国鉄タ1450形貨車
国鉄タ1450形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 鉄道省 |
所有者 | 藤本竹商店→藤本産業 |
製造年 | 1929年(昭和4年) - 1930年(昭和5年) |
製造数 | 2両 |
消滅 | 1968年(昭和43年) |
常備駅 | 南延岡駅→水俣駅→鵜殿駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | アンモニア水 |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 7,462 mm、7,900 mm |
全幅 | 1,828 mm、2,006 mm |
全高 | 3,813 mm、3,648 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 13 t |
実容積 | 15.0 m3、14.7 m3 |
自重 | 8.0 t、12.0 t |
換算両数 積車 | 2.0 |
換算両数 空車 | 0.8 |
走り装置 | シュー式、一段リンク式 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 3,650 mm、3,800 mm |
最高速度 | 65 km/h |
寸法関係はタ1450、タ1451の順 |
国鉄タ1450形貨車(こくてつタ1450がたかしゃ)は、かつて鉄道省に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式と同じ専用種別であるタ1530形についても本項目で解説する。
タ1450形
[編集]タ1450形は、日本初のアンモニア水専用の13 t 積タンク車として1929年(昭和4年)7月31日に1両(タ1450)が製造された。その後1930年(昭和5年)9月19日に1両(タ1451)が増備され合計2両が運用された。
本形式の他にアンモニア水を専用種別とする形式には、タ1530形(3両、後述)、タ1650形(2両)、タ1700形(3両)、タ1800形(2両)、タム4700形(8両)、タキ250形(4両)、タキ21200形(4両)の7形式がありいずれも少数両数形式である。
落成時の所有者は、藤本竹商店でありその常備駅は日豊本線の南延岡駅であった。その後1948年(昭和23年)8月30日に藤本産業へ名義変更され常備駅は鹿児島本線(現在の肥薩おれんじ鉄道線)の水俣駅へ移動した。
車体色は黒色、寸法関係はタ1450、タ1451で異なり全長は7,462 mm、7,900 mm、全幅は1,828 mm、2,006 mm、全高は3,813 mm、3,648 mm、軸距は3,650 mm、3,800 mm、実容積は15.0 m3、14.7 m3、自重は8.0 t、12.0 t、換算両数は積車2.0、空車0.8、走り装置はシュー式、一段リンク式である。
1968年(昭和43年)9月30日に2両そろって廃車になり同時に形式消滅となった。
タ1530形
[編集]国鉄タ1530形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 鉄道省 |
所有者 | 大日本人造肥料 |
種車 | タム400形 |
改造年 | 1930年(昭和5年) |
改造数 | 3両 |
消滅 | 1933年(昭和8年) |
常備駅 | 速星駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | アンモニア水 |
化成品分類番号 | 制定前に形式消滅 |
軌間 | 1,067 mm |
荷重 | 8 t |
換算両数 積車 | 1.8 |
換算両数 空車 | 1.0 |
車輪径 | 860 mm |
最高速度 | 65 km/h |
1930年(昭和5年)11月19日にタム400形より3両(タム402 - タム404→タ1530 - タ1532)の専用種別変更(濃硫酸→アンモニア水)が行われ、形式名は新形式であるタ1530形に変更された。改造により積載荷重は15 tから8 tヘ減トンされた。
所有者は大日本人造肥料であり、その常備駅は高山本線の速星駅であった。
改造より約2年後の1932年(昭和7年)8月にタ1532がタム400形へ再改造され原番号へ復帰した。さらに残った2両も1933年(昭和8年)3月14日に同様にタム400形へ再改造され原番号へ復帰し形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)