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「四日市駅」の版間の差分

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2020年2月14日 (金) 22:33時点における版

四日市駅
駅舎
よっかいち
Yokkaichi
地図
所在地 三重県四日市市本町3-85
北緯34度57分47.11秒 東経136度37分46.77秒 / 北緯34.9630861度 東経136.6296583度 / 34.9630861; 136.6296583座標: 北緯34度57分47.11秒 東経136度37分46.77秒 / 北緯34.9630861度 東経136.6296583度 / 34.9630861; 136.6296583
駅番号 CJ  11 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 ヨカ
駅構造 地上駅
ホーム 1面3線
乗車人員
-統計年度-
2,351人/日(降車客含まず)
-2017年[統計 1]-
開業年月日 1890年明治23年)12月25日
乗入路線 3 路線
所属路線 CJ 関西本線名古屋地区
伊勢鉄道伊勢線直通含む)
キロ程 37.2 km(名古屋起点)
CJ10 富田浜 (4.2 km)
(3.2 km) 南四日市 CJ12
所属路線 関西本線(貨物支線)
キロ程 0.0 km(四日市起点)
(3.3 km) 塩浜
備考 直営駅
みどりの窓口
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四日市駅
よっかいち
Yokkaichi
(2.5 km) 四日市港
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 関西本線(貨物支線)
キロ程 0.0 km(四日市起点)
開業年月日 1920年(大正9年)12月21日
廃止年月日 1985年昭和60年)3月14日*
備考 * 当駅構内に併合。
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四日市駅(よっかいちえき)は、三重県四日市市本町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)関西本線名古屋地区)のである。駅番号CJ11

本項では伊勢電気鉄道(後の近鉄名古屋線)がかつて設置していた四日市駅についても記述する。

概要

市名を冠し四日市市の代表駅であるが、当駅から1kmほど西側の近鉄四日市駅が所在し、乗車人員数は近鉄四日市駅の約8分の1である。当駅は工場群が立地する臨海部に位置している。市街地中心部とは近鉄四日市駅からよりも離れている。これは貨物需要の為、線路を工業エリアに隣接して敷設する必要があったため。 四日市市役所は、両駅の間に所在し、やや当駅寄りに位置する。当駅付近にコンビナートはない。

駅東方の四日市港まで日本貨物鉄道管轄の側線(通称:四日市港線)2.5kmが伸びている。途中の千歳運河には国の重要文化財であり、現役唯一の可動鉄道橋の末広橋梁がある。また、当駅より塩浜駅までは、関西本線貨物支線が伸びている。

当駅には関西本線の列車のほか、河原田駅を起点とする伊勢鉄道伊勢線の列車も乗り入れる。伊勢鉄道では駅番号を導入しており、起点の河原田駅を「3」としているため、当駅は事実上駅番号「1」である。

事務管コードは▲530812を使用している[1]

歴史

近鉄路線変更前後の四日市駅付近

かつて、伊勢電気鉄道線(のち近鉄名古屋線)が国鉄駅に隣接して四日市駅を設置して接続駅になっていた。のちに四日市駅西口前の四日市市駅まで路線を延ばしていた三重軌道より四日市市 - 諏訪間の線路敷を譲受して桑名へ路線を延伸した。
しかし、善光寺カーブを始めとする急曲線の解消、短絡を目的とした経路変更を1956年(昭和31年)に行って、国鉄併設駅は廃止し、西側の諏訪駅近傍に近鉄四日市駅を建設した。

また、開業以来関西鉄道の車両工場を併設していたが、1924年(大正13年)に名古屋駅付近へ移転し、現在はJR東海名古屋工場・JR貨物名古屋車両所となっている。

年表

駅構造

3番線伊勢鉄道直通の普通列車のりばは、「伊勢鉄道」の表記がある

島式ホーム1面3線を持つ地上駅である。2番線の南方約50m先を切り欠き、3番線としている。3番線は伊勢鉄道直通の普通列車(当駅始発)のみが使用し、架線はない。ホームと駅舎は跨線橋で連絡している。

駅構内・駅舎は広大であるが今では使われず閉鎖されている区画が多い。また、跨線橋にエレベーターやエスカレーターの設備がないなどバリアフリー対策が遅れていたが[広報 3]2015年(平成27年)3月7日にエレベーターの供用が開始された[4]。また、同時にすべてのホームに列車到着案内表示機が導入された。トイレは駅舎南側に設置されている。

