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「トヨタ・クラウンコンフォート」の版間の差分

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ファイル:Comfo-pane.JPG|クラウンコンフォートのインパネ。[[タコグラフ]]を装着するスペースがとられている
ファイル:Comfo-pane.JPG|クラウンコンフォートのインパネ。[[タコグラフ]]を装着するスペースがとられている
ファイル:Honjo taxi 2007-02.jpg|リア<br />(<small>[[東京無線]]</small>[[本所タクシー]])
ファイル:Honjo taxi 2007-02.jpg|後ろ<br />(<small>[[東京無線]]</small>[[本所タクシー]])
ファイル:Toyota Comfort 2008 FrontView.jpg|中華圏特別行政区(香港)仕様(2008年型)
ファイル:Toyota Comfort 2008 FrontView.jpg|中華圏特別行政区(香港)仕様(2008年型)
ファイル:HK ToyotaComfort 2008RedTaxi view.jpg|中華圏特別行政区(香港)仕様リア(2008年型)
ファイル:HK ToyotaComfort 2008RedTaxi view.jpg|中華圏特別行政区(香港)仕様リア(2008年型)

2017年2月24日 (金) 14:24時点における版

トヨタ・クラウンコンフォート
YXS1#/YXS1#H/SXS13/TSS10/GXS1#/GXS1#H型
スタンダード(平和交通
デラックス(つばめタクシー
中華圏特別行政区(香港)仕様車
概要
販売期間 1995年12月 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン(タクシー向け)
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 3Y-PE型 直4 OHV 2.0L 79PS(1995 - 2008年)
1TR-FPE 直4 DOHC 2.0L 116PS(2008年-)
1G-GPE型 直6 DOHC 2.0L 110PS(1995 - 2001年)
変速機 コラム4速MT(-2008年)
コラム4速AT(-2008年)
フロア4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,785mm
全長 4,695mm
全幅 1,695mm
全高 1,515mm - 1,525mm
その他
最小回転半径 5.1m
姉妹車 トヨタ・コンフォート
トヨタ・クラウンセダン
系譜
先代 S130系トヨタ・クラウンセダン(タクシー仕様)
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クラウン コンフォートCROWN COMFORT)は、1995年12月に登場したトヨタ自動車が生産するセダン型の商用車である。タクシーとして用いることを前提に開発されたもので、従来のクラウンに比べ、後部座席の窓枠が垂直に近くなることやマフラーが左側にあるなどの違いがある。

製造はトヨタグループのトヨタ自動車東日本(旧:関東自動車工業)東冨士工場(静岡県裾野市)で行われる。車名が長いため「クラコン」あるいは「コンフォート」と略されることもある。

2014年9月に日産自動車セドリック営業車が生産終了したため、3ボックス(ノッチバック)セダン型タクシー向け車両を生産しているのは、トヨタのみとなった。

概要

「クラウン」のネームの付いた車種であるがクラウンとの結びつきは弱く、ベースはX80系マークIIセダンである。形式名は2008年までの3Y-PE型エンジン搭載モデルはYXS10、2008年8月からの1TR-FPE型エンジン搭載モデルはTSS10となる。

同時に発売開始された姉妹車コンフォートと同様、後席の寸法および後部トランク容積を可及的大きくとり、料金メーター無線機タコグラフといったタクシー用機器設置スペースを設けるなどのタクシー向けに特化された設計が特徴である。ボディ構造はコンフォートとほぼ同一だが、コンフォートが小型タクシー枠内(全長4,590mm)なのに対して、クラウンコンフォートはホイールベースを105mm延長(これに伴い全長も105mm延長され全長4,695mmとなる)して中型タクシー向けとした。またフロントグリルのマークやホイールキャップはコンフォートと異なっており、デザイン的にはクラウンのイメージを崩さない配慮がなされている。

エンジンに関しては2008年8月にこれまでのOHV・3Y-PE型からダイナトヨエースにも搭載されるDOHCVVT-iの1TR-FPE型(79PS→116PS)に変更され[1]、型式もTSS10になった。

グレード

グレードは直列4気筒エンジン搭載のスタンダード、デラックスAパッケージ、デラックス及び、直列6気筒DOHCエンジン(1G-GPE、形式GXS10)搭載でタコメーター装備のスーパーデラックス、起毛地シート、ウッドパネル等上級仕様のスーパーデラックスQパッケージが設定されていたが、スーパーデラックス、スーパーデラックスQパッケージは基本的に個人タクシー向けで、トヨタ・クラウンセダンのモデルチェンジに伴い設定を廃止した(現在のクラウンセダンはクラウンコンフォートがベース)。起毛地シートは後に特装扱いで設定されるようになった。

