「トヨタ・プロボックス」の版間の差分
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インテリアについては、カローラバン、スプリンターバンの大口ユーザー等へのリサーチの結果、[[紙#洋紙寸法|A4]][[ファイル (文具)|ファイル]]や[[ノートパソコン|B5サイズのモバイルノートパソコン]]が入る大型のドアポケットや、カードホルダーやペンホルダー、大容量の灰皿、モバイルノートパソコンや弁当を置くための格納式テーブル、長距離走行でも疲れにくい[[椅子|シート]]など、乗用車の派生ではなく、あくまでも商用バンをメイングレードとして考え、ビジネスユースにおける使い勝手のよさを徹底的に追求しており、よい意味での割り切りが感じられる。その一方で乗降用ドアノブはコストの安いフリップ式ではなく、乗用車で多く使われるバーグリップ(取手)式を採用している。 |
インテリアについては、カローラバン、スプリンターバンの大口ユーザー等へのリサーチの結果、[[紙#洋紙寸法|A4]][[ファイル (文具)|ファイル]]や[[ノートパソコン|B5サイズのモバイルノートパソコン]]が入る大型のドアポケットや、カードホルダーやペンホルダー、大容量の灰皿、モバイルノートパソコンや弁当を置くための格納式テーブル、長距離走行でも疲れにくい[[椅子|シート]]など、乗用車の派生ではなく、あくまでも商用バンをメイングレードとして考え、ビジネスユースにおける使い勝手のよさを徹底的に追求しており、よい意味での割り切りが感じられる。その一方で乗降用ドアノブはコストの安いフリップ式ではなく、乗用車で多く使われるバーグリップ(取手)式を採用している。 |
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開発者の中に |
開発者の中に愛煙家がおり、空調の気流が灰皿の灰を飛ばさないように配慮されたものになっている。<ref>[http://www.youtube.com/watch?v=EI7TS9O_Dxc#t=21m00s 新車情報2002 トヨタ プロボックス] </ref> |
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カローラバンではデザインを優先し、ボディが丸く、特にリアゲートはかなり寝かされていたが、プロボックスは荷室容積を最優先し、徹底的に直線的なボディ形状とされた。 |
カローラバンではデザインを優先し、ボディが丸く、特にリアゲートはかなり寝かされていたが、プロボックスは荷室容積を最優先し、徹底的に直線的なボディ形状とされた。 |
2017年2月28日 (火) 00:28時点における版
この項目「トヨタ・プロボックス」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 2014年8月の大幅改良について、大幅改良後以降のテンプレートの分割。2014年大幅改良の内容の加筆(モデルチェンジに準ずる形への変更。レクサス・LSのメジャーチェンジが例)。記事全体的に元々少ない出典の追加。出典と補足関係の分離をお願いしたいと思います(前期・後期などはモデルライフが不明な以上、「2014年8月改良型」など別表現への変更も合わせて)。 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2015年6月) |
トヨタ・プロボックス (2002年7月-2014年8月型) NCP5#/NLP5#型 | |
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バンDX | |
バンDX リア | |
概要 | |
販売期間 | 2002年7月2日-2014年8月31日[1] |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ |
5ドアライトバン 5ドアステーションワゴン |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
2NZ-FE型 1.3L 直4 DOHC 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC 1ND-TV型 1.4L 直4 SOHC ディーゼル(- 2007年9月) 1NZ-FNE型 1.5L 直4 DOHC CNG |
変速機 | 5速MT / 4速AT |
前 |
前:ストラット 後:4リンク式リジット/ +ラテラルロッド |
後 |
