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1999年の相撲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1999年の相撲(1999ねんのすもう)は、1999年の相撲関係のできごとについて述べる。

大相撲

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できごと

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  • 1月、元小結旭豊引退、準年寄旭豊承認。場所後の番付編成会議で千代大海の大関昇進が決定。巡業部を50人に増員した。
  • 2月、9日に力士大運動会が東京体育館で700人の力士が参加して行われた。準年寄旭豊が立浪部屋を継承。
  • 3月、横綱審議委員会委員長に一力一夫就任。元前頭筆頭豊ノ海引退、年寄山響襲名。
  • 5月、5月場所後、武蔵丸横綱昇進決定。
  • 6月、元小結大翔鳳引退、準年寄大翔鳳承認。
  • 7月、元小結琴稲妻引退、年寄粂川襲名。元関脇栃乃和歌引退、年寄竹縄襲名。7月場所後の番付編成会議で出島が大関昇進。
  • 9月、運営審議委員会の委員長に河上民雄が就任。元前頭4枚目の時津洋引退、準年寄時津洋承認。力士会の申し合わせで、国技館の引退相撲興業ができるのが関取30場所以上だが、十両1場所でも国技館の土俵で断髪式を行うことが可能になった。
  • 10月、秋巡業で横綱、大関らが握手会などの入場者サービスを行うようになった。
  • 11月、元小結舞の海引退。
  • 12月、4日に準年寄大翔鳳死去、32歳。国技館に設置されたエスカレーター2基の竣工式が行われた

本場所

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一月場所(初場所)

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両国国技館東京都)を会場に、初日の1月10日(日)から千秋楽の1月24日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 千代大海龍二九重部屋 大分県大分市出身) - 13勝2敗(初優勝) ※優勝決定戦勝利
三賞 殊勲賞 千代大海龍二(九重部屋 大分県大分市出身) - 13勝2敗(初受賞)
武双山正士武蔵川部屋 茨城県水戸市出身) - 10勝5敗(22場所ぶり4回目)
敢闘賞 千代大海龍二(九重部屋 大分県大分市出身) - 13勝2敗(初受賞)
千代天山大八郎(九重部屋 大阪府大阪市東住吉区出身) - 10勝5敗(初受賞)
技能賞 安芸乃島勝巳二子山部屋 広島県豊田郡安芸津町出身) - 11勝4敗(4場所ぶり3回目)
十両優勝 雅山哲士(武蔵川部屋 茨城県水戸市出身) - 14勝1敗

三月場所(春場所、大阪場所)

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大阪府立体育会館大阪市)を会場に、初日の3月14日(日)から千秋楽の3月28日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 13勝2敗(7場所ぶり4回目)
三賞 殊勲賞 安芸乃島勝巳(二子山部屋 広島県豊田郡安芸津町出身) - 11勝4敗(34場所ぶり7回目)
敢闘賞 雅山哲士(武蔵川部屋 茨城県水戸市出身) - 9勝6敗(初受賞)
千代天山大八郎(九重部屋 大阪府大阪市東住吉区出身) - 9勝6敗(2場所連続2回目)
技能賞 該当者なし
十両優勝 大善尊太二所ノ関部屋 大阪府大阪市浪速区出身) - 12勝3敗

五月場所(夏場所)

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両国国技館(東京都)を会場に、初日の5月9日(日)から千秋楽の5月23日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 13勝2敗(2場所連続5回目)
三賞 殊勲賞 土佐ノ海敏生伊勢ノ海部屋 高知県安芸市出身) - 8勝7敗(14場所ぶり4回目)
千代天山大八郎(九重部屋 大阪府大阪市東住吉区出身) - 9勝6敗(初受賞)
敢闘賞 魁皇博之友綱部屋 福岡県直方市出身) - 12勝3敗(15場所ぶり3回目)
技能賞 若の里忍鳴戸部屋 青森県弘前市出身) - 11勝4敗(初受賞)
十両優勝 皇司信秀入間川部屋 兵庫県三木市出身) - 11勝4敗

七月場所(名古屋場所)

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愛知県体育館名古屋市)を会場に、初日の7月4日(日)から千秋楽の7月18日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 出島武春(武蔵川部屋 石川県金沢市出身) - 13勝2敗(初優勝) ※優勝決定戦勝利
三賞 殊勲賞 出島武春(武蔵川部屋 石川県金沢市出身) - 13勝2敗(6場所ぶり3回目)
敢闘賞 出島武春(武蔵川部屋 石川県金沢市出身) - 13勝2敗(7場所ぶり3回目)
土佐ノ海敏生(伊勢ノ海部屋 高知県安芸市出身) - 11勝4敗(4場所ぶり5回目)
技能賞 出島武春(武蔵川部屋 石川県金沢市出身) - 13勝2敗(11場所ぶり3回目)
十両優勝 金開山龍出羽海部屋 長崎県大村市出身) - 10勝5敗 ※優勝決定戦勝利

九月場所(秋場所)