特装車

TECS(Toyota Excellent Conversion Series)[2]車として、身障者高齢者のタクシー利用に配慮した、後部座席がドア側に回転する「ウェルキャブ」も設定されている(コンフォートにも設定)。また、結婚式に向かう和装の花嫁の角隠し文金高島田)が乗り降りの支障にならないよう、後席左側の屋根が開くスイングルーフもある。

この車種のタクシーは行灯を含めた全高が高くなり、都内の一部高架下(JR東京総合車両センター田町センターの真下を通る高輪橋架道橋(高さ制限1.5m)など)が通行不能になる事態が続発したため(行灯とトンネルがかち合い、ルーフに何もないスリックトップの普通四輪しか通過できない)、対策として東京無線など行灯の形状を変更した事業者もある。

歴史

初代 YXS10・GXS10・TSS10系(1995年-)

  • 1995年12月 - YS130クラウン営業車・YX80営業車の後継として登場。タイヤサイズは175/80R14。
  • 1999年1月 - 平成10年排出ガス規制適合。排ガス記号がE-からGF-となる。
  • 2000年1月 - 平成12年排出ガス25%減で良-低排出ガス認定(☆)を受ける。排ガス記号がTA-に変更される。
  • 2001年8月 - クラウンセダンのモデルチェンジでスーパーデラックス、スーパーデラックスQパッケージ及び6気筒エンジン廃止、エアコン標準装備(レス設定あり)、停車時エンジン停止システム(TOYOTA STOP AND GO SYSTEM)採用。オドメータートリップメーターを液晶化した。
  • 2002年10月 - 一部改良で運転席エアバッグ、ABSを全車標準装備した(エアバッグはレス設定あり)。
  • 2004年6月 - 平成17年排出ガス規制適合。排ガス記号をABA-に変更。同時にヘッドライトのマニュアルレベリング機構、サイドターンランプ(初代bBのものを流用)、LEDハイマウントストップランプ、UVカットガラスを標準装備。
  • 2007年8月 - コラムシフト・マニュアルミッションの設定抹消。
  • 2008年 - 中華圏特別行政区(香港/マカオ)仕様車の外観がクラウンセダンに準じたものに変更(車名はクラウンコンフォートのまま)。
    • 8月21日 - マイナーチェンジ [1]によってLPG車用エンジンがガスミキサー方式の3Y-PE型からガス液体噴射方式の1TR-FPE型(1TR-FE型のLPG仕様)に変更され、エンジン出力および環境性能(平成22年度燃費基準達成、排ガス記号:DBA-)が向上した。型式もTSS10に変更され、エアコン、エアバッグのレスオプションも廃止され、後席灰皿はメーカーオプションに変更された。AT車は4速オートマチックから電子制御オートマチックになり、コラムシフトは廃止されフロアシフトのみとなった[3]。タイヤ・ホイールは15インチ化で195/65R15が標準となり、デラックスではホイールキャップがクラウンセダンと共用となった。また、CピラーエンブレムはS180型クラウンと同一のものに変更された。AT車においてシフトレバーが“N”または“P”の位置で自動的に停車時エンジン停止をする“TOYOTA STOP AND START SYSTEM”が標準装備となった。なお、今回の改良で価格が税込で42万円上昇している。また、中華圏特別行政区(香港/マカオ)仕様も同様に改良されてトランクの表記がコンフォートのみになった[4]
    • 10月8日 - グッドデザイン賞の中でも、10年以上にわたって継続的に生産販売され、同一の商品コンセプトを継承するなどの条件を満たした上で、特に優れた商品等に与えられる特別賞「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した。
  • 2012年7月2日 一部改良。全車にプラズマクラスターを採用し、新衝突安全基準に対処するため、リア中央席に3点式シートベルトを、リア左右席にISOFIX対応チャイルドシート固定専用バーなどを標準装備した。同時に、全席においてヘッドレストが大型化された。
  • 2013年10月28日 一部改良。新たにVSC&TRCを標準装備して安全性能を強化し、スピードメーター&タコメーターにメーター照度コントロール機能を追加した(これに伴い、クラウンコンフォートでは初めてタコメーターが全車標準装備となり、同時にタコグラフ装着スペースは廃止された)[5]

取扱ディーラー

脚注

  1. ^ a b TOYOTA クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良
  2. ^ 一般グレードと異なり、改造申請による持ち込み登録。
  3. ^ 中型タクシー6人乗り仕様車もY31型セドリック(MT・AT共に設定)のみのラインナップとなった。
  4. ^ リヤトランクの表記がコンフォートのみになったが、車名が変更になったのか、エンブレムの貼付スペースの関係でコンフォートのみ表記になったのか不明(左側TOYOTA 2.0VVT-i 右側LPG CONFORT)。日本仕様同様にフロアシフトのみとなったため、前後の乗客人数表記も“4SEATS”になった。
  5. ^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良 - トヨタ自動車 プレスリリース 2013年10月28日

関連項目

外部リンク