前:ストラット 後:4リンク式リジット/ +ラテラルロッド |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,550mm |
全長 | 4,195mm |
全幅 | 1,690mm - 1,695mm |
全高 |
1,510mm(FF) 1,515mm(4WD) |
車両重量 | 1,030kg - 1,120kg |
その他 | |
製造事業(委託)者 | ダイハツ工業 |
系譜 | |
先代 |
カローラバン スプリンターバン カローラアシスタ(←ビジネス)ワゴン |
後継 | カローラフィールダー(3代目)に統合(ワゴンのみ) |
トヨタ・プロボックス (2014年9月改良型) NSP16#/NCP16#型 | |
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バンDX | |
概要 | |
販売期間 | 2014年9月1日- |
設計統括 |
下村修之 金森善彦 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアライトバン |
駆動方式 | FF / 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
1NR-FE型 1.3L 直4 DOHC 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC |
変速機 | CVT |
前 |
前:ストラット 後:4リンク式トーションビーム +ラテラルロッド |
後 |
前:ストラット 後:4リンク式トーションビーム +ラテラルロッド |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,550mm |
全長 | 4,245mm |
全幅 | 1,690mm - 1,695mm |
全高 | 1,525mm(FF)1,530mm(4WD) |
車両重量 | 1,090kg - 1,170kg |
その他 | |
製造事業(委託)者 | ダイハツ工業 |
プロボックス(Probox )は、トヨタ自動車が製造するライトバン型、およびかつて製造していたステーションワゴンタイプの自動車である。カローラバン&アシスタ(←ビジネス)ワゴン/スプリンターバン&ワゴンの後継車として、バンとしての使い勝手を念頭に置いた専用設計を用いて開発されたモデルである[2][3]。
概要
2002年7月2日発表・発売。前期型は初代ヴィッツ系統のプラットフォーム(NBCプラットフォーム)を、後期型は3代目ヴィッツ系統、および日本国内市場向け11代目カローラシリーズ(2代目カローラアクシオ・3代目カローラフィールダー)系統等のプラットフォーム(Bプラットフォーム)をそれぞれ元に作られ、貨物のバンモデルと、前期型に限り乗用5ナンバーモデルとしての役割を持つワゴンモデルが設定されている。姉妹車に、カルディナバンの後継となる、サクシードがある。
2013年10月11日を以てワゴンモデルの販売を終了したものの、バンモデルはこれまで通り継続販売している。詳しくは後述を参照してほしい。
商用車ではあるものの、車重の軽さを生かしつつヴィッツ用、およびカローラ用(E120型系以降)の一部のパーツが流用可能なことからドリ車やジムカーナといった競技用車両としての需要も高い。2015年からは雑誌「Option」主催によるワンメイクレースが開催されている。
ペルーやミャンマーなどの開発途上国では日本から輸出された中古車がタクシーとして利用されているケースが多い。
開発経緯
開発コンセプトとしては以下の通り。
- ADバンを凌駕する性能を確保。
- 貨物車バン(4ナンバー)をメイングレードとして、使い勝手のよさを追求。
- 「シンプル イズ ベスト」。無用な加飾の排除による徹底したコストダウン。
要因として
- 前モデルであるカローラ/スプリンターバンの陳腐化。生産10年目の節目でもあった。
- カローラ バン/スプリンターバンとカルディナ バンの統合による合理化。
- 対抗車種の日産・ADバンのフルモデルチェンジによる、商用車市場でのシェア低下[4]。
フロントプラットフォームは前期型の場合、コストを考慮した結果、プリウス/カローラ系(MCプラットフォーム)ではなく、初代ヴィッツ系(NBCプラットフォーム)のものを流用し、車両総重量に見合った衝突安全性を確保するため、前端部を延長した。リアフロアパンは、荷室容積を最大限確保するため、ショックアブソーバーを後傾させ、床下配置を可能とした専用品を新開発。後輪の足回りには、プロボックス&サクシード専用に開発された、4リンク式トーションビームアクスル(4WD車用は4リンク式ライブアクスル)を採用し、さらにラテラルロッドを加え、積載物による車高変動や、側方からの入力時にも、安定走行ができる様に配慮がなされている。その為、他の前輪の足回りはヴィッツ用を流用したストラット式とした。ばね高さの短縮と積載重量を考慮し、ヴィッツ系では最大のばね定数となった。更に前後にスタビライザーを標準装備しており、高速域のロールが配慮されている。これらの特性により、NBCプラットフォームでは最も硬質な足廻りとなっている。
