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「村上駅 (新潟県)」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 04:33時点における版

村上駅
改装後の駅舎(2008年4月)
むらかみ
Murakami
岩船町 (4.2 km)
(7.1 km) 間島

地図

村上駅の位置(新潟県内)
村上駅
村上駅
村上駅位置図(新潟県)
所在地 新潟県村上市田端町11-11
北緯38度13分12.7秒 東経139度27分48.6秒 / 北緯38.220194度 東経139.463500度 / 38.220194; 139.463500座標: 北緯38度13分12.7秒 東経139度27分48.6秒 / 北緯38.220194度 東経139.463500度 / 38.220194; 139.463500
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 羽越本線
キロ程 59.4 km(新津起点)
電報略号 ムミ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,597人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1914年大正3年)11月1日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
テンプレートを表示
村上駅入口(改装後)
改装前(2004年8月)の村上駅
駅前に建つ「汽車」の碑
村上駅の駅前風景とバス停。奥の水色の車両は「まちなか循環バス」(2019年8月)

村上駅(むらかみえき)は、新潟県村上市田端町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越本線である。

新潟近郊区間、およびIC乗車券「Suica」の新潟エリアは当駅が最北端である。

概要

村上市の中心駅である。羽越本線の拠点駅の一つでもあり、運行系統は当駅南北で分割されている。

上り側(新津方)は単線、下り側(秋田方)は隣の間島駅まで複線となっている。

歴史

駅西側および専用線について

駅西側には山形県酒田市のコンクリート建材メーカーである前田製管の村上工場が所在したが、2001年(平成13年)12月限りで操業を終了して撤退し、施設等が撤去され更地となった。その後は遊休地となっていたが2003年(平成15年)10月、市内の建設業・不動産業などからなる企業体「村上駅西開発[注 1]」が設立され、翌2004年(平成16年)8月に約64,000m2の敷地を取得して土地区画整理事業に着手した。その後分譲が進められ、現在は住宅地のほか食品スーパー「原信」が出店するなど開発が進捗している[4]

駅西側には側線が敷設されているが、かつてはこの前田製管へ通じる専用線のほか、同工場北側に所在した日本化学工業村上工場へ通じる専用線も設けられていた[5]。またかつて側線の南側には転車台があり、この側線にはク5000形貨車が数両搭載されたまま長期放置されていた。また東側の駅舎南側には貨物ホームが設けられていたが、これらの大部分はいずれも撤去されており現存しない。

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅。両ホームは南側(新津方)の跨線橋(各ホームに通じるエレベーターあり)と、北側(秋田方)の地下通路で連絡している。側線および留置線も有している。

直営駅駅長配置)で、地区駅として羽越本線の加治駅 - 府屋駅間及び米坂線坂町駅 - 萩生駅間の駅長配置駅を除く各駅[注 2]を統括管理している。

Suica対応自動改札機(3通路)、みどりの窓口自動券売機・指定席券売機(各1台)、待合室、自動販売機、コンビニエンスストアNEWDAYSミニ)、多機能トイレ(オストメイト対応)設置。改札口周辺には旅行センター「びゅうプラザ村上駅」があったが廃止された。

現在の駅舎は1964年(昭和39年)に竣工したものだが、レトロ調にリニューアルする改修工事が施され、2005年(平成17年)6月に現在の外観となった。

駅前広場北側には、村上市出身の大和田愛羅が作曲した唱歌『汽車』の碑が建つ。『汽車』は当駅構内でも案内放送のうち、各ホームの列車接近メロディとして使用されていたが、2014年(平成26年)3月からは発車メロディとして使用されている[注 3]

駅周辺整備

現在の駅出入口は駅舎が所在する東側のみだが、駅舎は既に築半世紀を越えて老朽化が進み、駅前広場は面積が狭小なうえに歩道と車道の区分が明確でないため、車両や歩行者の動線が錯綜するなどの問題点を抱えている。また近年は前述の村上駅西開発による住宅地開発をはじめ、駅西側で都市基盤整備が進捗している点、さらには現在駅前に所在するJA新潟県厚生連村上総合病院の、施設老朽化に伴う駅西側への移転計画などを踏まえ、村上市では駅西側居住者の利便性改善や市街地の回遊性向上などを目的として、駅前広場の拡張や連絡通路の新設、橋上駅舎への改築などを長期的な視野として駅周辺地区の整備を進める「村上駅周辺まちづくりプラン」の策定と検討を進め[6]、2015年(平成27年)3月25日に基本構想が答申された[7]。同計画は概ね10か年での実施を予定しており、今後は事業の実施方法等について引き続き検討が進められる。

デッドセクション

当駅と間島駅との間にデッドセクションがあり、当駅は羽越本線直流電車区間の北限となっている。交直流電車である特急形車両(特急「いなほ」、臨時快速「きらきらうえつ」など)や貨物列車は直通するが、JR東日本新潟支社は一般型の交直流電車を保有しておらず[注 4]、当駅から鼠ヶ関・酒田方面に向かう普通列車はすべて気動車により運行している。

車両運用の都合で、新発田方面行きの列車と、酒田方面行きの列車を、2番線に同時に入線させる場合がある[注 5]。このため、2番線はそれぞれの列車の乗車位置が標示されているほか、駅員による放送および電光掲示式の発車標によって、誤乗を防止するための注意を促している。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 羽越本線 上り 新発田新津新潟方面[8]
2 上り 新発田・新津・新潟方面[8] 当駅始発
下り 鶴岡酒田秋田方面[8]
3 下り 鶴岡・酒田・秋田方面[8]

