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「国道254号」の版間の差分

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2020年7月7日 (火) 13:48時点における版

一般国道
国道254号標識
国道254号
地図
地図
総延長 282.4 km
実延長 255.7 km
現道 205.9 km
制定年 1963年[1]
起点 東京都文京区[1]
本郷三丁目交差点(北緯35度42分27.03秒 東経139度45分38.09秒
主な
経由都市
東京都文京区豊島区板橋区練馬区
埼玉県和光市朝霞市新座市富士見市ふじみ野市川越市東松山市深谷市本庄市
群馬県藤岡市富岡市
長野県佐久市上田市松本市
終点 長野県松本市[1]
平瀬口交差点(北緯36度15分57.08秒 東経137度56分41.22秒
接続する
主な道路
記法
国道17号
国道16号
国道19号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
川越街道の道標(埼玉県新座市、2002年7月)
本郷三丁目交差点。写真左下が国道254号(2018年10月)
文京シビックセンターから見た国道254号(2011年12月)
新座貨物ターミナル駅付近(2014年8月)
富士見川越バイパス(2005年2月)
埼玉県川越市落合橋付近(2014年8月)
埼玉県比企郡小川町旧道上り方面(2012年11月)
群馬県甘楽郡下仁田町南野牧付近(2010年5月)

国道254号(こくどう254ごう)は、東京都文京区から埼玉県群馬県を経由し、長野県松本市へ至る一般国道である。

概要

東京都心と埼玉県西部を結ぶ道路という事もあり、渋滞が激しいこの道は古くから川越街道 - 児玉街道 - 富岡街道 - 信州街道として「江戸道」「川越道」などとも呼ばれた。中山道より行程距離も短く、通行者も多かったため、五街道に準ずる脇往還の1つであった。大名などが多く利用する五街道とは違い、役人や女性が多く利用していた事から群馬県甘楽郡下仁田町のように「姫街道」と呼んでいる地域もある[2]。長野県の一部区間は中山道となっている。

東京都文京区の国道254号起点から群馬県藤岡市まで国道17号関越自動車道にほぼ並行しており、藤岡市から長野県佐久市までの間では上信越自動車道にほぼ並行している。

山手線内側では春日通り、山手線外側や埼玉県では川越街道、群馬県内では信州街道などと呼ばれている。

路線データ

歴史

群馬県甘楽郡下仁田町南野牧から長野県佐久市に至る内山峠の箇所の旧道は急勾配で道幅も狭く、九十九折であったことも相まって、転落事故も多かった[4]。しかし、旧道時代においても長野県へと抜ける道路として普通車をはじめ、大型トラックなどが利用していた。その後、1978年(昭和53年)には県境の内山トンネルが開通、1989年(平成元年)に内山道路(現道)が全線開通したため、その利便性が大幅に改善され、ほとんどの車両はそちらを利用するようになった。同時に、交通量も増大した。

年表

高速自動車国道に編入された区間

路線状況

200 kmを越える長大な路線のなかには、東京都心の春日通りなどに見られる大通りから、山間部のセンターラインの無い狭い道路まであり、また、三才山を貫く長大なトンネルも施設されているなど、道路の状況は変化に富む[7]

長野県内において国道142号と重複している区間があるが、その先の北佐久郡立科町宇山からの単独区間は近辺集落を通過している他、途中センターラインもなくなる。それでも、普通車以外に大型車もこの道を利用することがある。なお、このボトルネック改善のため、同区間においては代替のバイパス道路を建設中である。

通称

バイパス

※「浦和所沢バイパス」という名称は、かつて存在した埼玉県道2号浦和所沢線のバイパスを意味するもので、同バイパスのうち当国道のバイパスでもある区間は新座市の英ICから富士見市の下南畑交差点までで、当国道は浦和地区所沢市は通っていない。

重複区間

有料道路

松本トンネル料金所(1998年8月)

道路施設

主な橋梁

  • 落合橋(入間川越辺川、埼玉県川越市 - 比企郡川島町)
  • 玉淀大橋(荒川、埼玉県大里郡寄居町)
  • 藤武橋(神流川、埼玉県児玉郡上里町 - 群馬県藤岡市小林)
  • 富岡大橋(鏑川、群馬県富岡市)
  • 新富岡大橋(鏑川、群馬県富岡市)※富岡バイパス
  • 比佐理橋(鏑川、群馬県富岡市 - 群馬県甘楽郡下仁田町)
  • 佐久大橋(千曲川、長野県佐久市)

主なトンネル

  • 内山トンネル(群馬県甘楽郡下仁田町 - 長野県佐久市)
  • 小屋坂トンネル(長野県上田市)
  • 鹿教湯トンネル(長野県上田市)

道の駅

地理

通過する自治体

交差する道路

埼玉県新座市英インターチェンジ(2014年8月)
埼玉県東松山市柏崎交差点(2009年5月)

並行する鉄道路線

明治期には、東京から群馬県渋川市を経て、新潟県長岡市までの鉄道路線として計画された東上鉄道(現在の東武東上線)の当時の敷設計画ルートも、群馬県藤岡市までほぼこの道に並行している。

脚注

注釈

  1. ^ a b c d e f g 2015年4月1日現在

出典

  1. ^ a b c d 和光市民なら知っておきたい川越街道の真実 Archived 2016年3月4日, at the Wayback Machine.和光市
  2. ^ 静かに時を刻む宿場町 Archived 2007年12月23日, at the Wayback Machine.、群馬県、2007年10月26日。
  3. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (PDF). 道路統計年報2019. 国土交通省道路局. p. 14. 2020年6月4日閲覧。
  4. ^ 現在でも「転落事故多し」の看板が旧道のあちこちに残っている。
  5. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 46.
  6. ^ 浅井建爾 2015, pp. 91–92.
  7. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 110.
  8. ^ a b 東京都通称道路名一覧表 Archived 2016年3月5日, at the Wayback Machine.東京都建設局
  9. ^ a b 東京都通称道路名地図(区部拡大版) Archived 2016年3月5日, at the Wayback Machine.東京都建設局

参考文献

  • 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3 
  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8 

外部リンク