インテリアについては、カローラバン、スプリンターバンの大口ユーザー等へのリサーチの結果、A4ファイルやB5サイズのモバイルノートパソコンが入る大型のドアポケットや、カードホルダーやペンホルダー、大容量の灰皿、モバイルノートパソコンや弁当を置くための格納式テーブル、長距離走行でも疲れにくいシートなど、乗用車の派生ではなく、あくまでも商用バンをメイングレードとして考え、ビジネスユースにおける使い勝手のよさを徹底的に追求しており、よい意味での割り切りが感じられる。その一方で乗降用ドアノブはコストの安いフリップ式ではなく、乗用車で多く使われるバーグリップ(取手)式を採用している。
開発者の中に愛煙家がおり、空調の気流が灰皿の灰を飛ばさないように配慮されたものになっている。[5]
カローラバンではデザインを優先し、ボディが丸く、特にリアゲートはかなり寝かされていたが、プロボックスは荷室容積を最優先し、徹底的に直線的なボディ形状とされた。
安全面については、他のトヨタ車同様衝突安全ボディーGOAが採用され、国土交通省の自動車アセスメントで最高レベルの星6つとなっている。環境性能は、全グレードで超低排出ガス車認定を受けている。ただしワゴングレードでも「F」には割り切りの為、後部座席にはヘッドレストが標準装備されていない。
ディーゼルエンジンの1ND-TV型搭載車はNox・PM法の規制対象となっており、2007年9月までに販売終了したことで姉妹車のサクシード同様、新車として販売されている日本国内向けの総排気量2,000cc以下のディーゼル車が消滅した。一方で、改造扱いではない量産CNG車が設定されている。
車両開発は、カローラ/スプリンターバン・ワゴンと同様に、ダイハツ工業との共同開発で行われ、生産はグループ子会社のダイハツ京都工場で行われている。
日本メーカーの現行ライトバン(プロボックス・NV150AD)で唯一となっている部分がいくつかあり、設計段階から商用車専用に開発された[6]、5速マニュアル車の設定がある(当初)、他のメーカーにOEM供給されていないという点がある。
沿革
初代(XP5#/XP16#型・2002年 - )
2002年7月-2014年8月型(XP5#型・2002年 - 2014年)
- エンジンは、バンモデルは1.3Lの2NZ-FE型と、1.5Lの1NZ-FE型ガソリンエンジン、このほか、1.4Lの1ND-TV型直噴式ディーゼルターボエンジンも設定。ワゴンモデルは1NZ-FE型ガソリンエンジンのみ。トランスミッションは2NZ-FE/1NZ-FEエンジン搭載車はSuper ECT(4速AT)、5速MTから選択できるが、1ND-TVエンジン搭載車は5速MTのみ。
- グレードはバンモデルが最上級グレードから順に「GL」、「DX コンフォートパッケージ」、「DX」、「DX-J」(1.5L FFは設定なし)がある。「GL」には電動格納式ドアミラー、前席パワーウィンドウ、ブラックアウト(窓枠が黒色塗装)が標準装備となっている。オプションでカラードパッケージを選択するとミラーやバンパーなどが、カラードとなった。ベーシックグレードの「DX」には「コンフォートパッケージ」があり、電動格納式ドアミラー、前席パワーウィンドウなどをオプションで装着することができる。一部仕様によっては前席パワーウィンドウが運転席ドアのみも存在する。最廉価モデルの「DX-J」はエアコンレス(オプション)となっている。
- ワゴンモデルは最上級グレード「F エクストラパッケージ」、ベーシックグレードの「F」がある。ワゴンモデルは全車ホーンパッドにオーナメントが付く。シートではバンモデルのフロントシートはヘッドレスト一体型シートが装着されるが、ワゴンモデルは、全席ヘッドレストが装着されており、リアシートも質がバンモデルより向上している(バンモデルは4ナンバー登録や、使い勝手を考慮しリアシートにヘッドレストが装備されていない。)。「F」のホイールはバンモデルと共通のスチールホイールが装着されるが、「F エクストラパッケージ」はフルホイールキャップとなる。また、サイドモールも全車標準装備となる。「F」のサイドミラーも「DX」と同じく手動可倒式となり、「F エクストラパッケージ」は「GL」と同じく電動格納式ドアミラーを装備する。「F エクストラパッケージ」もカラードパッケージを選択できる。
