国鉄タキ6650形貨車
国鉄タキ6650形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 石油荷役 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1967年(昭和42年) |
製造数 | 1両 |
消滅 | 1983年(昭和58年) |
常備駅 | 塩釜埠頭駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | コンクリート混和剤 |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,100 mm |
全幅 | 2,470 mm |
全高 | 3,569 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 30 t |
実容積 | 22.0 m3 |
自重 | 14.0 t |
換算両数 積車 | 4.5 |
換算両数 空車 | 1.4 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 6,000 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ6650形貨車(こくてつタキ6650がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本項目では本形式と専用種別が同一のタキ6950形についても解説する。
タキ6650形
[編集]タキ6650形は、コンクリート混和剤専用の30t 積タンク車として1967年(昭和42年)4月18日に1両(コタキ6650)が日本車輌製造にて製作された。その後本形式は増備されることなく、形式消滅まで1形式1両のみの存在であった。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
本形式の他にコンクリート混和剤を専用種別とする形式にはタキ6950形(4両、後述)の1形式が存在した。
所有者は石油荷役(現在のニヤクコーポレーション)であり、常備駅は塩釜線の塩釜埠頭駅であった。
タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材 SS41、現在のSS400)製のドームなし直円筒型であり、荷役方式はタンク上部にある積込口からの上入れ、吐出管からの下出し式である。
車体色は黒、寸法関係は全長は10,100mm、全幅は2,470mm、全高は3,569mm、台車中心間距離は6,000mm、実容積は22.0m3、自重は14.0t、換算両数は積車4.5、空車1.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。
1983年(昭和58年)12月21日に廃車となり同時に形式消滅となった。車齢16年と短命な形式であった。
タキ6950形
[編集]国鉄タキ6950形貨車 | |
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国鉄タキ6950形、タキ6950 1992年6月18日、鳥栖駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 | 藤沢薬品工業 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1980年(昭和55年) |
製造数 | 4両 |
消滅 | 1996年(平成8年) |
常備駅 | 名古屋港駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | コンクリート混和剤 |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 12,200 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,763mm、3,818 mm |
タンク材質 | ステンレス鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 29.9m3、31.5 m3 |
自重 | 15.0t、16.7t t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR213C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 7,900 mm |
最高速度 | 75 km/h |
タキ6950形は、コンクリート混和剤専用の35t 積タンク車として1980年(昭和55年)12月23日から1982年(昭和57年)10月18日にかけて4両(タキ6950 - タキ6953)が日本車輌製造1社のみにて製作された。
所有者は藤沢薬品工業(現在のアステラス製薬)の1社のみであり、東海道本線貨物支線(通称:名古屋港線)の名古屋港駅を常備駅とした。
タンク体はステンレス鋼製(SUS304L)のドームなし直円筒型であり、荷役方式は積込みはマンホールからの上入れ式、荷降ろしは吐出管からの下出し式である。タキ6952、タキ6953は内部が隔壁により仕切られており前区画(B室)、中央区画(A室)、後区画(B室)の3室構造であった。前後区画(前区画と後区画は連通管にて結合)と中央区画に同時に異なる2種類の積荷も運用可能であったが、各種の制限もあった。このためマンホールは3箇所、吐出管は2箇所あった。
車体色は黒、寸法関係は全長は12,200mm、全幅は2,500mm、全高は3,763mm、タキ6952 - タキ6953は3,818mm、台車中心間距離は7,900mm、実容積は29.9m3、タキ6952 - タキ6953は30.0m3、自重は15.0t、タキ6952 - タキ6953は16.7t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR213Cである。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(4両)の車籍がJR貨物に継承されたが、1996年(平成8年)5月に4両とも廃車となり同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。
- 昭和55年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 藤沢薬品工業(タキ6950 - タキ6951)
- 昭和56年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 藤沢薬品工業(タキ6952)
- 昭和57年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 藤沢薬品工業(タキ6953)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)