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2021年5月13日 (木) 21:38時点における版
新穂高ロープウェイ(しんほたかロープウェイ)は、岐阜県高山市の北アルプス穂高岳の千石尾根に敷設されている索道である。中部山岳国立公園内にある。
概要
奥飛観光開発が運営する索道で、新穂高温泉から西穂高岳への岐阜県側からのアクセスを担う。第1ロープウェイと第2ロープウェイがあり、第2ロープウェイは日本初の二階建て構造のゴンドラのロープウェイである。奥飛観光開発は名鉄グループの一員である。冬季に営業していた併設の新穂高ロープウェイスキー場は2003年3月30日をもって閉鎖した。西穂高口駅は西穂高岳の登山口であり、上部の稜線上にある西穂山荘への登山道が通じている。
2020年7月の開業50周年に合わせゴンドラ(第2ロープウェイ)をリニューアルすると発表した。運行していたゴンドラ(定員121人)は、二階建で国内唯一のもので、1998年に導入された。新車両の定員は105人となり、窓ガラスの面積が現在の車両の約1.5倍となり、オーストリアのメーカー製のものにする予定。リニューアルに伴い、2020年5月27日から7月14日まで、ロープウェイは運休し、関連施設も休業する予定である[1][2]。しかし令和2年7月豪雨による土砂崩れなどの影響で7月21日までに延期。
路線データ、駅一覧
第1区線(第1ロープウェイ)
新穂高温泉駅 - 鍋平高原駅
第2区線(第2ロープウェイ)
しらかば平駅 - 西穂高口駅
- 全長 : 2,598 m
- 高低差 : 848 m
- 走行方式 : 4線交走式
- 運転時分 : 約7分
- 駅数 : 2駅
- 鍋平高原駅としらかば平駅は徒歩1分で接続可能。
- ゴンドラ
- ゴンドラ数 : 2両
- ゴンドラ定員 : 105人
- ゴンドラメーカー: カルバテック製:2020年導入
歴史
- 1970年(昭和45年)7月: 開通。
- 1998年(平成10年)7月3日: 第2区線に2階建てゴンドラを導入[3]。
- 2003年(平成15年)3月: 新穂高ロープウェイスキー場閉場。
- 2003年(平成15年)4月: 第1区線のゴンドラをリニューアル。
- 2011年(平成23年)11月26日: 快晴の日に、乗客1,500万人目を達成した。
- 2015年(平成27年)1月19日: 第1区線の運行中、ゴンドラが支柱と接触する事故が発生した[4]。第2ロープウェイは1月31日に再開[5]、第1ロープウェイは2015年3月20日に再開した[6][7]。
- 2020年(令和2年)5月26日:第2ロープウェイ改修のため約2ヶ月全線運休[2]。
接続交通機関
関連画像
新穂高ロープウェイ 二階建て構造のゴンドラ |
新穂高温泉駅 第1ロープウェイ山麓 |
鍋平高原駅 第1ロープウェイ山頂 |
しらかば平駅 第2ロープウェイ山麓 |
周辺施設
- 西穂高口駅展望台 - 西穂高口駅屋上にある展望スペース。標高2,156 mにあり、北アルプスの山並(槍ヶ岳、西穂高岳など)が、ほぼ360度の視界で見渡せる。仏ミシュラン社発行のガイドブック(ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009)において、西穂高口展望台として二つ星の評価で紹介された。
- 山びこポスト - 西穂高口駅展望台に2007年9月に設置された1959年製のポスト。通年集配型としては国内最高所のポスト(標高2,156 m)である。(富士山のポストは冬季に閉鎖される)
- 新穂高ビジターセンター「山楽館(さんがくかん)」 - 鍋平高原駅およびしらかば平駅を降りたところに在る温泉浴場を備えたビジターセンター。地下1階では山岳写真家・小池潜の写真展を常時開催[8]。売店、喫茶店、露天風呂「神宝乃湯」などがある[9]。
脚注
出典
- ^ 「2階建てゴンドラ刷新」『中日新聞朝刊』中日新聞社、2019年7月13日。
- ^ a b 「新穂高の「2階建てゴンドラ」 観光客なき引退式」『岐阜新聞』岐阜新聞社、2020年5月27日。
- ^ 『鉄道ジャーナル』第32巻第10号、鉄道ジャーナル社、1998年10月、87頁。
- ^ “運行中ゴンドラ破損 新穂高ロープウェイ、支柱と接触”. 岐阜新聞 Web. 2015年5月16日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “第2ロープウェイ、31日再開へ 事故で運休の新穂高”. 朝日新聞デジタル. 2015年5月16日閲覧。
- ^ “新穂高第1ロープウェイ、20日再開へ 1月に衝突事故”. 朝日新聞デジタル. 2015年5月16日閲覧。
- ^ “新穂高ロープウェイ 第1ロープウェイの運行再開について”. 奥飛騨温泉郷観光協会. 2015年5月16日閲覧。
- ^ “新穂高ロープウェイ施設のご案内”. 奥飛観光開発株式会社. 2017年5月3日閲覧。
- ^ “新穂高ロープウェイ”. ライブリー信州 2011年. 2020年6月16日閲覧。