「国道189号」の版間の差分
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* {{Cite book |和書 |author=浅井建爾 |edition= 初版|date=2001-11-10 |title=道と路がわかる辞典 |publisher=[[日本実業出版社]] |isbn=4-534-03315-X |ref=harv}} |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2020年1月25日 (土) 05:11時点における版
一般国道 | |
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国道189号 | |
地図 | |
総延長 | 0.4 km |
実延長 | 0.4 km |
現道 | 0.4 km |
制定年 | 1953年指定 |
起点 | 岩国空港(山口県岩国市) (北緯34度9分6.13秒 東経132度13分17.14秒) |
終点 | 山口県岩国市 立石交差点(北緯34度10分34.74秒 東経132度13分33.75秒) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道188号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国道189号(こくどう189ごう)は山口県岩国市の岩国空港から国道2号に至る一般国道である。
概要
山口県岩国市にある岩国飛行場の正門前から北上して、同市麻里布町の国道2号交点(立石交差点)とを結ぶ、延長約2.9 kmの一般国道の路線で、いわゆる「港国道」のひとつに数えられる[1]。起点となる岩国空港(岩国飛行場)は、事実上アメリカ軍の管理下(海上自衛隊と共用)に置かれており、全国で唯一の在日米軍基地を起点とする国道である[2]。かつて、本国道指定当時(1953年)から広島空港が開設されるまでのあいだ、岩国空港は民間機が発着する民間の国際空港であり、昭和28年建設省告示第878号で指定された、道路法第6条第1項第3号に規定される「建設大臣が指定する重要な飛行場」は当時国際線が発着していた羽田飛行場と岩国飛行場のみであった[1]。
総延長2.9 kmのうち2.5 kmが国道188号との重用区間であるため[注釈 1]、単独区間の実延長は起点から国道188号交点までの360 m[注釈 2]であり、実延長としては国道174号に次ぐ日本で2番目に短い国道とされる[1][3][4]。
なお、岩国飛行場の民間空港エリア(岩国錦帯橋空港)へのアクセスは2012年3月30日に認定された山口県道110号岩国錦帯橋空港線が担うため、国道189号はアクセス経路として案内されない[5][6]。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[7][注釈 3]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点 : 岩国空港(岩国市車町三丁目1010の1地先[8])
- 終点 : 岩国市麻里布町一丁目(岩国市麻里布町一丁目13番6[注釈 4]:立石交差点=国道2号交点、国道187号・国道188号起点)
- 重要な経過地 : なし
- 総延長 : 0.4 km(重用延長を含む。)[9][注釈 5]
- 重用延長 : なし[9][注釈 5]
- 未供用延長 : なし[9][注釈 5]
- 実延長 : 0.4 km[9][注釈 5]
- 指定区間 : 国道188号と重複する区間[10]
歴史
岩国飛行場に通じる道路は、旧大日本帝国海軍基地から在日米軍基地、さらに軍民共用空港へ通じる道として様々な変転を経てきた[11]。
この道路が最初に国道指定されたのは1953年(昭和28年)のことで、二級国道の路線のひとつ「二級国道189号岩国空港線」として指定されていた。この当時の岩国飛行場(岩国空港)は、羽田空港とならび日本国内でただ二つしかなかった西日本を代表する国際空港で、飛行場自体は米軍に接収されていたが民間機も発着していた[12]。岩国飛行場における米軍の主導権は年々強まってゆき、ついに1964年(昭和39年)をもって民間機の発着は行わなくなり、飛行場への一般民間人の自由な立ち入りはできなくなった[12]。
かつて国道189号起点所在地は、この一般民間人が立ち入ることができない米軍岩国基地の敷地内にあり[注釈 6]、正門奥にある国旗が掲揚される掲揚台の位置にあったというのが通説であった[13]。道路維持管理上の課題が積み残された状況が長年続いて来ていたが、2010年(平成22年)になって山口県から道路区域変更の告示が出され、国道189号の岩国基地の正門前に改められた[14]。これによって、国道189号の立ち入り禁止区域は消滅し、全線にわたって一般人が通行できる国道になった[11]。
2012年(平成24年)には、岩国飛行場に48年ぶりに民間機の発着ができるようになり、岩国錦帯橋空港ターミナルは岩国飛行場の北端につくられたが、国道189号の道路区域変更がなされることはなく、在来どおり在日米軍岩国基地に通じる道路のままであるところから、空港を利用する一般民間人にとっては「港国道」としての利用価値がなく役立っていない[11]。
年表
- 1953年(昭和28年)5月18日
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道189号(岩国空港 - 岩国市麻里布町一丁目)として指定施行[7]。
- 2010年(平成22年)2月2日
- 起点が岩国市三角町二丁目(岩国空港敷地内)から岩国市車町三丁目(岩国空港正門前)に変更され、延長が12.5m短縮される[8]。
路線状況
岩国空港入口交差点(岩国市車町)から終点・国道2号交点(同市麻里布町・立石交差点)までは、国道188号と重複しており、この重複区間(重用区間)には国道189号を示す案内標識類は一切ない[16]。国道189号を含むいわゆる「港国道」では、旧一級国道(2桁までの国道)と結ばれなければならないという規定があるため、そのつじつま合わせのための重複区間であるとみられている[16]。
地理
通過する自治体
交差する道路
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 松波成行 2008, p. 103.
- ^ 佐藤健太郎 2015, p. 165.
- ^ “日本の国道と浜通りの国道の比較”. 国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所. 2013年2月24日閲覧。
- ^ 浅井建爾 2001, p. 49.
- ^ “県道路線の認定(平成24年3月30日山口県告示第107号) (PDF)”, 山口県報 第2344号: 2, (2012年3月30日)
- ^ “アクセス”. 岩国錦帯橋空港. 2013年2月24日閲覧。
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
- ^ a b “道路の区域の変更(平成22年2月2日山口県告示第37号) (PDF)”, 山口県報 第2128号: 5, (2010年2月2日)
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (PDF). 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 10. 2017年4月15日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
- ^ a b c 佐藤健太郎 2015, p. 168.
- ^ a b 佐藤健太郎 2015, p. 167.
- ^ a b 佐藤健太郎 2015, p. 166.
- ^ 佐藤健太郎 2015, pp. 167–168.
- ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ a b 佐藤健太郎 2015, p. 169.
参考文献
- 浅井建爾『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日。ISBN 4-534-03315-X。
- 佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日。ISBN 978-4-10-339731-1。
- 松波成行「おもしろ国道ア・ラ・カルト」『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、103頁、ISBN 978-4-86320-025-8。
関連項目
- 日本の一般国道一覧
- 中国地方の道路一覧
- 山口県道110号岩国錦帯橋空港線 - 岩国錦帯橋空港へのアクセス道路
外部リンク
- 国土交通省中国地方整備局
- 山口河川国道事務所:指定区間(国道188号重用区間)を管理。
- 山口県
- 土木建築部道路整備課:岩国土木建築事務所が指定区間外を管理。