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コーリー・シーガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コリー・シーガーから転送)
コーリー・シーガー
Corey Seager
テキサス・レンジャーズ #5
テキサス・レンジャーズ時代
(2024年4月1日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州カナポリス
生年月日 (1994-04-27) 1994年4月27日(30歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目
初出場 2015年9月3日
年俸 $35,000,000(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コーリー・ドリュー・シーガーCorey Drew Seager, 1994年4月27日 - )は、 アメリカ合衆国ノースカロライナ州カナポリス出身のプロ野球選手遊撃手)。右投左打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。

元プロ野球選手のカイル・シーガージャスティン・シーガーは兄である。

経歴

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プロ入りとドジャース時代

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地元カナポリスノースウエスト・カバラス高等学校英語版在籍時の2012年MLBドラフト1巡目(全体18位)でロサンゼルス・ドジャースから指名され、235万ドルの契約金でプロ入り[2]。傘下のパイオニアリーグのルーキー級オグデン・ラプターズ英語版でプロデビューし、46試合で打率.309を記録。

2013年はまずA級グレートレイクス・ルーンズでプレーし、74試合に出場して打率.309、12本塁打、57打点を記録した。8月3日にA+級ランチョクカモンガ・クエークスに昇格した[3]

2014年はA+級ランチョクカモンガでシーズンをスタートした。打率.352、18本塁打、70打点の成績を残し[4]オールスター・フューチャーズゲームにアメリカ選抜として出場した[5]。オールスター後、AA級チャタヌーガ・ルックアウツに昇格し、38試合で打率.345の成績を残した[3]。シーズン終了後、カリフォルニアリーグのMVPに選出された[6]

AAA級オクラホマシティ時代
(2015年5月9日)

2015年はプロスペクトランキングで全体で7位にランク[7][8]。AA級タルサ・ドリラーズ[9]でシーズンをスタートさせ[10]20試合で打率.375、5本塁打、15打点の成績を残し、5月1日にAAA級オクラホマシティ・ドジャースに昇格し[11]、同日のソルトレイク・ビーズ戦で6打数6安打、本塁打を含む6打点を記録した[12]。AAA級オクラホマシティでは104試合に出場して打率.276、13本塁打、59打点を記録した。9月3日にメジャー初昇格を果たし[13]、同日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビューを果たした[14]コリン・レイからメジャー初安打を含む4打数2安打2打点を記録した[15]。9月12日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でジョシュ・コルメンターからメジャー初本塁打含む、4打数4安打、1四球、3打点、1盗塁を記録した。この記録はケン・グリフィー・ジュニアオーランド・セペダに次ぐ3番目に若い年齢での記録である[16]。この年は27試合の出場ながら打率.337、4本塁打だった。

2016年はプロスペクトランキングで全体1位にランク[17][18]すると、6月3日のアトランタ・ブレーブス戦で新人としてはチーム史上57年ぶりの1試合3本塁打を記録[19]。前半戦を打率.297、17本塁打の成績で折り返し、監督推薦によってオールスターゲームに出場した。またホームランダービーのメンバーにも選出された。8月25日の対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦では9回二死まで無安打投球を続けていたマット・ムーアの133球目を右前に運び、チームを被ノーヒットノーランの危機から救い[20]、その2日後の8月27日のシカゴ・カブス戦に於いて遊撃手のチーム最多本塁打記録を塗り替える23号本塁打を放った[21]。最終的に正遊撃手として157試合に出場し、打率.308、26本塁打、72打点、OPS.877を記録。シーズンオフには史上21人目となる満票で新人王に輝き[22]シルバースラッガー賞を初受賞[23]した。更にはMVP投票でもクリス・ブライアントダニエル・マーフィーに次ぐ3位にランクインした。

ロサンゼルス・ドジャース時代
(2017年7月18日)

