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永井英明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

永井 英明(ながい ひであき、1926年大正15年)3月8日 - 2012年平成24年)9月24日[1])は、日本の将棋アマ強豪、近代将棋社社長。東京都目黒区出身[2]

中央大学卒業[3]。大学在学中から学生大会で活躍[4]。1946年作家・菊池寛を顧問に、若者アマチュアの将棋の会・青棋会を結成[3]。この会には清水孝晏(将棋史研究家・『将棋世界』編集長となる)、田辺忠幸(観戦記者)、斎藤栄(作家)、高校時代の関根茂(のちプロ九段)らが参加していた[5]

1950年昭和25年)に雑誌「近代将棋」を創刊。

1981年から1994年までNHK杯テレビ将棋トーナメントの司会を務める[3]。番組司会を務めて満10年の1991年3月に「感謝状」と「名誉NHK杯司会者」の称号が番組から贈られたことを「近代将棋 1991年5月号」で明かした[7]

大山康晴とは近代将棋創刊から大山の死去に至るまで親交が深く、「大山康晴名言集 平凡は妙手にまさる」(佼成出版社)という著書もある。その他の著書に「将棋を一から覚える本 強くなる駒の動かし方」(新星出版社)、「これが極秘の一手だ NHK杯戦にみる投了図100選」(北辰社)など。

1994年、第1回大山康晴賞を受賞。

2007年、「永井英明の盤寿を祝う会」において、長年に渡る将棋普及への功績に対し、日本将棋連盟からアマ八段を贈呈された[8]

著書

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  • だから負けるこの悪手 : 逆発想の上達法 永井英明 著 二見書房 1986 (サラ・ブックス)
  • 将棋を一から覚える本 : 強くなる駒の動かし方 永井英明 著 新星出版社 1986
  • 勝負を決めた一手 : NHK杯10年100局にみる 永井英明 著 三一書房 1991 (三一将棋シリーズ)
  • これが極秘の一手だ : NHK杯戦にみる投了図100選 永井英明 著 北辰堂 1992 (王将ブックス)
  • 平凡は妙手にまさる : 大山康晴名言集 永井英明 著 佼成出版社 1993

脚注

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  1. ^ 日本経済新聞2012年9月24日
  2. ^ 永井英明「大山康晴名言集 平凡は妙手にまさる」佼成出版社、著者紹介
  3. ^ a b c 日外アソシエーツ現代人物
  4. ^ 田丸昇『運命の一着』(毎日コミュニケーションズ)P.32
  5. ^ 『将棋世界』2021年8月号・田丸昇「昭和名棋士・次の一手」P,211
  6. ^ 近代将棋社「近代将棋 1991年5月号(53頁)」『国立国会図書館デジタルコレクション』。
  7. ^ 『日本放送協会「将棋の時間」番組スタッフ一同』の名で、『あなたは昭和五十六年以来十年の長さにわたり一回も休むことなくNHK杯争奪将棋トーナメントの司会者を続けてこられました/その軽妙な語り口と卓越した取材力は番組をいやが上にも盛り上げ将棋ファンとNHKを結びつける上でこの上ない役目を果たされました/ここにその功績をたたえ名誉NHK杯司会者の称号を贈り深く感謝の意を表します』と記された感謝状が贈られた。感謝状の日付は『平成三年三月十七日』付[6]
  8. ^ 永井英明氏の盤寿を祝う会(2007年3月30日)”. 十三棋道舘道場. 2017年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。