国鉄タキ10900形貨車
国鉄タキ10900形貨車 | |
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タキ10900形、コタキ10902 標茶駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 三菱商事、日本甜菜製糖 |
製造所 | 川崎重工業 |
製造年 | 1968年(昭和43年) - 1979年(昭和54年) |
製造数 | 3両 |
消滅 | 1986年(昭和61年) |
常備駅 | 新興駅、帯広駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 糖蜜 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 9,640 mm |
全幅 | 2,520 mm |
全高 | 3,697 mm |
タンク材質 | 普通鋼(一般構造用圧延鋼材) |
荷重 | 35 t |
実容積 | 26.9 m3 |
自重 | 15.8 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR41C、TR213 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1.650 mm |
台車中心間距離 | 7,000 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ10900形貨車(こくてつタキ10900がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式と同一の専用種別であるタキ12000形についても本項目で解説する。
タキ10900形
[編集]タキ10900形は、糖蜜専用の35t 積タンク車として1968年(昭和43年)5月31日に1両(コタキ10900)、1979年(昭和54年)6月25日に2両(コタキ10901 - コタキ10902)の合計3両が川崎重工業1社のみにて製作された。
記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
本形式の他に糖蜜を専用種別とする形式にはタ1150形(3両)、タム2000形(3両)、タム22000形(1両)、タキ1600形(初代、16両)、タキ3600形(13両)、タキ12000形(3両、後記)の6形式が存在した。
所有者は三菱商事、日本甜菜製糖であり、その常備駅は神奈川県の新興駅、北海道の帯広駅であった。
タンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材 SS41、現在のSS400)製であり、内部に蒸気加熱管を装備した。荷役方式はタンク上部にある積込口からの上入れ、吐出管からの下出し式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は9,640mm、全幅は2,520mm、全高は3,697mm、台車中心間距離は7,000mm、実容積は26.9m3、自重は15.8t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR213である。
1986年(昭和61年)10月31日に最後まで在籍した2両(コタキ10901 - コタキ10902)が廃車となり同時に形式消滅となった。
タキ12000形
[編集]国鉄タキ12000形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本国有鉄道 |
所有者 | 三菱商事 |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1968年(昭和43年) |
製造数 | 3両 |
消滅 | 1984年(昭和59年) |
常備駅 | 新興駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 糖蜜 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,800 mm |
全幅 | 2,400 mm |
全高 | 3,699 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 26.9 m3 |
自重 | 14.7 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.4 |
台車 | TR41C |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1.650 mm |
台車中心間距離 | 7,000 mm |
最高速度 | 75 km/h |
タキ12000形は、糖蜜専用の35t 積タンク車としてタキ10900形落成の後を追うように3箇月後の1968年(昭和43年)8月26日に3両(コタキ12000 - コタキ12002)が日本車輌製造にて製作された。
記号番号表記は、特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
所有者は三菱商事1社のみであり、その常備駅は神奈川県の新興駅であった。
タンク体は耐候性高張力鋼製であり、内部に蒸気加熱管を装備した。荷役方式はタンク上部にある積込口からの上入れ、吐出管からの下出し式である。
車体色は黒、寸法関係は全長は10,800mm、全幅は2,400mm、全高は3,699mm、台車中心間距離は7,000mm、実容積は26.9m3、自重は14.7t、換算両数は積車5.0、空車1.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。
1984年(昭和59年)3月30日に最後まで在籍した1両(コタキ12002)が廃車となり(コタキ10900と同日)同時に形式消滅となった。
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)