2017年は145試合に出場し、打率.295、22本塁打、77打点の成績を記録すると、2年連続となるシルバースラッガー賞に輝いた。6月に右脚を負傷[24]し、復帰以降も右ひじや背中を負傷 [25]するなど、故障者リストにこそ入らなかったものの故障に悩まされたシーズンとなった。プレーオフでは、故障の影響もありリーグ優勝決定シリーズは全試合欠場[26]したが、自身初のワールドシリーズに出場し、第2戦では6回1-1の同点で勝ち越しとなる2点本塁打を放つなど活躍した。

2020年はプレーオフにて、リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズでMVPを受賞するなど、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。オフの12月9日に自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム遊撃手に選出された[27]

2021年5月15日の試合で死球を受け途中退場し、試合後にX線検査の結果骨折していたことが分かった[28]。5月16日に10日間の故障者リスト入りとなった[29]。 オフの11月3日にFAとなった[30]

レンジャーズ時代

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2021年12月1日にテキサス・レンジャーズと10年総額3億2500万ドルの契約を結んだ[31]。2014年のジャンカルロ・スタントンに並ぶ、MLB史上6番目の高額契約となった[32]

2023年6月29日に遊撃手部門のファン投票では初となるオールスターゲームに選出された[33]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2015 LAD 27 113 98 17 33 8 1 4 55 17 2 0 0 0 14 1 1 19 2 .337 .425 .561 .986
2016 157 687 627 105 193 40 5 26 321 72 3 3 0 2 54 5 4 133 12 .308 .365 .512 .877
2017 145 613 539 85 159 33 0 22 258 77 4 2 0 3 67 5 4 131 14 .295 .375 .479 .854
2018 26 115 101 13 27 5 1 2 40 13 0 0 0 1 11 1 2 17 2 .267 .348 .396 .744
2019 134 541 489 82 133 44 1 19 236 87 1 0 0 4 44 3 4 98 8 .272 .335 .483 .817
2020 52 232 212 38 65 12 1 15 124 41 1 0 0 2 17 0 1 37 8 .307 .358 .585 .943
2021 95 409 353 54 108 22 3 16 184 57 1 1 0 3 48 2 5 66 8 .306 .394 .521 .915
2022 TEX 151 663 593 91 145 24 1 33 270 83 3 0 0 5 58 7 7 103 14 .245 .317 .455 .772
2023 119 536 477 88 156 42 0 33 297 96 2 1 0 6 49 9 4 88 9 .327 .390 .623 1.013
2024 123 533 475 68 132 21 0 30 243 74 1 1 0 2 53 11 3 96 8 .278 .353 .512 .864
MLB:10年 1029 4442 3964 641 1151 251 13 200 2028 617 18 8 0 28 415 44 35 788 85 .290 .360 .512 .872
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位

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2015 21 ナ・リーグ - - - - - - - -
2016 22 7位 2位 7位 - - - - -
2017 23 - - - - - - - -
2018 24 - - - - - - - -
2019 25 - - 1位 - - - - -
2020 26 10位 8位 - - 10位 8位 - -
2021 27 - - - - - - - -
2022 28 ア・リーグ - - - - 5位 - - -
2023 29 2位 - 1位 - 5位 10位 - 3位
2024 30 - - - - - - - -
  • -は10位未満(打率は規定打席未到達の場合も-と表記)