- 2003年4月17日 - 1NZ-FNE型エンジンを搭載し、「超-低排出ガス(★★★)」認定[7]を取得したCNG車を追加。4速ATのみの設定となる。
- 5月15日 - ワゴンの「F」をベースに、エクストラパッケージの装備品に加え、ボディ同色バンパー・サイドプロテクションモール・アウトサイドドアハンドル・ドアミラー(電動格納式リモコンドアミラー)、UVカット機能付プライバシーガラス、パワーウィンドウ、ワイヤレスドアロックリモートコントロールなどを装備した特別仕様車「F エクストラパッケージ・リミテッド」を発売。同日にTECSのラインナップとして「保冷バン」と「クーリングバン」を追加した。
- 2005年8月1日 - 一部改良。マニュアルレベリング機構付ヘッドランプを全車に採用すると共に、ハイマウントストップランプ(一部グレードを除くバンとワゴン全グレード)、ワイヤレスドアロック(一部グレードを除くバンとワゴン「Fエクストラパッケージ」)、AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ&2スピーカー(バン全グレードとワゴン「F」)も装備された。ワゴンの特別仕様車「F エクストラパッケージ・リミテッド」はベース車に準じた改良を受け、販売を継続。最廉価グレードの「DX-J」は廃止された。
- 2007年9月30日 - ディーゼルエンジンの1ND-TV型搭載車の販売終了。
- 2008年8月1日 - 一部改良。ハイマウントストップランプをバンの一部グレードにも装備され、全車標準装備される。
- 2010年6月1日 - 一部改良。バンの1.5Lガソリン・2WD・4AT車でオルタネーターの制御等の改良を行い、燃費を向上し、「平成22年度燃費基準+15%」を達成。さらに、ガソリン車全車でエンジンのECUを変更し、空燃比センサーを追加。排出ガスの低減を行ったことで「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得。また、ドアミラーを電動リモコン式にすると共に、一部グレードではUVカット機能付プライバシーガラスとカラードアウトサイドドアハンドルを装備した。ボディカラーは新色のシルバーマイカメタリック、ベージュメタリックの2色を含む5色に整理された。ワゴンの特別仕様車「F エクストラパッケージ・リミテッド」はベース車に準じた改良を受けるとともに、14インチアルミホイールをメーカーオプションに設定。ボディカラーには専用色のマルーンブラウンマイカを追加の上、販売を継続。
- 2012年4月26日 - 一部改良。ワゴンにおいて、リア中央席に3点式シートベルトとヘッドレストを標準装備(「F」は3点式シートベルトのみ標準装備で、ヘッドレストはオプション設定)。ワイヤレスドアロックリモートコントロール装着車の助手席キーシリンダーを廃止。全車で助手席シートベルト非着用警告灯およびリマインダーを廃止し、メーター内にシートベルトインフォメーション表示灯(いずれかのドアを開くと約10秒間点滅し、シートベルトの着用を促すもの。ブザーなし)を採用。また、バンのCNG車はNOxを基準値より10%低減したことで「平成21年排出ガス基準10%低減レベル(低排出ガス車)」認定を取得した。なお、ワゴンの特別仕様車「F エクストラパッケージ・リミテッド」はベース車に準じた一部改良を受け、販売を継続。
- 2013年10月11日 - 既に販売されている3代目(E160G型)カローラフィールダーに統合される形でワゴンモデルの販売が終了。ホームページの掲載も終了した。バンモデルは継続して販売する。
-
ワゴン
-
リア
2014年8月改良型(XP16#型・2014年 - )
- 1.3L車はDual VVT-iを搭載した1NR-FE型に置換し、全車のトランスミッションをSuper CVT-iにすることで燃費を向上し、1.3L車と1.5L・2WD車は「平成27年度燃費基準+10%」、1.5L・4WD車も「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した。安全面では歩行者障害軽減ボディ構造を採用するとともに、VSC&TRC、ヒルスタートアシストコントロール、緊急ブレーキシグナルを全車に標準装備し、フロントディスクブレーキを大径化(13インチ→14インチ)したことで制動力を高めた。トランスミッションは全車CVTとなり、前期型に設定されていた4速ATと5速MTはそれぞれ廃止となった。
