コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

国道256号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国道256号線から転送)
一般国道
国道256号標識
国道256号
地図
地図
総延長 234.2 km
実延長 214.2 km
現道 210.8 km
制定年 1963年昭和38年)
起点 岐阜県岐阜市
神田町5丁目交差点(北緯35度25分2.07秒 東経136度45分36.11秒 / 北緯35.4172417度 東経136.7600306度 / 35.4172417; 136.7600306 (神田町5丁目交差点)
主な
経由都市
岐阜県山県市郡上市下呂市
加茂郡白川町中津川市
長野県木曽郡南木曽町
下伊那郡阿智村
終点 長野県飯田市北緯35度23分15.90秒 東経137度58分12.24秒 / 北緯35.3877500度 東経137.9700667度 / 35.3877500; 137.9700667
接続する
主な道路
記法
国道157号標識 国道157号
C3 東海環状自動車道
国道41号標識 国道41号
国道19号標識 国道19号
E19 中央自動車道
E69 三遠南信自動車道
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
国道256号起点
岐阜県岐阜市 神田町5丁目交差点

国道256号(こくどう256ごう)は、岐阜県岐阜市から長野県飯田市に至る一般国道である。

概要

[編集]

路線データ

[編集]

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

[編集]

1963年昭和38年)に二級国道として制定された飯田市中津川市を結ぶ飯田中津川線が一般国道256号の前身である。その後、1965年(昭和40年)と1975年(昭和50年)の二度の政令改正を経て、経路は大幅に変更される[4]1993年平成5年)の最終改正で起点・岐阜市、終点・飯田市の国道152号交点とする区間となり、現在に至る[4]

年表

[編集]
  • 1963年昭和38年)4月1日 - 二級国道256号飯田中津川線(長野県飯田市 - 岐阜県中津川市
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 一般国道256号(長野県飯田市 - 岐阜県中津川市)
  • 1975年(昭和50年)4月1日 - 一般国道256号(長野県茅野市 - 下伊那郡上村 - 飯田市 - 岐阜県中津川市)
  • 1993年平成5年)4月1日 - 一般国道256号(岐阜県岐阜市 - 長野県飯田市 - 長野県下伊那郡上村(飯田市))
    • 現在の路線のうち、飯田市街 - 飯田市上村はかつては国道152号だった区間である。国道256号は茅野市を起点とし現在の国道152号のルートを通って下伊那郡上村に至っていた。1993年(平成5年)4月1日、152号飯田市 - 下伊那郡上村と256号茅野市 - 下伊那郡上村を交換するかたちで現在のルートとなった。
  • 1999年(平成11年)7月 - 清内路トンネル開通。これにより、清内路峠(標高1,192 m)経由は車両通行止めとなる。
  • 2002年(平成14年)12月22日 - 一般国道256号(岐阜県岐阜市 - 岐阜県高富町 - 長野県飯田市 - 長野県下伊那郡上村(飯田市))
    • 高富第一トンネル(高富町)の開通によりルート変更。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 一般国道256号(岐阜県岐阜市 - 岐阜県山県市 - 長野県飯田市 - 長野県下伊那郡上村(飯田市))
  • 2005年(平成17年)2月8日 - 高富第二トンネル開通。山県市佐賀 - 山県市高木区間(1.4 km)が4車線化。
  • 2007年(平成19年)8月3日 - タラガトンネル開通。
  • 2012年(平成24年)7月24日 - 濃飛横断自動車道の一部として金山下呂道路が開通。
  • 2016年(平成28年)3月25日 - 濃飛横断自動車道の一部として和良金山道路が開通。これに伴い、当道路は和良金山道路 - 金山下呂道路 - 国道41号経由にルート変更され、並行していた旧道は岐阜県道86号金山明宝線となった[5]

路線状況

[編集]

車道幅員5.5 m以上の道路改良率は74.5 %で、実延長全体の3/4未満に留まる[2][注釈 7]。起点の岐阜市街地から下呂市までの区間は快走路が続いているが、岐阜県加茂郡白川町国道41号分岐から桜峠を越えて東白川村の白川街道までにかけて未改良区間がある[6]。長野県飯田市にある三遠南信自動車道国道474号)の飯田上久堅・喬木富田インターチェンジ以東の通称「秋葉街道」では、車道のセンターラインがなくなる[6]

