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国鉄タキ21600形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ21600形貨車
国鉄タキ21600形、コタキ21602 1986年9月30日、沼津駅
国鉄タキ21600形、タキ21602
1986年9月30日、沼津駅
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 保土谷化学工業
製造所 富士重工業
製造年 1971年(昭和46年) - 1978年(昭和53年)
製造数 16両
消滅 2007年(平成19年)
常備駅 郡山駅
主要諸元
車体色
専用種別 塩素酸ソーダ
化成品分類番号 51
軌間 1,067 mm
全長 11,100 mm
全幅 2,512 mm
全高 3,715 mm
タンク材質 ステンレス鋼
荷重 35 t
実容積 22.1 m3
自重 14.3 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.4
台車 TR41C、TR41E-12、TR225
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 7,000 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ21600形貨車(こくてつタキ21600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

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本形式は、塩素酸ソーダ専用の35 t 積タンク車として1971年(昭和46年)6月18日から1978年(昭和53年)5月15日にかけて3ロット16両(タキ21600 - タキ21615)が、富士重工業1社で製作された。

系列的にはタキ35000形からの派生車5両(タキ21600 - タキ21604)、タキ17000形からの派生車2両(タキ21605 - タキ21606)、タキ38000形からの派生車9両(タキ21607 - タキ21615)の3つに大別できる。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

落成時の所有者は、保土谷化学工業1社のみであり、その常備駅は、東北本線郡山駅である。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号51」(酸化性の物質、酸化性物質、危険性度合2(中))が標記された。

1987年(昭和62年)に5両(タキ21611 - タキ21615)が、タキ21350形タキ21370 - タキ21374)へ改造された。

タンク体材質は、ステンレス鋼 (SUS304) 製であり缶体補強環を4本巻いている。

荷役方式は、マンホールからの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。

全長は11,100 mm、全幅は2,512 mm、全高は3,715 mm、台車中心間距離は7,000 mm、実容積は22.1 m3、自重は14.3 t、換算両数は積車5.0、空車1.4である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には16両全車がJR貨物に継承されたが、2007年平成19年)10月に最後まで在籍した6両(タキ21605 - タキ21610)が除籍され、形式消滅した[1]

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。

  • 昭和46年度 - 5両
    • 富士重工業 5両 保土谷化学工業(タキ21600 - タキ21604)
  • 昭和49年度 - 2両
    • 富士重工業 2両 保土谷化学工業(タキ21605 - タキ21606)
  • 昭和53年度 - 9両
    • 富士重工業 9両 保土谷化学工業(タキ21607 - タキ21615)

脚注

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  1. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.810 鉄道車両年鑑2008年版 p.117

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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