直営駅で、桑名駅が当駅を管理しており、駅長は存在しない。深夜時間帯に加えて、昼間でも短時間ではあるがみどりの窓口や出札口が閉まっている時間帯がある。なお、2012年3月31日までは、平日・土曜の昼間は駅内にあるJR東海ツアーズでも磁気定期券を含むJR乗車券類が購入可能であった。自動券売機は深夜帯に使用停止となる。自動改札機は無人の時間帯がある事から、扉なしの簡易型である。TOICAは名古屋駅から当駅を含む亀山駅までが利用可能であり、途中の河原田駅で分岐する伊勢鉄道方面(および直通先の紀勢本線・参宮線方面)へは利用できない。当駅までTOICAを利用し快速みえなど河原田駅を通過する伊勢鉄道への直通列車に乗り換える場合、車内で精算できない。この場合一度改札口を出場し連絡乗車券を購入して再入場する必要がある。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 CJ 関西本線 下り 亀山方面 伊勢鉄道線は特急・快速
関西本線上りは一部のみ
伊勢鉄道 - 松阪方面
CJ 関西本線 上り 名古屋方面
2 下りは一部のみ
下り 亀山方面
3 伊勢鉄道 - 鈴鹿・津方面 普通列車

貨物駅

JR貨物四日市営業所(支店時代の映像)
コスモ石油専用線の貨物列車(2009年)
四日市港の太平洋セメント入換機(2008年)

コンテナホームは4面、コンテナ荷役線は7線ある。ホームは、駅舎に近い側から島式1面2線、単式1面1線、島式1面2線、単式1面2線の順に配置されている。最も東側のホームは海上コンテナ・大型コンテナ専用で、ホームに近い荷役線も舗装されている。なお、駅舎に最も近いホームは使用されておらずコンテナ置場となっている。このホームの北端に、営業窓口のJR貨物四日市営業所がある。

構内には複数の留置線と2本の検修線があり、検修庫が1棟設置されている。この検修庫では、四日市周辺で運用されるコンテナ車や石油輸送用タンク車炭酸カルシウム輸送用ホッパ車などの点検を行っている。石油輸送用タンク車の常備駅にも指定されており、当駅と塩浜駅で分担して配置されている。

駅構内北端からはコスモ石油専用線が分岐し、本線東側に沿って北上する。専用線の終端、三滝川付近に同社四日市製油所のタンク車用石油荷役線が4本あり、石油製品の積み込みが行われている。荷役を終えたタンク車はJR貨物のディーゼル機関車により発送される。空車の受取は日本通運が保有する小型ディーゼル機関車が行う。

駅構内南端からは旧四日市港駅へ向かう側線が分岐する。前述の末広橋梁の先にある着発線は北側で再度分岐し、太平洋セメント専用線が接続する。専用線の終端には太平洋セメント藤原工場四日市出荷センターのセメント荷役設備があり、入換作業は太平洋セメントが保有するディーゼル機関車が行う。

取扱う貨物の種類

四日市駅は、コンテナ貨物車扱貨物の取扱駅である。

コンテナ貨物は、JR規格の12フィート・20フィート・30フィートコンテナ、ISO規格の20フィート・40フィート海上コンテナを取り扱っている。主な輸送品目は化学薬品・食品・清涼飲料水などである。また産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらが入ったコンテナも発着している。

車扱貨物は、コスモ石油専用線のガソリン・重油などの石油類、太平洋セメント専用線のセメントを取り扱っている。石油類は、当駅からタンク車で南松本駅日本オイルターミナル松本営業所)へ発送される。セメントは、太平洋セメント藤原工場で生産され、三岐鉄道東藤原駅から当駅まで輸送される。太平洋セメント専用線では骨材も取り扱っていたが、2012年2月29日を最後に輸送を終了した。

貨物列車

以下は2014年3月改正時点の設定である。

  • コンテナ車を連結する高速貨物列車は、名古屋貨物ターミナル駅との間に1日3往復、タキ1000形タンク貨車のみで編成された高速貨物列車が南松本駅との間に1日1往復 (土曜・休日運休) が運行されている。
  • タンク車などを連結する専用貨物列車は下りの当駅終着が1日2本(1本は臨時扱い、全て石油輸送列車)、上りの当駅始発が1日3本(内1本は定期列車で土曜・休日運休の南松本行き石油輸送列車、2本は臨時設定の輸送列車で稲沢駅行き)稲沢駅方面との間に運行されている。その他富田駅との間に1日5往復 (内2本は運転期日指定、全てセメント輸送列車) 、臨時設定の上り貨車列車が1本運行されている。
  • 塩浜駅との間にも下り1本と上り2本 (内1往復は日曜日運休、上りの当駅終着は石油輸送列車) の専用貨物列車が運行されている。南四日市駅との間にも臨時の高速貨物列車が1往復のみ運行されていたが、平成30年5月31日をもって運行終了した。

その他

  • 営業は名古屋臨海鉄道が受託している。
    • 末広橋梁の開閉操作も同社で受託している。末広橋梁を使用する際は自転車で係員が橋梁のたもとにある操作室へ行き、橋を操作したあとに入換列車に乗って操車の誘導をする。

利用状況

JR東海

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[統計 1]

