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国鉄タキ2100形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ2100形貨車
タキ2100形 (鳥居本)
タキ2100形 (鳥居本)
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 ゼネラル物産出光興産日本石油三菱石油、日本石油運送→日本石油輸送日本漁網船具シェル石油歴世砿油丸善海運昭和石油アジア石油日本陸運産業
製造所 飯野重工業川崎車輛富士重工業日立製作所新潟鐵工所帝國車輛工業汽車製造東急車輛製造三菱重工業
製造年 1951年昭和26年) - 1971年(昭和46年)
製造数 649両
種車 タキ3000形
改造数 33両
消滅 2002年平成14年)
常備駅 浮島町駅汐見町駅前川駅
主要諸元
車体色
専用種別 石油類(除ガソリン
化成品分類番号 31
軌間 1,067 mm
全長 12,400 mm
全幅 2,518 mm
全高 3,826 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 30 t
実容積 33.7 m3 - 37.5 m3
自重 11.5 t - 18.8 t
換算両数 積車 4.5
換算両数 空車 2.0
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 7,900 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ2100形貨車(こくてつタキ2100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

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本形式は、石油類(除ガソリン)専用の30t 積タンク車として1951年(昭和26年)12月26日から1971年(昭和46年)12月8日にかけて682両(タキ2100 - タキ2499、タキ12100 - タキ12197、タキ22100 - タキ22247、タキ22300 - タキ22332、タキ32100 - タキ32102)が飯野重工業川崎車輛富士重工業日立製作所新潟鐵工所帝國車輛工業汽車製造東急車輛製造三菱重工業の9社にて製作された。この内タキ22300 - タキ22332はタキ3000形からの専用種別変更(ガソリン→石油類)改造編入車である[1]

本形式の他に石油類を専用種別とする貨車はタ600形(270両)、タサ1形(208両)、タキ1500形(902両)、タキ9800形(496両)、タキ45000形(589両)等実に33形式が存在した。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号31」(燃焼性の物質、引火性液体、 危険性度合2(中))が標記された。

落成時の所有者ゼネラル物産出光興産日本石油三菱石油、日本石油運送(その後日本石油輸送へ社名変更)、日本漁網船具シェル石油歴世砿油丸善海運昭和石油アジア石油日本陸運産業の12社であった。

タンク体は、普通鋼一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で車端部のタンク鏡板には点検用ハッチと、荷役のための加熱管を装備している[1](一部の車両は断熱材を巻き、キセ(外板)を装備した)。荷役方式はタンク上部のマンホール又は液出入管からの上入れ、液出管と空気管使用による下出し方式である[1]

その後本形式より多数の車が種車となり他形式へ改造された。

車体色は黒色、寸法関係は全長は12,400mm、全幅は2,518mm、全高は3,826mm、軸距は7,900mm、実容積は33.7m3 - 37.5m3、自重は11.5t - 18.8t、換算両数は積車4.5、空車2.0であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には143両の車籍がJR貨物に継承された[2]が、最後まで在籍した1両(タキ12195)が2002年平成14年)3月に廃車となり同時に形式消滅となった[3]

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

脚注

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  1. ^ a b c 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3 p.64
  2. ^ 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3 p.362
  3. ^ 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3 p.365

関連項目

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