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西佐多町

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日本 > 鹿児島県 > 鹿児島市 > 西佐多町
西佐多町
鹿児島県道40号伊集院蒲生溝辺線(日置市方面を望む)
鹿児島県道40号伊集院蒲生溝辺線(日置市方面を望む)
北緯31度44分16.4秒 東経130度34分12.5秒 / 北緯31.737889度 東経130.570139度 / 31.737889; 130.570139
日本の旗 日本
都道府県 鹿児島県の旗 鹿児島県
市町村 鹿児島市
地域 吉田地域
標高 20.9 m
人口
2020年(令和2年)4月1日現在)
 • 合計 934人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
891-1301
市外局番 099
ナンバープレート 鹿児島
町字ID[2] 0128000
運輸局住所コード 46500-0949[3]
地図

西佐多町(にしさたちょう[4])は、鹿児島県鹿児島市[5]。旧薩摩国鹿児島郡吉田郷西佐多浦村鹿児島郡吉田村大字西佐多浦鹿児島郡吉田町大字西佐多浦郵便番号は891-1301[6]。人口は934人、世帯数は497世帯(2020年4月1日現在)[7]

享保12年(1727年)の検地によって佐多之浦村が東西に分割され西佐多浦村として設置された[8]

地理

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鹿児島市の北部(吉田地域)、思川の上流域に位置している。町域の北方には姶良市蒲生町久末、南方には本城町、東方には東佐多町、西方には本名町がそれぞれ接している。

町域の中央部にある桑之丸交差点で鹿児島県道25号鹿児島蒲生線鹿児島県道40号伊集院蒲生溝辺線が交差し、東端にある吉田町麓交差点で県道25号と鹿児島県道57号麓重富停車場線が交差する。西方に鹿児島市立吉田北中学校鹿児島市立吉田小学校が所在する。

山岳

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河川

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  • 思川二級河川
    西佐多町の西部にある山地に思川の水源地があり[10]、中央部の盆地を南北に流れている。

歴史

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西佐多浦村の成立と近世

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西佐多浦という地名は江戸時代より見え、薩摩国鹿児島郡吉田郷(外城)のうちであった[11]村高は「三州御治世要覧」では1,415石余[12][11]、「旧高旧領取調帳」では1,501石余であった[11]

享保12年(1727年)の「大御支配」と呼ばれる検地によって佐多之浦村が分村され東佐多浦村(現在の東佐多町)と西佐多浦村に分割された[8][11]。東佐多浦村に置かれていた吉田郷の行政を司る地頭仮屋の麓集落は西佐多浦村の一部も含んで形成されていた[12]寛政6年(1794年)の西佐多浦村の人口は420人であった[13]元治元年(1864年)には現在の鹿児島市立吉田小学校の前身となる復生館が設立された[14]

町村制施行以後

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1889年(明治22年)4月1日町村制が施行されたのに伴い、それまでの吉田郷にあたる東佐多浦村、西佐多浦村、本城村、本名村、宮之浦村の区域より鹿児島郡吉田村が設置された[15]。それまでの西佐多浦村は吉田村の大字西佐多浦」となった[11][15]

1934年(昭和9年)には佐多浦郵便取扱所が設置され、1948年(昭和23年)には吉田麓郵便局となった[16]1947年(昭和22年)に吉田村立吉田北中学校(現在の鹿児島市立吉田北中学校)が西佐多浦の吉田小学校内に設立され、1949年(昭和24年)9月に新校舎が完成した[17]1972年(昭和47年)11月1日に吉田村が町制施行し吉田町の大字となった[11][15]1998年平成10年)2月27日に大字本城字立迫の一部を大字西佐多浦に編入した[18]

2004年(平成16年)11月1日に吉田町が鹿児島郡桜島町日置郡松元町郡山町揖宿郡喜入町と共に鹿児島市に編入された[19]。合併に際して設置された法定合併協議会である鹿児島地区合併協議会における協議によって、吉田町の区域の大字については「字の区域を廃止し、当該廃止された字の区域に相当する区域により新たに町の区域を設定し、その名称については表示案に基づき、各町の意向を尊重し合併までに調整するものとする」と協定された[20]

前述の協定に基づいて、合併前の10月26日鹿児島県告示である「 町の区域の設定及び字の廃止」が鹿児島県公報に掲載された[5]。この告示の規定に基づき、それまでの大字西佐多浦は廃止され、大字西佐多浦の全域を以て新たに鹿児島市の町「西佐多町」が設置された[21][5]

