コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

2002年の相撲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2002年の相撲(2002ねんのすもう)は、2002年の相撲関係のできごとについて述べる。

大相撲

[編集]

できごと

[編集]
  • 1月、協会員のCM出演解禁。原則資格者以上の者が出演することを認めた。
  • 2月、役員改選が行われ、理事は選挙となった。新理事長に北の湖、新理事に武蔵川伊勢ノ海、新監事に三保ヶ関。23日、都内ホテルで北の富士勝昭の還暦を祝う会が催され、赤い横綱を占めて還暦土俵入りを披露。
  • 3月、元前頭3枚目大至引退、準年寄大至承認。
  • 4月、巡業が売り興業に戻ることに伴い、全国から勧進元を集めて国技館で地方巡業説明会を行った。
  • 5月、6日、横綱審議委員会稽古総見が一般公開で行われ、力士会主催で「伊豆諸島地震活動災害義援金」の募金活動を行った。国技館でFMラジオ局を開局することを発表。秋場所より実施。NHK・BSの音声を放送。場所後に春日王が十両に昇進し、初の韓国出身関取となる。
  • 7月、場所後の番付編成会議で朝青龍が大関昇進。
  • 9月、3日に理事会で年寄名跡の貸借を認めることを承認。元前頭2枚目の湊富士引退、年寄立田川襲名。元関脇の貴闘力が引退、年寄大嶽襲名。元関脇の寺尾が引退、年寄錣山襲名。
  • 11月、元前頭筆頭の肥後ノ海引退、年寄木瀬襲名。

本場所

[編集]

一月場所(初場所)

[編集]

両国国技館東京都)を会場に、初日の1月13日(日)から千秋楽の1月27日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 栃東大裕玉ノ井部屋 東京都足立区出身) - 13勝2敗(初優勝) ※優勝決定戦勝利
三賞 殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 武雄山喬義武蔵川部屋 愛知県豊橋市出身) - 11勝4敗(2場所連続2回目)
技能賞 琴光喜啓司佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 12勝3敗(2場所ぶり5回目)
時津海正博時津風部屋 長崎県福江市出身) - 11勝4敗(3場所ぶり2回目)
十両優勝 高見盛精彦東関部屋 青森県北津軽郡板柳町出身) - 12勝3敗 ※優勝決定戦勝利

三月場所(春場所、大阪場所)

[編集]

大阪府立体育会館大阪市)を会場に、初日の3月10日(日)から千秋楽の3月24日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 13勝2敗(2場所ぶり10回目)
三賞 殊勲賞 朝青龍明徳高砂部屋 モンゴルの旗 モンゴルウランバートル出身) - 11勝4敗(5場所ぶり2回目)
敢闘賞 隆乃若勇紀鳴戸部屋 長崎県北松浦郡生月町出身) - 11勝4敗(13場所ぶり2回目)
技能賞 安美錦竜児安治川部屋 青森県西津軽郡深浦町出身) - 10勝5敗(初受賞)
十両優勝 琴龍宏央(佐渡ヶ嶽部屋 兵庫県高砂市出身) - 12勝3敗

五月場所(夏場所)

[編集]

両国国技館(東京都)を会場に、初日の5月12日(日)から千秋楽の5月26日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 13勝2敗(2場所連続11回目)
三賞 殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 朝青龍明徳(高砂部屋 モンゴルの旗 モンゴル・ウランバートル出身) - 11勝4敗(3場所ぶり3回目)
北勝力英樹八角部屋 栃木県那須郡黒羽町出身) - 11勝4敗(初受賞)
技能賞 旭鷲山昇大島部屋 モンゴルの旗 モンゴル・ウランバートル出身) - 10勝5敗(32場所ぶり2回目)
十両優勝 岩木山竜太中立部屋 青森県中津軽郡岩木町出身) - 11勝4敗 ※優勝決定戦勝利

七月場所(名古屋場所)

[編集]

愛知県体育館名古屋市)を会場に、初日の7月7日(日)から千秋楽の7月21日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 千代大海龍二九重部屋 大分県大分市出身) - 14勝1敗(21場所ぶり2回目)
三賞 殊勲賞 朝青龍明徳(高砂部屋 モンゴルの旗 モンゴル・ウランバートル出身) - 12勝3敗(2場所ぶり3回目)
土佐ノ海敏生伊勢ノ海部屋 高知県安芸市出身) - 10勝5敗(16場所ぶり6回目)
敢闘賞 霜鳥典雄時津風部屋 新潟県新井市出身) - 9勝6敗(初受賞)
技能賞 高見盛精彦(東関部屋 青森県北津軽郡板柳町出身) - 9勝6敗(初受賞)
十両優勝 潮丸元康(東関部屋 静岡県静岡市出身) - 13勝2敗

九月場所(秋場所)

[編集]

両国国技館(東京都)を会場に、初日の9月15日(日)から千秋楽の9月29日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 武蔵丸光洋(武蔵川部屋 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身) - 13勝2敗(2場所ぶり12回目)
三賞 殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 琴光喜啓司(佐渡ヶ嶽部屋 愛知県岡崎市出身) - 12勝3敗(11場所ぶり2回目)
技能賞 該当者なし
十両優勝 玉力道栄来片男波部屋 東京都江戸川区出身) - 11勝4敗 ※優勝決定戦勝利

