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細田吉蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
細田 吉蔵
ほそだ きちぞう
防衛庁長官就任に際して会見を開く細田(1980年撮影)
生年月日 1912年5月2日
出生地 日本の旗 日本 島根県松江市
没年月日 (2007-02-11) 2007年2月11日(94歳没)
出身校 東京帝国大学法学部卒業
前職 運輸官僚
所属政党 自由民主党
称号 正三位
勲一等旭日大綬章
松江市名誉市民
法学士
配偶者 細田静子
親族 細田博之長男

日本の旗 第55代 運輸大臣
内閣 第2次中曽根内閣
在任期間 1983年12月27日 - 1984年11月1日

日本の旗 第38代 防衛庁長官
内閣 第2次大平内閣
在任期間 1980年2月4日 - 1980年7月17日

内閣 第2次田中角栄第1次改造内閣
第2次田中角栄第2次改造内閣
在任期間 1974年7月16日 - 1974年12月9日

選挙区 島根県全県区
当選回数 10回
在任期間 1960年 - 1990年

その他の職歴
第26代 自由民主党総務会長
(総裁:中曽根康弘
1982年 - 1983年
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細田 吉蔵(細田 吉藏、ほそだ きちぞう、1912年明治45年〉5月2日 - 2007年平成19年〉2月11日)は、日本運輸官僚政治家弁護士衆議院議員(10期)。正三位勲一等松江市名誉市民

長男は衆議院議長自由民主党幹事長内閣官房長官、衆議院議員(11期)などを歴任した細田博之[1][2]

来歴・人物

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島根県松江市西茶町に細田義一郎、千代乃の間に6人兄弟の4番目として生まれる。生家は、屋号を丸吉印「細田本店」、「細田店」と称する問屋。実父義一郎の弟・六助、つやの夫妻に子供がいなかったため、生まれてすぐに養子にだされ、養父母に育てられる。養母が薬屋を開いており、両方の店を手伝いながら少年時代を過ごす[3]

旧制松江高校文科甲類[4]を経て、東京帝国大学法学部卒業後の1936年鉄道省(後の運輸省)に入省。

1960年に退官後、第29回衆議院議員総選挙に旧島根全県区から出馬し初当選(当選同期に宇野宗佑海部俊樹亀岡高夫仮谷忠男小沢辰男佐々木義武田沢吉郎谷垣専一久保田円次伊藤宗一郎田川誠一渋谷直蔵藤井勝志など)。以来竹下登櫻内義雄大橋武夫といった大物がひしめく中、毎回苦戦しながらも連続当選10回を果たす。自民党内では当初佐藤栄作率いる周山会に属したが、ポスト佐藤を巡り田中角栄福田赳夫がしのぎを削った1972年自民党総裁選では保利茂松野頼三らと共に福田を支持。田中と袂を分ち清和会に合流した(息子の博之もやはり清和会)。

その後は福田派の幹部として、行政管理庁長官防衛庁長官自由民主党総務会長運輸大臣など要職を歴任した。1990年、長男・博之に地盤を譲り政界から引退した。引退後は1997年党友組織である「自由国民会議」代表に就任し終身務めた。

2007年2月11日午前2時、急性心筋梗塞のため死去した。享年94。没時、従五位から正三位に昇叙された。

略年譜

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栄典

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家族・親族

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細田家

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『細田吉蔵・全人像』 134-136頁によると、「細田家は、戦国時代毛利氏中国地方の覇権を争った尼子一族の武将小笠原家の家臣だった。一旦帰農後、商業へ進出し回船問屋として成功したが、明治維新で没落し倒産する。やむなく松江に出て、今度は屋を開き、豪商の域にまでのし上がった。」という。
実家
  • 義一郎
  • 千代乃
  • 兄 3人
  • 妹 2人
自家

元秘書

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脚注

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  1. ^ “【速報】衆院議長に細田博之氏(衆院島根1区)就任”. 山陰中央新報デジタル (山陰中央新報社). (2021年11月10日). https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/119898 2022年11月23日閲覧。 
  2. ^ “細田吉蔵氏死去/元運輸相”. 四国新聞 (四国新聞社). (2007年2月11日). https://www.shikoku-np.co.jp/national/political/20070211000148 2022年11月23日閲覧。 
  3. ^ 『細田吉蔵・全人像』 127-129頁
  4. ^ 「旧制高等学校物語 第13」財界評論新社 1967年
  5. ^ 名誉市民”. 松江市. 2011年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月23日閲覧。

参考文献

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  • 『新日本人物大観 フ・ホ』(島根県版)、人事調査通信社、1957年。第5-33頁
  • 宮脇道生『細田吉蔵・全人像』行研出版局、1984年 

外部リンク

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議会
先代
金丸信
日本の旗 衆議院議院運営委員長
第36代:1977年 - 1979年
次代
亀岡高夫
先代
小峰柳多
日本の旗 衆議院運輸委員長
1972年
次代
井原岸高
先代
坂田道太
日本の旗 衆議院安全保障特別委員長 次代
小渕恵三
公職
先代
長谷川峻
日本の旗 運輸大臣
第55代:1983年 - 1984年
次代
山下徳夫
先代
久保田円次
日本の旗 防衛庁長官
第38代:1980年
次代
大村襄治
先代
保利茂
日本の旗 行政管理庁長官
第38代:1974年
次代
松沢雄蔵
党職
先代
田中龍夫
自由民主党総務会長
第26代:1982年 - 1983年
次代
金丸信
その他の役職
先代
黛敏郎
日本の旗 自由国民会議代表
第2代:1997年 - 2007年
次代
塩川正十郎