- 新型エンジンとCVTを搭載するにあたり、プラットフォームはNBCプラットフォームからBプラットフォームに変更。そのままでは搭載できないため、幅を60mmカットした上で従前のアッパーボディと組み合わせている[9]。サスペンション構造の最適化と車速感応型電動パワーステアリングを採用。また、フロントシート座面の形状見直しなどを行い、全車に標準装備されているマニュアルエアコンは冷却効率を向上した。
- 足踏み式パーキングブレーキの採用に伴い、運転席はセンタークラスターを中心に収納スペースを確保しており、ドリンクホルダーと照明を備えたセンタートレイは1Lサイズの紙パック飲料も収納可能なほか、インパネテーブルはA4サイズのノートパソコンや弁当が置けるように大型にし、オーディオスペース付近にはスマートフォンなどが収められるマルチホルダーを装備。インパネにはA4バインダーを収納できるトレイを設置した。
- 外観はタフさを強調するため、フロント周り(フロントバンパー&グリル、ヘッドランプ)やリアコンビネーションランプのデザインを変更(サクシードと同一のエクステリアデザインとなる)。オプション設定のフロントフォグランプは前期のだ円から円形に変更された。ボディカラーには新色の「ボルドーマイカメタリック」と「ライトグリーンメタリック」を追加し、6色展開とした。その他、計器盤の意匠がリファインされ、3代目(XP130型)前期型ヴィッツ (「F」系、および「ジュエラ」系の各グレード)、および2代目(E160型)前期型/後期型カローラアクシオ(「1.3X G-Edition」(後期型で廃止)を除く「1.3X」系、および「1.5X」系以下の各グレード) のものをベースとした照度コントロールつき単眼タイプに変更、ステアリングホイール意匠も変更[10]され、スッキリとした印象にまとめられた。グレード体系は前期型から継続の「DX」・「DXコンフォート(「DX"コンフォートパッケージ"」から改名)」・「GL」に加え、1.5L車のみ、ワゴンモデルに設定されていた「F」をバンモデルにおける最上位グレードとして追加した。
- 軽自動車を除く4ナンバーの2BOXタイプ商用車で初搭載となる衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備したほか、シフト操作時における急発進を抑制して衝突時の被害軽減に寄与するドライブスタートコントロールや、先行車を検知して信号待ちなどで先行車が発進したことに気付かずに停車し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる先行車発進告知機能も標準装備。コンライトやイルミネーテッドエントリーシステムも新たに標準装備された。
- また、1.5L・2WD車にアイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備したことでJC08モード燃費を19.6km/Lに向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。
サクシードとの相違
前期型
下記の通り仕様差があり、1.5Lガソリンエンジンの最廉価モデル同士で比較すると10万円程度の価格差があった[12]。
- フロントグリル、およびフロントバンパー、フロントフェンダー、クウォーター、リヤバンパー、テールゲート、ヘッドランプ、リアコンビランプの形状が異なっている。
- ボンネット、フロントウインドシールド、ルーフ、ドアは共通。また、全長が105mm短く、その結果、2名乗車時の荷室長は、サクシードの1830mmに対し1810mmで、3×6(サブロク)[13]の定尺ベニアの積載には向かない。また、カルディナ バンからの代替を担う450kg積のサクシード(2WD車のみ)に対し、カローラバンと同じ400kg積となっている。
- サクシードには、1.3Lガソリンエンジン、1.5LCNGエンジン及びワゴンMT車の設定がない。
- 装備については、プロボックスではオプションでも、サクシードでは標準装備となっているものがある[14]。電動リモコンドアミラーについては、逆にプロボックスには標準装備、サクシードではオプションとなっていた。
後期型
2014年のマイナーチェンジの際、上記の多くが共通化された[15]。
- ボディが共通になり、全長は前期型プロボックスとサクシードの中間となる4245mmに統一。外観上の違いはリアに貼られたステッカーのみである。
- 荷室は前期型プロボックスと同様の、荷室長1810mm・積載量400kgに統一。
- 装備も共通化されたため、同クラスのグレードであれば車両価格も同じとされた[16]。
- ただし、1.3Lガソリンエンジンを搭載したモデルは、引き続きプロボックスのみに設定される。
取扱い販売店