十一月場所(九州場所)

[編集]

福岡国際センター福岡市)を会場に、初日の11月10日(日)から千秋楽の11月24日(日)までの15日間開催された。

タイトル 人物(所属部屋 出身地) - 成績
幕内最高優勝 朝青龍明徳(高砂部屋 モンゴルの旗 モンゴル・ウランバートル出身) - 14勝1敗(初優勝)
三賞 殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 隆乃若勇紀(鳴戸部屋 長崎県北松浦郡生月町出身) - 11勝4敗(4場所ぶり3回目)
貴ノ浪貞博二子山部屋 青森県三沢市出身) - 10勝5敗(53場所ぶり3回目)
岩木山竜太(中立部屋 青森県中津軽郡岩木町出身) - 10勝5敗(初受賞)
技能賞 該当者なし
十両優勝 春日王克昌春日山部屋 大韓民国の旗 韓国ソウル出身) - 11勝4敗

受賞

[編集]

新弟子検査合格者

[編集]
四股名が太字の者は現役力士。最高位は引退力士のみ記載。
場所 主な合格者 四股名 最高位 最終場所 備考
1月場所 菊次一弘 琴奨菊和弘[1] 大関 2020年11月場所
梶原大樹 豊ノ島大樹[2] 関脇 2020年3月場所[注 1] 第2検査合格
3月場所 田中真二 鳰の湖真二[3] (現役) 第2検査合格
嶋田聖也 北磻磨聖也[4] (現役)
萩原寛 稀勢の里寛[1] 第72代横綱 2019年1月場所
片山伸次 片山伸次[5] 前頭13枚目 2009年1月場所
5月場所 成田旭 豪風旭[6] 関脇 2019年1月場所 幕下15枚目格付出
ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソヴィッチ 露鵬幸生[2] 小結 2008年7月場所(解雇)[注 2]
ボラーゾフ・バトラズ・フェーリクソヴィッチ 白露山佑太[7] 前頭2枚目 2008年7月場所(解雇)[注 2]
イワノフ・ニコライ・ユーリィヴィッチ 阿夢露光大[8] 前頭5枚目 2018年5月場所
7月場所 アルタンガダス・フチットバータル 時天空慶晃[9] 小結 2016年7月場所[注 3]
呂超 仲の国将[10] 十両12枚目 2012年5月場所
9月場所
11月場所 カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ 琴欧洲勝紀[2] 大関 2014年3月場所
エレヘバヤル・ドゥルゴゥーン 荒鷲毅[11] 前頭2枚目 2020年1月場所
ボルド・アマラメンデ 星風芳宏[12] 十両3枚目 2011年1月場所(解雇)

引退

[編集]
場所 主な引退力士 最高位 初土俵 備考
1月場所 朝乃翔一[13] 前頭2枚目 1992年3月場所(幕下最下位格付出) 準年寄就任
双筑波勇人[14] 十両13枚目 1993年3月場所
3月場所 大至伸行[15] 前頭3枚目 1984年3月場所 準年寄就任
5月場所 若隼人幸治[16] 十両3枚目 1986年3月場所
7月場所
9月場所 寺尾常史[17] 関脇 1979年7月場所 年寄「錣山」襲名
貴闘力忠茂[18] 関脇 1983年3月場所 年寄「大嶽」襲名
湊富士孝行[19] 前頭2枚目 1984年3月場所 年寄「立田川」襲名
11月場所 肥後ノ海直哉[20] 前頭筆頭 1992年1月場所(幕下最下位格付出) 年寄「木村瀬平」襲名

引退相撲興行

[編集]

誕生

[編集]

死去

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 番付上は2020年7月場所
  2. ^ a b 番付上は2008年9月場所
  3. ^ 番付上は2016年9月場所

出典

[編集]
  1. ^ a b 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 262頁
  2. ^ a b c 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 261頁
  3. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 283頁
  4. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 294頁
  5. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 263頁
  6. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 258頁
  7. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 264頁
  8. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 290頁
  9. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 260頁
  10. ^ 仲の国 将 - goo大相撲 - ウェイバックマシン(2011年7月6日アーカイブ分)
  11. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 289頁
  12. ^ 星風 芳宏 - goo大相撲 - ウェイバックマシン(2013年5月26日アーカイブ分)
  13. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 239頁
  14. ^ 双筑波 勇人 日本相撲協会公式サイト(2021年8月4日閲覧)
  15. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 238頁
  16. ^ 若隼人 幸治 日本相撲協会公式サイト(2021年8月4日閲覧)
  17. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 212頁
  18. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 227頁
  19. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 236頁
  20. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 235頁
  21. ^ a b 行事のお知らせ - ウェイバックマシン(2002年8月2日アーカイブ分)
  22. ^ 生田目 竜也 日本相撲協会公式サイト(2024年7月1日閲覧)
  23. ^ 熱海富士 朔太郎 日本相撲協会公式サイト(2022年2月28日閲覧)
  24. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 127頁
  25. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 171頁
  26. ^ 京須利敏・水野尚文『令和三年版 大相撲力士名鑑』(共同通信社) 189頁

参考文献

[編集]
  • 『相撲』誌各号
  • 『大相撲戦後70年史』(ベースボールマガジン社、2015年)p110