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国鉄タキ20100形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ20100形貨車
タキ20100形、コタキ20126 1993年4月24日、小名浜埠頭駅
タキ20100形、タキ20126
1993年4月24日、小名浜埠頭駅
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
日本貨物鉄道(JR貨物)
所有者 東邦亜鉛扇谷興業→東邦亜鉛
製造所 富士重工業
製造年 1970年昭和45年)
製造数 30両
消滅 2007年平成19年)
常備駅 安中駅
主要諸元
車体色
専用種別 亜硫酸ソーダ液→重亜硫酸ソーダ液
化成品分類番号 81
軌間 1,067 mm
全長 11,100 mm
全幅 2,440 mm
全高 3,850 mm
タンク材質 耐候性高張力鋼
荷重 35 t
実容積 29.4 m3
自重 15.9 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.6
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 7,000 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ20100形貨車(こくてつタキ20100がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

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本形式は、亜硫酸ソーダ液専用の35t 積タンク車として1970年(昭和45年)11月11日から同年12月11日にかけて30両(タキ20100 - タキ20129)が、富士重工業の1社のみで製作された。

記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「タキ」と標記する。

落成時の所有者東邦亜鉛の1社のみであり、その常備駅は信越本線安中駅であった。

落成より1 - 2ヶ月後の1971年(昭和46年)1月27日に全車(30両)が扇谷興業へ名義変更されたが、約6年後の1977年(昭和52年)10月7日に東邦亜鉛に再度名義変更された。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号81」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。

1983年(昭和58年)7月15日に、本形式の専用種別が重亜硫酸ソーダ液に変更された。

タンク体材質は、耐候性高張力鋼製であり、鋼板製の外板(キセ)を装備している。

荷役方式は、タンク上部のマンホール(2室構造ではないが2箇所有る)からの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。両管ともS字管は装備していない。

塗色は、であり、全長は11,100mm、全幅は2,440mm、全高は3,850mm、台車中心間距離は7,000mm、実容積は29.4m3、自重は15.9t、換算両数は積車5.0、空車1.6である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には12両(タキ20103、タキ20106、タキ20113、タキ20114、タキ20116、タキ20119 - タキ20121、タキ20123、タキ20124、 タキ20126、タキ20127)の車籍がJR貨物に継承され、1995年平成7年)度末時点では5両(タキ20114、タキ20121、タキ20124、 タキ20126、タキ20127)が現存していたが、2007年(平成19年)10月に5両同時に除籍され、形式消滅した[1]

脚注

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  1. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.810 鉄道車両年鑑2008年版 p.116

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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