2008年(平成20年)4月には校舎の老朽化の進んでいた鹿児島市立吉田小学校鹿児島市立吉田北中学校の隣接地に移転した[22]

町・字域の変遷

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実施後 実施年 実施前
大字西佐多浦(編入) 1998年平成10年)2月27日 大字本城字立迫(一部)

人口

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西佐多町(西佐多浦)の人口の変遷を以下に示す[注釈 2]

統計年 人口
1884年(明治17年) [23] 708
1925年(大正14年) [23] 1,539
1931年(昭和6年) [23] 1,575
1980年(昭和55年) [23] 1,476
1990年(平成2年) [23] 1,415
2010年(平成22年) [24] 1,104
2015年(平成27年) [25] 979

文化財

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県指定

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  • 鹿児島市西佐多町の吉田貝化石層(天然記念物(地質鉱物))[26]

市指定

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  • 鵜木の田の神と石碑(有形民俗文化財(風俗資料))[27]
  • 仏智山津友寺跡(記念物(史跡))[27]

施設

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鹿児島市立吉田北中学校
鹿児島市立吉田小学校

教育

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郵便局

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  • 吉田麓郵便局[31]

寺社

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小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[34]

町丁 番・番地 小学校 中学校
西佐多町 全域 鹿児島市立吉田小学校 鹿児島市立吉田北中学校

交通

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道路

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主要地方道

脚注

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注釈

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  1. ^ 2008年に移転する前の鹿児島市立吉田小学校付近の標高である。
  2. ^ 国勢調査小地域人口のうち1995年から2005年までのデータは欠損がみられる

出典

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  1. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 1.
  2. ^ 日本 町字マスター データセット”. デジタル庁 (2022年3月31日). 2022年4月29日閲覧。
  3. ^ 自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年4月26日閲覧。
  4. ^ 鹿児島市の町名”. 鹿児島市. 2020年7月30日閲覧。
  5. ^ a b c 平成16年鹿児島県告示第1775号(町の区域の設定及び字の廃止、 原文
  6. ^ 鹿児島県鹿児島市西佐多町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年12月5日閲覧。
  7. ^ 年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
  8. ^ a b 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 207.
  9. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 4.
  10. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, p. 927.
  11. ^ a b c d e f 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, p. 496.
  12. ^ a b 芳即正 & 五味克夫 1998, p. 102.
  13. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 211.
  14. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 657.
  15. ^ a b c 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 238.
  16. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 523.
  17. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 649.
  18. ^ 平成10年鹿児島県告示第224号(字の区域の変更、平成10年2月27日付鹿児島県公報第1325号所収)
  19. ^ 市町の廃置分合(平成16年総務省告示第591号、 原文
  20. ^ 合併協定項目一覧”. 鹿児島市. 2020年10月29日閲覧。
  21. ^ 合併後の住所表示”. 鹿児島市. 2020年10月29日閲覧。
  22. ^ 南日本新聞 2015, p. 949.
  23. ^ a b c d e 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 23.
  24. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年12月5日閲覧。
  25. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年12月5日閲覧。
  26. ^ 南日本新聞 2015, p. 1067.
  27. ^ a b 南日本新聞 2015, p. 1068.
  28. ^ 南日本新聞 2015, p. 951.
  29. ^ 南日本新聞 2015, p. 950.
  30. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 609.
  31. ^ 吉田麓郵便局(鹿児島県)”. 日本郵便. 2021年12月5日閲覧。
  32. ^ 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 933.
  33. ^ a b 吉田町郷土誌編纂委員会 1991, p. 937.
  34. ^ 小・中学校の校区(学区)表”. 鹿児島市役所. 2020年9月26日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 46 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。ISBN 978-4-04-001460-9 , Wikidata Q111291392
  • 吉田町郷土誌編纂委員会『吉田町郷土誌吉田町、1991年3月31日http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/shishi/yoshida.html , Wikidata Q111435453
  • 芳即正、五味克夫『日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』平凡社、1998年。ISBN 978-4582910544 
  • 南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』 5巻、鹿児島市、2015年3月27日http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/kagoshima-05.html , Wikidata Q111372912

座標: 北緯31度44分16.4秒 東経130度34分12.5秒 / 北緯31.737889度 東経130.570139度 / 31.737889; 130.570139