国鉄タキ24300形貨車
国鉄タキ24300形貨車 | |
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国鉄タキ24300形タキ24321 1995年5月3日新南陽駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道 |
所有者 | 三菱化成工業→三菱化成→三菱化学 |
製造所 | 三菱重工業 |
製造年 | 1974年(昭和49年) - 1977年(昭和52年) |
製造数 | 61両 |
消滅 | 1999年(平成11年) |
常備駅 | 黒崎駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 銀色 |
専用種別 | テレフタール酸 |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 13,900 mm |
全幅 | 2,950 mm |
全高 | 9,800 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 43.7 m3 |
自重 | 18.7 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | TR41E-13、TR225 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 9,800 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ24300形貨車(こくてつタキ24300がたかしゃ)は、1974年(昭和49年)から製作された、テレフタール酸専用の 35 t 積 貨車(タンク車)である。
私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。
概要
[編集]タキ24300形は、1974年(昭和49年)2月19日から1977年(昭和52年)10月14日にかけて61両(タキ24300 - タキ24360)が三菱重工業にて製作された。
落成時の所有者は、三菱化成工業の1社のみであった。その後、三菱化成工業→三菱化成→三菱化学と社名変更があり車体標記もその都度変更した。当初は社名、社紋を専用の標記板に記入のうえタンク体に取り付けていたが、三菱化成に変更時より直接車体に標記するようになった。
全車黒崎駅を常備駅として生涯変更されることはなかった。
1976年(昭和51年)8月から11月にかけて16両(タキ24313 - タキ24328)が、積込口3組のうち左右の2組をふさぐ改造工事を行った。工事理由は、自重軽減対策である。タキ24329以降の車は、製造時より積込口は中央1箇所に変更した。最初のロットの13両(タキ24300 - タキ24312)の車両は、軽かったため未改造であった。
キセ(外板)無し、ドーム無しタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、エアスライド方式(積荷が粉体のため)による下出し式である。
塗色は、銀色であり、全長は13,900mm、全幅は2,950mm、全高は3,790mm、台車中心間距離は9,800mm、実容積は43.7m3、自重は18.7t、換算両数は積車5.5、空車1.8、最高運転速度は75km/h、台車はタキ24300 - タキ24312は平軸受・コイルばね式のTR41E-13、タキ24313以降はコロ軸受・コイルばね式のTR225である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、最後まで在籍した50両が1999年(平成11年)6月に廃車になり形式消滅した。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和48年度 - 9両
- 三菱重工業 9両 三菱化成工業(タキ24300 - タキ24308)
- 昭和49年度 - 4両
- 三菱重工業 4両 三菱化成工業(タキ24309 - タキ24312)
- 昭和50年度 - 16両
- 三菱重工業 16両 三菱化成工業(タキ24313 - タキ24328)
- 昭和51年度 - 6両
- 三菱重工業 6両 三菱化成工業(タキ24329 - タキ24334)
- 昭和52年度 - 26両
- 三菱重工業 26両 三菱化成工業(タキ24335 - タキ24360)
参考文献
[編集]- 鉄道公報
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)