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「1987年の西武ライオンズ」の版間の差分

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2021年12月14日 (火) 08:56時点における版

1987年の西武ライオンズ
成績
日本一
4勝2敗(対巨人[1]
パシフィック・リーグ優勝
71勝45敗14分 勝率.612[2]
本拠地
都市 埼玉県所沢市
西武ライオンズ球場
球団組織
オーナー 堤義明
経営母体 西武鉄道
監督 森祇晶
« 1986
1988 »

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1987年の西武ライオンズでは、1987年の西武ライオンズの動向をまとめる。

この年の西武ライオンズは、森祇晶監督の2年目のシーズンであり、3年連続10度目のリーグ優勝と2年連続7度目の日本シリーズ制覇を果たしたシーズンである。

概要

前年パ・リーグMVPを獲得した石毛宏典を(30歳という年齢と1985年の日本シリーズで発症した故障を考慮して)遊撃手から三塁手へ、秋山幸二を(前年後半から少しずつ準備されていた)三塁手から中堅手へコンバート。シーズン序盤は辻発彦渡辺久信を故障で欠き、2年目の清原和博が不振であったことから、5月7日には最下位に転落するなど出遅れた。しかし、5月16日から不振の清原に代わって秋山が4番に座るとチームは復調し始め、前半戦終了時点で首位の阪急に1.5差の2位に迫った。さらに辻、渡辺が故障から復帰するとチーム状態は完全に復調し、7月後半には阪急から首位を奪取。8月以降は34勝14敗6分と貯金を20重ねて、パ・リーグ3連覇を果たした。日本シリーズ読売ジャイアンツを4勝2敗で下し、2年連続日本一となった。打撃陣はチーム打率は.249の最下位ながら、チーム本塁打がリーグ1位、チーム盗塁数が5位のロッテに次ぐ123個を記録してリーグ2位を健闘。打撃陣の不調を投手陣がカバーして完投数、防御率ともにリーグ1位で投手陣が奮闘したシーズンとなった。このシーズンオフ、パ・リーグMVPを獲得した東尾修が、麻雀賭博容疑により球団から翌シーズン半年間の出場停止と減俸2,500万円の処分を受けた[3]

チーム成績

レギュラーシーズン

開幕オーダー
1 石毛宏典
2 吉竹春樹
3 秋山幸二
4 清原和博
5 ブコビッチ
6 金森永時
7 伊東勤
8 田辺徳雄
9 行沢久隆
東尾修
1987年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 阪急 -- 阪急 -- 阪急 -- 阪急 -- 西武 -- 西武 -- 西武 --
2位 近鉄 2.5 日本ハム 1.5 西武 1.0 西武 1.5 阪急 4.0 阪急 3.5 阪急 9.0
3位 南海 西武 2.5 南海 4.5 南海 5.5 南海 6.5 日本ハム 9.5 日本ハム 11.5
4位 西武 4.0 南海 4.5 日本ハム 4.5 日本ハム 6.5 日本ハム 9.0 南海 11.5 南海 16.0
5位 ロッテ 4.0 近鉄 6.0 近鉄 7.5 近鉄 6.5 ロッテ 10.0 ロッテ 16.5 ロッテ 20.0
6位 日本ハム 5.0 ロッテ 7.0 ロッテ 10.0 ロッテ 7.0 近鉄 15.5 近鉄 19.0 近鉄 21.5
期間
成績
7勝9敗
勝率.438
12勝8敗3分
勝率.600
12勝7敗2分
勝率.632
6勝7敗3分
勝率.462
15勝6敗3分
勝率.714
10勝5敗3分
勝率.667
9勝3敗
勝率.750
1987年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 西武ライオンズ 71 45 14 .612 優勝
2位 阪急ブレーブス 64 56 10 .533 9.0
3位 日本ハムファイターズ 63 60 7 .512 11.5
4位 南海ホークス 57 63 10 .475 16.0
5位 ロッテオリオンズ 51 65 14 .440 20.0
6位 近鉄バファローズ 52 69 9 .430 21.5
1987年パシフィック・リーグ対戦成績
チーム 西武 阪急 日本ハム 南海 ロッテ 近鉄
西武 --- 12-12-2 12-13-1 16-6-4 12-9-5 19-5-2
阪急 12-12-2 --- 17-9-0 12-12-2 11-10-5 12-13-1
日本ハム 13-12-1 9-17-0 --- 13-12-1 15-8-3 13-11-2
南海 6-16-4 12-12-2 12-13-1 --- 15-11-0 12-11-3
ロッテ 9-12-5 10-11-5 8-15-3 11-15-0 --- 13-12-1
近鉄 5-19-2 13-12-1 11-13-2 11-12-3 12-13-1 ---