利用状況

JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は1,597人である[利用客数 1]

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1965年(昭和40年) 3,921 [利用客数 2]
1970年(昭和45年) 3,484 [利用客数 3]
1975年(昭和50年) 3,434 [利用客数 4]
2000年(平成12年) 2,205 [利用客数 5]
2001年(平成13年) 2,084 [利用客数 6]
2002年(平成14年) 1,951 [利用客数 7]
2003年(平成15年) 1,931 [利用客数 8]
2004年(平成16年) 1,946 [利用客数 9]
2005年(平成17年) 1,978 [利用客数 10]
2006年(平成18年) 1,950 [利用客数 11]
2007年(平成19年) 1,927 [利用客数 12]
2008年(平成20年) 1,930 [利用客数 13]
2009年(平成21年) 1,912 [利用客数 14]
2010年(平成22年) 1,847 [利用客数 15]
2011年(平成23年) 1,797 [利用客数 16]
2012年(平成24年) 1,806 [利用客数 17]
2013年(平成25年) 1,861 [利用客数 18]
2014年(平成26年) 1,713 [利用客数 19]
2015年(平成27年) 1,684 [利用客数 20]
2016年(平成28年) 1,684 [利用客数 21]
2017年(平成29年) 1,663 [利用客数 22]
2018年(平成30年) 1,597 [利用客数 1]

駅周辺

駅舎が所在する東側は、少し離れたところに村上市の中心市街地が位置する。西側は住宅地と農地が混在している。

バス

村上市内のバス路線図。時刻表は新潟交通観光バスHP 村上エリア・勝木エリアを参照。

駅前には新潟交通観光バスが運営する路線バスのほか、「まちなか循環バス」および「せなみ循環バス」、瀬波温泉の各宿泊施設の送迎バスの停留所がある。

その他

当駅はレンタルサイクル取扱駅で、利用できるのは新発田駅小国駅など他のレンタルサイクル取扱駅と同じく春から秋まで利用可能である。料金は通常自転車1台500円だが、えちごワンデーパスえちごツーデーパス等のおトクなきっぷを提示すると、レンタルサイクルが無料になる[9]レンタルサイクル利用当日で当駅までの「きらきらうえつ」の指定席券も提示可能。[要出典]

国鉄時代の新潟鉄道管理局では有人駅(委託駅を含む)において、自動券売機導入後も硬券入場券を発売していた。しかし当駅においては導入後、セット券以外は一度も発売していない。

新潟空港と村上市内の間には2006年(平成18年)3月1日から、特定非営利活動法人「村上観光ルネッサンス」が運営し、市内に本社を置く村上タクシーが運行業務を受託する乗合タクシー「新潟エアポートライナーむらかみ」が運行され、当駅前も発着点の一つとなっていた。当駅 - 空港間の所要時間は約75分を目安としていた。1名から乗車でき、原則として乗車2日前からの完全予約制で、運行当日に空席があれば乗車できる方式だった。しかし利用者が低迷し、2010年(平成22年)3月31日の運行を最後にサービスを終了した[10]。2019年現在では瀬波温泉との間で「瀬波温泉直行ライナー」(新潟空港⇒瀬波温泉の片道のみ)が運行されている[11]

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
羽越本線
快速
坂町駅 - 村上駅
普通
岩船町駅 - 村上駅 - 間島駅

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ 設立当時の商号は「村上駅西口開発」であった。
  2. ^ このうちの駅長配置駅は、坂町駅のみである。
  3. ^ 『汽車』を発車メロディに採用している駅は、常磐線の広野駅がある。
  4. ^ JR東日本新潟支社管内に所属する電車のうち、一般型車両は全て直流電車である。
  5. ^ この場合、後着の列車は誘導信号機の指示により徐行で入線する。

出典

  1. ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年6月号
  2. ^ 『JR時刻表』1992年4・12月号
  3. ^ Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます (PDF) - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年11月29日
  4. ^ 村上駅西開発、来年6月に分譲工事を完了”. 村上新聞社 (2007年8月5日). 2015年3月2日閲覧。
  5. ^ 1975年9月11日撮影の空中写真 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院
  6. ^ 第7回村上駅周辺まちづくりプラン等策定委員会”. 村上市 (2015年1月6日). 2015年3月1日閲覧。
  7. ^ 村上駅周辺まちづくりプラン(基本構想)の答申について”. 村上市 (2015年3月26日). 2015年7月20日閲覧。
  8. ^ a b c d 駅構内図(村上駅)”. 東日本旅客鉄道. 2020年2月2日閲覧。
  9. ^ 駅からレンタサイクル - 2019年2月3日閲覧。
  10. ^ 交通資源” (PDF). 村上市. 2015年7月21日閲覧。
  11. ^ 瀬波温泉直行ライナー(新潟空港⇒瀬波温泉) - 新潟空港.2019年2月3日閲覧。

利用状況

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
  2. ^ 鉄道統計年報昭和40年版p102 新潟鉄道管理局
  3. ^ 鉄道統計年報昭和45年版p90-91 新潟鉄道管理局
  4. ^ 鉄道統計年報昭和50年版p64-65 新潟鉄道管理局
  5. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月25日閲覧。

関連項目

外部リンク