車両通行不能な分断区間は約12 kmにおよび[6]、飯田市街地の東にある小川路峠を越えて国道152号に至る区間が、登山道点線国道)と未供用区間となっている[6]。この登山道は、小川路峠を越えて長野県道251号上飯田線を通じて国道152号につながっているように地図上では見えるが、あとわずか数十メートルのところで県道251号とは接していない[6]

別名

[編集]

バイパス

[編集]
実質的なバイパス
  • 岐阜県道3号福岡坂下線
    • 当国道の中津川市田瀬向田瀬 - 同市坂下高辺の区間は「大型車通行不能」とかかれた看板が随所に標示されているなど、車両の対面通行が困難な両側1車線の隘路が多くを占めている。福岡坂下線は同区間を全線両側2車線で整備され、また当国道よりも約4 km短い経路(約12 km)で結んでおり、実質的なバイパスとしての機能を有している。

重複区間

[編集]
  • 国道156号(岐阜県郡上市八幡町相生 - 郡上市・城南町交差点)
  • 国道472号(岐阜県郡上市・城南町交差点 - 郡上市・八幡大橋南交差点)
  • 国道41号(岐阜県下呂市保井戸・保井戸交差点 - 加茂郡白川町坂ノ東・坂東橋西詰)
  • 国道257号(岐阜県中津川市加子母万賀 - 中津川市下野交差点)
  • 国道19号(岐阜県中津川市山口・弥栄橋交差点 - 長野県南木曽町・吾妻橋交差点)
  • 国道153号(長野県下伊那郡阿智村・阿知川橋 - 飯田市・飯田インター西交差点)
  • 国道151号(長野県飯田市・中央通り二・三丁目交差点 - 飯田市八幡町・八幡様前交差点)

車両通行不能区間

[編集]

道路施設

[編集]

主なトンネル

[編集]
清内路トンネル
  • 岐阜県
    • 高富トンネル(山県市佐賀 - 山県市高木)
    • 美山第一トンネル(山県市中洞)
    • 美山第三トンネル(山県市富永 - 山県市船越)
    • タラガトンネル(関市板取 - 郡上市八幡町那比)
    • 和良金山トンネル(郡上市和良町方須 - 下呂市金山町乙原)
    • ささゆりトンネル(下呂市金山町岩瀬 - 下呂市保井戸)
    • 塞の神トンネル(中津川市加子母 - 中津川市付知町
  • 長野県
    • 清内路トンネル(木曽郡南木曽町吾妻 - 下伊那郡阿智村清内路字上清内路)
      • 長さ1,642 m(飯田側入口手前には1,643 mと記してある)、幅7.5 m、高さ4.7 m、標高(木曽側出入口)1,048 m、標高(飯田側出入口)1,094 m、飛島・木下・大宗共同企業体(木曽側869 m)、鹿島・吉川・長坂建設共同企業体(飯田側773 m)

主な橋梁

[編集]

道の駅

[編集]

地理

[編集]

通過する自治体

[編集]

交差する道路

[編集]

ギャラリー

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2005年10月1日、飯田市に編入。
  3. ^ a b 2003年4月1日、山県郡高富町・伊自良村・美山町が合併して、山県市発足。
  4. ^ 2004年3月1日、八幡町・大和町・白鳥町・高鷲村・美並村・明宝村・和良村と合併して、郡上市が発足。
  5. ^ 2004年3月1日、 萩原町・小坂町・下呂町・金山町・馬瀬村が合併して下呂市が発足。
  6. ^ a b c 2005年2月13日、恵那郡3町3村と長野県木曽郡山口村と合併して、中津川市発足
  7. ^ a b c d e f g h 2022年3月31日現在
  8. ^ 2023年6月時点の地理院地図/GSI Mapsでは点線国道と県道251号との接続地点から国道256号と県道251号との重複区間までの間の国道は記載されていない。

出典

[編集]
  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年11月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月15日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
  4. ^ a b c d 松波成行 2008, p. 77.
  5. ^ 岐阜県公報第2734号(平成28年3月25日)” (pdf). 岐阜県庁 (2016年3月25日). 2016年5月1日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 鹿取茂雄 2018, p. 6.
  7. ^ 鹿取茂雄 2018, p. 9.

参考文献

[編集]
  • 鹿取茂雄(著)、磯部祥行(編)「国道256号“南信の点線酷道に挑む”」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、6 - 9頁、ISBN 978-4-408-06392-8 
  • 松波成行「国道256号」『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、77頁、ISBN 978-4-86320-025-8 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]