日本シリーズ

1987年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月24日(土) 第1戦 雨天中止 西武ライオンズ球場
10月25日(日) 読売ジャイアンツ 7 - 3 西武ライオンズ
10月26日(月) 第2戦 読売ジャイアンツ 0 - 6 西武ライオンズ
10月27日(火) 移動日
10月28日(水) 第3戦 西武ライオンズ 2 - 1 読売ジャイアンツ 後楽園球場
10月29日(木) 第4戦 西武ライオンズ 0 - 4 読売ジャイアンツ
10月30日(金) 第5戦 西武ライオンズ 3 - 1 読売ジャイアンツ
10月31日(土) 移動日
11月1日(日) 第6戦 読売ジャイアンツ 1 - 3 西武ライオンズ 西武ライオンズ球場
優勝:西武ライオンズ(2年連続7回目)

[1]

オールスターゲーム1987

  • 選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
監督 森祇晶
投手 工藤公康 2
東尾修 10
捕手 伊東勤 4
一塁手 清原和博 2
三塁手 石毛宏典 7
外野手 秋山幸二 3
金森永時 3
吉竹春樹
  • 太字はファン投票による選出。

個人成績

投手成績

色付きは規定投球回数(130イニング)以上の選手

選手















































W
H
I
P
 
くとう/工藤公康 27 26 23 2 2 15 4 0 -- .789 899 223.2 181 18 64 4 2 175 2 0 65 60 2.41 1.10
ひかしお/東尾修 28 27 17 3 6 15 9 0 -- .625 904 222.2 215 16 29 6 6 85 3 0 81 64 2.59 1.10
かく/郭泰源 22 21 11 2 0 13 4 0 -- .765 640 158.0 136 12 40 6 4 81 2 1 56 53 3.02 1.11
おの/小野和幸 23 20 4 2 2 4 11 0 -- .267 544 130.2 131 15 31 5 1 65 0 0 61 56 3.86 1.24
わたなへ/渡辺久信 30 9 5 1 0 5 3 8 -- .625 434 105.2 81 10 42 4 4 74 1 0 43 36 3.07 1.16
よこた/横田久則 18 8 4 1 0 5 2 0 -- .714 347 88.0 67 5 23 3 1 39 0 0 21 16 1.64 1.02
まつぬまひろ/松沼博久 15 14 2 0 0 8 5 0 -- .615 332 77.2 69 8 30 4 6 39 0 1 34 33 3.82 1.27
もり/森繁和 22 0 0 0 0 1 0 1 -- 1.000 119 28.2 24 0 12 4 0 10 0 0 6 5 1.57 1.26
まつぬままさ/松沼雅之 21 0 0 0 0 1 1 5 -- .500 112 27.0 25 2 10 3 0 12 1 0 6 6 2.00 1.30
いちむら/市村則紀 27 0 0 0 0 2 0 0 -- 1.000 96 21.2 26 5 7 3 0 5 0 0 15 14 5.82 1.52
おた/小田真也 23 0 0 0 0 0 3 0 -- .000 69 15.2 15 1 9 1 0 14 0 0 9 9 5.17 1.53
なりた/成田幸洋 7 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 61 14.1 17 1 5 0 0 3 0 0 7 6 3.77 1.53
もりやま/森山良二 4 1 0 0 0 1 0 0 -- 1.000 43 10.2 9 1 1 0 0 6 0 0 4 2 1.69 0.94
いしい/石井毅 7 0 0 0 0 1 1 1 -- .500 43 9.1 12 3 3 0 0 9 0 0 7 7 6.75 1.61
おかわ/小川宗直 6 1 0 0 0 0 1 0 -- .000 33 7.1 9 0 3 0 0 8 0 0 4 4 4.91 1.64
やまね/山根和夫 6 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 33 7.0 5 1 7 0 1 4 0 0 2 2 2.57 1.71
まえた/前田耕司 6 2 0 0 0 0 1 0 -- .000 43 7.2 16 2 2 1 2 4 0 0 8 7 8.22 2.35