トヨタカローラ店のみ取扱いとなる。プロボックスの発売当初は、従来のカローラバンを取扱っていたカローラ店とスプリンターバンを取扱っていた旧ネッツ店で併売されていた。後に、レクサス店の発足によるトヨタの日本国内販売網の見直しにより旧ネッツ店と旧トヨタビスタ店が統合されて現在のネッツ店が発足以降からは、メーカー主導によるネッツ店の取扱車種の見直しによりネッツ店でのプロボックスの取扱が廃止されてカローラ店のみの取扱に変更されている。しかし、旧ネッツ店系のネッツ店では、前身のオート店時代からスプリンターバンやプロボックスを既納している法人オーナーの顧客を数多く抱えており、メーカー主導によるネッツ店の取扱車種の見直しによりプロボックスの取扱が廃止された事に、旧ネッツ店系のネッツ店はもちろんの事、前身のオート店時代からのネッツ店の顧客からもプロボックスの取扱い復活を望む声が続出しており、現在もメーカーに対してプロボックスのネッツ店での取扱い復活を望む声が根強くある。そんな中、系列ディーラーがトヨタカローラ店のネッツ店ではプロボックスを、系列ディーラーがトヨタ店やトヨペット店のネッツ店ではサクシードを、また、系列ディーラーに関係なく地域のトヨタディーラー同士の相互協力により、プロボックスやサクシードを斡旋販売しているネッツ店も数多く存在している。
車名の由来
英語で「プロフェッショナル」と言う意味の「Pro」と「箱」を意味する「box」を組み合わせ、「プロフェッショナルのための箱」と言う意味を込めて作られた造語。
関連事象
プロボックス、およびサクシードは基本的に日本国内専用車として開発されているが、海外の市場(特に新興国や発展途上国)では自動車の資産価値が高いため、同様に日本国内専用車として開発されたプレミオ、およびアリオン、カローラアクシオ(特に初代モデル(シリーズ通算10代目)のE140型)、ラウム、シエンタなどとともにロシアやモンゴル、ミャンマー、マレーシア、インドネシアなどの各東南アジア地域へ大量に並行輸出されている。
脚注
- ^ ディーゼル車は2002年7月2日-2007年9月30日、ワゴンモデルは2002年7月2日-2013年10月11日
- ^ 【トヨタ『プロボックス/サクシード』発表】ニッチ車開発手法が活かされた Response. 2002年7月2日
- ^ トヨタ、新型バン「プロボックス」「サクシード」を発売 webCG 2002年7月3日
- ^ ADバンは2006年12月のモデルチェンジでエキスパート(アベニールカーゴの後継車)を統合し、車名をADと改めた。
- ^ 新車情報2002 トヨタ プロボックス
- ^ NV150ADはウイングロードがベース。
- ^ 後に「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得
- ^ "TOYOTA、プロボックスならびにサクシードをマイナーチェンジ" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 6 August 2014. 2014年8月6日閲覧。
- ^ 【トヨタ プロボックス/サクシード 改良新型】12年目のマイナーチェンジ、シェアトップの商用車に求められるものとは…開発主査インタビューCarview!2014年8月6日
- ^ 10代目ハイゼットトラック (S5#0P型)/2代目ピクシストラック (S5#0U型) /8代目サンバートラック (S5#0J型)、5代目ムーヴ/2代目ステラ(LA100S/LA110S型)、ミライース/ピクシスエポック/プレオプラス (LA300S/310S)のものと同一の意匠となる。トヨタCIマークのセンターオーナメントは「F」のみメッキタイプとなる。
- ^ "TOYOTA、プロボックスならびにサクシードを一部改良" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 30 August 2016. 2016年8月30日閲覧。
- ^ 井元貴幸 (2012年5月4日). “プロボックスとサクシード これほど似ててこんなに違いがあった!”. clicccar.com. 三栄書房. 2015年8月11日閲覧。
- ^ 旧・尺貫法に基づく規格の910mm(3尺)×1820mm(6尺)。
- ^ 調節式間欠ワイパーや、分割式ヘッドレスト、サクシードワゴンの最上級グレードに限り14インチスチールホイールの採用など
- ^ “新車試乗記 第746回 トヨタ プロボックス F”. MOTOR DAYS. デイズ (2014年11月14日). 2015年8月11日閲覧。
- ^ 渡辺陽一郎 (2014年8月6日). “トヨタ プロボックス&サクシード(2014年マイナーチェンジ)新型車解説 (3/3)”. オートックワン. 2015年8月11日閲覧。