年度 一日平均
乗車人員
1998年 2,420
1999年 2,421
2000年 2,407
2001年 2,319
2002年 2,252
2003年 2,247
2004年 2,209
2005年 2,258
2006年 2,197
2007年 2,232
2008年 2,238
2009年 2,210
2010年 2,266
2011年 2,359
2012年 2,387
2013年 2,388
2014年 2,350
2015年 2,336
2016年 2,324
2017年 2,351

JR貨物

2015年度の発送貨物は563,495トン、到着貨物は938,958トンであった[統計 1]

駅周辺

西側には街路樹のある中央通りがあり、東側は四日市コンビナートの一帯となっている。

バス路線

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
1 71 近鉄四日市、生桑道 福王山 三重交通
61 近鉄四日市、室山、高花平 宮妻口
62 椿大神社
63 小山田病院
94 近鉄四日市 市立病院 土日祝は運休
95 ガーデンタウン東日野
05 東新町、近鉄四日市 土日祝のみ
スクールバス メリノール前 休校日は運休
2 01 東新町、近鉄四日市 市立病院 土日祝は運休
95 千歳町 四日市港
    近鉄四日市、みたき総合病院前、大沢台 山城駅 三岐鉄道
暁学園前駅 平日朝運転
近鉄四日市、みたき総合病院前、四日市大学 山城駅前
近鉄四日市、末永、大沢台
近鉄四日市 四日市大学前 平日朝運転

その他

  • バブル期からの計画として四日市市の再開発の一環で、近鉄四日市駅方面とを結ぶ中央通りを四日市港まで延伸するとともに、駅を高架化し貨物施設は霞地区へ移転させる案があったが、移転場所が具体化しない。
  • 名古屋駅から四日市駅まで特定区間運賃を採用しており、2009年3月14日改正で名古屋 - 亀山に快速が毎時1本設定され、日中の名古屋 - 四日市では快速「みえ」と合わせて毎時2本の快速列車が運行している。なお、同区間を並行する近鉄では特急列車と特別料金不要の急行列車が毎時3本ずつ運転されている。
  • かつて四日市駅と富田浜駅との間に午起(うまおこし)駅が2度にわたって存在した。初代は「午起仮乗降場」で1931年7月7日に開業[官報 2]し、午起海水浴場利用客の便宜を図っていたが、戦後利用客の減少により1948年8月30日にいったん廃止となる。二代目は1954年6月1日に正式な駅として開業したが、三岐鉄道三岐線からの乗り入れの普通列車(気動車)のみ停車し、それ以外の列車は通過していた。牛起海水浴場が工場建設のため埋め立てられることになり、牛起駅も1964年10月1日に廃止された。
  • 駅舎の南半分は、2階がレストラン「こだま」、1階がホールだった。現在は2階は閉鎖され、1階はレンタサイクル(こにゅうどうレンタサイクル)貸出場所となっている。

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CJ 関西本線
快速「みえ
桑名駅 (CJ07) - 四日市駅 (CJ11) - 鈴鹿駅伊勢鉄道伊勢線、4)
快速(当駅から南四日市方の各駅に停車)
桑名駅 (CJ07) - 四日市駅 (CJ11) - 南四日市駅 (CJ12)
区間快速・普通
富田浜駅 (CJ10) - 四日市駅 (CJ11) - 南四日市駅 (CJ12)
伊勢鉄道伊勢線普通
四日市駅 (CJ11) - 南四日市駅 (CJ12)
日本貨物鉄道
関西本線貨物支線
四日市駅 - 塩浜駅

かつて存在した路線

日本国有鉄道
関西本線貨物支線
四日市駅 - 四日市港駅

脚注

出典

  1. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. ^ 『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、88頁。 
  3. ^ NEWS SUMMARY 1998年2月”. 鉄道友の会 名古屋支部. 2017年5月31日閲覧。
  4. ^ a b 吉岡雅幸 (2015年3月7日). “エレベーターを整備 JR四日市駅 多機能トイレも”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 北勢版 22 
  5. ^ 「TOICA」のサービス拡充について ~2019年3月2日(土)からご利用エリアを拡大します!~”. 東海旅客鉄道. 2018年12月12日閲覧。

官報

  1. ^ 官報 1916年03月16日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  2. ^ 官報. 1931年07月07日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

広報資料・プレスリリースなど一次資料

  1. ^ 平成18年春のダイヤ改正(別紙詳細) (PDF)インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2005年12月22日
  2. ^ JR四日市駅におけるエレベーター等の供用開始について - 四日市市、2015年3月6日 Archived 2015年9月23日, at the Wayback Machine.
  3. ^ 駅のバリアフリー化進捗について - 東海旅客鉄道株式会社、2013年6月12日

統計資料

  1. ^ a b c 平成31年刊 三重県統計書 - 10 運輸・通信” (PDF). 三重県. 2019年4月2日閲覧。

関連項目

外部リンク