主な打撃成績

色付きは規定打席(403打席)以上の選手

選手











































O
P
S
 
あきやま/秋山幸二 130 550 496 82 130 13 2 43 276 94 38 12 0 3 48 5 3 102 8 .262 .329 .556 .886
いしけ/石毛宏典 130 582 525 80 141 20 0 11 194 41 14 3 5 2 47 5 3 89 6 .269 .331 .370 .701
きよはら/清原和博 130 536 444 66 115 25 3 29 233 83 11 4 0 2 80 6 10 88 10 .259 .382 .525 .907
いとう/伊東勤 124 465 405 42 100 14 1 10 146 51 7 3 15 5 34 2 6 77 7 .247 .311 .360 .671
ふこひつち/ブコビッチ 101 364 320 38 78 15 1 14 137 46 0 3 0 1 41 2 2 53 2 .244 .332 .428 .761
とましの/笘篠誠治 106 313 277 31 61 7 4 7 97 22 14 5 21 1 14 0 0 49 6 .220 .257 .350 .607
かなもり/金森永時 91 291 268 21 65 13 1 2 86 22 3 1 8 1 13 1 1 25 6 .243 .279 .321 .600
たなへ/田辺徳雄 78 241 223 24 50 10 1 7 83 15 3 2 6 1 11 0 0 37 7 .224 .261 .372 .633
あへ/安部理 83 228 203 27 55 6 2 7 86 26 4 2 3 3 18 3 1 37 5 .271 .329 .424 .753
よしたけ/吉竹春樹 77 222 200 23 53 3 0 5 71 16 4 6 14 1 6 0 1 35 4 .265 .288 .355 .643
せいけ/清家政和 72 174 152 18 34 6 0 0 40 8 1 1 14 1 7 0 0 29 2 .224 .256 .263 .519
にしおか/西岡良洋 93 171 154 17 38 7 0 5 60 21 7 5 11 0 6 0 0 17 1 .247 .275 .390 .665
つし/辻発彦 51 136 125 9 25 5 1 2 38 9 10 1 4 0 5 0 2 21 2 .200 .242 .304 .546
しらはた/白幡勝弘 50 118 109 6 32 5 1 2 45 9 1 1 0 1 7 1 1 18 2 .294 .339 .413 .752
ひろはし/広橋公寿 59 106 96 18 31 4 1 1 40 17 2 1 5 0 5 0 0 9 0 .323 .356 .417 .773
おおくほ/大久保博元 56 78 71 4 17 1 0 3 27 17 0 0 0 2 2 0 3 18 1 .239 .282 .380 .662
たちはな/立花義家 40 74 70 8 16 5 0 2 27 5 0 1 0 0 4 0 0 13 2 .229 .270 .386 .656
ゆきさわ/行沢久隆 57 66 58 6 12 1 0 3 22 7 1 0 2 1 5 1 0 13 2 .207 .266 .379 .645
なかた/仲田秀司 23 29 27 2 2 0 0 0 2 1 1 1 1 0 0 0 1 10 0 .074 .107 .074 .181
おかむら/岡村隆則 37 13 11 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 3 0 .091 .231 .091 .322

できごと

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前シーズン終了後から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団

選手名 背番号 前所属 備考
投手
山根和夫 17 広島東洋カープ 移籍
森山良二 31 北九州大学中退 ドラフト1位
小川宗直 34 大仙 ドラフト3位
前田耕司 48 阪神タイガース 田尾安志と2対1のトレードで入団
山本勝則 60 川根高 ドラフト4位
広瀬新太郎 65 横浜大洋ホエールズ 永射保片平晋作との1対2のトレードで入団
亀井猛斗 66 群馬・中央高 ドラフト5位
逢阪輝樹 70 奈良商 ドラフト外
飯田茂男 71 四日市工業 ドラフト外
武井祐行 72 北茨城高 ドラフト外
奈部川勉 73 成田西高 ドラフト外
捕手
秋元宏作 61 日本大学中退 ドラフト外
内野手
中村日出夫 54 三養基高 ドラフト2位
栗岡英智 57 中日ドラゴンズ 開幕直前、村井一男川本智徳との1対2のトレードで入団
外野手
吉竹春樹 2 阪神タイガース 田尾安志と2対1のトレードで入団
山尾伸一 69 都城西高 ドラフト6位
森博幸 75 新日鐵君津 1985年ドラフト4位

退団

選手名 去就
投手
永射保 広瀬新太郎との2対1のトレードで大洋に移籍
田鎖博美 現役引退
村井一男 栗岡英智との2対1のトレードで中日に移籍
川本智徳 栗岡英智との2対1のトレードで中日に移籍
鈴木孝行 金銭トレードで日本ハムに移籍
上田貞人
中島良浩
西山進 打撃投手に転向
捕手
山中重信 現役引退
内野手
片平晋作 広瀬新太郎との2対1のトレードで大洋に移籍
外野手
田尾安志 吉竹春樹前田耕司との1対2のトレードで阪神に移籍
蓬萊昭彦 金銭トレードで中日に移籍
大田卓司 野球解説者に転身

シーズン開幕後

本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。

入団

選手名 背番号 前所属 備考
バークレオ(外野手) 29 米・エンゼルス傘下 新外国人

選手・スタッフ

[4]

表彰選手

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
東尾修 最優秀選手 4年ぶり2度目
秋山幸二 本塁打王 43本 初受賞
工藤公康 最優秀防御率 2.41 2年ぶり2度目
最高勝率 .789 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
工藤公康 投手 初受賞
伊東勤 捕手 3年連続3度目
石毛宏典 三塁手 初受賞[注 1]
秋山幸二 外野手 2年連続2度目
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
東尾修 投手 5年連続5度目
伊東勤 捕手 3年連続3度目
石毛宏典 三塁手 初受賞[注 1]
秋山幸二 外野手 初受賞

ドラフト

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 鈴木健 内野手 浦和学院高 入団
2位 上田浩明 内野手 北陽高 入団
3位 城土大二郎 内野手 九州産交 入団
4位 加世田美智久 投手 都城高 入団
5位 前田俊郎 内野手 新日本製鐵君津 入団
6位 上中吉成 外野手 泉州高 入団

脚注

注釈

  1. ^ a b 遊撃手部門で5度受賞しており、通算6度目。

出典

  1. ^ a b 1987年度日本シリーズ”. 日本野球機構. 2015年10月30日閲覧。
  2. ^ 年度別成績 1987年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2015年10月30日閲覧。
  3. ^ [1] 東尾自身の回顧コラム
  4. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2015年6月8日閲覧。