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茨城県道163号下檜沢上小瀬線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般県道
茨城県道163号標識
茨城県道163号下檜沢上小瀬線
総延長 4.061 km
実延長 4.061 km
制定年 1959年10月14日
起点 茨城県常陸大宮市下檜沢
終点 茨城県常陸大宮市上小瀬
接続する
主な道路
記法
国道293号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
茨城県道163号下檜沢上小瀬線
常陸大宮市上小瀬(2014年4月)

茨城県道163号下檜沢上小瀬線(いばらきけんどう163ごう しもひざわかみおせせん)は、茨城県常陸大宮市下檜沢から同市上小瀬に至る県道である。

概要

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常陸大宮市下檜沢から同市上小瀬を結び、那珂川支流の一級河川緒川に沿って山間部を通る路線。沿道には、地域コミュニティ等の中核施設である緒川総合センター、観光・保養施設である美和温泉ささの湯などがあり、小中学校などの教育施設も立地しており、地域の生活道路となっている[1]。また路線名称の漢字表記については、2002年以降に発行された茨城県報や、現地の県道道路標識の路線名称板において新字体を用いた「下桧沢上小瀬線」の表記も見られる。

この場所で以前ダム建設の計画があったが計画の見直しで事業中止となっていて、これに代わる見返りに現道の道路改良整備が進められている。

路線データ

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歴史

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1959年昭和34年)10月14日、新たな県道として那珂郡美和村大字下檜沢を起点とし、那珂郡緒川村上小瀬を終点とする区間を本路線とする県道下檜沢上小瀬線として茨城県が県道路線認定した。 1995年平成7年)に整理番号163となり現在に至る。

年表

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  • 1921年大正10年)12月5日:現在の路線の前身である(旧)大宮馬頭線が路線認定される。
  • 1959年昭和34年)10月14日
    • 現在の路線で路線認定される(図面対照番号151)[5]
    • 道路の区域は、那珂郡美和村大字下檜沢の県道小田野口山方線(現在の常陸太田那須烏山線にあたる)分岐から那珂郡緒川村大字上小瀬の主要地方道水戸烏山線(現在の国道293号)交点までと決定された[2]
  • 1973年(昭和48年)5月1日:那珂郡緒川村大字上小瀬地内の国道293号の道路改良バイパス開通に伴い、国道293号旧道(203 m)の一部を編入。終点が上小瀬十文字から明峰中学校前となる[6]
  • 1995年平成7年)3月30日:整理番号209から現在の番号(整理番号163)に変更される[7]
  • 2000年(平成12年)8月3日:緒川ダム中止関連対策実施計画に基づき、道路の全面改修が決定される。
  • 2002年(平成14年)2月21日:那珂郡緒川村大字上小瀬地内(タービン山 - 終点・国道293号)のバイパス道路を新設する道路区域(1.07 km)が決定する[8]
  • 2004年(平成16年)4月5日:那珂郡美和村大字下桧沢 - 同郡緒川村大字上小瀬まで道路改良する区間(2.696 km)が決定する[9]
  • 2007年(平成19年)7月6日:常陸大宮市上小瀬地内の国道293号の交差点から約320 mのバイパス区間を供用開始[10][11]
  • 2008年(平成20年)7月24日:常陸大宮市上小瀬地内バイパス道路開通に伴い、旧道が常陸大宮市道に降格。終点位置が現在位置に移る[3]
  • 2012年(平成24年)4月26日:常陸大宮市大字上小瀬地内の通称タービン山と呼ばれる岩石山を開削してバイパス道を建設する難工事が完了し、この区間のバイパス道(160 m)が開通[12]
  • 2013年(平成25年)12月18日:常陸大宮市上小瀬の小町橋を含むバイパス道路の一部(209 m)が開通[13][14]
  • 2017年(平成29年)3月28日:常陸大宮市氷之沢 - 同市上小瀬に道路改良バイパス道(約0.8 km)が開通[15]
  • 2019年(平成31年)3月28日:常陸大宮市氷之沢 - 同市上小瀬の道路改良バイパスに平行する旧道の一部(4区間計1.54 km)が移管され、県道指定を解除[16]

路線状況

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安全性を高めた歩行者と車両の分離や対面2車線の確保するため、県道の改良工事が終点側の上小瀬側から進められていて、改良区間の幅員は11 m、その内の車道部が6 mある[1]。事業計画延長3.7 kmの内、平成19年7月に国道293号交差部から延長2.8 kmのバイパス部を供用したのを始め、2018年までに全区間のうちの半分以上が2車線の道路として改良済みである[1]。未改良残存区間の氷之沢では1車線の狭隘区間で、曲がりくねった道路が続くため見通しも悪い。

道路施設

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  • 氷之沢橋(緒川、常陸大宮市下檜沢)
  • 小町橋(緒川、常陸大宮市上小瀬)
  • 蛇谷津橋(蛇谷津沢、常陸大宮市上小瀬)

地理

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通過する自治体

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交差する道路

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沿線

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  • 美和ささの湯

脚注

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注釈

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  1. ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。

出典

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  1. ^ a b c d 《道路改良事業》一般県道 下檜沢上小瀬線・主要地方道 常陸太田那須烏山線”. 茨城県ホームページ. 常陸大宮土木事務所. 茨城県 (2018年8月28日). 2019年5月18日閲覧。
  2. ^ a b 道路の区域決定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百三号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
  3. ^ a b 道路の区域の変更(平成20年7月24日 茨城県告示第1041号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1997号: pp. pp. 7–8, (2008年7月24日) 
  4. ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 11
  5. ^ 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
  6. ^ 道路区域の変更・道路の供用開始(昭和48年5月1日 茨城県告示第472・473号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6114号: pp. pp. 6–7, (1973年5月1日) 
  7. ^ 県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第637号: pp. pp. 8–12, (1995年3月30日) 
  8. ^ 道路の区域の変更(平成14年2月21日 茨城県告示第166号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1340号: pp. pp. 6–7, (2000年2月21日) 
  9. ^ 道路の区域の変更(平成16年4月5日 茨城県告示第541号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1557号: pp. pp. 14–15, (2004年4月5日) 
  10. ^ 道路の供用の開始(平成19年6月28日 茨城県告示第867号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1887号: pp. pp. 27–28, (2007年6月28日) 
  11. ^ 県道下檜沢上小瀬線のバイパス区間が開通しました
  12. ^ 道路の供用の開始(平成24年4月26日 茨城県告示第528号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2380号: p. p. 20, (2012年4月26日) 
  13. ^ 道路の供用の開始(平成25年12月12日 茨城県告示第1360号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2547号: p. p. 52, (2013年12月12日) 
  14. ^ 「下檜沢上小瀬線(常陸大宮市上小瀬地内)」の供用開始について” (PDF). 土木部常陸大宮土木事務所. 茨城県 (2013年12月18日). 2015年4月5日閲覧。
  15. ^ 道路の供用の開始(平成29年1月12日 茨城県告示第43号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2860号: p. p. 13, (2017年1月12日) 
  16. ^ 道路の区域の変更(平成31年3月28日 茨城県告示第331号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第3083号: p. pp. 20–21, (2019年3月28日) 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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