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国鉄タキ6850形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国鉄タキ6850形貨車
基本情報
車種 タンク車
運用者 日本国有鉄道
所有者 ダイセル
製造所 三菱重工業
製造年 1966年(昭和41年) - 1969年(昭和44年)
製造数 27両
消滅 1982年(昭和57年)
常備駅 新井駅
主要諸元
車体色
専用種別 アセトアルデヒド
化成品分類番号 32
軌間 1,067 mm
全長 15,080 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,768 mm
タンク材質 普通鋼一般構造用圧延鋼材
荷重 30 t
実容積 38.5 m3
自重 21.0 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 2.2
台車 TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 10,900 mm
最高速度 75 km/h
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国鉄タキ6850形貨車(こくてつタキ6850がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

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本形式は、アセトアルデヒド専用の30t 積タンク車として1966年(昭和41年)9月13日から1969年(昭和44年)10月2日月26日にかけて27両(タキ6850 - タキ6876)が三菱重工業にて製作された。

本形式の他にアセトアルデヒドを専用種別とする形式には、タム8400形(2両)、タキ9250形(22両)、タキ10400形(1両)、タキ11250形(6両)の4形式があり、本形式はその最大勢力であった。

所有者は、ダイセルの1社のみでありその常備駅は、信越本線(現・えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)の新井駅である。

普通鋼一般構造用圧延鋼材)製のタンク体に、断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。

荷役方式は、タンク上部の液入管からの上入れ、液出管と窒素加圧による上出し方式である。

1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。

車体色は黒色、寸法関係は全長は15,080mm、全幅は2,500mm、全高は3,768mm、台車中心間距離は10,900mm、実容積は38.5m3、自重は21.0t、換算両数は積車5.0、空車2.2であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1982年(昭和57年)5月19日に最後まで在籍した1両(タキ6867)が廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

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各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)

  • 昭和41年度 - 6両
    • 三菱重工業 6両 ダイセル(タキ6850 - タキ6855)
  • 昭和42年度 - 15両
    • 三菱重工業 15両 ダイセル(タキ6856 - タキ6870)
  • 昭和43年度 - 6両
    • 三菱重工業 6両 ダイセル(タキ6871 - タキ6876)

参考文献

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  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目

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