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両国国技館(東京都)を会場に、初日の9月12日(日)から千秋楽の9月26日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 12勝3敗(2場所ぶり6回目)
三賞 殊勲賞 栃東大裕玉ノ井部屋 東京都足立区出身) - 10勝5敗(10場所ぶり2回目)
敢闘賞 安芸乃島勝巳(二子山部屋 広島県豊田郡安芸津町出身) - 11勝4敗(27場所ぶり8回目)
技能賞 安芸乃島勝巳(二子山部屋 広島県豊田郡安芸津町出身) - 11勝4敗(4場所ぶり4回目)
十両優勝 追風海直飛人追手風部屋 青森県北津軽郡板柳町出身) - 12勝3敗

十一月場所(九州場所)

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福岡国際センター福岡市)を会場に、初日の11月7日(日)から千秋楽の11月21日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 12勝3敗(2場所連続7回目)
三賞 殊勲賞 土佐ノ海敏生(伊勢ノ海部屋 高知県安芸市出身) - 10勝5敗(3場所ぶり5回目)
敢闘賞 魁皇博之(友綱部屋 福岡県直方市出身) - 11勝4敗(3場所ぶり4回目)
技能賞 栃東大裕(玉ノ井部屋 東京都足立区出身) - 10勝5敗(6場所ぶり4回目)
十両優勝 小城錦康年(出羽海部屋 千葉県市川市出身) - 11勝4敗 ※優勝決定戦勝利

受賞

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新弟子検査合格者

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場所 主な合格者 四股名 最高位 最終場所 備考
1月場所 ドルゴルスレン・ダグワドルジ 朝青龍明徳[1] 第68代横綱 2010年1月場所
山内隆志 武州山隆士[2] 前頭3枚目 2013年1月場所 幕下最下位格付出
3月場所 田宮啓司 琴光喜啓司[3] 大関 2010年5月場所(解雇)[注 1] 幕下最下位格付出
加藤精彦 高見盛精彦[4] 小結 2013年1月場所 幕下最下位格付出
八木ヶ谷匡也 若荒雄匡也[5] 小結 2014年9月場所
柿内大樹 千代白鵬大樹[6] 前頭6枚目 2011年1月場所[注 2]
鈴川真一 若麒麟真一[7] 前頭9枚目 2009年1月場所(解雇)
髙濵竜郎 濵錦竜郎[8] 前頭11枚目 2012年1月場所[注 3] 幕下最下位格付出
岡本将之 霧の若太郎[9] 十両4枚目 2011年1月場所[注 2]
湯村幸基 琴弥山幸基[10] 十両12枚目 2018年3月場所
5月場所
7月場所
9月場所
11月場所

引退

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場所 主な引退力士 最高位 初土俵 備考
1月場所 旭豊勝照 小結 1987年3月場所 準年寄就任
隆濤剛 十両8枚目 1992年5月場所(幕下最下位格付出) 引退時の四股名は龍興
3月場所 豊ノ海真二 前頭筆頭 1981年3月場所 年寄「山響」襲名
立洸熊五郎 前頭6枚目 1985年3月場所
5月場所
7月場所 栃乃和歌清隆 関脇 1985年3月場所(幕下最下位格付出) 年寄「竹縄」襲名
琴稲妻佳弘 小結 1978年3月場所 年寄「粂川」襲名
大翔鳳昌巳 小結 1990年1月場所(幕下最下位格付出) 準年寄就任
朝乃涛誠 十両3枚目 1990年3月場所 引退時の四股名は朝太田
9月場所 時津洋宏典 前頭4枚目 1985年3月場所 準年寄就任
前進山良太 十両2枚目 1982年11月場所 若者頭就任
11月場所 舞の海秀平 小結 1990年5月場所(幕下最下位格付出)

引退相撲興行

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誕生

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死去

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注釈

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  1. ^ 番付上は2010年7月場所
  2. ^ a b 順席上は2011年5月技量審査場所
  3. ^ 番付上は2012年3月場所

出典

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  1. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 252頁
  2. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 273頁
  3. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 249頁
  4. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 250頁
  5. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 275頁
  6. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 272頁
  7. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 269頁
  8. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 253頁
  9. ^ 霧の若太郎 - goo大相撲 - ウェイバックマシン(2011年7月6日アーカイブ分)
  10. ^ 「平成29年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑」『相撲』2017年5月号別冊付録、ベースボール・マガジン社、23頁。 
  11. ^ 栃武蔵 陽太 日本相撲協会公式サイト(2022年8月29日閲覧)
  12. ^ 狼雅 外喜義 日本相撲協会公式サイト(2022年10月31日閲覧)
  13. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 307頁
  14. ^ 嘉陽 快宗 日本相撲協会公式サイト(2024年7月1日閲覧)
  15. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 306頁
  16. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 125頁
  17. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 196頁
  18. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 138頁
  19. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 151頁
  20. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 145頁
  21. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 229頁

参考文献

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  • 『相撲』誌各号
  • 『大相撲戦後70年史』(ベースボールマガジン社、2015年)p107