高鉢山第一トンネル:延長500 m、2013年(平成25年)竣工、岩国市
    • 宇佐トンネル:延長126 m、2000年(平成12年)竣工、岩国市
  • 広島県
    • 栃山トンネル:延長60 m、1977年(昭和52年)竣工、山県郡安芸太田町(国道186号重複区間内)
    • 布原トンネル:延長60 m、1977年(昭和52年)竣工、山県郡安芸太田町(国道186号重複区間内)
    • 鳴瀬清流トンネル:延長829 m[6]2023年令和5年)竣工、三好市(国道375号重複区間内)
    • 日下(ひげ)わかあゆトンネル:延長342 m、2005年(平成17年)竣工、三好市(国道375号重複区間内)

道の駅

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交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

観測地点 平成22(2010)年度
廿日市市吉和
328

(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理

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国道434号の最高地点は、標高776 m松の木峠である[1]。沿道には赤い石州瓦を使った屋根の住宅を見ることができる[1]

通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 都道府県名 市町村名 交差する場所
国道2号
国道315号 重複区間起点
山口県道52号徳山港線
山口県 周南市 辻町 三田川交差点 / 起点
国道315号 重複区間終点
国道376号 重複区間起点
大字須々万本郷(すすまほんごう)
国道376号 重複区間終点
山口県道41号下松鹿野線 重複区間起点
大字須々万本郷
山口県道41号下松鹿野線 重複区間終点 大字須々万奥(すすまおく)
山口県道8号徳山光線 中須北
山口県道9号徳山徳地線 大字金峰(みたけ)
山口県道69号徳山本郷線 大字須万(すま)
山口県道361号錦鹿野線 岩国市 錦町広瀬
国道187号 重複区間起点 錦町府谷(ふのたに)
山口県道131号本郷五味線 錦町府谷
国道187号 重複区間終点 錦町中ノ瀬 出市交差点[注釈 9]
山口県道・島根県道120号須川吉賀線 錦町須川
山口県道59号岩国錦線 錦町宇佐郷
島根県道・山口県道16号六日市錦線 錦町宇佐郷
国道186号 重複区間起点 広島県 廿日市市 飯山(いいのやま)
広島県道471号所山潮原線 吉和
国道488号 重複区間起点 吉和
広島県道296号吉和戸河内線 吉和
国道488号 重複区間終点 吉和 吉和郵便局前交差点
E2A 中国自動車道 吉和 吉和インター入口交差点
28 吉和IC
広島県道41号五日市筒賀線 山県郡 安芸太田町 大字上筒賀
広島県道303号上筒賀津浪線 大字上筒賀
広島県道304号中筒賀下線 大字中筒賀
E2A 中国自動車道
国道191号 重複区間起点
大字上殿 戸河内インター入口交差点
27 戸河内IC
広島県道304号中筒賀下線 重複区間起点 大字下筒賀
広島県道304号中筒賀下線 重複区間終点 大字下筒賀
国道186号 重複区間終点
国道191号 重複区間終点
大字加計 加計町山崎交差点
国道433号 重複区間起点
広島県道308号溝口加計線 重複区間起点
大字加計 加計郵便局前交差点
広島県道308号溝口加計線 重複区間終点 北広島町 戸谷
広島県道301号澄合豊平線 戸谷
広島県道40号安佐豊平芸北線 重複区間終点 戸谷
広島県道313号烏帽子中原線 中原
広島県道40号安佐豊平芸北線 重複区間終点 志路原(しじはら)
広島県道312号志路原大朝線 志路原
広島県道315号下石八重線 下石
国道261号 重複区間起点 蔵迫 蔵迫中央交差点
国道261号 重複区間終点 蔵迫
広島県道311号新庄千代田線 川戸
広島県道69号千代田八千代線 惣森
広島県道・島根県道6号吉田邑南線 重複区間起点 安芸高田市 美土里町生田
広島県道・島根県道6号吉田邑南線 重複区間終点 美土里町北
広島県道323号中北川根線 美土里町北
広島県道179号下北甲田線 高宮町来女木(くるめぎ)
広島県道・島根県道4号甲田作木線 重複区間起点 高宮町佐々部
広島県道・島根県道4号甲田作木線 重複区間終点
広島県道・島根県道112号三次江津線 重複区間起点
高宮町佐々部
国道375号 重複区間起点
広島県道・島根県道112号三次江津線 重複区間終点
三次市 作木町香淀(こうよど)
国道54号 重複区間起点
国道184号 重複区間終点
三次町 日山橋東詰交差点
国道54号 重複区間終点
国道184号 重複区間終点
三次町 尾関大橋北詰交差点
広島県道39号三次高野線 重複区間起点 三次町 太才町交差点
広島県道434号和知三次線 三次町 三次中学校入口交差点
広島県道・島根県道112号三次江津線 三次町 三次町交差点
国道375号 重複区間終点
国道433号 重複区間終点
広島県道39号三次高野線 重複区間終点
三次町 巴橋東詰交差点 / 終点


交差する鉄道

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  • 山口県
    • 杉ヶ峠(周南市、国道315号重複区間内)
    • 松の木峠(岩国市 - 広島県廿日市市)

脚注

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注釈

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  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2003年4月21日、新南陽市徳山市熊毛郡熊毛町都濃郡鹿野町が合併して、周南市発足。
  3. ^ 2006年3月20日岩国市玖珂郡玖珂町・玖珂郡周東町・玖珂郡本郷村・玖珂郡美川町・玖珂郡美和町・玖珂郡由宇町が合併して、新岩国市発足。
  4. ^ a b 2003年3月1日、廿日市市に編入。
  5. ^ a b 2004年10月1日、山県郡加計町、山県郡筒賀村、山県郡戸河内町が合併して、山県郡安芸太田町発足。
  6. ^ 2005年2月1日、山県郡大朝町・山県郡芸北町・山県郡豊平町が合併して、山県郡北広島町発足。
  7. ^ 2004年4月1日、三次市甲奴郡甲奴町双三郡吉舎町・双三郡君田村・双三郡布野村・布野郡三良坂町・布野郡三和町が合併して、新三次市発足。
  8. ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
  9. ^ 信号機なし

出典

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  1. ^ a b c d e 鹿取茂雄 2018, p. 66.
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2022年1月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月20日閲覧。
  4. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
  5. ^ 主な整備箇所(岩国地域) - 山口県の道路整備計画別冊 主な整備箇所(令和3年度~7年度)より
  6. ^ 国道375号(広島・三次市) 難所を解消「鳴瀬清流トンネル」開通”. TBS NEWS DIG (2023年3月27日). 2023年10月15日閲覧。

参考文献

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  • 鹿取茂雄(著)、磯部祥行(編)「国道434号〈松の木峠〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、66頁、ISBN 978-4-408-06392-8 

関連項目

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外部リンク

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