ポストシーズン打撃成績

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O
P
S
2015 LAD NLDS 5 17 16 2 3 1 0 0 4 0 0 0 0 0 1 0 0 8 0 .188 .235 .250 .485
2016 NLDS 5 23 23 3 3 1 0 2 10 3 0 0 0 0 0 0 0 6 0 .130 .130 .435 .565
NLCS 6 24 21 0 6 0 0 0 6 1 0 0 0 0 2 0 1 7 2 .286 .375 .286 .661
2017 NLDS 3 15 11 3 3 0 1 0 5 2 1 0 0 0 4 0 0 3 0 .273 .467 .455 .921
WS 7 31 27 4 6 1 0 1 10 4 0 0 0 1 3 0 2 9 2 .222 .290 .370 .661
2019 NLDS 5 21 20 0 3 1 0 0 4 0 0 0 0 0 1 0 0 8 1 .150 .190 .200 .390
2020 NLWC 2 8 7 2 1 0 0 1 4 1 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .143 .250 .571 .821
NLDS 3 15 11 3 4 2 0 0 6 3 1 0 0 1 3 0 0 0 0 .364 .467 .545 1.012
NLCS 7 30 29 8 9 2 0 5 26 11 0 0 0 0 1 0 0 6 0 .310 .333 .897 1.230
WS 6 27 20 7 8 0 0 2 14 5 1 0 0 0 6 0 1 4 1 .400 .556 .700 1.256
2021 NLWC 1 4 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .000 .250 .000 .250
NLDS 5 22 21 2 5 2 0 0 7 2 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .238 .273 .333 .606
NLCS 6 27 24 3 4 1 0 2 11 4 0 0 0 0 3 1 0 9 0 .167 .259 .458 .718
2023 TEX ALWC 2 10 8 2 5 3 0 0 8 2 0 0 0 0 2 1 0 2 0 .625 .700 1.000 1.700
ALDS 3 15 6 4 2 0 0 1 5 1 0 0 0 0 9 1 0 0 0 .333 .733 .833 1.567
ALCS 7 33 31 6 8 2 0 2 16 3 0 0 0 0 1 0 1 5 0 .258 .303 .516 .819
WS 5 24 21 6 6 1 0 3 16 6 0 0 0 0 3 0 0 5 0 .286 .375 .762 1.137
出場:7回 78 346 299 55 76 17 1 19 152 48 3 0 0 2 42 3 3 79 6 .254 .350 .508 .858
  • 2023年度シーズン終了時
  • 太字はMVP受賞

年度別守備成績

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三塁(3B) 遊撃(SS)
























2015 LAD 6 1 11 0 1 1.000 21 23 70 5 12 .949
2016 - 155 195 356 18 67 .968
2017 - 138 185 324 11 77 .979
2018 - 25 26 64 3 11 .968
2019 - 132 138 304 15 59 .967
2020 - 43 46 113 8 16 .952
2021 - 92 104 202 8 22 .975
2022 TEX - 144 176 407 17 91 .972
2023 - 112 139 276 8 69 .981
2024 - 113 137 271 7 52 .983
MLB 6 1 11 0 1 1.000 975 1169 2387 100 476 .973
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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記録

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MiLB
MLB

背番号

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  • 5(2015年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 通称「新人ベストナイン」。選出対象となる新人扱い選手を両リーグ統一した中で、各守備位置ごとに各球団監督の投票により選出される(例えばシルバースラッガー賞のように各リーグごとに選出されるのではない)。

出典

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  1. ^ Corey Seager Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2022年12月10日閲覧。
  2. ^ Dodgers sign first-round pick Seager to deal”. Losangeles.dodgers.mlb.com. August 31, 2013閲覧。
  3. ^ a b Corey Seager minor league statistics & history”. Baseball Reference. August 31, 2013閲覧。
  4. ^ Liebhaber, Brandon (June 4, 2014). “Seager, Jacobs make Cal League All-Star Team”. milb.com. June 5, 2014閲覧。
  5. ^ Gurnick, Ken (June 24, 2014). “Seager, Urias named to Futures Game roster”. mlb.com. June 24, 2014閲覧。
  6. ^ Weisman, Jon (August 22, 2013). “Corey Seager named California League MVP”. Dodgers Insider. August 22, 2013閲覧。
  7. ^ 2015 Top 100 Prospects”. Baseball America (February 20, 2015). February 20, 2015閲覧。
  8. ^ Dodgers have 3 prospects in MLB.com top 13”. True Blue LA. February 20, 2015閲覧。
  9. ^ 2015年よりドジャース傘下
  10. ^ Drillers Opening Roster Taking Shape”. Drillers News. April 8, 2015閲覧。
  11. ^ Plunkett, Bill (April 30, 2015). “Dodgers promote blue-chip prospect Corey Seager to Triple-A”. Orange County Register. May 1, 2015閲覧。
  12. ^ Seager Dazzles in Salt Lake with Six Hits, Six RBI”. milb.com (May 28, 2015). May 28, 2015閲覧。
  13. ^ Unruh, Jacob (September 3, 2015). “Report: Dodgers to promote top prospect Corey Seager”. NewOK. September 3, 2015閲覧。
  14. ^ Stephen, Eric (September 3, 2015). “Corey Seager bats 8th, starts at shortstop in major league debut”. SB Nation. September 3, 2015閲覧。
  15. ^ Padres 10, Dodgers 7 play-by-play”. mlb.com. September 3, 2015閲覧。
  16. ^ Gilbert, Steve and Ken Gurnick (September 13, 2015). “Seager's big night keeps Dodgers' lead intact”. mlb.com. September 13, 2015閲覧。
  17. ^ 2016 TOP 100 PROSPECTS”. Baseball America (February 13, 2016). February 18, 2018閲覧。
  18. ^ Dodgers' Corey Seager ranked No. 1 by all major prospect lists”. CBS Sports (February 13, 2016). February 18, 2018閲覧。
  19. ^ “いつか大谷と対戦?新人王大本命22歳シーガー、6月もう5発”. スポーツ報知. (2016年6月7日). https://web.archive.org/web/20160608190851/http://www.hochi.co.jp/baseball/mlb/20160607-OHT1T50049.html 2016年12月10日閲覧。 
  20. ^ “ジャイアンツ・ムーアあと1人でノーヒッター逃す”. 日刊スポーツ. (2016年8月27日). http://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/1700632_m.html?mode=all 2016年12月10日閲覧。 
  21. ^ “MVP候補22歳シーガー 遊撃の球団本塁打記録更新”. 産経新聞. (2016年8月29日). https://www.sankei.com/smp/photo/daily/news/160829/dly1608290008-s.html 2016年12月10日閲覧。 
  22. ^ “シーガーが満票で新人王 MVPも候補”. 日刊スポーツ. (2016年11月15日). http://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/1738449_m.html 2016年12月10日閲覧。 
  23. ^ “メジャーリーグ シルバースラッガー賞発表 引退オルティスの名も”. スポニチアネックス. (2016年11月11日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/11/kiji/K20161111013703170.html 2016年11月11日閲覧。 
  24. ^ ドジャース・シーガー、右脚負傷で数試合欠場へ”. 日刊スポーツ (2017年6月25日). February 22, 2018閲覧。
  25. ^ 負傷抱えるC.シーガーが練習回避、ドジャース監督は初戦出場に太鼓判”. MSN Japan (2017年10月14日). February 22, 2018閲覧。
  26. ^ ワールドシリーズ第1戦 ドジャース、正遊撃手シーガーがスタメン復帰”. スポニチアネックス (2017年10月25日). February 22, 2018閲覧。
  27. ^ Anthony Castrovince (December 10, 2020). “Here is the star-studded 2020 All-MLB Team” (英語). MLB.com. November 27, 2021閲覧。
  28. ^ Juan Toribio (May 16, 2021). “Seager fractures hand on HBP, will go on IL” (英語). MLB.com. May 17, 2021閲覧。
  29. ^ Juan Toribio (May 17, 2021). “Seager placed on IL with fractured right hand” (英語). MLB.com. May 18, 2021閲覧。
  30. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  31. ^ Corey Seager signs 10-year deal with Rangers”. www.mlb.com. 2021年12月1日閲覧。
  32. ^ Rangers Sign Corey Seager” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月1日閲覧。
  33. ^ Thomas Harrigan (June 29, 2023). “From 1st-timers to 10th-timers, All-Star Game's starting field set” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  34. ^ All-MLB Team” (英語). MLB.com. November 27, 2021閲覧。

関連項目

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外部リンク

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